「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (225) 「検察論告の欠陥 Part 2」 11/30/2012 

#検察なう (225) 「検察論告の欠陥 Part 2」 11/30/2012

(強制捜査から1445日)

検察論告について、もう少し掘り下げてみたいと思います。論告に透けて見える「無罪方向の証拠は一顧だにしない」という精神が、現在の検察の在り方を如実に表していると思うからです。

再び具体例を挙げます。更に規模の大きなものです。

税務調査対象年度であった2005年から2007年のうち、私は、2005年分の過年度申告と2007年分の申告を、税理士の先生にお願いしています。

今回の事案で、一つの大きな鍵が、この税理士の存在です。

私は、2008年8月に海外に移住する際、この税理士からの申し出で、彼を納税管理人としてました。そのため、税務調査開始に際しては、国税局資料調査課から彼のところに連絡が入り、私は税務調査開始の第一報を彼から受け取っています。その後、査察部の強制捜査が突然入るまでの約1ヶ月の間、二人でてんてこまいで国税局に対応していました。

つまり彼は、この件に関し一番最初から、しかも非常に深く関与していた唯一の人物です。

検察も、彼が最重要関係者であるという認識から、私の取調べ開始後に、彼の事務所に強制捜査に入っています。

既に刑事告発がされているにも関わらず、検察が強制捜査を行うというのは、異例のことであると思われます。なぜなら、それは刑事告発が不十分な証拠でなされたということを自ら認めているようなもので、国税局査察部の威信を落としてまで、検察自ら強制捜査を行わなければいけないほど切羽詰まっていたのだという事情が伺えます。

確定申告に株式報酬の金額を記載しないという「超単純な手口の脱税」であれば、自分一人でやることが当然のように思えます。それを敢えて税理士を使っているからには、税理士が脱税に何らかの関与、少なくともある程度の認識はあったのではないかと疑ったことは想像に難くありません。

そしてそのなりふり構わぬ強制捜査で何ら故意を立証する証拠が見つからなかったとしても、自分たちの筋立てを見直そうと思わないことは、結論ありきの捜査である以上、驚くことではないのでしょう。

税理士が全く脱税に関与していないとすると、検察の取りうるストーリーは唯一、「私が彼を完全に欺いた」というもので、論告でもそのように述べられています。

私は、税務調査が入った後、もし申告漏れがあったのであれば、自分から申し出るべきだという考えに基づいて、この税理士の多大な協力を得て、事実関係の把握に努めました。税務調査開始から、強制捜査が入るまでの約一カ月の間に、私たちが交わしたメールの数は、実に200通近く(確認できただけで192通)に達しています。

さすがに200通ものメールをやり取りすれば、相手が本当のことを言っているのか、嘘をついているのか分かろうというものです。またこのメールを時系列順に追って行けば、最初は全く申告もれの認識がなく、まったくのほほんとしていましたが、その後、株式報酬の申告漏れを知らされても、金額の想定すらつかず、そして全容が明らかになるにつれ自分でも驚き、金額の大きさに打ちひしがれている様子が手に取るように分かるものです。

検察論告においては、これらのメールに言及されることは一切ありませんでした。

もし私が税理士を欺いているならば、税務調査開始の第一報から始まる200通ものメールは、巧妙に欺く壮大な虚偽事実の工作というものでなくてはなりません。一般常識のある者が読めば、まさかそのようなことはあり得ないということが明白な一連のメールです。

強制捜査でも、査察官が真っ先にやったことは、パソコンを目の前で起動させ、税務調査開始の第一報を受けた直後のメールをチェックすることでした。それだけ、初動時のメールの内容は重要なものです。

「ベスト・エビデンス」という言葉があります。それは、裁判官が使えば、有罪・無罪を見極めるために有効である主要な証拠ということになるのでしょうが、我々が聞く場合は、往々にして、検察が強大な捜査権力を行使してかき集めた証拠のうち、自分たちに都合のよい有罪方向の証拠を指すことが多いと思います。

この言葉に関して、前田元検事のコメントを引用します。

「検察は、長年、『ベスト・エビデンス』と呼ばれる建前の下、『提出記録』と『不提出記録』という2つの概念を構築し、公訴事実・情状を立証する最良の証拠を選別して公判に提出する一方、マイナス証拠は当然のこと、検察にとってプラスにならない証拠についても、あえて公判には出さず、被告・弁護側にその存在を知らせないといった姿勢をとってきた。

その結果、公判の前提をなす捜査においても、供述調書や捜査報告書、電話聴取書などの作成場面において、都合のいい『摘み食い』が行われる傾向にあった。こうした事態は、訴追側に立つ検察の論理では『当たり前』でも、訴追される被告にとっては明らかな『証拠隠し』にほかならない。公判前整理手続の導入で改善されてはきたが、まだまだ不十分だ。

証拠は多面的な見方ができるものであり、警察・検察とは違った別の角度から見ると、全く別の姿を描くこともあり得る。警察・検察が万能でない以上、多くの目による証拠のチェックは不可欠だ。

捜査の結果判明した事実は、捜査官による恣意的な『摘み食い』を許さず、全て証拠化されるべきだし、起訴後の証拠開示も積極的に進め、プラス・マイナスを全部出し、正々堂々とフェアに勝負した方がいい。」

今回の検察論告も、都合のいい証拠の「摘み食い」により、検察にとって不利な証拠を全て隠した、真実の追求とは程遠い内容となっています。

郵便不正事件では、証拠の捏造が行われていたことが明らかとなり、検察の在り方が問題視されたのは記憶に新しいところです。しかし、被告人に有利な証拠を隠すことも、証拠の捏造と何ら変わるところはありません。

検察は公益の代表者であるという立場を再認識して、本来の「正義の擁護者」としての在り方を取り戻すべきです。それができない以上、今、彼らに与えられている逮捕権や強制捜査権といった強大な権力は、我々国民にとっては、人権を脅かす恐怖の武器以外の何物でもないということになります。

P.S.
会計士を本業とする私の担当税理士は、パリッとした試験組で、ヨレヨレの税務署上がりではありません(税務署員として23年務め上げると、無試験で税理士になれるという天下りの構造が厳然としてあります)。もし優秀な会計士・税理士をお探しであれば、紹介できるかもしれませんので、ご一報下さい。今回の件で、対国税局、特に対査察部のノウハウをかなり吸収していると思われます。但し、非常にまじめな先生ですので、脱税のお手伝いをすることは全く考えられないので、その点はご了承下さい。

ここをクリック→ 検察なう (188) 「第五回公判トゥギャッタ― & 法廷画」

11/30/2012









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2012/11/30 Fri. 08:16 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (224) 「検察論告の欠陥」 11/29/2012 

#検察なう (224) 「検察論告の欠陥」 11/29/2012

(強制捜査から1444日)

論告要旨を読み直してみましたが、全く牽強付会の極みで、これが検察の実力かと思うと、「日本の捜査権力は優秀である」という私の持論を撤回しなくてはいけないかと思い始めています。

過失であっても矛盾のない事実を並べ立てて、それを故意の証拠と判断できるとする、まさに「推定有罪」の論理を押し通す論告であることは「第九回公判報告」で述べたところです。

ここをクリック→ #検察なう (222) 「第九回公判報告」

しかし、検察論告の最大の欠陥はそれではありません。それは何か。はっきり言います。

「無罪方向の客観証拠に目をつぶり全く論駁していない」ということです。

具体的な例を挙げます。過失であることを強く推認させる間接事実には枚挙にいとまがありませんが、次の4つをその例として挙げさせて頂きます。

1) 検察論告では、海外口座を株式売却金の「隠し口座」と認定したいという悪意は露骨に表れていますが、私は、株式報酬を得た後も、そのシンガポールの口座と日本の銀行の口座間の送金・着金を複数回行っています。税務当局が海外口座との資金移動をモニターしているのは常識ですが、もし脱税の意図があれば、なぜ当該口座を税務当局に知らせるかのような送金・着金を繰り返し行っているのでしょうか。

2) 私が保有していた海外口座は一つではありません。その中には、税務当局が把握していない、現地で現金持ち込みで開設したものもあります。株式売却金を送金していたシンガポールの口座は、日本からの送金で開設しています。なぜ、税務当局が把握していない口座がほかにありながら、わざわざ税務当局が把握している口座を、株式売却金の受け皿としているのでしょうか。

3) 私が会社から株式報酬を得たのは、2005年度からですが、2005年度の確定申告は以前に依頼していた税理士の過怠により申告もれとなっていました。もし脱税の意図があるのであれば、それを奇貨として申告しないというのが「安全な脱税」の方法であるはずですが、私は敢えて新たに税理士を雇って過年度申告をしています。強く納税意思を伺わせる行動です。

4) 私は、2006年度に関しては、国税局ホームページから自分で申告を行っています。もしその申告において脱税を行っていたのであれば、なぜその「成功体験」がありながら、2007年度の申告に際し、発覚のリスクを取ってまで税理士を雇って申告を行っているのでしょうか。

このような「無罪方向の客観証拠」に関して、検察論告では全く言及・論駁されていません。

「無罪方向の客観証拠」はこれだけではありません。私は、検察の取調べに際し、もし私が脱税を企図していたとしたならば矛盾する行動を陳情書にして提出しています。

ここをクリック→ 経過報告 (53) 「検察取調べ第十三回+陳情書」

ここをクリック→ 経過報告 (56) 「陳情書解説コメント」

論告において、それに関する言及・論駁は一切なされていません。

それは、証人尋問、被告人質問で提起された、「無罪方向の客観証拠」についても同様です。

クレディ・スイス証券の法務・コンプライアンス本部長自ら、「会社は積極的な指導をしていたものではない(なぜならそれは会社の義務ではないから)」「会社は源泉徴収をすべきであったと個人的には思っていた」という言及がありながら、それらに関しても評価を避けています。

勿論、真実が私の無実である以上、論駁ができようはずがなく、検察も沈黙せざるを得ないというのが実のところだと思います。

我々国民がすべき理解は、「このような、素人にすらダメ出しされるほどの低レベルの論告であったとしても、有罪の可能性があるというのが刑事裁判の怖ろしさである」ということなのでしょうか。

東電OL殺人事件の経緯を見ても、検察の仕事は、「真犯人をつかまえること」ではなく、「犯人らしい者をつかまえて、それを有罪にする」ということのようです。

今や検察に正義がないことは明らかとなりました。そのことを、国民、メディア、そして裁判所が理解するかどうかが、今後、刑事司法が正しい方向へ進むことができるのかの試金石になるものと思います。

11/29/2012











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2012/11/29 Thu. 08:05 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (223) 「第九回公判トゥギャッター」 11/28/2012 

#検察なう (223) 「第九回公判トゥギャッター」 11/28/2012

(強制捜査から1443日)

公判恒例トゥギャッタ―です。公判の盛り上がりと共に、今回の内容は濃い!

