「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

09« 2012 / 10 »11
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.

#検察なう (207) 「第七回公判 弁護側主尋問ダイジェスト」 10/30/2012 

#検察なう (207) 「第七回公判 弁護側主尋問ダイジェスト」 10/30/2012

(強制捜査から1414日)

裁判の傍聴に来れなかった方のために、弁護側主尋問のダイジェストをお届けします。

***

弁 「前回、検察官から、査察部による調査が開始した時点で刑事事件になることは分かっていたでしょう、と詰められていましたね。あなたが刑事事件対応を弁護士に依頼したのはいつですか」

私 「告発された後です」

弁 「どうして、告発されるまで弁護士に依頼しなかったのですか」

私 「弁護士を頼みにするという発想は、最初は全くありませんでした。それは、当時、国税局査察部がシロであってもクロにするという行動原理に基づいているということを理解していなかったからです」

***

弁 「もし査察部の調査が入った段階で刑事事件となることが分かっていたらどうしていましたか」

私 「告発されることを待つことなく、ただちに弁護士を雇ったと思いますし、査察部の取調べでも、調書が裁判の証拠になりうることを意識して、彼らの作文には目をつぶることなく、徹底的に修正を求めたと思います」

***

弁 「平成17年、18年、19年の3年間に3億円強の株式報酬の申告漏れがあったわけですが、申告漏れの金額がそのような金額に上るということはいつ認識したのですか」

私 「税理士から連絡をもらい、国税局がそうした主張をしていると聞いた時です」

弁 (11月20日送信メールを示す)「これがその時のメールですか」

私 「はい」

弁 「 要するに、11月5日に税務調査が開始したのに、11月20日になるまで申告漏れの金額が3億円くらいに上るという大雑把な認識すらできていなかったということですか」

私 「はい」

弁 「どうして申告漏れの金額について、概算程度のイメージすら正しくもてなかったのでしょうか」

私 「株式報酬をいついくらもらったということの関心が低く、税理士から伝えられるまでは概算のイメージすらまともに認識していなかったものです」

***

弁 「 査察部による調査は平成20年12月16日の強制調査から平成22年2月19日の告発まで1年2ヶ月に及びましたね」

私 「はい」

***

弁 (2009年4月18日送信メールを示す)「 累計するとこの時点でも約100時間に及ぶ長時間の取調べを受けたことになるようですが、それだけ長時間取調べを行った担当査察官は、あなたが故意で申告漏れをしたのかどうか真実にたどりついていませんでしたか」

私 「はい。私に故意がなかったことは担当の査察官の方々は十分分かっていたと思います。私を担当した査察官はxx査察官とxx査察官のお二方でした。

xx査察官には一度ならず幾度か「こういう場でお会いするのでなければ、もう少しお近づきになれるのに」と言われました。また、xx査察官には、このメールの下から8行目にあるように「「上司が『お前はだまされてるんだ』と納得しないんです」と言われました。その意味するところは、彼は、私に故意がないことを上司に説明してくれたのでしょうが、その上司が納得しないということだと思います。

私は強硬にその上司の方と会わせてほしいと要求し、xx統括官との面談が実現したのはその半年後のことでした」

***

弁 「結局10月21日に国税局に赴いて修正申告しましたね」

私 「はい」

弁 「修正申告の内容については納得していたのですか」

私 「いいえ。税理士は、退職後にもらった株式報酬については退職所得に当たるという見解でしたので、私も納得したわけではありませんでした。しかしその時に査察官に言われたのが「この数字に従うのが八田さんのためです」という言葉で、私は、従わなければ告発するという脅しだと理解しましたので、査察部が提示した数字通りに修正申告に応じさせて頂きました」

弁 「あなたのためになりましたか」

私 「いいえ。結局告発されましたので、その査察官の言葉は、人の弱みにつけ込んで、退職所得であるとの主張ができないように人を騙すためのものであったと今では理解しています」

弁 (2009年10月29日送信メールを示す)「これは、あなたが査察官に申し入れていた上司との面談が実現して、その報告を行ったものですね」

私 「はい」

弁 「6行目に、面談した部門統括官の言葉に関して、「『私たちの仕事は告発することです。』とおっしゃられ、『証拠が出てきていません。それが長引いている理由です。』と、ある意味非常に正直な対応でした。」とありますが、実際に統括官から言われた言葉はどういうものでしたか」

私 「その記載通りの言葉を言われました」

弁 「下から8行目に「私が、『シロをクロにするテクニックがどのようなものか楽しみにしています』と言うと笑っていらっしゃいました。」とありますが、どうしてこのような挑発的な発言をしたのですか」

私 「その面談でもxx統括官は自ら「証拠はない」とおっしゃっていたので、まさかさすがに証拠がないものを告発することはないだろうと思っていたということと、自分が何も悪いことをしていないのに狡猾にへりくだって告発しないで下さいと哀願することが性格的にできなかったことが重なって出た失言です。今では、証拠があろうとなかろうと捜査権力は何でもできると理解していますので、その発言を後悔しています」

弁 「その後、平成22年2月19日に告発されてしまいましたね」

私 「はい」

***

弁 (2010年2月24日送信メールを示す)「最後に、「やはり身柄拘束されるリスクは取れないという前提で、これからの対策を講じる必要があると思いますが、いかがでしょうか。」とありますが、どういう心境でこのような質問をしたのですか」

私 「告発されるまでは、まさか告発されるとは思っておらず、ましてや逮捕される可能性など全く認識していませんでした。そのため私は就職活動を始め、アメリカの証券会社の香港支店で再就職が決まり、2月中には香港に移って、3月から勤務する予定となっていました。

しかし、告発の後、報道関係者やヤメ検の弁護士など検察の実態をよく知る方々から異口同音に、無実であっても否認すれば確実に逮捕され、裁判も長期化し、否認を「反省していない」と取られて刑罰も重くなる、いわゆる「人質司法」ということを聞きました。就職が内定していたことから、逮捕のリスクは取れないと考え、真実には反しても争わないで裁判も短期間で終わらせるべくダメージコントロールした方がいいのではないかと一瞬迷いがありました」

弁 「どうして否認を貫くことにしたのですか」

私 「親しい友人の一人が、否認すれば確実に逮捕される、逮捕されることは子供のために絶対避けた方がいいと、私のことを思って虚偽の自白を勧めてくれました。そのような友人からの真摯な勧めを聞くことで、かえってふっきれ、検察の好き勝手にさせてたまるかという気持ちと、やはりやってもいないものをやったとはいえないということから、否認を貫くことにしました。友人の助言には逆らうようですが、私は逮捕されても真実を貫く方が子供のためになると考えました」

弁 「 逮捕のリスクは覚悟しましたか」

私 「当然覚悟しました。小松先生には、逮捕された時の連絡先リストを渡していましたし、イメージトレーニングとして東京拘置所関係の本も読みました。取調べが始まってからは、すぐに拘置所に連行された場合の準備として、毎回、取調べには母親の縫ってくれた座布団を持って行っておりました」

***

弁 「これは平成23年10月6日にあなたが特捜部に提出した陳情書ですね。どうしてこの書面を提出したのですか」

私 「これは、私がもし故意に脱税を企図していれば必ずしたであろう合理的な行動を書いたものです。そうした情報を提供し、特捜部にその事実の有無の捜査を期待したものです」

弁 「 そこに記載された故意犯であれば行ったはずの行動の有無について取調べてもらえましたか」

私 「残念ながら、そうした無実を明らかにするような事に関しては一切取調べはありませんでした」

弁 「平成23年12月5日付けの検面調書では、あなたが検察官にポリグラフテストを要求していますね」

私 「はい」

弁 「どうしてこのような要求をしたのですか」

私 「取調べの当初は、郵便不正事件を受けて特捜部も変わったかもしれない、私の無実を知って不起訴にするかもしれないとかすかな期待がありましたが、取調べが長期化するにつれ、特捜部も国税局同様、真実を見極めるということはなく、無実の者であっても彼らが起訴をしたければ起訴するということを実感しました。そのため、自己防衛のためにポリグラフテストを要求し、無実の証拠を残そうとしたものです」

弁 「特捜部はポリグラフテストを実施してくれましたか」

私 「いいえ。実施してくれませんでした。検察からの回答は、機械がないというものでした」

***

弁 「これまで節税は全くしていなかったのですか」

私 「医療費控除や保険料控除を受けていましたし、その他に、私には祖母がおりましたが、彼女が脳梗塞で植物人間の完全介護状態となったため、彼女の月約25万円程度の医療費を全額負担しておりましたので、彼女の扶養者控除を受けていました。例えば、不動産業者から、中古マンションを使っての節税スキームのセールスの電話がよくかかってきましたが、節税自体には全く興味がなく、そういうことは全くしておりませんでした」

弁 「あなたは二度会社を移籍していますが、その間、失業保険の給付を受けましたか」

私 「いいえ。受け取り方もよく分からなかったので申請もしていません」

***

弁 「クレディ・スイス証券での本件の集団申告漏れの実態について聞きます。マスコミ報道では、株式報酬を受領していた300人中100人が申告漏れだったと報じられましたね」

私 「はい」

弁 「 逆に言うと200人は申告内容が正しかったかどうかは別にして、少なくとも株式報酬についても申告していたようなのですが、あなたの認識はいかがでしたか」

私 「税務調査対象者約300人のうち、100人が申告漏れ、200人が何らかの申告していたというのは国税局のリークでしょうから間違いはないのだと思いますが、当時の私の認識とは異なります。私は査察部による調査が開始された後、元部下や同僚に株式報酬の申告について尋ねました。そうしたところ、彼らの大部分が申告漏れという回答でした」

***

弁 「あなたが所属していた債券部で特に注意力の高い方あるいは特に注意力の高い役職の方はおられましたか」

私 「はい。債券部にはビジネス・マネジャーという職責の者がいました」

弁 「ビジネス・マネジャーとはどういう役職ですか」

私 「債券部所属の者ですが、ほかの債券部の者に、会社の総務関連の事柄、特に法務・コンプライアンス関連の事柄を周知徹底させるということが彼女の仕事でした。現場の人間は、日常の業務とは直接関係のない法務・コンプライアンス関係の事柄にはとかく手薄になりがちなので、そのような仕事の人間を法務・コンプライアンス部だけでなく現場にも置かなければ周知徹底できないという会社の配慮だと思います」

弁 「その債券部のビジネス・マネジャーの方には申告漏れの有無を聞きましたか」

私 「はい。その人間ですら申告漏れでした。私は彼女と直接話すことができたのですが、彼女も私と同様、過失により申告漏れであったとのことでした」

弁 「あなたと同じソロモン・ブラザーズ出身の社員の申告状況は如何でしたか」

私 「私の知る限りソロモン・ブラザーズ出身でクレディ・スイスの従業員は4人おりますが、いずれも例外なく申告漏れと言っていました。ですから、私を含め、ソロモン・ブラザーズ出身者は100%申告漏れでした」

***

弁 「それでは、あなたの経験した事実から推測して、300人中200人の方が株式報酬について確定申告できたのはどうしてだと思いますか」

私 「いろいろなパターンがあると思いますが、一つには、クレディ・スイス入社前に知識を得ていた場合です。クレディ・スイスの社員は、ごく一部の例外を除き皆中途採用でしたので、前職の証券会社で株式報酬は源泉徴収されず、別途申告しなければならないということを指導されていた場合には申告漏れとならないのだと思います。私の部下の一人がその例です。

