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「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (569) 「国循サザン事件で不当判決 高度先進医療への弊害を危惧する」 3/16/2018 

#検察なう (569) 「国循サザン事件で不当判決 高度先進医療への弊害を危惧する」 3/16/2018

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また冤罪被害者が司法によってつくられました。入札の公正を害する共謀をもって情報を渡したとされる、元国循元情報統括部長の桑田成規氏と、受け取ったとされるダンテック社の元社長の高橋徹氏です。

本日大阪地裁で下された判決では、西野吾一裁判長は検察の主張を丸飲みし、検察の主張する三つの公訴事実を全て認めました。そのいずれもが、根拠に乏しい、検察によって作られた事件の無理筋事実認定に基づくものです。

この事件は、郵便不正事件以来となる、大阪特捜による独自捜査事件です。検察としては是が非でも有罪にしたかったものです。検察に阿る裁判官による忖度が、その不当判決の背景にあったことは想像に難くありません。

判決後、記者会見を予定していなかった主任弁護人高見秀一弁護士の、ぶら下がり取材に応じる声が、廊下に響き渡りました。

「桑田さんはそんな人じゃない。彼は、もし阪大に残っていたら教授にまでなれたんだ。その出世の道を捨てて、医療システムが立ち遅れている国循に移籍して、一生懸命働いて、国循のためになることをした。言わば火中の栗を拾う功績をしたんだ。国循の人たちは皆、彼に感謝していることを私は知っている。なぜその彼が、こんな目に会わなきゃいけないんだ。」

「こんなひどい判決は記憶にない」という元裁判官の彼の怒りが、皆の心に伝わりました。

国循サザン事件は、刑事司法の大きな矛盾、裁判官が検察を信用し過ぎる「検察司法」と言われる問題が、如実に現れた事件です。

そして完全に誤った判決の影響は、桑田氏や高橋氏個人への影響に留まりません。日本の高度先進医療の発展を妨げることになるからです。

「入札は公正になされなければならない」。それは誰しもが認めるところです。しかし、国循サザン事件の公訴事実の一つである、入札に参加する業者に高い水準のハードルを課すことが公正を害するとされたのでは、技術レベルの低い安売り業者を利することになり、結局、医療の発展のためにならないという大局的な見方(と言うか、一般人の常識レベルの認識)が、裁判官という視野の狭い人種には理解できないように思えます。「安かろう悪かろう」が、ナショナルセンターの技術レベルであっていいはずがなく、結局、そのつけを払わされるのは、高度な医療を必要とする患者ということになります。

入札の参加業者に、履行能力に関するハードルを設けることは、確かに一部業者にとって不利になるものですが、そのハードルが正当なものである以上、高い水準を求める高度先進医療の分野においては、むしろあるべきハードルです。オリンピックの選手選考に、一般人レベルの運動能力を条件として「公正である」、それ以上の能力を求めることは「公正を害する」などとは誰も考えないでしょう。その程度の常識すらないのが裁判官です。

日本の将来のためにも、被告人の彼らにはここで踏ん張ってもらい、高見・我妻両弁護士の奮闘を大いに期待するものです。

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3/16/2018










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2018/03/16 Fri. 16:16 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (567) 「国循サザン事件 体制表を送ったことに犯意がない証明」 3/11/2018 

#検察なう (567) 「国循サザン事件 体制表を送ったことに犯意がない証明」 3/11/2018

明日3/12には、私の国賠審の判決があります。今更ジタバタしても何も変わらないので、支援している冤罪被害者のアシストを。

検察が主張している桑田氏の不法行為は、以下の3つの公訴事実。

1) 2012年3月に行われた(当時、現行業者はNEC)通信システムの保守運用の入札において、NEC提出の入札関係資料の一部である「体制表」をダンテックに送付したこと。結果、ダンテックが落札。

2) 2013年1月に行われた(当時、現行業者はダンテック)通信システムの保守運用の入札において、仕様書案の作成に、ダンテック一社のみを関与させ、ダンテック以外の会社にとって不利な条件を加えたこと。システムスクエアがダンピング入札をして落札。

3) 先の入札が不調で終わったため(落札したシステムスクエアには履行能力がないと国循が判断)、2013年5月に行われたやり直しの入札において、ダンテック一社入札を避けるため、エヌデーデーに「おつきあい入札」を依頼したこと。

2)と3)は吹けば飛ぶような、箸にも棒にも掛からない言い掛かりなので(実は3つともなのですが)、ここで言及は割愛します。

やはり、15年以上国循のITシステムを独占していたNECの牙城を崩すことになる、2012年3月の入札に関わる第1の公訴事実が最重要かと思われます。

まず、その時点で桑田氏は国循移籍後わずか半年であったことと、桑田氏は通信システムの責任者ではなかったこと(彼は、医療電子カルテの導入のためヘッドハンティングされ国循に移籍)は、強調してし過ぎることはないと思われます。官と民の癒着である官製談合は、まず官の当事者がその組織内で確固たるポジションを築いていることが前提です。そのポジションを利用して私腹を肥やすというのがパターンだからです。