ここをクリック→ 第九回公判トゥギャッタ―

ツイートの中にあるQueenの"Death on Two Legs"の歌詞です。対訳つけました。毎年、フレディー・マーキュリーの命日には追悼飲み会をやっている、私の小・中学校の友人のツイートです(私も、コンサートに2回行っているQueen党です)。

ここをクリック→ "Death on Two Legs" by Queen

"Death on Two Legs" from "A Night At The Opera" ('75) by Queen

You suck my blood like a leech
You break the law and you preach

Screw my brain till it hurts
Youve taken all my money
And you want more

Misguided old mule with your pig headed rules
With your narrow minded cronies
Who are fools of the first division

Death on two legs
You're tearing me apart
Death on two legs
You've never had a heart of your own

Kill joy bad guy big talking small fry
You're just an old barrow boy
Have you found a new toy to replace me?
Can you face me?
But now you can kiss my ass goodbye

Feel good are you satisfied?
Do you feel like suicide?
(I think you should)
Is your conscience all right
Does it plague you at night?
Do you feel good feel good?

You talk like a big business tycoon
You're just a hot air balloon
So no one gives you a damn
You're just an overgrown schoolboy
Let me tan your hide

A dog with disease
You're the king of the "sleaze"

Put your money where your mouth is
Mister know-all
Was the fin on your back
Part of the deal? (shark!)

Death on two legs
You're tearing me apart
Death on two legs
You've never had a heart (you never did) of your own
(right from the start)

Insane you should be put inside
You're a sewer rat decaying in a cesspool of pride
Should be made unemployed
Then make yourself null and void

Make me feel good I feel good

お前は ヒルのように 俺の血をすする
お前は 法を破りながらも 偉そうに講釈を垂れる

痛くなるほど 俺の脳みそを 締め上げる
お前は 俺のお金を 全て巻き上げておきながら
その上 もっと欲しがる

がちがちのルールに縛られた  頭が空っぽの頑固者  
ケツの穴の小さい連中に祭り上げられているが  
どいつもこいつも、飛び切りの馬鹿ときた

二本足の死神よ
お前は 俺をずたずたにする
二本足の死神よ
お前には 人の心がこれっぽっちも 無かった

興ざめな奴、悪党め  たいそうな口を利く、雑魚め  
おまえなんか、哀れな行商人のくせに  
俺に代わる新しいおもちゃは、見つかったのかい  
俺に顔向けできるか?
でも今は、俺のケツに別れのキスをしてもいいぜ

いい気持ちか?  満足してるか?
自殺したくならないか?
(お前は そうすべきだろ)
お前の良心は 痛まないのか?
夜は 寝苦しくないのか?
気持ちはいいか? さぞかしいいだろう!

お前は ひとかどの大立者のような口を利くが
おまえなんてただの熱気球だよ
誰も お前なんか相手しない
まるで 落第してもでかい面しているクソガキみたいだな
散々お仕置きしてやるよ

病気にかかった惨めな犬よ
お前は いかがわしさにかけての 王様だ

せいぜい知ったかぶりをして自分の全財産を無駄に使うがいいさ
背中に背びれが 付いてんじゃないか?
悪魔と取引をしたときに付いたのか? (サメめ!)

二本足の死神よ
お前は 俺をずたずたにする
二本足の死神よ
お前には 人の心がこれっぽっちも 無かった
(そう、生まれた時から、そんなもの持ち合わせちゃいないさ)

狂気の沙汰だ、おまえなんか刑務所にぶち込まれりゃ良いのに  
おまえはプライドの汚水溜めの中で、腐り果てていくドブネズミだ  
さっさとお払い箱になっちまえ  用なしになっちまえ  

そうしたら、俺は良い気分だろうさ  ああ、良い気分だとも

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郷土の誇り、松井のホームランカード第一号です。

11/28/2012










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2012/11/28 Wed. 07:00 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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#検察なう (222) 「第九回公判報告」 11/27/2012 

#検察なう (222) 「第九回公判報告」 11/27/2012

(強制捜査から1442日)

昨日、第九回公判が行われました。

公判は、3時開廷予定だったのですが、実はお昼過ぎに大トラブルに見舞われ、「おいおい、公判行けるのか?」という状況でした。しかし、それを見事に切り抜けて、裁判所には2時半前に到着することができました。当然、ランチを取る時間もなく、「ひもじい~~」と法廷前でスタンバっていたところ、傍聴に来られた方からたい焼きの差し入れあり。

「天は我を見放さず!」と思ったものです。

ここをクリック→ たい焼き差し入れ

1人で2匹頂き、残りは開廷を待つ方々におすそわけしました。

公判の開始を待っていましたが、同じ法廷で行われていた前の公判がなかなか終わりません。3時を5分ほど回って出てきた人たちは、EXILEを漂白して更に目付きを悪くしたような方たちでした。覚醒剤がらみの事案だったようです。

そして開廷。今回は、検察の論告求刑です。

公判検事作成の論告要旨は48ページ。これを朗々と朗読するのですが、実に1時間30分超。その内容は震撼するものでした。

こんな薄っぺらな内容の議論で有罪にできると思っている、検察の傲慢さに底知れぬ恐怖を感じました。

今年2月に始まった公判ですが、これまでの8回の公判で、結局のところ私に不利な証拠は何一つ明らかにされていません。そのことからすると、検察にとって有利な論理が展開できないことは想定の範囲内でしたが、2人の証人尋問を行い、私の被告人質問を公判3回に亘って行いながら、その内容に関し言及すらしないというのは異常とも言えるものです。

検察論告の内容は、過失であっても矛盾しない事実を並べ立て、意見の押し付けに終始するものでした。最重要ポイントである、申告のタイミングでほ脱の故意があるという立証が全くなされていません。「社会常識に照らして当然である」という主張が、空虚に響きました。

つまり、検察論告は、推論・推認だけで構成された冒頭陳述の内容から一歩たりとも踏み出していません。ただ単にボリュームが2倍に薄まっただけです。

冒頭陳述は、公判が開始する前に彼らが得ることができた情報、即ち国税局査察部作成の質問てん末書と、検察特捜部作成の検面調書を元に作られています。公判で審理されたことを全く無視するのであれば、公開の場で裁判を行う意味が全くありません。昨日の検察論告は、まさに司法制度を愚弄するものです。

これが天下の国税局査察部と天下の検察特捜部の4年間に亘る捜査の集大成だと思うと、自分が失った4年や、その間に費やされた億単位の税金は、全くトイレに流されたように感じます。

「脱税は、国家の税収を減少させ、市民社会、ひいては国家を根底から揺るがす結果を招く反社会的性格の強い重大な犯罪類型だ」と講釈を垂れるのであれば、「役所のメンツのために冤罪をものともせず、公権力を振りかざす行為こそ、より重大な犯罪類型に相当する」と、のしをつけて返したいものです。

百歩譲って、証拠が全くない中で、公判検事の論告は頑張った方なのかもしれません。しかし、私が断固として間違っていると反論するのは、私の供述態度が「真摯なものではなく」「不誠実だ」とするものです。公判が、真実を追求する神聖な場であることを冒涜しているのは検察側です。

私は、査察部の取調べ、特捜部の取調べの度にバンクーバーから帰国して、何とか真実を理解してもらおうと努めました。私が、この4年間に査察部及び特捜部の取調べにどれほど真摯かつ誠実に対応してきたか、査察官、特捜検事を連れてきて証言させるべきです。

検事は、一度去勢して(女性はそのままで)、大妻女子大に入学して、校訓を肝に銘じるとよいと思います。

秋霜烈日のバッジが泣いています。

求刑は懲役2年、罰金4000万円。

次回公判は、12月21日、最終弁論及び被告人最終陳述が行われます。最大のヤマ場です。ご注目下さい。

11/27/2012








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2012/11/27 Tue. 07:09 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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フィルム・レビュー 『希望の国』 園子温監督 

フィルム・レビュー 『希望の国』 園子温監督

希望の国

園子温監督最新作『希望の国』鑑賞。実にパワフルな作品。3.11という衝撃が園子温というクリエイターに創造の力を与えた。以前のエロス+暴力の世界から、前作『ヒミズ』では、3.11を契機として彼の才能の昇華を感じたが、この作品もその延長にあるもの。

舞台は、地震によって原発事故が起こる「福島アゲイン」。福島原発事故が過去にあったという設定だが、それは福島の追体験であり、3.11をそのまま扱っていると言ってもいいだろう。