そして、クレディ・スイスでその知識を得たという場合、一つには、法務・コンプライアンス本部長のように何らかの特別なきっかけである人から教えてもらった方がいると思います。

また、私は、取調べで会社の数多くの資料を示されました。その中で唯一、これを説明されていれば申告漏れにならなかったであろうと思われたものがあります。それはマスターシェアプランの説明会で配布された資料の中の、「個人による確定申告が要求される」という明示的に書かれた文章でした。そして、その説明会に出席して誰かによる解説まで聞いていれば、申告漏れとなることはないのだと思います」

弁 「これは平成18年7月に行われたマスターシェアプランの説明会で配布された資料のようですが、この中のどの記載のことを言っているのですか」

私 「それは、page11の「Individual tax reporting requirement」という記載です。メモランダムに書かれた会社に源泉徴収義務がないといった回りくどい表現ではなく、明示的に、個人の確定申告が要求されると書いています」

弁 「あなたはマスターシェアプランの説明会の存在は知っていましたか」

私 「知りませんでした」

***

弁 「査察部から説明会の資料を示されて、同僚や部下の方にその内容を確認しませんでしたか」

私 「はい。査察部の取調べで税務に関する説明会について聞かれた際、全く記憶になかったので、元同僚や部下に、税務に関する説明会は開かれていたかと尋ねて回りました。しかし、彼らの誰一人としてそうした説明会の存在すら知らなかったとのことだったので、私は不審に思い、私の部下の一人に内々に調査を頼みました。そして彼がコンプライアンス部に確認したところ、かつて税務に関する説明会はなかったとの回答であったので、私は会社が責任を逃れるために説明会自体をねつ造したものだと思い込みました」

弁 「 実際には、あなたがクレディ・スイス証券に入社した頃も含めて、毎年、マスターシェアプランの説明会は行っていたようなのですが、入社以来一度も参加したことがなかったのですか」

私 「一度も参加したことはありません」

弁 「それでは、マスターシェアプランの説明会にはどのような従業員が参加していたのですか」

私 「私には分かりませんが、株式報酬の経済的価値に関心の高い従業員は参加したのではないでしょうか」

弁 「それはどうしてですか」

私 「年棒更改の際に手渡されるトータルコンペンセーションシートをみても、株式報酬については、いつ、いくらもらえるのか全く分かりませんし、マスターシェアプランも読んで理解できるようなものではありませんので、株式報酬をいついくらもらえるかといったことに関心がある従業員は出席するのではないかと思います」

***

弁 「あなたは親戚、友人に全146通の嘆願書を作成してもらいましたね」

私 「はい」

弁 「これはどのような趣旨で作成してもらったのですか」

私 「私自身がいくら金の亡者ではないと力説したところで説得力がありません。そこで、特捜部に私の人となりを理解してもらうために、私の知人・友人に、事件の説明をほとんどすることなく、八田隆がどういう人間であるかということを書いてもらったものです」

弁 「それを特捜部に提出したのですね」

私 「はい。特捜部が告発を受けた以上私は起訴され、起訴される以上有罪となることは覚悟していました。しかし、特捜部の検事には、あなたたちが起訴する人間は無実の人間であるということを認識したうえで起訴してもらいたかったものです」

弁 「あなたは嘆願書を作成してもらった方宛てに不定期で経過報告というタイトルでメールを発信していましたね」

私 「はい」

弁 「これはどういう趣旨で行っていたのですか」

私 「嘆願書を書いて下さった方々には、現状報告をする必要・義務があると思いました。そのため始めたのですが、実際始めると、報告することが精神安定剤のようになり、不定期ですが、随分沢山の経過報告を出しました」

弁 「 弁護人から経過報告の発信を止められませんでしたか」

私 「小松先生からは、100人を超える人に一斉送信で送る経過報告は、万が一誰かが検察に渡す可能性も否定できないので、やめてほしいと言われました」

弁 「それでは、どうして続けたのですか」

私 「私は、検察が証拠の全面開示をしないことに非常に大きな嫌悪感を持っています。その私が、逆に、ありのままの事実を伝えて、それがもし私にとって不利になるということがあるのであれば、それはそれで仕方がないと小松先生に説明して、黙認してもらいました」

弁 「その後、あなたは経過報告の内容をブログとしてホームページに掲載しませんでしたか」

私 「はい、掲載しました」

弁 「どうしてそのようなことをしたのですか」

私 「検察の取調べが長期化する中で、私が理解したところは、検察も国税局同様、真実を追求するのではなく、無実の者であっても彼らが起訴したければ起訴をするのがその行動原理であるということです。

冤罪の当事者となるまで、私は冤罪に関する知識も関心もありませんでしたが、冤罪の問題、刑事司法の問題は国民一人一人にとって重要な問題であると認識するようになり、当事者の立場から社会に警鐘を鳴らすことが、私のできる社会貢献だと認識するようになりました。

不当な権力を行使する捜査権力に対しては、蟷螂の斧となろうとも、正々堂々と戦うことが自分の生き方であると思っています」

弁 「被告人質問の最後に言っておきたいことはありますか」

私 「マスターシェアプランの説明会に関してですが、私は今ではマスターシェアプランの説明会に参加していれば、申告漏れにはならなかったはずだと理解しています。その説明会を見落とし、参加しなかったことは私の落ち度だと思いますが、私の責任はもっと大きいものだと感じています。

私の部下の中に、マスターシェアプランの説明会に気付き、参加したいと思った者がいたとしても、仕事を最優先し任意のセミナーに否定的な私のような上司をもったばかりに、参加することができず、株式報酬について申告漏れ・追徴課税されることになった可能性もあると考えています。彼らには管理者としての責任を感じ、申し訳なく思っています」

***

(なお、傍聴して下さったジャーナリストの方から、「告発時の国税局のリークに関しては、『税務調査対象者の約300人のうち、100人が無申告、残りの200人もほぼ全員が修正申告』というものだったので、正確には、「100人が無申告、200人が申告漏れ」と言うべきとご指摘頂きました。)

10/30/2012














ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

ここをクリック→ #検察なう 冤罪と戦う八田隆を支援する会





TwitterやFacebookでの拡散お願いします。

category: 刑事裁判公判報告

2012/10/30 Tue. 06:34 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (206) 「第七回公判トゥギャッタ―」 10/29/2012 

#検察なう (206) 「第七回公判トゥギャッタ―」 10/29/2012

(強制捜査から1413日)

私の公判は参加型イベントです。傍聴された方には、ツイートもお願いしています。その方々のツイートも含めた恒例の公判トゥギャターです。ライブ感あふれる一連のツイートをご覧下さい。

ここをクリック→ 第七回公判トゥギャッタ―

過去のトゥギャッタ―はこちら。

ここをクリック→ 検察取調べトゥギャッタ―

ここをクリック→ 初公判トゥギャッタ―

ここをクリック→ 第二回公判トゥギャッタ―

ここをクリック→ 第三回公判トゥギャッタ―

ここをクリック→ 第四回公判トゥギャッタ―

ここをクリック→ 第五回公判トゥギャッタ―

ここをクリック→ 第六回公判トゥギャッタ―

今後も、傍聴、ツイートの「セルフ可視化」にご協力下さい。

10/29/2012













ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

ここをクリック→ #検察なう 冤罪と戦う八田隆を支援する会





TwitterやFacebookでの拡散お願いします。

category: 刑事裁判公判報告

2012/10/29 Mon. 07:16 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (205) 「第七回公判傍聴記」 10/28/2012 

#検察なう (205) 「第七回公判傍聴記」 10/28/2012

(強制捜査から1412日)

毎回の公判には、10人を越える私の友人・知人が傍聴に来てくれています。平日の昼間ということもあり、仕事を休んで来てくれている人もいます。

ここで傍聴記を紹介するのもそうした友人の一人です。裁判を傍聴した、一般の人たちがどのように受け止めているかがよく分かります。是非ご覧下さい。

ここをクリック→ 「裁判官」 #検察なう 八田隆さん第7回公判傍聴記

数多くの方々に傍聴して頂き、またツイッタ―やブログを通して、刑事司法を実質的に可視化していきたいと思っています。是非ご協力下さい。

10/28/2012










ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

ここをクリック→ #検察なう 冤罪と戦う八田隆を支援する会





TwitterやFacebookでの拡散お願いします。

category: 刑事裁判公判報告

2012/10/28 Sun. 09:44 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (204) 「第七回公判報告、被告人質問終了.....と思いきや延長戦突入」 10/27/2012 

#検察なう (204) 「第七回公判報告、被告人質問終了.....と思いきや延長戦突入」 10/27/2012

(強制捜査から1411日)

昨日、第七回公判が開廷されました。クライマックス・シリーズ第二弾「続・被告人質問」です。

今回もかなりの数の方々に傍聴に来て頂きました。

被告人質問は、前回も行われた弁護側主尋問、検察側反対尋問に加え、裁判官補充尋問も予定通り行われました。

まず、弁護側主尋問。前回は、時系列順に事実関係を解き明かす内容。今回は、特に公訴権濫用に関わるものを主に、テーマ別に取り扱われました。前回の主尋問を、素材の味を生かす匠の技、和のテーストとすれば、今回はこてこてフレンチ。かなり濃ゆーいものでした。

気のせいかもしれませんが、弁護士質問、私の応答の合間の傍聴席のしーんとした雰囲気が、固唾を飲んでいるようで、前回よりかなり緊張感の高さを感じました。

公判後、傍聴して下さったジャーナリストの方から電話をもらい、「脱税事案の公判はこれまで数多く傍聴してきましたが、今日ほど、弁護人と被告人の息が合った、主張が分かりやすいものはなかった」だそうです。

弁護人 「なぜ経過報告をブログに掲載するようにしたのですか」

私 「検察の取調べが長期化する中で、私が理解したところは、検察も国税局同様、真実を追求するのではなく、無実の者であっても彼らが起訴したければ起訴をするのがその行動原理であるということです。冤罪の当事者となるまで、私は冤罪に関する知識も関心もありませんでしたが、冤罪の問題、刑事司法の問題は国民一人一人にとって重要な問題であると認識するようになり、当事者の立場から社会に警鐘を鳴らすことが、私のできる社会貢献だと認識するようになりました。不当な権力を行使する捜査権力に対しては、蟷螂の斧となろうとも、正々堂々と戦うことが自分の生き方であると思っています。」

1時間きっちり予定通りの主尋問の後は、検察反対尋問。

さすがに今回は「ほんとですか~~?」は封印していましたが(『「ほんとですか~~?」返し』の秘策を準備していただけに残念)、これが相変わらずよく分からない内容。「で、その立証趣旨は何なんですか?」と聞きたくなる質問の連発でした。

いかに検察といえども、無から有を作り出すことは不可能ということを露呈したということだと思います。

最後は、事実関係を列挙して、「そして殊更に過少申告をした」と意見の押しつけに終始です。「なるほど、やはり仮装・隠蔽の立証はできないのね」というのが、その意味するところかと。コアの故意の立証も、推認の域を一歩どころか小指の先も出ていません。

そろそろ推定有罪を裁判所が丸飲みすることを期待するやり方に終止符を打たないと、小川敏夫氏ではありませんが、「検察は今後50年信頼回復できない」状況になるというのは老婆心でしょうか。