「入札に当たって『入札競争相手の体制表を送る』ということが、入札の公正を害しうる」というものが検察の主張になります。

入札に際して、もし一社に便宜を図り、その会社を勝たせようとするのなら、他社の入札価格を類推させる情報を漏洩するということになるでしょう。じゃんけんに際して、レフリーが「あいつはチョキを出すからね」と言うようなものです。

NECの入札資料の中にあった体制表を桑田氏がダンテックに送付したことは、争いのない事実ですが、弁護団は、それはあくまでも過失であり、桑田氏に入札の公正を害する意図はなかったと主張しています。

弁護団による故意の不存在としての立証は、次の2点に基づきます(ちなみに私の事件での争点は、申告漏れが故意であったか過失であったかのただ一点で、故意の不存在の立証のハードルは、かなりというかむちゃくちゃ高いという認識があります)。

1) 送付されたPDF(桑田氏は、体制表をスキャンしてメールにアタッチして送付していました)には、ホッチキスの跡が、左と右の2ヶ所にありました。左はオリジナルにもあり、右は誰かが止めたもの。検察は、桑田氏がNECの入札資料から体制表を抜き出して、ダンテックに送付したとしていますが、もしそうであれば、スキャンする資料をわざわざホッチキス止めする必要はないであろうと思われます。実際には、桑田氏はダンテックに依頼され、許される範囲内での情報として「現行の体制表」を事務方に依頼しており、入札当日の朝、彼のデスクに置かれていた体制表を、自分が依頼していた「現行の体制表」と思って「入札資料の中の体制表」を送ってしまった、というものです。

2) 桑田氏が既に入手していた資料の中には、入札価格をダイレクトに示す「見積書」がありました。もし、ダンテックを勝たせようとするならば、それを渡せばすむはずです。

1)はテクニカルに聞こえますが、よくよく考えてみると、確かにその通りだという説得力があります。2) は誰が考えても納得のいく論点ではないでしょうか。

私は、「体制表によって入札価格を類推することができるのか」ということは、桑田氏がダンテックを利するために送ったかどうかを議論する際に、とてつもなく重要だと考えています。

公判においては、検察側の証人ですら、体制表によって入札価格を類推できると証言した者はいませんでした。それもそのはず。入札価格となる「通信システムの保守運用費用」は、「人件費+機器保全費」ですが、体制表はそのうちの人件費の、しかもその一部分だけの情報です。人件費は一人頭均等ではなく、技術レベルによって大きく異なります。それは、会社で社長と新入社員の給料が違うのと同じです。「社員~人」と言っても、それで会社全体の人件費が割り出せるわけではありません。そして機器保全費も、必要経費の約半分を占める重要な部分です。つまり、入札価格を決めるに当たって、数多くのムービングパーツがある中で、体制表はそのわずか一つの情報でしかありません。ゆえに、体制表によって入札価格を類推することができると証言した者がいなかったということになります。

こういう例を挙げましょう。

ある人物が、憎む相手を毒殺しようとしたとします。もしその人物に薬物に知識がなく、塩化ナトリウムが殺傷能力があると錯誤して、服用させた場合を考えます。これは犯罪に当たるでしょうか。そもそも塩化ナトリウム(=食塩)には殺傷能力がないため、殺すことはできず、「不能犯」となり犯罪には当たりません。

不能犯の場合、故意があろうがなかろうが、それは問題になりません。それ以前の問題として、取った行為では犯罪を為し得ることができないからです。

それでは入札に際し体制表を送ることは、この不能犯と同じと考えられるでしょうか。

そもそも、犯罪を成し得ない以上、桑田氏が取った行動は、この不能犯と同じであると考えられる部分もあります。しかし、それ以上に重要なことは、体制表を送った桑田氏に故意がなかったことを証明できると、私は考えます。

もし「塩化ナトリウム=食塩」という知識があれば、それを人を殺すために「故意に」服用するでしょうか。答えは「否」です。

桑田氏は、「体制表が入札価格を類推させることはない」という、公判で証言した全ての者と同じ常識は持ち合わせていたと容易に想像できます。つまり、そうした知識がある者が、「故意に」体制表を「入札の公正を害するために送付した」ということはあり得ないことです。それは、薬物に知識がある者が、人を殺そうとして塩化ナトリウムを服用すると同じくらい、馬鹿げた話です。