作品全体は実に素晴らしい出来(そして残念ながら予告編はその素晴らしさを伝えていない)。

それだけにラストシーンは納得できない。「愛があればなんとかなる」というのは実に安直な発想だし、「一歩、一歩」の伏線のリフレインもいかにもダイレクトすぎる(ネタバレを避けるため、詳説は控えます)。

土地に縛られた老夫婦の絶望と、新しい命を身ごもった若夫婦の希望の対比をテーマとするなら、車で大橋を渡りながら髪に風を浴びるシーンで終わりでよかったのではないか。

とにかく夏八木勲と大谷直子の演じる老夫婦の愛情が心を打つ。ゆえに原発というテーマに関わらない普遍的な価値を作品に与えている。

作品の水準は『ヒミズ』を越えるものではないが、原発の問題を扱うフィクションの作品として今という時間軸で観るべき必見の作品。この作品が商業ベースに乗らない日本の原発産業擁護の実態にも危機感を覚える。

とにかく観て損はないと思います。園子温、今が旬の監督です。

ここをクリック→ 『希望の国』予告編

(Facebook 11/11/2012より転載)







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2012/11/26 Mon. 08:00 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (221) 「東電OL殺人事件に見る刑事司法の問題点~Part II~再審制度の限界」 11/24/2012 

#検察なう (221) 「 東電OL殺人事件に見る刑事司法の問題点~Part II~再審制度の限界」 11/24/2012

(強制捜査から1439日)

再審無罪決定後のゴビンダさんのコメントを引用します。

「もちろんうれしいけれどくやしいきもちもあります。どうして私が15年かんもくるしまなければならなかったのか日本のけいさつけんさつさいばんしょはよくかんがえてわるいところをなおして下さい。無実のものがけいむしょにいれられるのは私でさいごにして下さい。」

ここをクリック→ 再審無罪後のゴビンダさんコメント

「無罪になったからいいじゃないか」というのは、全くお門違いだということは冤罪に苦しんだ人の全てが感じることです。それは「なぜ自分が?なぜこんなことが?」という答えを、渦中にいる間中、常に求めているからです。私が今まさにその状況であるがゆえによく分かります。

「再審制度の限界」と題した今回のブログの結論を先に述べます。

再審が誤判の原因追求の機能を持っていないことは大きな間違いだと思います。再審無罪といって、「無罪になったからいいじゃないか」というのが現在の再審制度の精神です。

そしてそれは更に大きな問題を含んでいます。それは、再審制度が、確定判決は決して間違っていないという前提に立っているということです。

再審が「無罪を言い渡すべき明白な証拠が新しく発見された」場合に開始されるということは前回のブログで述べました。

つまり、「確定判決は間違ってはいなかったが、『新規明白な証拠』が出てきたから、審理をし直す」というのが再審制度の大前提です。

それが再審をして「針の穴にラクダを通すより難しい」と言わしめる理由となっています。「新規明白な証拠」の発見・立証を弁護側に課していることは、無罪の立証責任を弁護側に求めているもので、推定無罪原則にもとるものだと思います。

「いや、そんなことはない。『白鳥決定』(1975年)というのがあってだな、再審制度においても『疑わしきは被告人の利益に』という刑事裁判の鉄則が適用されることは確認されている。」とおっしゃる方もいらっしゃると思います。

それがその通りであれば、ゴビンダさん弁護団も苦労しなかったことだと思います。

東電殺人OL事件の一審(無罪)、二審(有罪、確定判決)の判決構造を対照してみます。

非常に多くの争点がある東電OL殺人事件ですが、重要なものとして以下のものを挙げます。

① 「殺害現場トイレに捨てられたコンドームの遺棄時期はいつか」

② 「被害者は、殺害現場となった渋谷区神泉のアパート喜寿荘101号室を自由に使えたか」

③ 「殺害現場にゴビンダさん以外の第三者がいた可能性はあるか」

④ 「被害者手帳にある記載がゴビンダさんを指すのか」

⑤ 「なぜ被害者の定期入れが巣鴨に捨てられていたか」

それぞれの争点に関し、一審と二審では180度異なる見解を示しています。

① 「殺害現場トイレに捨てられたコンドームの遺棄時期はいつか」

一審 - 精液の腐敗進行度によって判断すると、捨てられてから20日以上経過したものと考えられる。コンドームは犯行から10日後に発見されていることから、捨てられたのは事件よりさらに10日程度前ということになる。

二審 - 鑑定実験は清潔な水を使って行われたが、現場のトイレの水は汚れていたので、大腸菌によって腐敗が早く進行した可能性がある。清潔な水では20日間かかった腐敗が、汚れた水では10日程度で起こったと考えても矛盾しない。

② 「被害者は、殺害現場となった渋谷区神泉のアパート喜寿荘101号室を自由に使えたか」

一審 - 被害者は以前にもこの部屋を使用しており、空室で鍵がかかっていないことを知っていた可能性がある。

二審 - この部屋が空室だと知っていたのはゴビンダさんだけであり、被害者がここを独自に使用して、他の売春客とともに立ち入ることはあり得なかった。

③ 「殺害現場にゴビンダさん以外の第三者がいた可能性はあるか」

一審 - 殺害現場の部屋にはゴビンダさんのものでも、被害者のものでもない複数の体毛が落ちていた。従ってこの部屋にはゴビンダさん以外の者も立ち入った形跡があり、第三者が犯人である可能性も否定できない。

二審 - それら体毛は数ヶ月前まで住んでいた前居住者やその友人などのものである可能性もあるから、ゴビンダさん以外の第三者が侵入した形跡とは断定できない。

④ 「被害者手帳にある記載がゴビンダさんを指すのか」

一審 - 被害者は売春の内容(売春客の名前、住所、電話番号、金額等)を克明に記入していた。「2月28日?外人0.2万」との記載はゴビンダさんを指しており(ゴビンダさんはその手帳の記載を知ることなく、その前後に被害者の客となったことを主張していた)、ゴビンダさんが被害者と会ったのは事件当日ではなく、それより10日程度前と考えられる。

二審 - 被害者手帳の記載は、きわめて正確であり、以前にも客になったことのあるゴビンダさんに「?」の記号を付けることはありえず、支払い金額も「4500円かそれよりも少なかったかもしれない」というゴビンダさんの記憶とは矛盾がある。

⑤ 「なぜ被害者の定期入れが巣鴨に捨てられていたか」

一審 - ゴビンダさんに全く土地勘も関連性もない巣鴨付近から被害者の定期入れが発見されたことは、ゴビンダさんが犯人と考えると説明がつかない。

二審 - 定期入れがこのような場所で発見されたことは謎であるが、そのことが解明されなくても、ゴビンダさんが犯人であるという認定を妨げない。

明らかに二審の確定判決では、あいまいな状況証拠を恣意的に解釈し、全て被告人に不利益になるよう推認したものです。即ち、それ自体が刑事裁判の鉄則である推定無罪の原則に真っ向から反する違法な認定です。

そして再審前に開示された証拠がなくても、一審でも裁判官は無罪判決に到達することができています。

即ち、二審は検察の主張を無批判に取り入れた誤判であり、本来、「新規明白な証拠」がなくても是正されるべきものです。ここでは「白鳥決定」が全く考慮されていないことは明らかです。

この責任は、二審の裁判体のみならず、それを追認した最高裁の裁判体も負うものです。

裁判体の明らかな誤判を是正することを要求するためにも、弁護団に「新規明白な証拠」を求め、無罪の立証責任を負わせていることが再審制度の大きな問題点であり、冤罪回避の制度としての深刻な限界を認めます。

なりすましPC遠隔操作事件の例を取るまでもなく、冤罪はほぼ日常茶飯のように捜査権力によって作り出されています。三審制が機能せず、冤罪を防ぐ最後の砦である再審制度にもこのような限界があることを国民は十分に理解し、是正を求めるよう働きかけ続ける必要があると思います。

冤罪は特殊なことではなく、誰にでも降りかかるものであることを心に留め置いて下さい。

参考資料
冤罪File 第14号 (2011年9月発行) 「真犯人は別にいた!『東電OL殺人事件』検察の証拠隠しがまたもや発覚!」 本誌検証取材班
冤罪File 第17号 (2012年9月発行) 「『東電OL殺人事件』裁判所に届いた15年の無実の訴え」 今井恭平

11/24/2012














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2012/11/24 Sat. 07:52 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (220) 「東電OL殺人事件に見る刑事司法の問題点~Part I~検察による証拠隠蔽という犯罪行為」 11/22/2012 

#検察なう (220) 「東電OL殺人事件に見る刑事司法の問題点~Part I~検察による証拠隠蔽という犯罪行為」 11/22/2012

(強制捜査から1437日)

散々報道されている東電OL殺人事件ですが、私なりに総括すべく、「東電OL殺人事件に見る刑事司法の問題点」と題して、二回に分けて論じてみたいと思います。

その一回目は「検察による証拠隠蔽という犯罪行為」です。

まず東電OL殺人事件で、ゴビンダさんが無実を勝ち得た再審制度を確認しておきます。

日本の司法制度が三審制に基づいていることは勿論ご存知だと思います。そして最高裁まで審理を経て確定した判決に対し、再審理をすることを「再審」といいます。

再審について定めた法律は、刑事訴訟法第435条で、その6号には次のように定められています。

「無罪を言い渡すべき明白な証拠が新しく発見された」場合に再審を開始するとあります。

ゴビンダさんは、この刑事訴訟法の条文にある「新規明白な証拠」が見つかったため再審が行われ、無罪となったと思われている方も多いと思います。

報道を注意深く読んでいる方の中には「いや、新しい証拠といっても、実は検察が元々もっていたサンプルを新たにDNA鑑定して判明した事実なんだよね」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。

もしあなたがそう思っているのであれば、それは、被害者の膣内に残された精液を新たにDNA鑑定した結果、殺害現場の室内に残された陰毛と同じDNA型が検出されたことを指していると思います。