そして反対尋問の息抜きの後は、最最最重要の裁判官による補充尋問の開始です。

真正面からの質問が続きます。ところが細かい!丹念に事実関係をつぶしていくかのようです。そして残念ながらこちらの記憶が追いつきません。うーん、もどかしい。

終わってから弁護士に、「八田さん、あの2008年4月にメールを送った八田さんの状況は~ですよ」「あー、そうでした、うーーん」。なかなか出てこないものです。

そして補充尋問を消化しきれず、被告人質問は延長戦に突入することになりました。

11月7日水曜日(1100-1200、東京地裁第718号法廷)、クライマックス・シリーズ第三弾「続々・被告人質問」です。

精神力を消耗し切った一日でした。

引き続きご注目、応援よろしくお願いします。

10/27/2012









ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

ここをクリック→ #検察なう 冤罪と戦う八田隆を支援する会





TwitterやFacebookでの拡散お願いします。

category: 刑事裁判公判報告

2012/10/27 Sat. 07:42 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (203) 「飯塚事件で新証拠!冤罪の可能性」 10/26/2012 

#検察なう (203) 「飯塚事件で新証拠!冤罪の可能性」 10/26/2012

(強制捜査から1410日)

非常にショッキングなニュースが飛び込んできました。

ここをクリック→ TBSニュース 飯塚事件で「元死刑囚とは別のDNA」

(冤罪関連の動画は早くに削除されることが多いので、この動画もいつまで見ることができるやら)

もしあなたが冤罪で死刑宣告を受けたとしたらどのような気持ちになるでしょうか。是非、想像してみて下さい。

そして実際に死刑が執行されたとしたら。考えただけでも怖ろしいことだと思います。

この飯塚事件については、以前にブログで書いていますので是非ご覧下さい。

ここをクリック→ 冤罪ファイル その3 「飯塚事件」

私は個人的には死刑存置には反対ですが(勿論、冤罪の可能性がゼロではないというのも大きな理由の一つです)、制度として存置されている以上、こうしたケースは徹底的に検証しなければならないと思います。そして情報を開示して、オープンディスカッションができるようにすること。

事件の真相解明に留まらない重要な問題だと思います。

10/26/2012








ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会動画ダイジェスト版」


ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事


ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事 Part2

ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事 Part 3

ここをクリック→ 嘆願書まとめ

ここをクリック→ 上申書まとめ






TwitterやFacebookでの拡散お願いします
↓ 

category: 冤罪事件に関して

2012/10/26 Fri. 08:42 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (202) 「小川敏夫氏、カムバーック!!」 10/25/2012 

#検察なう (202) 「小川敏夫氏、カムバーック!!」 10/25/2012


(強制捜査から1409日)

田中慶秋法務大臣が体調不良を理由に退任が報じられています。勿論、体調不良が退任の理由ではないのは国民の全てが理解していることです。

退任の直接の引き金になったのは、外国人献金や暴力団幹部とのつながりが報じられたことかもしれませんが、彼の就任の記者会見を見れば、残念ながら適材適所とは言えず(法務官僚・検察にとってはまさに適材だったのかもしれませんが)、退任は時間の問題だったと思います。

ここをクリック→ #検察なう (193)「田中慶秋新法務・拉致問題担当大臣の会見がひどすぎる件」

しかし、その後も法相人事は迷走。前任の滝実氏が後任となりました。何故に滝氏?そして何故に小川氏ではないの?現在の急流を乗り切るため、国民が舵を任せられる船頭は小川氏でしょ。

そのことは郷原信郎氏も彼のブログで述べています。

ここをクリック→ 郷原信郎が斬る「法務人事の怪」

小川氏が法務大臣としての資質を有していることは、陸山会事件に関わる虚偽捜査報告書問題で、彼が法務省刑事局長を徹底追及するこのトゥギャッタ―をご覧頂ければお分かり頂けると思います。

ここをクリック→ トゥギャッタ― 「小川前法相が田代検事の捜査報告書問題で法務省刑事局長を徹底追及」

また郷原氏の近著「検察崩壊 失われた正義」も是非お読み下さい。巻頭の郷原氏と小川氏の対談「検察は今後50年信頼回復できない」だけでもこの本の価値はあります。

ここをクリック→ #検察なう (197) 「郷原信郎著 『検察崩壊 失われた正義』」

小川敏夫氏、カムバーック!!

10/25/2012







ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会動画ダイジェスト版」


ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事


ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事 Part2

ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事 Part 3

ここをクリック→ 嘆願書まとめ

ここをクリック→ 上申書まとめ






TwitterやFacebookでの拡散お願いします
↓ 

category: 刑事司法改革への道

2012/10/25 Thu. 07:30 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (201) 「なりすましウィルス事件の問題点」 10/24/2012 

#検察なう (201) 「なりすましウィルス事件の問題点」 10/24/2012

(強制捜査から1408日)

昨日のNHK クローズアップ現代のテーマは、最近物議をかもしている「なりすましウィルス事件」に関してでした。

ここをクリック→ クローズアップ現代「仕組まれた罠(わな)~PC遠隔操作の闇~」

残念ながら、番組の内容は今一つ、問題の核心に迫っていないような印象を受けました。

「新手のネット犯罪」という新奇さに目を奪われがちですが、この事件での最大の問題点は、

「なぜ否認をしていた被疑者(の4人に2人)が『虚偽の自白』をしたか、そして否認にも関わらず起訴、有罪(少年の保護観察処分)となったか」であり、この問題は、何ら新しいものではないということです。

捜査権力は「想定外」という「警察関係者」のコメントをリークして、少しでもダメージを小さくしようとしていますが、その捜査の在り方は、全く想定外どころか、お決まりの既定路線であったはずです。

そもそもが実害が伴なっていない単なるいたずらを、なぜ逮捕・長期間勾留までして「割ら」なければならなかったのか。一般人が逮捕されることのダメージを軽視して、人質司法により事件の安易な解決を図ったという警察・検察の捜査の在り方が一番非難されるべきだと思います。

昨日のクローズアップ現代の視聴者の少なからずがそうした問題点を意識していると思われ、一連のツイートでもそれが伺えました。私のツイートも含まれたトゥギャッタ―をご覧下さい。

ここをクリック→ トゥギャッタ― 「NHK クローズアップ現代 『仕組まれた罠(わな)~PC遠隔操作の闇~』」

人質司法を利用した捜査の在り方が問題点であるならば、解決の「対症療法」は取調べの全面可視化であるはずです。昨日の番組では、可視化に関しての言及は一切ありませんでした。

私が、「対症療法」と述べたのは、更にこの一連の事件にはそれでは解決しきれない根本的な問題があると感じているからです。それは、刑事事件において被疑者の主張を、警察・検察・弁護人・裁判官といった関係者すべてが予断なく聞かなければならないということです。そうした当たり前のことがないがしろにされている現状の刑事司法の歪みが、今回の「なりすましウィルス事件」の背景にあると思います。

冤罪の最大の防波堤はやはり優秀かつ強大な捜査権力をもつ検察です。今回の「なりすましウィルス事件」の実態が、「検察の理念」といかにかけ離れているかをもう一度考えてみるべきです。

「検察の理念」より

3. 無実の者を罰し、あるいは、真犯人を逃して処罰を免れさせることにならないよう、知力を尽くして、事案の真相解明に取り組む。

4. 被疑者・被告人等の主張に耳を傾け、積極・消極を問わず十分な証拠の収集・把握に努め、冷静かつ多角的にその評価を行う。

5. 取調べにおいては、供述の任意性の確保その他必要な配慮をして、真実の供述が得られるよう努める。

10/24/2012







ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会動画ダイジェスト版」


ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事


ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事 Part2

ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事 Part 3

ここをクリック→ 嘆願書まとめ

ここをクリック→ 上申書まとめ






TwitterやFacebookでの拡散お願いします
↓ 

category: 刑事事件一般

2012/10/24 Wed. 07:40 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

冤罪ファイル その6 「御殿場事件」 

冤罪ファイル その6 「御殿場事件」

(強制捜査から1403日)

これは司法の自殺とも言うべき事件。このような理不尽がまかり通るということを多くの人が知ることは、捜査権力、司法機関の信用を著しく損なうというを彼らは理解すべきものです。

この事件に関しては、長野智子氏が精魂を傾けたノンフィクション「踏みにじられた未来」を是非お読み下さい。

ここをクリック→ 長野智子著 「踏みにじられた未来」

<事件経緯>
事件は2001年に起こった集団強姦未遂事件。犯人とされた当時中学生・高校生の10人が逮捕される。

ところが、暴行されたという少女は、実は出会い系サイトで出会った他の男性とのデートで帰りが遅かったことを言い訳するために「強姦された」と嘘をついていたことが発覚。その男性も裁判で、「犯行当日に会っており少女が『親には遅れた理由を誰かのせいにする』と言っていた」と証言。

その後、検察は犯行は別の日であったと訴因変更(これにより勾留されていた少年たちの仮釈放が認められるが、この時点まで少年たちは9ヵ月間勾留されていた)。

少年たちの自白調書が、当初少女が言っていた日時を基に作られていたため、多くの矛盾点を抱えていたにも関わらず、裁判所の審理が進み、検察の主張通りに裁判所が事実認定して実刑確定。

この事件を紹介する動画はこちらです。

ここをクリック→ 御殿場事件 (1/2)

ここをクリック→ 御殿場事件 (2/2)

<裁判経緯>
(ここでは主犯格とされる4人の経緯)
一審、懲役2年の実刑判決(2005年10月)→ 被告人側即日控訴→ 高裁、懲役1年6ヵ月の実刑判決(2007年8月)→ 被告人側即日上告→ 最高裁、上告棄却、懲役1年6ヵ月の実刑判決確定(2009年4月)

2009年5月末に収監、川越少年刑務所に移送・服役。仮釈放が認められず2010年夏、満期出所。

現時点では再審請求は行われていないが、2011年2011年12月21日付で元少年4人が静岡地裁沼津支部に被害者とされていた元少女である女性に対し民事の損害賠償請求訴訟を提起している。

<争点>
大きな矛盾は、被害者少女の供述の変遷、そしてそれに伴う検察の訴因変更から、そもそもの犯行日とされた期日が1週間前倒しとなったことによります。

1週間前にレイプされた(「強姦された」という当初の供述は、「生理だったため乱暴されただけ」と変っています)女子高校生が、その1週間後に出会い系サイトで出会った男性とのデートをするということの異常さが、裁判官には分からないのでしょうか。

そのほか主な争点に関して、長野智子氏のブログを引用します。

ここをクリック→ 長野智子氏ブログ 「判決の矛盾」

一審の判決は以下の通りです。

「変遷させた部分もあるが、それ以外は具体的で一貫している。」

犯行日の変更について→
「被害直後は恥ずかしくて、誰にも打ち明けようとしなかったとする心境は十分納得がいくもの。その後、男性と夜遅くまで会っていたことが分かって、母親に怒られるのを避けるため、言い訳として被害の事実を告げる心境は、15歳の少女の考えとして十分了解可能なもの。」

集団強姦未遂の被害を受けた少女が、その1週間後に男性会社員とデートするという不自然さについて→
「犯罪被害者がどのように受け止めるかは一概に言えず、少女が『男性なら誰でもいいから優しくしてほしい』という気持ちを持ち、行動することも十分ありうる。」

雨について→
「公園管理日誌に『9月9日天気雨』と記載されていることからすると、公園でも雨が降っていたことが認められる。しかし、周辺の観測地点で観測された降水量にはばらつきがあり、その地点でいくら降水量が確認されたからといって、具体的な降水量や雨の降り方まで推測されるものではない。」