検察の主張は、これほど馬鹿げています。3/16の判決では、この馬鹿げた検察主張を、裁判所が忖度するかどうかという一点にかかっています。

是非、刑事司法が正しくあるかどうかを皆さんの目で見極めて下さい。私も大阪入りします。それが3/16の判決です。

あっ、明日の私の判決にもご注目を。

3/11/2018








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2018/03/11 Sun. 23:09 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (566) 「国循サザン事件 東京・大阪セミナー終了 桑田氏との対談動画」 3/4/2018 

#検察なう (566) 「国循サザン事件 東京・大阪セミナー終了 桑田氏との対談動画」 3/4/2018

判決前に刑事被告人が直接語るという画期的なセミナーが先週東京、昨日大阪で行われました。

こちらは大阪のセミナーの模様。

お隣は我妻路人弁護人。我妻氏出身の宮城県では我妻と書いて「あがつま」と読む模様。「なぜ?」と問うと、「訛りなんですかね。お隣の山形では『わがつま』が多いらしいです」との答えでした。

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ここをクリック→ 我妻路人弁護士紹介

セミナーは盛況でした。

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メディア(新聞・テレビ)の取材も複数社入りました。

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セミナー終了後、セミナーに来られない方のために、セミナーのダイジェスト版というべき対談を私と桑田氏で行いました。

ここをクリック→ Youtube動画「八田隆×桑田成規対談」

ご視聴の際には、字幕を「ON」にして頂くと、より理解が増すと思われます。是非、ご視聴下さい。

注目の判決は3/16(金)。

3/4/2018











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2018/03/04 Sun. 18:22 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (565) 「国循サザン事件 東京セミナー日程変更 & 桑田成規氏、ラジオ番組出演書き起こし」 2/16/2018 

#検察なう (565) 「国循サザン事件 東京セミナー日程変更 & 桑田成規氏、ラジオ番組出演書き起こし」 2/16/2018

2/21に予定していた国循サザン事件の東京でのセミナーの日程が、のっぴきならない理由により、翌日の2/22(木)に変更になりました。

28109302_599615860386685_394612632_n.png

また、関西圏でも是非というご要望にお応えして、大阪でもセミナーを3/3に開催します。こちらは弁護団から我妻路人弁護士がコメンテーターとして出席します。奮ってご参加下さい。

3-3 seminar



また、桑田さんがラジオ番組に出演しました。その内容の書き起こしが、4回に分けて、ブログ「国循サザン事件―0.1%の真実―」に掲載されます。その第1回がこちらです。


ここをクリック→ 『国循サザン事件―0.1%の真実―』 「《ソサイエティサイエンスジャーナル》(インターネットラジオ『レディオ与一』)に出演しました(1)」

(以下、引用)
吉岡: ふつう、一般社会で生活していて、嫌疑を持って調べられる、もしくは、逮捕されるってないですもんね。

桑田: こういう目に遭ってみると、意外と、ないと思っていることも、実は起こるんじゃないかな、と思います。
つまり、我々は、安定した道の上を歩いているんじゃなくて、ふと気づくと、一本橋のようなところを歩いている。ちょっとバランスを崩すと落ちてしまうというようなところを、生きている、ということがよくわかりましたね。
(引用、以上)

刑事被告人としてかなり踏み込んだ内容になっています。次回以降もご期待下さい。

2/16/2018










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2018/02/16 Fri. 23:46 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (564) 「国循サザン事件の真相 当事者が語るミニセミナー by 桑田成規氏(←被告人本人)」 1/26/2018  

#検察なう (564) 「国循サザン事件の真相 当事者が語るミニセミナー by 桑田成規氏(←被告人本人)」 1/26/2018

「郵便不正事件」で一敗地に塗れた大阪特捜が、その次に手掛けた独自捜査の事案が「国循サザン事件」です。一審の判決を3月16日に控え(私の国賠審判決が同じ週の3月12日という運命的なものを感じます)、来る2月21日(水)、「国循サザン事件の真相」と題してセミナーを開催します。

プレゼンターはなんと被告人本人の桑田成規氏。大阪から上京し、1時間みっちり事件について語ります。僭越ながら、私が司会進行&つっこみ役を務めます。詳細は下に添付のフライヤーをご参照下さい。

会場は、私の刑事裁判から国賠審まで担当している小松正和弁護士の事務所のミーティングルームをお借りします。場合によっては、立ち見となることもご了承下さい。当日は、小松先生とのツーショット写真も可能かも。ご希望の方はお申し付け下さい。

seminar chirashi

当日は限られた時間で、内容の濃いものにしたいと思っていますので、事前にYoutubeにアップされている「国循官製談合事件の解説」をご覧になることを強くお勧めします。

ここをクリック→ Youtube 「国循官製談合事件の解説」

お問い合わせは、「#検察なう フェイスブック・コミュニティ」のDMで。よろしくお願い致します。

1/26/2018









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2018/01/26 Fri. 20:34 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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