そしてそのDNA型検査がこれまでなされていなかったことを、「初動捜査の誤りだったんだな。最初から調べていればよかったのに。」と考えているとしたら、問題の本質を見誤っていると私は考えます。

事実関係を整理します。

2005年3月の再審請求以来、弁護団は粘り強く証拠の開示を請求してきました。そして6年経た昨年3月、検察はようやく42点の証拠を開示し、そのDNA鑑定が行われることになりました。

そして昨年7月、この鑑定から、確定判決を完全に覆す新証拠が発見されました。それが先に述べた、被害者の膣内残留の精液のDNA型と殺害現場から発見された陰毛のDNA型の一致でした。

事件のことを少しご存知の方は、ゴビンダさんが犯人とされた有力な証拠の一つが、殺害現場の室内のトイレに捨てられたコンドームの中の精液のDNA型が、ゴビンダさんのものと一致したことであることはご承知かと思います。

「ん?なんでいつか分からない、もしかしたら殺害の随分前に捨てられたかもしれないトイレのコンドーム内のDNA鑑定をわざわざしながら、被害者の膣内残留という、犯人に一番近いであろう精液のDNA鑑定をしなかったのだろう。」と思われた方には、座布団一枚です。

それに対し、「あー、それはね、その精液の血液型はO型だったのだけど、犯行当日被害者は常連客の男性を客として取っていて、彼の血液型がO型だったんだよ。で、彼にははっきりとしたアリバイがあったから、彼は容疑者リストからは最初からはずされてたんだ。で、警察・検察は、その常連客の精液だと思い込んだってのが、DNA鑑定をしなかった理由なんだよ。それが大きな間違いだったんだけどね。」と答えた方に、もう一度、先の疑問を問い直してみて下さい。あなたの答えは、単に警察・検察の言い訳だと思いませんか。

私は、そうした理由を聞いたときに、それは実に不自然なものだと思いました。捜査当局が、血液型がB型のゴビンダさんを犯人とするために、意図的に検査をサボタージュしたのではないかと考えました。そして、それはしかも、もし捜査当局がDNA検査をして、ゴビンダさんのものではないという結果を得ていたにも関わらず、それを隠していたということがなかったとしたらという場合です。

それほど私には、捜査当局が間抜けにも被害者の膣内残留の精液のDNA鑑定をしなかったということが信じられませんでした。日本の捜査当局は、かなり優秀だと私は思っています。

それで、私は今年7月16日に開催された「無実のゴビンダさんを支える会 再審開始決定報告集会」に出席した際に、ゴビンダさん弁護団の弁護士に質問をしました。

私は、膣内の残留精液から、被害者と未知の男性(証拠番号から「376の男」と呼ばれます)の2人分のDNAしか検出されなかったことに着目しました。

「常連客の男性は、犯行当日、コンドームを付けることなく性行為をしたことを証言しています。なぜ彼のDNAが検出されなかったのでしょうか。つまり、膣内からは2人ではなく3人分のDNAが検出されるべきなのではないでしょうか。2人分のDNAしか検出されていない以上、常連客の偽証の可能性があるのではないでしょうか。」という疑問を問いかけました。

そのココロは、「常連客はコンドームをつけてたんじゃないの?そういう偽証をするメリットはその常連客にはないはずだから、それは捜査当局が偽証させたんじゃないの?もっと言えば、捜査当局は初めからゴビンダさんが犯人でないと分かってたんじゃないの?」という意味の質問でした。

弁護士は、私の質問の意図が読めなかったようで、「被害者はその常連客との行為の後シャワーを浴びたと証言があるので、完全に洗い流されたのではないか。常連客が偽証をすることは考えにくい。」との回答でした。

おいおい、それって検察の言い分でしょ。弁護士ならなんでそこを疑わんの?と思ったものです。

そこで登場が、冤罪File記者の今井恭平氏です。彼が言ったことは衝撃の事実でした。

「そんなことは重要じゃないよ。重要なのは、事件直後の捜査の段階で既に、被害者女性の口唇や乳房にO型の唾液があったことを警察・検察が知っていたことだよ。」

ここをクリック→ #検察なう (166) 「無実のゴビンダさんを支える会『7・16再審開始決定報告集会』」

検察は、昨年3月の証拠開示に続き、9月にも追加の「新証拠」を開示します。3月の証拠開示の時点では、「DNA鑑定可能な証拠はこれで全てである」と言いながらです。つまり最初の証拠開示は、自分たちに極めて都合の悪いものだったと分かった途端に、後出しジャンケンをしようとしたということです。

しかしこの後出しジャンケンも、こっちがグーを出してるのに、チョキを出してくるようなものでした。

被害者の左右の乳房付近と口唇周辺から唾液が検出され、その血液型がO型であることが判明していた、というのがそれです。その唾液の血液型鑑定は、事件から半月後で、「ゴビンダさん逮捕の1ヶ月半も前」のことです。

よく考えて下さい。被害者は常連客を客として取った後にシャワーを浴びています。乳房付近や口の周りの唾液などは、完全に洗い流されてしまうはずです(膣内の精液を洗い流すより難易度は低いことは言うまでもないでしょう)。

被害者女性の遺体にO型の血液型の唾液が各所から検出されているという事実だけで、「犯人は最後に被害者と買春客として接した血液型O型男性の可能性が高い」と100人の人に聞けば、100人が答えるのではないでしょうか。

つまり、DNA鑑定をするまでもなく、検察が15年前に持っていた証拠で、十分に血液型B型のゴビンダさんが犯人ではないであろう(少なくとも合理的な疑いは入る)ということは分かっていたものです。

この証拠を始め数々の重大な証拠、ゴビンダさんが犯人ではないと「合理的な疑いが入る」に足る十分な証拠を検察が隠していたことは、証拠の捏造と全く同じことです。無辜の者を罪に陥れる、完全な犯罪行為です。

もう一度言います。

東電OL殺人事件の被害者女性を殺害した真犯人は、数々の証拠から「376の男」であると思われますが、その真犯人は野放しにされています。そしてゴビンダさんを被害者とする「もう一つの東電OL殺人事件」の犯人は、検察の中にいながら、これも刑事追及されずに野放しにされています。

これが犯罪を摘発する強大な権力をもった捜査権力の真の姿であり、冤罪を作り出すリバイアサンに我々は怯えて暮さなければならないというのが現実なのです。

郵便不正事件や、陸山会事件の虚偽捜査報告書問題という一連の検察不祥事でも全く自浄能力を見せず保身に務める検察からは、「彼らが常に正しい」という前提に立った強大な権力を剥奪しなければ我々国民の安全、平和は望めません。

検察が、異常なまでに強大な権力を持っていることの背景については以前のブログで書いたところです。

ここをクリック→ #検察なう (185) 「検察制度の根本的問題 その (2)~国民の信頼こそが検察制度の基礎」

我々は「人は過ちを犯すものである」という当たり前のことに立脚した制度作りを考えなければならないのではないでしょうか。

次回は、第二部として「再審制度の限界」について述べさせて頂きます。

参考資料
冤罪File 第14号 (2011年9月発行) 「真犯人は別にいた!『東電OL殺人事件』検察の証拠隠しがまたもや発覚!」 本誌検証取材班
冤罪File 第17号 (2012年9月発行) 「『東電OL殺人事件』裁判所に届いた15年の無実の訴え」 今井恭平

11/22/2012











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2012/11/22 Thu. 07:54 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (219) 「『風を吹かせる』=検察リークの実情」 11/20/2012 

#検察なう (219) 「『風を吹かせる』=検察リークの実情」 11/20/2012

(強制捜査から1435日)

最近、検察関連の情報で注目されているものに、郵便不正事件の実行犯として実刑判決を受けた前田恒彦元検事の一連のコメントがあります。

彼は、検察の実情をフェイスブックを通じて発信しています。私もフェイスブックのヘビーユーザーですので、彼のフィードを講読しており(無料でも、読めるよう登録することを「講読」というのがフェイスブック用語です)、時には彼と直接やり取りもさせて頂いています(彼は私がどこの誰で、国税局・検察に冤罪を負わされていることは理解していないと思いますが)。まさにSNSの真骨頂です。

余談ですが、彼のコメントを読んでいると、彼も「トカゲのしっぽ」だったのだなと感じます。よくまあ社員を見殺しにする会社にロイヤルティーを持てるものだと、現職検事の方々にはつくづく感心するものです。

先日、検察のリークに関しての彼のコメントは実に興味深いものでした。私も「風を吹かせる」という言葉は知っていましたが、さすが現場にいた人間の説明は的確です。

そのコメントを全文引用します。

「実は立件価値が高いものの、一見するとその価値が乏しいような事案につき、被疑者や関係者の悪質性をリークして記事にさせることで、司直の手により徹底的に腐敗を暴き出すべきだとの声を社会の中で熟成させ、こうした世論を背景にした強い捜査を行うことが可能となる。これを、本来の検察用語で『風を吹かせる』と呼ぶ。

実際には立件価値が低い事案だが、高いかのように見せかけたり、着手後に価値が低いと分かった場合に、見込み違いを糊塗するためにもリーク報道がなされることもある。これらも『風を吹かせる』ケースと同一視されるが、厳密には異なる。

なお、例えばライバル関係にあるX社とY社の両方に記事を書かせたい場合、X社とY社の記者それぞれに個別にほぼ同じ情報をリークした上で、もう一方の社の社名を挙げ、向こうは明日の朝刊で書くらしいといった方便を使う。『特オチ』を嫌う記者の特性を上手く利用する形だ。」