少年たちの自白の信用性について→
「犯行日を『16日』としている点は、犯行を行ったこと自体は間違いないとして、犯行日については特段の意識を働かせていなかったと考えられる。少女の供述に引きずられた捜査官からの暗示ないし誘導によって、犯行日をそのように供述したことが伺える。しかし、日付は枝葉の部分であり、犯行の根幹部分について、信用性に合理的な疑いを抱かせるものではない。」

このとんでもない判決、そこに至る検察論告に関して、元検事の市川寛氏も強烈に批判しています。

ここをクリック→ togetter 元検事の市川弁護士が御殿場事件の話から「検事頭」について語る

<論評>
この事件での最大の被害者はいうまでもなく、冤罪により実刑に処せられ、今後もその十字架を背負わなければならない少年たちとその家族です。

しかし、被害者とされた少女もこの事件の被害者ではないでしょうか。勿論、彼女の嘘が全ての発端であることの重大な責任はあるでしょう。ただ、もし検察が少女の証言のほころびを正当に評価していたのであれば、また裁判所が検察の言い分を全て丸飲みすることなく、推定有罪という蛮行に及ばなければ、少女もまた十字架を背負って生きなければならないということにはならなかったと思います。

検察が「被害者と共に泣く」などということを思っているのあれば、それは傲慢以外の何物でもありません。何がこの「被害者」少女にとって捜査権力がすべきだったかを真摯に考えるべきです。

そして、少年たちは、当時は暴力団や暴走族とつながりがあった鼻つまみ者だったかもしれません。彼らを不当な方法で社会から排除することが、本当に正義なのかをよく考えるべきです。

最後に、長野智子氏の「踏みにじられた未来」に紹介された、少年と父親との間でやり取りされた手紙を紹介します。

鑑別所にいる息子と父との往復書簡:
「いつも迷惑ばかりかけてしまって本当にすみません。お父さん、お仕事忙しい中、面会に来てくれてありがとうございます。お父さんとは最近あまり話をしてなかったよね。自分でも分かっていたけど、なんか恥ずかしくて話せなかったよ。どうして俺はこんなにも親不幸なんだろう。一体どこまで心配をかけていくのだろう。もう今回で最後にします。もう心配はかけません 貴志」

「家族も友人も弁護士先生方も、誰もが皆、貴志のことを信じています。絶対に諦めないでがんばってください。お父さんや家族、友達のことは何も心配するな。貴志がしっかりすることだぞ。お父さんは命がけで無実を証明してみせる。貴志とお父さんは苦しいときは一緒だからな 父」

10/19/2012











ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 被告人最終陳述

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―





TwitterやFacebookでの拡散お願いします。

category: 冤罪ファイル

2012/10/19 Fri. 08:35 [edit]   TB: 0 | CM: 2

go page top

フィルム・レビュー 『アルゴ』 ベン・アフレック監督 

フィルム・レビュー 『アルゴ』 ベン・アフレック監督

アルゴ

映画『アルゴ』鑑賞。面白いっす。これが実話だっていうのだから、またびっくり。

ストーリーは.....
1979年、イラン革命まっただ中。イスラム過激派がテヘランのアメリカ大使館を占領し、52人の大使館職員が人質に取られる。だが6人は裏口から脱出に成功し、カナダ大使邸に逃げ延びる。CIAとそのスタッフのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、『アルゴ』という架空のSF映画をでっち上げて6人をそのロケハンのスタッフに偽装して逃がすという方法を計画する。

しょっ端から全編に緊張感が溢れていて、エンターテイメント性もあり、よくできてます。予告編ほどではないけれど、ハリウッドっぽい分かりやすさに好みが分かれるところかな。作品は予告編よりはいいと思います(しかしセンス悪い予告編の多いこと)。

ベン・アフレックは監督がこれで3作目。前作の『ザ・タウン』はあんまりピンとこなかったけど、この映画はヒットしておかしくない出来ですね。

エンドロール・クレジットで、実際に脱出したアメリカ大使館のスタッフ6人の顔が紹介されるけど、役者がそっくりで「ほー」と思いました。ちょっとしたこだわりなんでしょうね。

お勧めの一本です。

ここをクリック→ 『アルゴ』予告編

(Facebook 10/16/2012より転載)








ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会動画ダイジェスト版」


ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 嘆願書まとめ

ここをクリック→ 上申書まとめ






TwitterやFacebookでの拡散お願いします
↓ 

category: フィルム・レビュー

2012/10/16 Tue. 12:04 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう Tシャツ・プロジェクト (84) 

#検察なう T-shirt @ピサの斜塔(by Y.J ♀)

益荒男

ついやっちゃうんだよねー。







TwitterやFacebookでの拡散お願いします
↓ 

category: #検察なう Tシャツ・プロジェクト

2012/10/15 Mon. 07:10 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (200) 「過去のお勧めブログ記事 Part3」 10/13/2012 

#検察なう (200) 「過去のお勧めブログ記事 Part3」 10/13/2012

(強制捜査から1397日)

これまでのブログ記事でお勧めのものをピックアップしました。是非ご覧下さい。

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件の概略に関してはWikipediaをご参照下さい。
ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

#検察なう (178) 「木谷明氏 『強すぎる検察(検察官司法)と裁判員制度』」 8/10/2012 
ここをクリック→ #検察なう (178) 「木谷明氏 『強すぎる検察(検察官司法)と裁判員制度』」 

#検察なう (179) 「否認の被疑者・被告人に対する検事の方々へ」 8/11/2012
ここをクリック→ #検察なう (179) 「否認の被疑者・被告人に対する検事の方々へ」

#検察なう (180) 「第四回公判報告」 8/22/2012
ここをクリック→ #検察なう (180) 「第四回公判報告」

#検察なう (184) 「証拠の同意・不同意とは 検察制度の根本的問題 その(1)」 9/7/2012
ここをクリック→ #検察なう (184) 「検察制度の根本的問題 その(1)~証拠の同意・不同意とは」

#検察なう (185) 「国民の信頼こそが検察制度の基礎 検察制度の根本的問題 その (2) 」 9/8/2012
ここをクリック→ #検察なう (185) 「検察制度の根本的問題 その (2) ~国民の信頼こそが検察制度の基礎」

#検察なう (187) 「第五回公判報告」 9/15/2012
ここをクリック→ #検察なう (187) 「第五回公判報告」

#検察なう (189) 「第六回公判報告 検事自ら公訴権濫用暴露」 9/28/2012
ここをクリック→ #検察なう (189) 「第六回公判報告 検事自ら公訴権濫用暴露」

#検察なう (194) 「あなたのもやもや解消させて頂きます」 10/4/2012
ここをクリック→ #検察なう (194) 「あなたのもやもや解消させて頂きます」

#検察なう (199) 「週刊金曜日掲載記事 『税金天引きの会社員が意図的に脱税するのか』」 10/12/2012
ここをクリック→ #検察なう (199) 「週刊金曜日掲載記事 『税金天引きの会社員が意図的に脱税するのか』」

10/13/2012





ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会動画ダイジェスト版」


ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事


ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事 Part2

ここをクリック→ 嘆願書まとめ

ここをクリック→ 上申書まとめ






TwitterやFacebookでの拡散お願いします
↓ 

category: 刑事事件一般

2012/10/13 Sat. 05:40 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (199) 「『週刊金曜日』掲載記事 「税金天引きの会社員が意図的に脱税するのか」」 10/12/2012  

#検察なう (199) 「『週刊金曜日』掲載記事 「税金天引きの会社員が意図的に脱税するのか」」 10/12/2012

(強制捜査から1396日)

雑誌『週刊金曜日』9月21日912号に掲載されたシリーズ「国策捜査 第30回」の記事、「税金天引きの会社員が意図的に脱税するのか」の全文をブログ公開します。

記事を執筆した青木理氏、『週刊金曜日』編集部(03-3221-8521)には、記事の転載を快く了承して頂いたものです。

ここをクリック→  「『週刊金曜日』掲載記事 「税金天引きの会社員が意図的に脱税するのか」」

青木理(あおき・おさむ)

aoki20120713-2-thumb-320x240-69201.jpg

1966年生まれ。長野県出身。慶應義塾大学卒。90年、共同通信社入社。東京社会部で警視庁警備・公安担当。外信部で2002年から06年までソウル特派員などをつとめる。現在はフリージャーナリスト。

社会部在籍中に発表した『日本の公安警察』(講談社現代新書)は公安警察の実態を赤裸々に記し、ベストセラーとなって話題を呼んだ。2009年に出版した『絞首刑』(講談社)は、第32回講談社ノンフィクション賞の候補作となった。同書の意図は、死刑賛成、反対のどちらか一方の立場ではなく、被害者側、加害者側、執行刑務官などを取材し、ありのままを伝えることであると述べている。そのほか主な著書に『国策捜査―暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』(金曜日)、『ルポ 拉致と人々』(岩波書店)がある。近著は『トラオ 不随の病院王 徳田虎雄』(小学館)。

現在、青木氏はテレビ朝日「モーニングバード」の月曜日コメンテーター。

ここをクリック→ テレビ朝日「モーニングバード」

及びTBSラジオ「ニュース探求ラジオ Dig」の金曜日パーソナリティー。

ここをクリック→ TBSラジオ「ニュース探求ラジオ Dig」

『週刊金曜日』(しゅうかん きんようび)
出版社株式会社金曜日から発行されている政治・社会・環境問題を主に扱う週刊誌。

「スポンサーや広告主に阿らずに市民の立場から主張できるジャーナリズム、権力を監視し物申せるジャーナリズム」を目指し、また、休刊した『朝日ジャーナル』の思潮を受け継ぐものとして創刊。「日本で唯一の、タブーなき硬派な総合週刊誌」を標榜しており、反戦・人権・環境問題など市民運動・市民活動の支援、体制批判を主に扱っている。

内容・論調(Wikipediaより)

「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対的に腐敗する」(ジョン・アクトンの言葉)という前提にたち、「だから監視が必要であり、そのためにジャーナリズムは存在する」という思想を体現した誌面を特徴とする。したがって、与党や政府や財界など体制を批判する記事が多い。近隣諸国の中では日本の政財界と深い関係を持つアメリカ合衆国を批判する記事が目立つが、チェチェン紛争などに絡むロシアの人権問題や覇権主義、「人体の不思議展」の疑惑など中国の人権問題、中国共産党の独裁と腐敗に言及した記事も少なくなく、“敵か、味方か”の二分的な思考に囚われず、強権的・タカ派な政権には厳しい姿勢を貫くのが基本的な論調といえる。

ここをクリック→ 『週刊金曜日』はこんな雑誌です

ここをクリック→ 宣伝用パンフレット

ここをクリック→ 『週刊金曜日』 Twitter

10/12/2012








ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

ここをクリック→ #検察なう 冤罪と戦う八田隆を支援する会





TwitterやFacebookでの拡散お願いします。

category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2012/10/12 Fri. 05:35 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (198) 「上申書まとめ」 10/11/2012 

#検察なう (198) 「上申書まとめ」 10/11/2012

(強制捜査から1395日)

上申書は、私の知人・友人に「もしあなたが裁判員であったら」という観点で意見を書いてもらったものです。

私がこうした趣旨の上申書を集めたことに関し、「裁判は法の手続きに従う法廷に限定されるべきであり、事実認定に関して一般人が意見を述べること自体、裁判の権威を貶めるものだ」との批判を頂きました。