また、三井環氏(検察庁の裏金を内部告発しようとして、その当日に詐欺容疑で逮捕された「三井環事件」の当事者)は、「風を吹かせる」ことについて、以下のように述べています。

「なぜ検察は捜査情報をリークするのか。それは捜査が『戦争』であるからだ。戦争ではあらゆる戦略、謀略を駆使する。そのためにはまず、捜査に世論の追い風を吹かせる必要がある。このためにもリークするのだ。追い風が吹けば捜査がやりやすくなる。被疑者以外の参考人の事情聴取でも、追い風が吹いていると、調書がとりやすい。

こうしたリークを検察用語で『風を吹かせる』という。検察はリークでマスコミを通じて、国民を味方につけようとする。」

「ひとつのリークが泡のようにふくらみ、いわゆるバブルになって、情報が一人歩きするのである。バブルの記事を国民が観て、その内容を信用するし、疑うことはない。逮捕される頃には『大悪人』に仕立て上げられ、こうした情報の一人歩きに対して、検察に不利となる報道でない限り、検察が反応をすることはない。

そもそも記者クラブの記者が、検察に不利になるような記事を書くことは皆無だ。検察の思うままに迎合する。

仮に検察にとって不利になるような記事が出た場合は、出入り禁止処分にするのが常である。だから記者クラブの記者は捜査批判ができない。本来、大手マスコミは検察の暴走のチェック機能を果たさなければならない。だが、チェック機能は残念ながら全く果たされていない。」

(2012年11月10日発行 月刊タイムズ記事 「検察とマスコミ」より)

なるほどー、という検察によるメディアコントロールの実情です。

「風を吹かせる」というのは検察用語ですが、メディアコントロールは検察の専売特許ではありません。私の告発は国税局のリークによってなされましたが、「脱税容疑の構図」と図式化して私の告発の第一報を報じた全国紙の記事は、国税局の思惑をあうんの呼吸で書いたものだと思います。

捜査権力によるメディアコントロールの現実がこのようである以上、我々国民はメディアに関するリテラシーを高めるしか、正しい情報を得ることはできないということになります。記者クラブの制約がない情報、特にツイッタ―等のSNSやインターネットメディアの情報を精査して取り入れる必要があるものと思われます。玉石混交の情報の中から正確なものを選びとるためには我々が賢明になるしかありません。

11/20/2012








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category: 刑事司法改革への道

2012/11/20 Tue. 07:00 [edit]   TB: 1 | CM: 0

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#検察なう (218) 「高杉ナツメ法廷画集『#検察なう』 COMITIAで展示即売」 11/19/2012 

#検察なう (218) 「高杉ナツメ法廷画集『#検察なう』 COMITIAで展示即売」 11/19/2012

(強制捜査から1434日)

これまで大好評を博している法廷画が冊子化されました。それを昨日、東京ビッグサイトで開催された同人誌展示即売会のCOMITIAで展示即売をしました。

サークル参加者は10時までに入場ということで、私が最寄駅のりんかい線国際展示場駅に降り立ったのは9時半。一般入場は午前11時からのはずですが、駅から会場までは既にたくさんの人出。


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同人誌の展示即売会に行ったことはなかったので、フリマのノリでやればいいのだろうと高をくくっていました(フリマは自称達人)。まず会場のどデカさにびっくり。そして出店数の多さに再びびっくり。高杉ナツメ出店のロケーションに辿り着くのに一苦労でした。

設営が終わりお客さんを待ってます。


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一般入場者は入場料代わりにカタログである『ティアズマガジン』を1000円で購入します(売り切れ次第、入場料は無料に)。

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11時からお客さんが入ってきました。会場はこんな感じ。

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1時間経っても1冊も売れず。「トホホ」とツイートしました。

そして!一冊目が売れました!


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それから少しずつ売れ出し、#検察なう Tシャツも1枚買って頂きました。

開場は11時から4時までの5時間。半分の2時間半が経過する少し前までに4冊が売れていました。「2時間半で5冊売れれば、目標を『10冊越え』にしようと思っていたところ、立て続けに2冊売れてしまいました。「うむ、こうなったからには目標を一段上げて15冊!」と意気込みました。

会場のイベントでは大友克洋氏のパネルディスカッションもあり。


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『童夢』が日本SF大賞を取ったのは衝撃でしたねえ。勿論、その後の『AKIRA』にはまったことは言うまでもありません。店番があるので、ゆっくり話を聞くことはできませんでしたが。(この後の浦沢直樹も聞きたかったなあ。『20世紀少年』はともだちが死ぬまではこんな面白い漫画ないと思ったのに急減速しちゃったからなあ)。

残り1時間を残して9冊販売、ここからラストスパートです。

そして残り10分間際で14冊目が売れました。目標まであと1冊!というところでCOMITIA終了。

戦績は結局、法廷画集14冊+#検察なう Tシャツ1枚となりました。上出来でしょう。

高杉ナツメ、ご苦労さん。

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撤収の後、会場を出ると夕暮れ前。

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11/19/2012










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2012/11/19 Mon. 07:00 [edit]   TB: 1 | CM: 0

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#検察なう (217) 「第八回公判法廷画 & 特報」 11/17/2012  

#検察なう (217) 「第八回公判法廷画 & 特報」 11/17/2012

(強制捜査から1432日)

高杉ナツメ氏による第八回公判法廷画をお届けします。


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特報です!

第二回公判から第七回公判までの法廷画が冊子化されます。そして明日11月18日、東京ビッグサイトで開催されるCOMITIAにて展示即売されます。

COMITIAは、定期的に開催される創作(オリジナル)ジャンルの同人誌即売会としては日本最大(ということはたぶん世界最大)のものです。

ここをクリック→ COMITIA

同人誌は二次創作作品が主流ですが、COMITIAで販売されるものはオリジナルに限定されます。いわゆるオールジャンル系イベントの最大のものとしては、コミケ(コミックマーケット)が有名ですが、これはオンリージャンル系の最大のイベントです。

音楽でいうなら、参加できるバンドはオリジナル曲だけ演奏、コピーバンドは参加できない、というものです。

ゆえに会場ではコスプレ禁止(コスプレは二次創作)です。

私も高杉ナツメ氏と一緒に売り子として会場に詰めます。

これまで無報酬で作品を作ってくれた高杉ナツメ氏へのねぎらいのつもりで是非みなさんのご購入をお願いします。

当日は#検察なうTシャツも販売しております。

明日、東京ビッグサイトで、みなさんをお待ちしております(ブースは「O-10a」です)。

11/17/2012








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ここをクリック→ #検察なう 冤罪と戦う八田隆を支援する会





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category: 刑事裁判公判報告

2012/11/17 Sat. 08:07 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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#検察なう (216) 「再審連続シンポジウム 冤罪はこうしてつくられる part I」 11/16/2012 

#検察なう (216) 「再審連続シンポジウム 冤罪はこうしてつくられる part I」 11/16/2012

(強制捜査から1431日)

先日、日弁連主催の「再審連続シンポジウム 冤罪はこうしてつくられる part I」に出席しました。

ここをクリック→ 「再審連続シンポジウム 冤罪はこうしてつくられる part I」

この手の集まりとしてはかなり大きな箱(会場)でしたが、大入り満員状態で、後ろには立ち見(床に座り見)も若干いました。

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「無実のゴビンダさんを支える会」事務局長の客野喜美子氏の顔も見え、直接「おめでとうございます」と言えたことはよかったことでした。

「冤罪File」記者の今井恭平氏と終わった後言葉を交わしましたが、彼が「これだけのメンバーが集まっていながら、問題点の確認だけで終わったのは残念だったね」とおっしゃったように、シンポジウムの内容は若干消化不良なものでした。Part II が1月31日に江川紹子氏を迎えて行われるので、もっとハイブローな内容を期待したいところです。

ちなみに「冤罪File」はこんな雑誌。

ここをクリック→ 雑誌「冤罪File」

年3回の発行ですが、冤罪ネタだけで雑誌ができてしまうとは、この国は冤罪の宝庫?って感じです。私のブログで、冤罪を紹介するシリーズを「冤罪ファイル」と命名したのはこの雑誌名をパクりました(それだとイメージがよくないな。「敬意を表して名前を頂きました」にしとこう)。

このシンポジウムでは青木理氏がパネリストの一人でしたが、相変わらずバランス感覚の取れた辛口コメントで、会場からは賛同の拍手が度々起こっていました。

彼の発言の中で、興味深かったのは「接見交通権」に関するものでした。冤罪に関してメディアの責任という流れで発言を求められた際のコメントでした。

ジャーナリストの中には、真実を追求する意欲を持ち、被疑者・被告人と直接話をしたいという方も少なくないと述べられ、そのハードルになっているのが接見交通権の制限だということでした。被疑者・被告人が逮捕・勾留されて身体を拘束されている場合、彼らに直接取材をすることが、物理的に制限されているとの指摘です。

「接見」とは狭義では、弁護人との面会を指すと思いますので、「面会」という言葉でいいのだと思いますが、確かに東京拘置所の「面会・差入れハンドブック」(そんなものがあるんですね。俗に「小菅」と言われる東京拘置所ですが、私も逮捕されていれば、ここに行くことになっていました)を見ると

「一般の面会は1日1回しか認められていません。したがって、誰か先に面会していると、後から申し込んだ人は窓口でその旨告げられて認められません。」と書かれています。

ここをクリック→ 東京拘置所「面会・差入れハンドブック」

1日1回の面会に、やはり親族や友人との面会を優先させたいという遠慮から、なかなか見ず知らずの記者が取材をすることは難しいというのも納得できます。そしてこのハンドブックには

「取材目的での面会を認めていないため、職業欄に『ジャーナリスト』などと記すと、面会の内容は公表しませんという誓約書を書かされます。」ともあります。

国としても、あまり被疑者・被告人がジャーナリストと接するのは好ましからぬと思っているようです。

捜査権力からの一方的な情報を元に報道されることが問題視されていますが、報道が「捜査権力の動向お知らせ」に終始してしまうのもこのようにテクニカルな問題点があるのだと知りました。

有罪判決を受けるまでは被疑者・被告人は無罪であるというのが推定無罪の大原則ですが、外界とのコミュニケーションを遮断する明らかな人権侵害が当然のように行われているというのも、何だかなあという感じです。

先日のなりすましPC遠隔操作事件のように、冤罪が誰にでも起こりうるという状況に我々はいます。真剣に問題点を考えるべきなのではないでしょうか。

ここをクリック→ #検察なう (201) 「なりすましウィルス事件の問題点」

11/16/2012










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2012/11/16 Fri. 07:04 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう Tシャツ・プロジェクト (85)  

#検察なう T-shirt @ クレディ・スイス in ジュネーブ (by Y.J ♀)

photo 3

"Credit Suisse? Nah...!"








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2012/11/15 Thu. 10:18 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (215) 「ストック・オプション行使指示書の日付のミステリー」 11/14/2012 

#検察なう (215) 「ストック・オプション行使指示書の日付のミステリー」 11/14/2012

(強制捜査から1429日)

公判は公開の上、審理されます。しかし、傍聴人への配慮は二の次ですので、なかなか分かりにくい場合もあります。私の公判を傍聴された方もそのように感じられたと思います。特に、書証を証人や被告人に見せながら証言、供述を求める場合、傍聴人はその内容が分からないため、何が争点となっているかぴんとこないのではないでしょうか。

裁判員裁判の場合、書証をプロジェクターで投影したりすることも行われるようですが、一般の裁判の場ではそうしたことも行われません。

私の前々回、前回の公判でも、非常に重要な事項が証拠を元に審理されましたが、その内容は傍聴人の方には分かりにくかったと思います。そこで、実際の公判で公開された、証拠をめぐっての弁護側と検察の攻防の実例を挙げてみたいと思います。

私は、申告漏れとなっていた株式報酬のほとんどを現物株で受け取っていましたが、一部にはストック・オプションもありました。ストック・オプションは株式を受け取る権利ですので、その権利を行使する意思表示を書面でする必要があります。そのストック・オプション権利行使指示書の記載内容は、検察が「証拠」とこだわっていたものです。

記載の中で、設問自体を斜線で消去している部分があり、その消去された部分に「会社が源泉徴収をしている場合」という文言が含まれていました。

だからどう?と普通は見逃しがちな単なる斜線ですが、この斜線で消去していることは非常に重要だというのが検察のストーリーです。

それは、「『会社が源泉徴収をしている場合』を斜線で消去している」->「会社が源泉徴収をしていないことを認識していた」->「故意の脱税」、という亜空間ワープなみの論理の飛躍が彼らのストーリーです。

実際には、私は、その英文10数ページの書面を記入する際、記入の仕方がよく分からなかったので、会社のシンガポールEC(エグゼブティブ・コンペンセーション)部の知人スタッフに電話で指示を仰ぎ、彼女の指示通りに記載しました。斜線も彼女の指示で引いたものです。

検察が、故意を立証するのに一番近いと位置付ける証拠ですら、このようにかなり強烈なこじつけ感があります。このストック・オプションの行使指示書に関しては、国税局査察部の取調べでは全く聞かれていないので、この重箱の隅をつつくような事柄を膨大な資料の中から見つけたことは検察特捜部の「お手柄」ということなのでしょうが、よくぞここまで悪知恵が働くものだと感心すらします。

このような瑣末な事柄を証拠とせざるを得なかったのは、結局のところ、これが決定的証拠というより、全く証拠がない推定有罪では恰好がつかないため、一応体裁を整えるための証拠とするものだと思います。その推定有罪を裁判官が丸飲みするであろう、というのが無理筋を起訴した検察の目論見です。

我々弁護団としては、全ての客観証拠を打ち消して、完膚なきまで検察ストーリーを潰すことを狙っていますので、このストック・オプションの行使指示書の記載も実に取るに足らない証拠ではありますが、それを看過するものではありません。

そこでは、いかに「私が『そのEC部スタッフと話をした上で』記入したか」を証明することが大きなポイントとなります。逆に、検察のストーリーは、「私はEC部スタッフとは話をしていない」「自分一人で記入した以上、斜線で消した部分の内容は理解していたはずだ」というものです。

録音があればいいのですが、そうしたものがあるわけでもなく、「話した」「話していない」の水掛け論になりそうですが、やはり証拠から真実は導き出されるものです。

ちなみに、そのスタッフは検察側の証人としてシンガポールから証人喚問されていましたが、公判でも明らかにされた通り、結局彼女が応じることはありませんでした。そのため、弁護側が一部不同意としていた検面調書が、「証言不能」という理由で証拠採用されています。

それは日本語を読めない彼女(彼女はシンガポール人です)が署名した日本語のみで作成された検面調書です。弁護団は、調書を英訳してその英訳文にも署名をさせることを要求しましたが、検察により拒否されました。その調書では、彼女は、私と「話したかどうかの記憶はないが、説明をしたのであれば該当しない部分には斜線を引かせた」旨述べています。

前々回の弁護側主尋問で、我々弁護団が試みた立証は、行使書に押された受領印であるゴム印の日付(2007年2月27日)に注目したものでした。

原本は社内便あるいは郵送で送られていましたが、その原本に押されたゴム印の日付は、その行使書の私の署名欄の下に私が記入した日付と同じ2月27日でした。弁護団はそれを指摘し、もし指示書が2月27日に作成され、社内便あるいは郵送でシンガポールに送られたのであれば、同日に届くわけはないため、受領印は原本をシンガポールで受け取った日付ではなく、私と電話で話して意志を確認した日付だ、と主張しました。立証趣旨は「電話で話した事実がある」ということです。

しかし、これは検察の反対尋問で押し戻されます。検事が提示した行使書のコピーには同じ日付のFAXの印字記録がありました。FAXでも指示書がシンガポールに送付されていれば、2月27日の当日にシンガポールで書面を受け取ることができ、私が必ずしもEC部スタッフと会話をしたということにはならないという主張です(といっても、依然、私が彼女と話したこととも矛盾しないものですが)。

その場で、指示書には原本とFAX印字がある二つの証拠があることを見つけた検事はさすがですが、公判という「生」の現場では想定外のことも起こります。検事は、その印字記録を「私が送信した送信先のFAX番号」と誤解したようです。印字される通信記録は、送信「元」のものです。

その前々回の公判後、前回の公判までの間、我々弁護団の中では、このストック・オプション権利行使書の日付に関して、相当ディスカッションしました。

そこで見つかった事実の一つが、原本とFAX印字のある二つの書面は、(ゴム印の位置、かすれ具合から)実は同一のものであるということでした。

普通に考えれば、「2月27日にFAXが届いて、2月27日付の受領印を押したが、後日、社内便ないし郵送でも原本が届き、先の受領印と同じ2月27日付の受領印を押した」ということになりますが、この場合は、FAXに押された受領印と原本に押された受領印は当然異なります。

書面の署名の下には、私自身が「2/27/2007」と記入しています。その体裁自体は、100人が見れば、記入日がそうであると100人ともが思うかのようなものです。しかし、FAXにも原本にも同じ受領印が押されている同一の書面であることから、なぜか原本がシンガポールに2月27日の時点では既に届いていたようです。

なぜ、記入日であるかに見える2月27日の時点で、原本が既にシンガポールに届いていたか。これは大きな謎でした。しかし、私がEC部のスタッフと電話で話しながら記載したことが事実である以上、その事実と矛盾することはないはずです。

その説明として我々弁護団が考えたのは、「2/27/2007」は「記入日」ではなく、「先の日付」であり、それをEC部スタッフの指示で私が記入したというものです。

そしてその推論は、前回公判で検察により提出された新証拠で実証されます。

FAXの印字記録が(送信元の番号ではなく)送信先の番号であるという検事の誤解は、その番号がシンガポールの国際電話番号であったことに起因していると思われます。そのため、検事は、私がシンガポールに送信したその送信先の番号が印字されていると誤解したものです。後から検事はその誤解に気付くと共に、なぜその印字記録のあるコピーが送信元のシンガポールにブーメランのように戻っているかにも疑問をもったようです。

そこで検事がそのEC部スタッフにあらためて指示書の提出経緯を問い合わせたところ、指示書の原本が社内便ないし郵送で、2月27日に届き(即ち、私が指示書に記入した時点はそれより数日前)、PDF化するため、自分にFAXした(ファックス機の機能により、そうすることでPDFファイルがパソコンのメールボックスに届く)とのことでした。

指示書に、私が、誰からの指示もなしに記入日以外の日付を記載することは到底考えられません。皆さんも署名欄の下に「日付」とあれば、誰もが「ん?今日の日付を書けばいいんだよね」と思うでしょうが、誰かから「あ、そこは~月~日と記入して下さい」と言われて、その日付を書いたという状況を想定してもらえば結構です。

また指示書を添付したメールには「FAXで返送せよ」という指示しかないので、やはり誰からの指示もなければ、社内便ないし郵送で原本を送ることも考えつかないはずです。これもEC部スタッフの指示があった(=私が彼女と話した)ということを立証するものです。

事実を時系列順に整理すると以下のようになります。

2月27日の数日前 私がEC部スタッフと電話で会話し、彼女の指示の元(設問に誤記入を防ぐため、斜線で消去することを指示、また署名の下の日付欄に「2月27日」の記載を指示)、ストック・オプション行使指示書に記入。彼女の指示で、原本を社内便ないし郵便でシンガポールに送付。