私はこれに対し、家永三郎東京教育大学教授が昭和30年に「法律時報」305号誌上で論じた「素人は黙すべきか」を引用して、反論させて頂きます。

家永教授は、法律についての専門的知識の尊重と、一般国民が法律問題について積極的に発言することとは別問題であるとしました。さらに、裁判における判断の正否は専門家か、素人かではなく、客観的な真理に合致するか否かによるものだとも指摘しています。彼の論評は、権威主義が公共的関心を抑圧することは、国家機関の専制への隷属を強要するものだという批判精神に溢れています。

家永教授の論評の時代背景は、昭和24年に起こった松川事件で、被告人20人が一審で死刑5人を含み全員有罪、二審でも死刑4人を含む17人が有罪とされた判決を批判したジャーナリストに対する法曹界からの非難を受けてのものです。松川事件は、下山事件、三鷹事件に続くレッドパージ吹き荒れる中での労働争議抑圧の冤罪事件で、最終的には20人全てが無罪となりますが、無罪確定は事件から14年が経過した後でした。

私が上申書を依頼した際には、「有罪・無罪、思った通りに書いて欲しい」と客観的観点を求めたものです。しかし、その少なからずに、捜査権力が冤罪を作ってでも自分たちの論理を押し通そうとしていることへの批判が伺えます。

1ヶ月という短期間にも関わらず60通の上申書が集まりました。

彼らが裁判官に届けたいとする声は、検察不同意により阻まれることとなりました。彼らの正義を希求する声を無駄にしないためにも、一部を本人了承の上、私のブログ上で実名公開したものです。

直接届かなかった声も、確実に私の背中を押していますので、公判を通して裁判官に届くものです。ありがとうございました。

上申書 (1/60) 倉田風河 (息子)
ここをクリック→ 倉田風河 上申書

上申書 (2/60) 杉山佳津江 (友人)
ここをクリック→ 杉山佳津江 上申書

上申書 (3/60) 梶修明 (従兄)
ここをクリック→ 梶修明 上申書

上申書 (4/60) 出島元 (同級生)
ここをクリック→ 出島元 上申書

上申書 (5/60) 福田恵美 (同級生)
ここをクリック→ 福田恵美 上申書

上申書 (6/60) 石川隆道 (友人)
ここをクリック→ 石川隆道 上申書

上申書 (7/60) 岸本理和 (同級生)
ここをクリック→ 岸本理和 上申書

上申書 (8/60) 小島剛 (会社同僚)
ここをクリック→ 小島剛 上申書

上申書 (9/60) 安原淳 (高校後輩)
ここをクリック→ 安原淳 上申書

上申書 (10/60) 北川美音 (友人)
ここをクリック→ 北川美音 上申書

上申書 (11/60) 塩谷和彦 (会社先輩)
ここをクリック→ 塩谷和彦 上申書

上申書 (12/60) 伏田啓子 (同級生)
ここをクリック→ 伏田啓子 上申書

上申書 (13/60) 寺西常雄 (同級生)
ここをクリック→ 寺西常雄 上申書

上申書 (14/60) 鈴木均 (友人)
ここをクリック→ 鈴木均 上申書

上申書 (15/60) 原力雄 (同級生)
ここをクリック→ 原力雄 上申書

上申書 (16/60) 氏川真理 (友人)
ここをクリック→ 氏川真理 上申書

上申書 (17/60) 小竹明夫 (同級生)
ここをクリック→ 小竹明夫 上申書

上申書 (18/60) 上原陽一 (友人)
ここをクリック→ 上原陽一 上申書

上申書 (19/60) 和気香子 (大学後輩)
ここをクリック→ 和気香子 上申書

上申書 (20/60) ジョワ由紀 (友人)
ここをクリック→ ジョワ由紀 上申書

上申書 (21/60) 寺村栄里香 (同級生)
ここをクリック→ 寺村栄里香 上申書

上申書 (22/60) モレン淑子 (友人)
ここをクリック→ モレン淑子 上申書

上申書 (23/60) 福留浩太郎 (会社同僚)
ここをクリック→ 福留浩太郎 上申書

上申書 (24/60) 池田禎尚 (同級生)
ここをクリック→ 池田禎尚 上申書

上申書 (25/60) 深水和子 (友人)
ここをクリック→ 深水和子 上申書

上申書 (26/60) 永末康子 (友人)
ここをクリック→ 永末康子 上申書

上申書 (27/60) 藤井理子 (会社後輩)
ここをクリック→ 藤井理子 上申書

10/11/2012







ここをクリック→「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会動画ダイジェスト版」

ここをクリック→ 嘆願書まとめ





TwitterやFacebookでの拡散お願いします
↓ 

category: 支援者の方へ、支援者の方から

2012/10/11 Thu. 04:31 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (197) 「郷原信郎著 『検察崩壊 失われた正義』」 10/10/2012 

#検察なう (197) 「郷原信郎著 『検察崩壊 失われた正義』」 10/10/2012

(強制捜査から1394日)

“It’s only when the tide goes out that you learn who’s been swimming naked.”

アメリカの投資家、「オマハの賢人」と呼ばれるウォーレン・バフェットの言葉です。マーケットが好調な時は誰がリスクを過剰に取ってるか分からないけれども、マーケットが反転する時に初めてリスクを過剰に取っているのが誰かということが分かるとするものです。

世の中の見方が大きく変わる時があります。その時にその潮目の変化に気付かないと、本来隠し通したい部分がさらけ出されてしまうということがあるものです。現在の検察の状況がまさにそれです。

陸山会事件に関わる虚偽捜査報告書問題は、起こるべくして起こり、かつ今だからこそ、ここまで明るみにさらされているものです。

そしてその問題にスポットライトを当てる書が、郷原信郎氏著「検察崩壊 失われた正義」です。8月末の上梓依頼、売れに売れまくっているのはその潮目の変化があるからだと思います。そして虚偽捜査報告書問題を最高検が闇に葬ろうとする処分の在り方や、指揮権発動を考えていた小川前法相の更迭の政治的圧力及び彼の発言に対するメディアのバッシングを見る限り、潮目の変化を検察が読み取っていないことは明らかであり、メディアも同様なのかという思いです。

陸山会事件に関わる虚偽捜査報告書問題は、あくまで各論ですが、各論に留まらない象徴的な出来事です。検察はこれをあくまで各論として矮小化したいようですが、そうでないことはいずれ時代の検証が明らかにしてくれると思います。

まずこの本の紹介としては、アマゾンのリンクに格納された著者自らの紹介ビデオ(約10分)をご覧下さい(かなーり、郷原さん気合入ってます)。

ここをクリック→ Amazon 「検察崩壊 失われた正義」

この本に関する私の書評です。

「2012年8月30日上梓。以来、この手の堅い本としては異常なくらい売れている隠れたベストセラー。著者は検察批判の先鋒(この括り方も彼の「検察愛」からすると失礼であることを知りつつ)郷原信郎氏。

彼と陸山会事件の虚偽捜査報告書問題に関わる人たちとの対談を集めたものであるが、その対談の相手は全て当事者と呼ぶに相応しい面々で、読む前から期待は大きい。そして読んでもその期待を裏切らない内容であった。

そしてこの本の内容の充実度、見識の高さから、これは良識ある人であるための必読書であると言える。それだけ検察の問題は法治国家の根幹、日本の将来に関わる問題であり、それに関して正しく考えることは重要であることを強調してし過ぎることはない。

対談の相手は、小川敏夫氏、石川知裕氏、大坪弘道氏、八木啓代氏。彼らの声はまさに当事者としての生々しさをもって響く。

巻頭対談として置かれた小川氏の「検察は今後50年信頼回復できない」は非常に重要な意味をもつ。彼の、法務大臣としてどう考えたかということに関して歴史の裁断が下されるのは今後のこととなるが、もし検察が今後も変らないのであれば、彼の言葉は文字以上の重みを持ってくる。この対談だけでもこの本の価値はある。

石川氏の対談を読むと、最高検が、虚偽捜査報告書問題の処理に関し、彼を聴取することなく幕引きしたことの異常さが際立つ。佐藤優氏が引き寄せた運命かもしれないが、彼の行動は歴史的に意義があったと思う。

大坪氏は、虚偽捜査報告書問題の当事者ではないが、彼の対談が一番、この件に関し問題のありどころを明確に切り取ってくれている。郷原氏が弁護団に加わった彼の控訴審で、さらに検察の暗部にスポットライトが当てられることの期待が膨らむものである。

対談の締めは、歌手が本業でありながら市民団体「健全な法治国家のために声を上げる市民の会」の代表を務める八木氏。この本の中で私が一番強く同意する部分を挙げよと言われれば、迷わず郷原氏と彼女の次のやり取りを挙げる。以下引用。

八木 「検察というのは日本で、逮捕権限と起訴権限の両方という、ものすごく強い権力を持っていますよね。日本というのは有罪率が99.7%という高率ですから、ほとんどの場合、裁判所ではなくて検察官の判断で、犯罪を行った人の運命が事実上決まってしまうわけです。それって神の力でしょう。それなのに、早い人だと司法試験に合格して20代後半で検察官になるわけですよね。そんな、まだ人生経験がそれほどない人が、人間の運命を決めていくわけですね。人間に枷もはめずに、そんな神の力を与えてしまって、そして5年10年とそれが当たり前になってしまったら、今回みたいに、重要な政治家であっても、いや、だからこそ、自分がこいつはやっちゃうべきだと思ったらやっちゃう。自分が総理にふさわしくないと思えば、選挙で選ばれても阻んでやる。そういうことに関して、それは絶対にやってはいけないことなんだ、民主主義を踏みにじることなんだ、お前は神様のつもりか、ということが、検事たちはわからなくなってしまっているんじゃないですか。」

郷原 「わからないでしょう。私が前に出した本の中でも言っているように、検察は天動説なんです。刑事司法の世界、刑事事件の世界しか見えないし、その世界は、全部自分たちを中心に回っている。その先に、太陽系や銀河系がみたいなものがあるかもしれないけれど、それは自分たちが直接関わりを持つ世界ではない。自分たちが関わりを持っている世界は、すべて、自分たちを中心に動いているという発想があります。それを根本的に正していかなければならない。それが結局、検察がこういう状況にまで追い込まれている本質的な原因と言えるのではないでしょうか。」

八木 「ええ。(中略)もうこうなってくると、例えば制度改正とか法律改正みたいな形で民主主義を守れるような方法を考えていくしかないですね。検察は悪いことはおそらくしないだろう、みたいな非常に日本的な信頼関係で成り立っていたものというのは、もう今、完全に崩れてしまったわけですから。制度的あるいは法律的なところで枷とセーフティネットを整備して、検察の暴走を防ぐ手立てというものを、きちんと作っていくしかないということになってしまいますね。」

冒頭でこの本は「良識ある人であるための必読書」と述べたが、一番読んでほしいのは検事たちである。全国2千数百人の検事・副検事に、官費でこの本を買い与えても、法治国家の第一歩となる出費としては余りにも安いものであろう。」