2月27日 原本がシンガポールに届く。彼女はその原本に受領印のゴム印を押すと共に、記録の保存用にPDF化するため、シンガポール・オフィスのファックス機に送信。

分かってしまえば、実に単純なことです。

このようにして、私がシンガポールEC部スタッフと話をした上で記入したことが立証されたことにより、検察の、私が「EC部スタッフと話をすることなく、自分の理解で記入、当該部分の斜線を引いた」というストーリーは否定されました。検察のストーリーの大きな柱がまた崩れたことになります。

そうした攻防が、公開の公判における前々回公判の主尋問・反対尋問、また前回公判の再主尋問であったものです。傍聴していらっしゃったとしても、分かり難かったであろうと思われる部分を解説させて頂きました。

11/14/2012










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2012/11/14 Wed. 07:38 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (214) 「Web-TAX-TV 『国税査察官の仕事』」 11/13/2012 

#検察なう (214) 「Web-TAX-TV 『国税査察官の仕事』」 11/13/2012

(強制捜査から1428日)

昨日、バンクーバーの息子からメールが届きました。

この4年間、仕事ができず、取りつかれたように冤罪と立ち向かう父親は、口を開けば、やれ国税局がどうの、やれ検察がどうのという状態で、子供としてはむしろ避けて通りたい話題だったようですが珍しく彼の方から話題を振ってきました。

「こんなリンクが『税務署の仕事、見せます』って文句つきでtwitterに広告みたいに張られてるけど。」と彼が送ってきたリンクは

動画で見る「税務署の仕事」でした。

ここをクリック→ 動画で見る「税務署の仕事」

この中で、私が身をもって体験した「国税査察官の仕事」という動画を観てみました。

ここをクリック→ 国税査察官の仕事

出だしの女性キャスターの「国税査察官はどのような仕事をしているのでしょうか。」という質問に、私は、「無実の人間でも告発することです。」と画面に向かって答えていました。

内容は、カリスマ・ホストの脱税を「正義の味方」マル査が摘発するという噴飯物のコメディーです。

14分30秒過ぎの「証拠に裏付けられた調査書類をとりまとめて、検察官へ告発を行います。」という査察官の言葉には、「違うだろ!証拠がなくてもだろ!」と突っ込むことを禁じ得ませんでした。

15分過ぎの「最近の5年間を見ますと、一審判決では100%が有罪判決を言い渡されています。」という言葉を聞くと、その役所の無謬性を固守することが、引き返す勇気を失わせているのだと強く感じます。先日の東電OL殺人事件の再審無罪においても、検察が自らの過ちを一切認めようとしないことと根っこは同じです。

Part II は相続税の事案です。

ここをクリック→ 国税査察官の仕事 Part II

4分過ぎの「真実は一つしかない。」という査察官の言葉には、「あなたが言う言葉じゃないでしょ。それはこっちのセリフ。」とやはり突っ込んでいました。

いずれの動画もクズのような出来ですが、死ぬほど暇であれば、出来の悪いコメディーということでご覧頂ければ結構笑えるかもしれません。とにかく「正義の味方」を気取る徴税権力の傲慢さが如実に出ている滑稽な作品です。

11/13/2012








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category: 刑事事件一般

2012/11/13 Tue. 06:53 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (211) 「第八回公判トゥギャッタ―」 11/9/2012 

#検察なう (211) 「第八回公判トゥギャッタ―」 11/9/2012

(強制捜査から1424日)

先日の第八回公判に今回も多くの友人・知人に傍聴頂きました。ありがとうございます。恒例の公判トゥギャッターです。今回はサクッと。

ここをクリック→ 第八回公判トゥギャッタ―

過去のトゥギャッタ―はこちら。

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今後も、傍聴、「#検察なう」ハッシュタグ付きツイートにご協力下さい。

11/9/2012











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category: 刑事裁判公判報告

2012/11/09 Fri. 07:38 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (210) 「第八回公判報告」 11/8/2012 

#検察なう (210) 「第八回公判報告」 11/8/2012

(強制捜査から1423日)

昨日、クライマックス・シリーズ第三弾、被告人質問延長戦の第8回公判が行われました。

朝、裁判所に到着すると、報道陣がつめかけていました。支援者の方々ののぼりから、ゴビンダさんの再審判決があることを知りました。

ここをクリック→ 朝の裁判所前でのツイート

冤罪の可能性をずっと指摘されながらその解決まで15年の長きに亘った原因を追及する必要があります。その意味では東電OL殺人事件はまだ終わったわけではないと言えます。また、この事件の裁判では一審無罪であり、その判断が正しかったことが証明されたわけですが、その裁判体の功績を評価し、称える必要があると思います。

と、思ったら江川紹子氏がツイートしていました。

ここをクリック→ 江川氏ツイート「東電OL殺人事件一審の裁判体」

というわけで(どういうわけじゃ)、私の第8回公判ですが、大きな山場を終えてほっとするとともに、これまで4年間の労力を考えると、無実の者が無罪の立証責任を負わされているかのような刑事司法の在り方に虚しさを感じます。ここまで抗わなければ、捜査権力にあっさり踏み潰されてしまうわけで、世の中には隠れた冤罪が山ほどあるのだということを身をもって実感します。

昨日の第8回公判のメインイベントは、裁判官による補充尋問の追加でしたが、その前に検察側・弁護側双方からの証拠調請求があり、新たな証拠の開示が行われました。特に、検察側開示の書証の一つは、弁護側も非常に重要なものだと考えており、それを踏まえて弁護側の再主尋問も行われました。前回の期日から、昨日の期日まで弁護団の中でも、この証拠に関係する事柄のディスカッションが相当ありました。傍聴されてた方も、弁護側の再主尋問を聞いてもあまりピンとはこなかったと思いますので、この重要な証拠に関しては機会を改めて詳説したいと思っています。

裁判の傍聴には、また多くの友人・知人に来て頂きました。リピーターもいれば初めて来た会社の後輩もいました。先日のブログで紹介した佐藤真言さんにも傍聴に来て頂きました。

ここをクリック→ #検察なう (209) 「何が社会正義かを問う 『四〇〇万企業が哭いている 検察が会社を踏み潰した日』を読んで」

傍聴した会社後輩からメールをもらいました。

「初めて傍聴しましたが、一言でいえば、う~ん、違和感アリアリでした。

やっぱり裁判員といえども所詮公務員。根本の感性が少し違うのかも?と思いました。

あと、脱税かどうか、故意があったかどうかの判断に「何の関係があんねん!」とツッコミをいれたくなる質問もあって、まあ、それを積み上げて事実認定をするという彼らなりの作業なのでしょうが、あれに付き合っている八田さんはたいしたもんだ、と関係のない感心をしてました。」

イガ、甘いよ。国税局のわからんチンや獰猛な特捜検事の取調べに比べれば、公判で裁判官に聞かれることは「聞いて頂いてありがとうございます」だよ。

しかし確かに裁判官は相変わらず細かいところを潰してきます。弁護団もびっくりの証拠の読み込み量です。ただ調べれば調べるだけ真実に近づくはずで、それは私にとって有利な事情だと思っています。

その細かな質問に苦渋する私を横で見ていた弁護人はかなり歯がゆかったようです。この時点では、確実に私本人より私のことを理解しているのが3人の弁護人です。終わってからも

弁 「分からない事は分からないと言わないと。それを説明しようとするものだから、かえって弁解がましく聞こえてましたよ。」

私 「そんなあ。そんなこと言ったら、端から端まで全部『分からない』になっちゃいますよ。」

うーむ、難しいものです。

私の公判は午前中でしたが、午後には朝倉氏(『四〇〇万企業が哭いている 検察が会社を踏み潰した日』に登場する、倒産させられたアパレル会社社長)の公判の傍聴に行きました。既に結審して昨日は判決の予定だったのですが、なんと弁論再開の決定。朝倉さんを支援する会の支援金による供託書と436通(!)の嘆願書が裁判所を動かしたものです。

弁護団長の郷原氏のツイートです。

ここをクリック→ 郷原氏ツイート 「朝倉氏弁論再開」

終わってから、同じく裁判を傍聴していた佐藤真言さんと声を交わした時に、佐藤さんの「動きましたね!」という爽やかな表情が印象的でした。朝倉氏にも挨拶させて頂きました。

私の公判を挟んで、ゴビンダさんの再審無罪判決、朝倉氏の弁論再開と、刑事司法の歴史が変わり始めた予感がします。

11/8/2012










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category: 刑事裁判公判報告

2012/11/08 Thu. 07:50 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (209) 「何が社会正義かを問う 『四〇〇万企業が哭いている 検察が会社を踏み潰した日』を読んで」 11/6/2012 

#検察なう (209) 「何が社会正義かを問う 『四〇〇万企業が哭いている 検察が会社を踏み潰した日』を読んで」 11/6/2012

(強制捜査から1421日)

皆さんにも是非この事件を知って頂き、何が社会正義かを考えてもらいたいと思います。

例え話をします。

あるところに腕利きの名医がいたとします。彼にかかればさまざまな怪我や難病も治るということで、多くの患者が彼を頼っていました。ところが彼は無免許医でした。これで法外な治療費を請求すれば、手塚治虫氏作のブラック・ジャックなのですが、彼は実に良心的な治療費しか請求していませんでした。そして彼がいなくなると、本当に困る人が大勢います。中には命の危険すらある人もいます。多くの患者を犠牲にしても、この医者を処罰することが社会正義なのでしょうか。

『四〇〇万企業が哭いている 検察が会社を踏み潰した日』を読んでそんなことを考えました。

この本に登場する佐藤真言(まこと)氏は元銀行員の経営コンサルタント、朝倉亨(とおる)氏はアパレル会社社長です。事件を表面的に捉えれば、「経営コンサルタントが中小企業に粉飾決算をさせて銀行の融資を受けたところが、この会社が借金を返せず倒産してしまった」となります。

しかし、事件の真相に近づけば近づくほど、この事件が検察によって作られたものであることが分かります。

日本の企業数は約400万、そのうち99%以上を中小企業が占め、雇用の7割はこの中小企業が支えています。国税局のデータでは、黒字申告の「利益計上法人」は3割弱、残りの7割強は赤字と申告した「欠損法人」です。現在の金融システムでは、赤字企業は銀行からお金を借りることはほぼできないので、赤字企業の中には生き残りのために粉飾決算(決算を黒字にして銀行から借り入れをする)をする会社も少なくないと言われています。

株式を発行している上場会社と異なり、非上場会社においては、粉飾決算そのものは犯罪ではありません。しかし、粉飾決算によって銀行を騙して借り入れをすれば、それが詐欺罪を構成します。

かなりの数の中小企業が最後の手段として、詐欺罪になることを分かっていながら借り入れをする場合において、彼らの意図するところは、「事業を好転、黒字化しよう。その間、きっちりと利子を払っていこう」とするものだと思います。騙し取った金を横領しようとする者は、むしろ極めて少数のはずです。

銀行を辞めて経営コンサルタントになった佐藤氏は、銀行のやり方では中小企業を助けることには限界があると感じたのだと思います。そして経営者と同じ立場から、彼らの事業をサポートし、彼らを助けることをやりがいとしていたのだと思います。

本に引用された彼の言葉です。

「粉飾決算そのものよりも、銀行に借りたお金を返せなくなることの方が本質的な悪だと私は考えていた。返していけるのであれば、リストラをしながら利益を捻出し、資金調達を続けながら徐々に借入額を減らしていければいい。そうすれば、いずれは粉飾の出口にたどり着ける。」

銀行員としてのノウハウを生かして、伸びしろのある中小企業を再生し、経営を立ち直させるという彼の行動は、今、経済が停滞し、中小企業の多くがあえぐ中で、むしろ求められているものだったと思います。銀行にとっても、彼が関与していることで、企業が経営を軌道に乗せ、返済を続けてくれることは利益であったはずです。彼は経済の血流を促し、貸し倒れの安全弁でもあったのだと思います。

粉飾決算は、そうした大義のための一つの方便であったと言えます。

佐藤氏、それから朝倉氏が捜査権力の網にかかったのも、実に不運な状況でした。それはこういう背景です。

検察のレーダーに捉えられたのは、最初は、別のある銀行員でした。その銀行員は、融資を担当していましたが、担当企業に不正融資をしてリベートを取っていました。その手口は「1千万円しか売り上げのない会社が、あたかも70億円の売り上げがあるように見せかけ、そこに3億円の融資をして、半分の1億5千万円をピンはねする」といった悪どいものでした。融資する会社には、「10年の融資だからその間利子を払ってもらえばいい。そして10年後に計画倒産をすれば、返済する必要もなくなるし、自分のキャリアには傷がつかないから」と持ちかけていました。完全な詐欺です。

そして、この不正融資を受けていた会社のうちの一社のオーナーが所有していた別会社にコンサルティングをしていたのが佐藤氏というつながりで、検察の目に止まったというのがきっかけでした。しかもこの銀行員が働いていた銀行は、佐藤氏がもといた銀行で、佐藤氏が辞めてから同じ支店にこの銀行員が配属になったという「ニアミス」も検察の関心を引いたところとなりました。実際には、佐藤氏とこの銀行員は、銀行員時代の面識は全くありません。

「悪徳銀行員―不正融資を受ける悪徳社長」という別事件の構図が、佐藤氏とそのコンサルティングを受ける朝倉氏にそのままはめ込まれたというのが、検察の描いた筋でした。

佐藤氏と朝倉氏は検察の任意の取調べを受けます。その延々と続く取調べで、粉飾決算による融資を受けたことを事実として認める一方、それは何もお金を騙し取ろうとする意図は全くなく、事業も好転する見込みであることを主張します。

そして、その後検察が取った行動をもって、私は「この事件が検察によって作られたものである」と言うものです。

例えばお金を盗んだとします。そのお金を返したとしても、盗んだという罪が消えるわけではありません。しかし、お金を返した場合とそうでない場合では、その犯罪性に大きな差が出ることは説明を要しないでしょう。

朝倉氏の従事していたアパレル業界は、季節によっての資金の出入が激しい業界です。そして資金の回収のメドがついていたその矢先に朝倉氏は逮捕され、預金口座は全て凍結されてしまいます。逮捕があと数週間遅れていれば、資金も回収され、銀行への返済もできたものです。それを知りながらの逮捕には、検察の大きな作為を感じます。

そしてその貸し倒れの実損といえば、1億数千万でした。水増し決算の金額も数億と、大企業の粉飾決算で取り沙汰される桁が何10億、何100億というものからすると、特捜部が動く事件としては、あまりにみみっちいものです。そこで特捜部が、更に事件性を高めるために使ったストーリーが「震災詐欺」でした。佐藤氏のコンサルティングにより朝倉氏が受けた融資の中には、3.11の震災によって制定された保証付のものがあり、彼らがこれを悪用したというものでした。単なる粉飾決算なら銀行が被害者だが、「震災詐欺」は国民が被害者だとして、検察は正義の味方を装ったものです。その実損を作ったのが自らでありながら。

そしてその実損ゆえに、佐藤氏と朝倉氏に対する判決は執行猶予がつかず、実刑になってしまいました。

佐藤氏はサラリーマンでした。銀行を辞めてから、銀行時代の先輩と立ち上げた会社でしたが、彼はあくまで給与受給者。そしてその給与水準は彼が以前勤めていたメガバンクの職員の一般的な給与水準よりは少ないものだったようです。検察のターゲットは、そのコンサルティング会社社長であったことは想像に難くありません。またクライアントの会社でコンサルティングを受けていて、同じく粉飾決算に基づいた融資を受けていた会社も、朝倉氏の会社だけではありません。

佐藤氏とはメールのやり取りをさせてもらっていますが、私が彼に尋ねたことの一つには以下のものがありました。

私 「佐藤さんがコンサルティングしていた会社で、赤字を黒字に粉飾決算していた会社はその架空の黒字に関して法人税を払っていたのでしょうか」

佐 「法人税を払っていました。税務署提出のものとは異なる決算書には、私は関与したことがないです」

粉飾決算は税金を払わなければならないため、身を切って中小企業が生き残りを賭ける最後の手段です。その法人税を払うことを嫌って、二重会計にして、銀行には黒字決算、税務署には赤字決算を出す企業もあると思われます。彼のこの回答に、私は彼には全く悪意がなかったことを得心しました。

現在の佐藤氏、朝倉氏の窮状は敢えてここでは言及しません。しかし、「一罰百戒」として、実刑判決という苛烈な処罰を受け、生活の目途も経たない程、指弾されるのは到底公平感がありません。

検察は優秀な組織です。彼らも捜査を進めていくうちに自分たちの筋書きとは異なる実態に気付き、佐藤氏・朝倉氏の処罰が正義ではないと思ったのではないかとも想像します。それでも引き返すことができず、更に事件を事件として確定していくというあざとさが、検察の陥っている病理ではないかと私は感じています。

是非、産経新聞記者石塚健司氏著『「四〇〇万企業が哭いている 検察が会社を踏み潰した日』をお読み下さい。そして何が正義で、何が不正義かを一緒に考えて下さい。

ここをクリック→ Amazon 『四〇〇万企業が哭いている 検察が会社を踏み潰した日』

明日、11/7の午後3時から朝倉氏の控訴審の判決があります。偶然、明日は私の第8回公判(続々被告人質問=裁判官による補充尋問追加)が午前中11-12時にありますので、その後傍聴に行こうと思っています。

私は、佐藤氏と朝倉氏を応援します。

ここをクリック→ 佐藤真音さんを応援する会HP

ここをクリック→ 朝倉亨さんを支援する会HP

11/6/2012







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category: 佐藤真言氏 『粉飾』

2012/11/06 Tue. 07:37 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (208) 「第七回公判法廷画」 11/3/2012  

#検察なう (208) 「第七回公判法廷画」 11/3/2012 

(強制捜査から1418日)

お待ちかね、高杉ナツメ作法廷画です。公判はまだまだ続きます。法廷画も続きます(かな?)。


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11/03/2012










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category: 刑事裁判公判報告

2012/11/03 Sat. 08:49 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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フィルム・レビュー 『最強のふたり』 エリック・トレダノ/オリビエ・ナカシュ監督 

フィルム・レビュー 『最強のふたり』 エリック・トレダノ/オリビエ・ナカシュ監督

最強のふたり

遅ればせながら『最強のふたり』鑑賞。

どうでしょうか。お袋と観て、彼女が寝なかったので、そこそこ面白いのだとは思いますが、もしこれが実話をベースにしているのでなければ、正直ストーリーは最初から読めるくらい陳腐かな。

首から下が完全に麻痺していてもお金があれば幸せになれるって話ですか?うーん、なんか納得いかんな。少なくとも同じような障害を持った人が観ても何の共感も得ないかも。唯一納得のあるメッセージは、「障害者だからといって特別扱いされたくない」ってとこだけかな。でもそれを、元々健常者の成功者が言ってるから、今イチアピールに弱いんですよね。

大学生のカップルみたいな人が多かったので、そういうシチュエーションにはいいかも。「俺ってこういうハートウォーミングな映画好きなんだよね」って。

ほんとにこれフランスの3人に1人が観たの?フランス人って結構単純なんですね。ふーん。

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(Facebook 10/28/2012より転載)








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2012/11/02 Fri. 08:03 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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