ここをクリック→ ブクレコ マイ・レビュー 「検察崩壊 失われた正義」

検察の問題は法治国家の根幹、日本の将来に関わる問題であり、それに関して正しく考えることは重要であることを強調してし過ぎることはありません。

その手引書として、この「検察崩壊 失われた正義」は最適のものであり、市川寛氏著「検事失格」及び森ゆうこ氏著「検察の罠」と合わせて読まれることをお勧めします。

そして更に理解を深めたい方には、郷原氏著の「組織の思考が止まるとき―『法令遵守』から『ルールの創造』へ」をお読み下さい。私が現時点で検察関連書で最良の書だと思っているものです。

昨日の明治大学駿河台キャンパスで行われたシンポジウム「検察の正義は失われたか?」でも石川知裕氏が述べていたように、我々国民一人一人のリテラシー(メディア・リテラシー、検察・司法リテラシー)を高めることが、遠回りのようで、一番世の中を変えるには効果的で確実だと思っています。私も自分が冤罪にからめ捕られて、一から学んだことばかりです。お手伝いさせて頂きます。

10/10/2012







ここをクリック→「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会動画ダイジェスト版」

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」 改訂版

ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事


ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事 Part2

ここをクリック→ 嘆願書まとめ





TwitterやFacebookでの拡散お願いします
↓ 

category: 刑事司法改革への道

2012/10/10 Wed. 07:44 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (196) 「第六回公判法廷画」 10/9/2012 

#検察なう (196) 「第六回公判法廷画」 10/9/2012

(強制捜査から1393日)

皆様お待ちかねの高杉ナツメ作公判法廷画です。

今回は、クライマックスシリーズ第一弾の被告人質問に相応しい、二部構成の超大作となっております。

1006_0001 (1)

1006_0002 (2)

1006_0003 (1)

1006_0004 (1)

1006_0005 (1)

1006_0006 (1)

1006_0007 (1)

1006_0008 (1)

1006_0009 (1)

1006_0010 (1)

1006_0011 (1)

1006_0012 (1)

1006_0013 (1)

1006_0014 (1)

1006_0015 (1)

1006_0016 (2)

1006_0017 (1)

1006_0018 (1)

1006_0019 (1)

1006_0020 (1)

1006_0021 (1)

おまけ「テリー劇場」。

Part I

1006_TT_01_01 (1)

1006_TT_01_02 (2)

1006_TT_01_03 (1)

1006_TT_01_04 (1)

Part II

1006_TT_02_01 (1)

1006_TT_02_02 (1)

1006_TT_02_03 (1)

1006_TT_02_04 (1)

是非、次回以降も傍聴頂き、休憩時には廊下でリフレッシュ運動をしている画家をその目でご覧下さい。

10/9/2012












ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

ここをクリック→ #検察なう 冤罪と戦う八田隆を支援する会





TwitterやFacebookでの拡散お願いします。

category: 刑事裁判公判報告

2012/10/09 Tue. 06:26 [edit]   TB: 0 | CM: 1

go page top

#検察なう Tシャツ・プロジェクト (83)  

#検察なう T-shirt @ふくしま・みんなの演奏会 (by A.S ♀)

(強制捜査から1392日)

検察なうTシャツ@福島みんなの演奏会


「震災復興祈念 明日への輝望プロジェクト ふくしま・みんなの演奏会」に関してはこちら。

ここをクリック→ ふくしま・みんなの演奏会













TwitterやFacebookでの拡散お願いします
↓ 

category: #検察なう Tシャツ・プロジェクト

2012/10/08 Mon. 13:20 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (195) 「検察官一体の原則と『とかげのしっぽ切り』」 10/5/2012 

#検察なう (195) 「検察官一体の原則と『とかげのしっぽ切り』」 10/5/2012

(強制捜査から1389日)

先日、ブログのコメント欄に以下のような質問を頂きました。

「ひとつうかがいたいのは、裁判のさい、裁判官は、名前がわかりますが、検察官は、匿名ですか?」

私は次のように答えさせて頂きました。

「私の理解では、裁判官は個人で責任を取るのに対し、検察は結局のところ組織の論理なのかなと。なので、あまり検事個人の責任を追及するのもどうなのかなーと思ってます。

組織としての検察の論理は打破したいものです。但し、そこで検事個人の責任追及を敢えてしないのは、検察が郵便不正事件や、陸山会事件でしたように、とかげのしっぽ切りにつながるからです。

本来、組織は人なりですから、検事一人一人が秋霜烈日の気概で臨んでもらえばいいはずです。しかし、組織全体のあり方が正しければ、そもそも正義感の強い人たちなので、もっと簡単にそして根本的に解決が図られる問題だと思ってます。 」

「検察官一体の原則」という概念があります。

検察官は一人一人が独立して検察権を行使することができます。これを「独任官庁」といいます。代表的な独任官庁にはアメリカの大統領があります。とはいいながら、それは建前で、実質的には検察官は検事総長を頂点とした指揮命令系統に服します(検察庁法第八条「検事長は、高等検察庁の長として、庁務を掌理し、且つ、その庁並びにその庁の対応する裁判所の管轄区域内に在る地方検察庁及び区検察庁の職員を指揮監督する」)。

以前にもこのブログで紹介した、季刊「刑事弁護」2012年秋号に掲載された木谷明氏の記事「強すぎる検察(「検察官司法」)と裁判員制度(上)」に書かれたエピソードを再掲します。

「私が名古屋高裁に勤務していた当時のことです。ある検察官の友人(N検事)から次のようなアドバイスを受けました。

すなわち、『裁判官は、検事の主張とあまり違った判断をしないほうがよい。なぜかと言うと、われわれは、難しい問題については、常に庁全体で相談しながらやっているし、場合によっては高検、最高検まで巻き込んであらゆる角度から検討する。それに比べあんたたちはたった1人かせいぜい3人じゃないか。そんな体制で検事に勝てるはずがない。仮に第一審で無罪にしても、検事が控訴すれば大抵破棄される」

奴らは束になってやってくる、バイオハザード状態だということです。

彼らの意思は組織の意思です。長らく組織に帰属して、その文化が骨身に浸透しています。

先日の公判でも、公判検事が「強制捜査が入れば刑事事件になることは分かってたでしょ」と、まさに私の捜査が結論ありきで、実際の捜査に着手する前の時点で既に今日までの結論、即ち起訴まで既定路線だという発言がありましたが、私はこれも彼ら組織の意思の発露だと思っています。

ところが郵便不正事件、陸山会事件における虚偽捜査報告書問題の処分を見る限り、彼らは組織として責任を取るというつもりは全くありません。

そこで繰り返されるのは「とかげのしっぽ切り」です。

郷原信郎氏の近著「検察崩壊 失われた正義」は、郷原氏と検察問題の識者との対談を集めたものですが、その対談の中に小沢元秘書の石川知裕氏とのものがあります。陸山会事件での虚偽捜査報告書問題の調査結果に関する彼の言葉を引用します。

石川 「やはり『とかげのしっぽ切り』というのが第一印象です。そして、組織を守るために知恵をしぼって、自分たちでこの調査結果を練り上げたんだな、という印象です。また、私が田代検事に多少同情的なのは、彼一人で考え、彼一人のみで、問題となった捜査報告書が作られていないということは、取り調べられた私自身がはっきりとわかっています。上の検事はみんな逃げて、田代検事だけが責任をかぶせられてしまった。田代検事には非常に同情しています」

9/22朝日新聞に掲載された「『再生』の行方 証拠改ざん2年」と題された論考では、陸山会事件の虚偽捜査報告書問題に関し、郷原氏、さらに「とかげのしっぽ」の大坪弘道元大阪地検特捜部長はこう語ります。

「大坪弁護団の一員で元東京高検検事の郷原信郎(57)は、二つの不祥事で対応が分かれた理由を『大阪では、一部を切って組織に影響が及ぶのを避けた。東京では、一人を切ると、組織全体の責任が問われかねなかった』とみる。大坪も『組織防衛という根っこは同じ』と主張する。」

それは私も以前にブログで書いたところです。

ここをクリック→ #検察なう (134) 「郵便不正事件より重大な検察の犯罪 田代検事報告書の検証」

こうした「とかげのしっぽ切り」は対症療法ですらなく、検察組織の病巣を取り除くことができないのは明らかです。今こそ根源から治癒を図る原因療法が必要です。

私のブログの質問の回答の背景にはそういうことがあるものです。勿論、検事一人一人が秋霜烈日の気概を持って、真摯に被疑者、被告人と向き合ってほしいことは言うまでもありません。しかし私のターゲットは検察組織そのものです。検察に正義なくして、日本に正義はありません。過渡期の今、変化の期待を持って注目したいと思っています。

10/5/2012







ここをクリック→「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会動画ダイジェスト版」

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」 改訂版

ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事


ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事 Part2

ここをクリック→ 嘆願書まとめ





TwitterやFacebookでの拡散お願いします
↓ 

category: 刑事司法改革への道

2012/10/05 Fri. 06:46 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (194) 「あなたのもやもや解消させて頂きます」 10/4/2012 

#検察なう (194) 「あなたのもやもや解消させて頂きます」 10/4/2012


(強制捜査から1388日)

先日のブログに関し、友人からコメントをもらいました。以下のものです。

「クレディ・スイス証券の給与体系が複雑であったことは、田中周紀著『国税記者・実録マルサの世界』にも簡単に書かれている。(211頁および213頁参照)

八田氏が在籍した当時のクレディ・スイス証券の給与体系が、いかに日本国の納税者にとって面倒くさいものだったかは、八田氏のブログに掲載された松本直久氏の「嘆願書」(32/146)からも分かるはずである。

私の場合、事件の当事者である八田隆氏自身から「ざっくり言って、こうしてこうなってこういう具合の給与プログラムになってたの」と説明してもらったので、その複雑さはよくわかっているつもりである。

それでも、公判を傍聴された方の中には、検察の人の連発する「ほんとですかぁ~?」にひきずられて、何か「モヤッ」とした人もいるかも知れない。

つまり、八田氏は本当に嘘をついているのではないか、クレディスイスの社員だった当時、八田氏は自分のもらう株式数や実際に懐に入る金額を正確に把握していながら申告時に隠していたのではないか、と疑ってしまった方もいるだろうと思われる。

そんな方々は、この記事のリンク先である「ゆるゆるマニラ生活」のブロガーの書かれた記事を、是非お読みいただきたい。

もしも貴方の給料がそんな具合に支給されたとしたら、貴方も、たぶん「それで自分の給料を計算して正確に納税しろっての? 無理だよ!」と叫びたくなるに違いない。…

振り返って現在だから分かることだが、「クレディスイス証券会社集団申告漏れ事件」は、ある意味、起こるべくして起きた事件だったのである。 」

このコメントの中で「記事のリンク先」と示された、先日のブログで紹介の第六回公判傍聴記追記を再掲します。

ここをクリック→ ゆるゆるマニラ生活 「公判の追記 - クレディ・スイス集団申告漏れ事件」

多分、これでも株式報酬がどのようにして支払われていたか分からない人は分からないかと思います。それが分からないこと自体が私のポイントなのですが(分からないから、もらったものがそのまま正しい金額だと思い込んでた)、それでも「なんかなあ。すっきりしないなあ」と思われる方のために、もう少し噛み砕いて説明させてもらいます。

多分、皆さんの常識(普通の日本のサラリーマンの方々が賞与を受け取る状況)と私の状況が著しく異なるため、理解が難しいのだと思います。

皆さんがボーナスを受け取るときは、どのようにして受け取るでしょうか。今どき、手渡しで封筒が立ったとか立たないとかそういうことはないでしょうから、銀行振込だと思います。そして金額は賞与明細のようなものを会社から受け取って知るということになると思います。勿論、賞与明細を受け取らずとも、毎年似たようなものだから、大体の金額の想像はつくということもあると思われます。

そういう状況を前提にすれば、実際の入金が税引前か税引後か、「そりゃ分からんってのはおかしいよな」と思われるのではないでしょうか。

初級者忍者が成長する木を飛び越えていくように(なんじゃそりゃ)、いくつかステップを経てご説明させて頂きます。

まず賞与明細です。そこには税引前と税引後の金額が書かれていませんか。例えば「(税引前)500万円、(税引後)400万円」(税引前と税引後の給与を示す用語が分からないので、ダイレクトに書かせて頂きます)といったようにです。

その明細を受け取りながら、入金が500万円であれば、少なからずの人が「ん?多いな。おかしい」となります。

それでは、賞与明細に「500万円 (但し、会社は源泉徴収するものではない)」と記載されており、500万円の入金があればどのようなリアクションになるでしょうか。

あなたは、ボーナスは必ず源泉徴収され、給与天引きの金額が振り込まれると「思い込んで」います。それがあなたの常識のはずですが、それは誰かがそうだと教えてくれたからですか?サラリーマンを長くやってきて、常にそうだったからという状況でできたあなたの「思い込み」ではないですか?

日本語で「源泉徴収するものではない」と書かれていれば、何人かの人は「ん?なんじゃこりゃ。よー分からんから経理部(あるいは同僚、あるいは税理士)に確認しよう」となります。少なくともその状況で、いきなり「へー、賞与は自分で申告して税金を払わないといけないんだあ。会社からの給与の所得税は給与天引きって思いこんでた俺が無知だったんだな」とはならないはずです。また、中には給与に関する所得税は「天引き!」と思い込みが強い人で、全く気付かず、500万円がそのまま自分の手取りだと思ってしまった人もいるはずです。そう思ったあなた、あなたはここで脱落です。過少申告へようこそ。

次のステップです。

日本の会社に勤めていれば、給与明細、賞与明細は日本語で記載されているのが当たり前です。ある時、突然英語の賞与明細が届けばびっくりしますが、ここでは仮に、会社のコスト削減で、日本より労働力の安いタイやインドネシアに給与明細作成をアウトソーシングしたと想像して下さい。つまり英語の賞与明細が来てもびっくりしない状況を想定して下さい。

そして、その状況で「5,000,000 yen (Please note that whilst there are no employer individual tax reporting or withholding requirements, we will in all likelihood be asked by the Japanese tax authorities for details of this payment at some point in the future. In such an event, we provide the information contained in this memorandum to them without further communication to you on this matter.)」と英文で書かれた賞与明細を受け取ったとしたらどうでしょう。

前提を確認です。あなたは賞与の所得税は必ず給与天引きされると「思い込んで」います。金額だけパッと見て、「ふーん、今年のボーナスは500万か。そんなもんなのかな」と思って、あとの英文を「なんじゃ、こりゃしち面倒な。こんなもん読むわけねーじゃん」となったあなた、あなたはここで脱落です。過少申告へようこそ。

この状況は大分、私のものに近いのですが、「ん?これだと読んだ読まない、あるいは読んでも理解した理解しないの水掛け論になるから、あれじゃねーの、推定無罪っていうんだっけ。じゃなくて、毎年400万円なんだから、今年もどーせ400万円で、500万円振り込まれたらおかしいとか、事前に何らかの方法で400万円が手取りって分かってたでしょってストーリーの方が有罪に持ち込みやすいんじゃないの」と思われた方、鋭いです。

そんなことは検察は百も承知です。ところが、「事前に入金額を予測する」ということがほぼ不可能なので、仕方なくこの文書を読んだ読まない、理解した理解しないにこだわっているわけです。

なぜ事前に入金額の予測が不可能であったか、それは株式報酬に関わる給与プログラムが複雑だからです。

「あ、またその複雑とか言って。ど―複雑か、よく分かんないけど、実は複雑じゃなかったりするんじゃないの?」

疑い深いなあ。じゃ説明しますよ。ちゃんと理解して下さいね。

株式報酬の「金額」は、年初の年棒更改の際に、言い渡される報酬金額の内訳に含まれています。

私は、報酬金額の総額が会社の自分に対する評価であり、相当気に掛けていました(当然です)。しかし、その報酬が、いつどのようなタイミングで(その年、あるいは将来のいつかの時点、あるいは退職時)とか、どのような形で(現金なのか株式なのか)は気にしていなかったものです。

しかし仮に、株式の受取金額を何らかの理由で非常に気になったとします。例えば、ある年の年棒の内訳の株式報酬の金額が200万円だったとします。これがその年に払われるのであれば、税率が20%として、160万円が手取りということがこの時点で予測できて、払い込みの時点(これはこの言い渡しから大体半年後)で覚えているということもあるかもしれません(私はこのレベルで脱落ですが)。

「あー、半年前の年棒更改のミーティングで、総額を言われたけれど、そのうちの株式が200万円って言ってたから、160万円の振り込みなんだろうな.......げげっ、200万円振り込まれてるよ、なんじゃこりゃ?!」ということもありうるかもということです。

実際はそんなシンプルではありません。

200万円というのは金額ですが、まずその時点の株価で割って、割り当ての株式数を計算します。例えば1株10万円だとすると、20株ということになるのですが、受渡しはこの20株ということになりますから、株価が変動すれば、当然受渡しの金額も変わります。

なーんか徐々に難しくなってきましたね。ここからが問題です。

その20株はその年にもらえると思ったら大間違い、将来のある時点でもらえます。

「ある時点っていつよ」

「うーん、それに簡単にお答えできればいいんですがね。場合によっては翌年に全株、場合によっては翌年から1/3ずつ3年間に亘って、場合によっては3年後から1/3ずつ3年間に亘ってですかね」

「は?それってどうしたら分かるの?」

「はい、これを読んで下さい」 ドサッ (と英文数10ページの給与プログラムを渡される。そしてこの給与プログラムは毎年変更され、異なるタイミングで株式が受け渡されることになる)

これが給与プログラムが複雑という理由です。実は、私は在職時はこうした「複雑である」ことすら知らず、私が知っていたのは「株式は将来のいつかの時点でもらえる」ということだけでした。在職時は、ある受け取りのタイミングでいくらもらえるかを予想する努力を全く放棄していました。もし仮に在職当時、これほど給与プログラムが複雑だということを理解しても、結果は同じだったと思います。

「ちょー、めんどくさ!ま、もらったらもらっただけということでいいや。別に事前に分かったところで何も変わらんし」ということになったはずです。

どうでしょうか。少しすっきりしたでしょうか。

それから、傍聴した方のほかのもやもやに「故意の認定が、当局と弁護側で違うんじゃないのか。実際には見てない、というのが、見た可能性もあるということで押し切られるのではないか。例えば、文書を開封したとか、押印をしたという事実があれば、それだけでその文書を見て理解したということになるのではないか」ということも指摘されました。

ごもっともです。ところが、この事実認定のハードルは、(本来あるべきは)そこまで低くありません。

その事実認定のハードルが民事と刑事では随分違うということはご存じないかもしれません(私は知らなかったので)。

例えば民事において、契約書に押印したという場合は、その契約内容を理解したとされます。ところが、刑事ではそのハードルはぐんと上がって、押印の事実は「見た」「理解した」ということに関わる強い間接事実ですが、イコールではありません。

犯罪の類型によっては故意、過失が問われないものもあります。例えば道路交通法などはいい例です。赤信号を突っ切ってつかまったとして、「いや、無視したんじゃない、脇見して見てなかったんだ。だから故意じゃない」と言っても通用しないということです。

ところが、脱税の場合には故意が要件です。過失の場合には単なる過少申告で、修正申告で済む話です。そしてその故意の認定のハードルは、「開封した」とか「押印した」とかだけでは越えられないものです。

それを越えるのが推定有罪ですが、先ほど括弧書きで(本来あるべき)としたのは、日本の司法の現状を見る限り、推定有罪の可能性が全くないとは言えないからです。

私の被告人質問で、検事が「本当ですか~?」を繰り返すのも、推定有罪を裁判所に追認してもらおうとするパフォーマンスです。もし、本当でないとする根拠があるのであれば、その根拠を示して、私をギャフンと言わせるべきです。

それができないからこそ「本当ですか~?」と言って、聞いている者の「ん?本当じゃないのか?」という気持ちが起こることを期待しているだけです。

ただ私も分からないのが、もしかしたらそれが検察と裁判所の間の符牒であって、現場の人間には私が感じたほど違和感がないのかもしれません。

調書にもそういう符牒があります。

検察が作る検面調書は一般に、検事が被疑者に成り代わって一人称で書かれます。検事が「私は~です。~しました」とあたかも被疑者本人のように書きます。第三者として書くよりも、受け手の印象としてその方が信憑性があるからです。

それ自身客観的ではなく不自然なのですが、更に不自然なのが、ここぞというポイントで突然、調書が問答形式に切り替わります。

検事 「あなたは知っていたのではないのですか」
被疑者 「いいえ、知りませんでした」

という具合にです。これは「裁判官、ここが検察が怪しいと思ってるポイントですよ」という符牒です。

私の検面調書も最初、そのように一人称+問答形式で作成されましたが、執拗に抗議した結果、全てが問答形式になりました(この辺りの経緯については検察取調べ時のブログをご参照下さい)。

こちらが「その怪しいと思っていることを強調するかのように形式を変えるのをやめてくれませんか」という抗議に、「どうして検察が怪しいと思っている部分を裁判官に強調することがいけないんだ」と検事に開き直られた時には、どうしようかと思ったものです。結局、こちらの不退転の抗議に向こうが折れることになりましたが。

こうしたことがあるので、私の常識が通じない世界だということも理解しています。

それでも真実は一つしかありません。頑張っています。引き続き応援お願いします。

10/4/2012







ここをクリック→「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会動画ダイジェスト版」

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」 改訂版

ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事


ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事 Part2

ここをクリック→ 嘆願書まとめ





TwitterやFacebookでの拡散お願いします
↓ 

category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2012/10/04 Thu. 08:56 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (193) 「田中慶秋新法務・拉致問題担当大臣の会見がひどすぎる件」 10/3/2012  

#検察なう (193) 「田中慶秋新法務・拉致問題担当大臣の会見がひどすぎる件」10/3/2012


(強制捜査から1387日)

暴対法が一定の功を奏している現状の日本において、最も著しく組織暴力に人権を侵害されているのは拉致家族と冤罪被害者です。前者の加害者が北朝鮮であり、後者の加害者が検察です。それらの問題に直接当たる日本のトップが法務大臣・拉致問題担当大臣です。

野田改造内閣で人事が刷新され、新たに田中慶秋氏が法務・拉致問題担当大臣に着任しました。おととい夜の記者会見がとんでもハップンな内容で、これは当事者として到底看過できんと全国の冤罪被害者(及び拉致家族)の気持ちを代弁すべく情報拡散です。

ここをクリック→ 「野田改造内閣、田中慶秋 法務・拉致問題担当大臣の会見がひどすぎると話題に」

この会見の内容がいかにひどいか、田中慶秋氏が担当する問題、特に死刑執行及び検察改革に関し、いかに見識がないかということは上のリンクに格納されたIWJ提供の36分の動画をご覧頂ければ一目瞭然です。死刑の問題に関しては、ミニミニダイジェスト版として、次のTBSニュースの動画をご覧下さい。

ここをクリック→ 「田中法相、死刑制度めぐり迷走」

おとといの会見の場で新法相に問う、検察改革に関しての「改革は十分でないという認識でよろしいんでしょうか」という江川紹子氏の質問に対し、「はっきり申し上げて100/0ということはありえないことですから」と切り出す何らはっきりしない答弁を聞いた江川氏の発声「ヒャッ!?」(IWJ動画10:00)にこの会見の印象が集約しています。

田中慶秋氏は、法曹のバックグラウンドはなく、裁判官・検事・弁護士を歴任した小川敏夫前々法相との適正の差は歴然としています。

田中氏は、法務大臣の職権である指揮権に関しても、法務官僚からしっかりと釘を刺されているらしく、指揮権発動は全く考えていないかのような答弁です。

小川氏は、指揮権が何たるかを理解し、政治介入的な執行に関しては抑制的であるべきだが、組織の長として、その組織の問題に関するリーダーシップの発揮は全く問題ないとしていました。簡単に言えば、検察に対し、「外部の捜査をするな」は慎重に、「内部の捜査をせよ」に対してはむしろ積極的に、というのが小川氏の姿勢だったと理解しています。

ここをクリック→ #検察なう (145) 「小川前法相の指揮権発動検討は歴史的大ニュース」

小川氏の更迭には、陸山会事件における虚偽捜査報告書問題を闇に葬ろうとする政治的圧力があったと想像するのはそれほど難しいことではないと思います。

田中慶秋氏には、是非、郷原信郎氏の近著「検察崩壊 失われた正義」を読んで勉強して頂きたいと思います。「検察は今後50年信頼回復できない」と題する郷原氏と小川氏の特別対談が巻頭に収録されていますが、その対談の小川氏の締めの言葉を引用させて頂きます。

「検察は、捜査権という強力な権限を持っていて、しかも組織として独立している。しかし、やはりそれは、国民から信頼される状況においてでなければいけない。国民の信頼がない検察は凶器ですね。」

10/3/2012








ここをクリック→「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会動画ダイジェスト版」

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」 改訂版

ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事


ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事 Part2

ここをクリック→ 嘆願書まとめ





TwitterやFacebookでの拡散お願いします
↓ 

category: 刑事事件一般

2012/10/03 Wed. 06:20 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (192) 「強制捜査からのデイ・カウント 強制捜査から1386日」 10/2/2012 

#検察なう (192) 「強制捜査からのデイ・カウント 強制捜査から1386日」 10/2/2012

2008年11月の税務調査開始から、相当な時間が経過しています。クレディ・スイス証券で、同じく申告漏れであった他の職員は、その年明けの2009年の1-2月に修正申告で終わっています。

2008年12月の強制捜査から告発まで1年と2ヶ月という異常な時間がかかりました。

また、告発から検察取調べ開始までも、1年と7ヶ月という時間が経過し、検察特捜部の取調べも3ヶ月に亘りました。

この国税局査察部、検察特捜部が費やした膨大な時間だけ考えても、そもそも存在しない証拠を探し回って、証拠とも言えないような瑣末な事柄を積み上げて無理やり告発・起訴したということを強く疑わせます。

通常であれば、強制捜査から告発、告発から起訴までそれぞれ2ヶ月ないし3ヶ月というのが順当なところでしょう。数億レベルの税金の無駄使いです。

その間、私は、陸上競技で言えばマラソンの距離を、初めからダッシュを延々と繰り返しているような気分です。もう既に脚にきていますが、沿道の声援に支えられて走り続けています。

異常なまでに時間がかかっていることを理解してもらうため、強制捜査からのデイ・カウントを表示します。今日が1386日目です。

強制捜査に先立つこと1ヶ月前に税務調査が始まっているのですが、当初は、国税局資料調査課の取調べでした。私は敢えてこの期間をカウントしません。国税局の中にも、「話せば分かる」人もいると感じたからです。

資料調査課は、査察部と異なり、強制捜査権を持ちません。あくまで任意の取調べで、脱税事案を摘発していきます。そのため特に優秀な人員が集まっているとも言われています。彼らとの取調べで得た感触では、「話せば分かってくれる」といったものでした。数回の取調べの後、修正申告で手打ちとなる直前に、査察部の強制捜査が入り、捜査は査察部に切り替わりました。彼らの間での内部のコミュニケーションはないらしく、資料も全て別に提出、取調べも完全に振り出しからでした。

資料調査課の取調べとは異なり、査察部の取調べでは、どれほど一生懸命に説明しても、分かってもらえず、結局、「私たちの仕事はあなたを告発することです」と言われて告発されてしまいました。

「話せば分かってくれる」という期待が空しく裏切られたことは、1年7カ月待たされて始まった検察特捜部の取調べでも同じことでした。

先日の公判における検事の発言の「強制捜査が入れば、刑事事件になることは分かっていたでしょ」に裏付けられるように、結局のところ、検察の態度は強制捜査=告発=起訴という既定路線でした。

前回の被告人質問の公判の直前のある夜、突然、「国税局査察部、検察特捜部の取調べは何だったのだろう。毎回バンクーバーから帰ってきて、誠実に取調べに応じて一生懸命説明しても、結局、自分を有罪にするための手伝いをしただけだったのではないだろうか」という大きな疑念に囚われました。

弁護士に電話して話したところ、彼の返答は「本当ですね。でも協力しなければ、確実にその時点で逮捕でしたよ」でした。

やくざに「お前、ここに穴を掘れ」と言われ、一生懸命掘った後に「ご苦労さん、それがお前の墓穴だ」と殺されてしまったような、いやーな気分でした。

前回公判での検事のハナから「お前は嘘をついているだろう」と決めつける態度に腹が据えかねたのも、そういう伏線があったためです。常にこちらは真実を伝えようとする真摯な態度であるのに対し、捜査権力はそれを踏みにじり、挙句の果てに公判という真実を追求する場においても、「本当ですか~?」と言うのは実にふざけた態度だと感じました。「ここは真実を追求する場です」というのは、私の思いがつい口をついて出てきたものです。

昨日紹介した友人の傍聴記追記では、執拗なまでに繰り返される「本当ですか~?」を(多分、2-30回は繰り返す異常さでした)、推定有罪を裁判官に追認させようという検察のパフォーマンスだと冷静に分析していましたが、その場では、完全に頭に血が上っていたので、それを大人の対応で受け止めることはできませんでした。

日本最強の捜査権力と言っても、真実の究明をせず、被疑者を有罪に追い込むだけが仕事なら、強制捜査権や逮捕権、起訴権といった強大な権力は、それこそ狂人に刃物です。

そもそも私は、自分で正義感が強いと思ったことはありません。今でこそ私の行動は「世のため人のため」のような偉そうなことを言っていますが、それはあくまで後付けの論理です。もともとはもっとシンプルに、「ふざけんじゃねーよ。何から何までおめーらの好き勝手になると思ったら大間違いなんだよ」という、無鉄砲な見栄と意地でした。

そしてその代償は、確実に高くついています。プライバシーも暴かれ、痛くもない腹を探られ、ほとほと疲れます。

もともと人に物事を頼むために頭を下げることが苦手なのですが、「メールの一括送信で物を頼むのは失礼だ」とか、「感謝の気持ちが足りん!」と言われる度に申し訳なく思っています。

国税局や検察が自ら過ちを認めないのも、普通は狙われた個人の方がこの長期戦を耐えきれずに折れるからということがよく分かります。でもできないんだよなあ、長い物に巻かれろってのが。因果な性格だわ。

10/2/2012







ここをクリック→「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会動画ダイジェスト版」

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」 改訂版

ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事


ここをクリック→ 過去のお勧めブログ記事 Part2

ここをクリック→ 嘆願書まとめ





TwitterやFacebookでの拡散お願いします
↓ 

category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2012/10/02 Tue. 06:53 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

#検察なう (191) 「第六回公判トゥギャッタ― + 傍聴記追記」 10/1/2012 

#検察なう (191) 「第六回公判トゥギャッタ― + 傍聴記追記」 10/1/2012

今回も、多くの方のツイートを友人がトゥギャッタ―でまとめてくれました。このトゥギャッタ―、作成から1日で既にヴュアーが1300人を越えています(10/1 7:40現在)。

こうした拡散のスピードを目の当たりにすると、いつも思い出すのが、映画『ショージとタカオ』の中のシーンです。布川事件の冤罪被害者、桜井昌司さんと杉山卓男さんが仮保釈後、別々に獄中での生活を回想するシーンで、二人とも精力的に手紙をいろいろな人に送って支援を求めたと語って、手紙の送り先を書き記した書き付けを取り出すところがあります。彼らが何年も何年もかかってしたことが、今ではパソコンのクリック一つで拡散することに、まさに隔世の感があります。

あいかわらずライブ感たっぷりのトゥギャッタ―、是非ご覧になって下さい。

ここをクリック→ 第6回公判 「被告人質問」まとめ

更に、傍聴記ブログに追記が掲載されましたので、それもご紹介します。

ここをクリック→ 公判の追記 - クレディ・スイス集団申告漏れ事件

ブログ著者の友人は、外資系企業で人事や秘書をやっていた経験から、私の得たいた株式報酬、ストック・オプションにそれなりの理解があったと言います。その友人をしても、傍聴直後は、私がなぜ「分からなかった」のかがピンとこなかったようです。つまりその時点では、検事の「ホントですか~?」もありかと感じたようです。

しかしじっくり検証してみると、この追記にあるように、「あ、本当に分からなかったんだ」と実感でき、そうすると、それらを全て分かっている検事の「ホントですか~?」は、裁判官に対するパフォーマンスだと分かったとするものです(何しろ公判検事は、ほぼ間違いなく日本で一番クレディ・スイス証券の給与プログラムに詳しい人になっています)。

とにかく株式報酬に伴う給与プログラムは複雑で、かつ年によって変更されるため、社員でそれを理解しているものはほとんど(というか給与事務にたずさわる関係者以外は全く)いないと思われます。そうするといくらもらえるかの事前の予測をする努力を全く放棄して、「もらえた額がもらえたもの」となるのがごくごく自然です。勿論、私もその一人でした。予測がなければ、もらえた額が予測に対して多いか少ないかのイメージ・ギャップは生じえません。株式報酬も源泉徴収されると思い込んでいれば、ただその額が税引き後だと思うだけです。

「本当に分からなかったのだろうか」をひも解くことの一助になればと思います。

また、過失の立証は、故意の立証と比較すると格段に難易度は高くなります。それが「悪魔の証明」であることはこれまで何度も述べました。

ところが、故意だとすると不自然な行動はかなりたくさんあります。つまり過失をダイレクトに立証するのではなく、「故意だとすると不自然→ 故意ではない→ 過失と考える方が自然」とする立証パターンです。

その中でも有力な事象の一つが、この追記でも記されている、2005年度申告分の過年度申告です。これに関しては、また機会を改めて詳説させて頂きたいと思っています。

引き続き応援よろしくお願いします。

10/1/2012











ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

ここをクリック→ #検察なう 冤罪と戦う八田隆を支援する会





TwitterやFacebookでの拡散お願いします。

category: 刑事裁判公判報告

2012/10/01 Mon. 08:16 [edit]   TB: 0 | CM: 2

go page top