「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (536) 「初公判傍聴記 巨悪を眠らせる特捜~国循官製談合事件、いわゆる「国循サザン事件」(2)」 4/28/2016 

#検察なう (536) 「初公判傍聴記 巨悪を眠らせる特捜~国循官製談合事件、いわゆる「国循サザン事件」(2)」 4/28/2016

私が支援する桑田成規さんの初公判が昨日4月27日にあり、その傍聴のため大阪入りしました。事件概要に関しては、前回ブログをご参照下さい。

ここをクリック→ #検察なう (535) 「特捜に正義はあるのか~国循官製談合事件、いわゆる「国循サザン事件」(1)」

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初めて入った大阪地裁の印象は、まず法廷が広い!傍聴席の数は東京地裁と変わらないのに、法廷が広々としています。また法廷前の廊下は広い窓に面しているので、陰鬱な東京地裁と比較し、明るくほっとしました。

桑田さんの初公判開廷。私の公判では、検察官は終始仏頂面でピリピリしていましたが、大阪地検公判部の検察官は、かなりのリラックスムード。土地柄なのでしょうか。

公判が始まると、人定質問、検察官の起訴状朗読と続きます。その後、被告人による認否に入るのですが、桑田さんの公判の一つの大きな特徴が、官製談合で情報漏洩を受けたとされるダンテック社長の高橋徹さんの弁論と併合されていることです。つまり被告人が法廷に二人いることになります。

二人の弁論を分離しなかったのは、検察の戦略だと思われますが、それに対し弁護側も異議を申し立てていません。彼らの相反する思惑は、今後の流れに非常に重要な意味を持つと考えていますので、それは次回以降のブログで論じたいと思います。

罪状認否というのは「私はやっていません」とか「検察官主張は事実に反します」とか一言二言で終わるものですが、その後、7分に亘る桑田さんの意見陳述がありました。本公判では、公判前整理手続が取られていますが、そうすると訴訟指揮も随分と違うのだなと感じました。

通常の刑事裁判では、裁判官の心証は真っ黒からスタートしますから、そう易々と被告人の言い分など聞いてもらえるものではないという印象があります。じんわりと裁判官が温まるのを、公判を重ねて待たなければならないのですが、公判前整理手続を経ていると、最初からアクセルベタ踏みという展開です。

以下に、桑田さんの気合の入った意見陳述全文を掲載します。

ここをクリック→ 桑田成規初公判意見陳述

そして検察冒頭陳述が始まりました。クルーカットの爽やかな検察官の冒陳朗読は、なかなか聞き易いものでした。その冒陳の中で、「被告人桑田と高橋の癒着」という部分が読み上げられると、私の中にざわざわと不安が湧き上がりました。

前回ブログでも書きましたように、本公判の大きなポイントの一つは、官製談合があったとすれば、何がその見返りであったかというものです。検察官は、具体的な金額を上げ、桑田さんと高橋さんが飲食を共にしたであるとか、海外旅行に行った等々を述べます。彼らは金銭の見返りがあったという証拠を握っているのか?そうした私の不安をよそに検察官の冒陳は続きました。

情報の漏洩があったとすれば、具体的にはそれはどのような情報であったかということも重要なポイントです。35分間の冒陳で検察が強調した桑田さんによる情報漏洩とは、「現行業務体制表」をメールにて送信し、保守・運用管理の人員数を教えたことだというものでした。それが「競争入札の公正さを害する」という検察の主張です。曰く、人件費は業界の相場があるので、人数さえ分かれば入札価格は推察できるというものでした。果たしてそうなのでしょうか。

検察冒陳が終わると、弁護人の冒頭陳述です。大半の刑事裁判では、弁護人の冒頭陳述が行われることはないのですが、弁護人冒頭陳述が必ず行われる裁判員裁判の影響でしょうか、ここでも弁護人冒陳が行われました。桑田弁護人の我妻路人弁護士による、原稿なし、パワーポイント活用の冒陳は、まさに裁判員裁判時代の弁護人弁論戦術だと思わせました。

今回の事件では、公的企業の情報システム競争入札という、素人(含む裁判官)には分かりにくい出来事が背景となっています。我妻弁護士が、間を取りながら静かな口調で語ったことは、まさにその競争入札がどのように行われているかの解説であり、それを理解することが事件を読み解く鍵になると思いました。

我妻弁護士冒陳のキーワードは、桑田さんの行為は「不公平な情報格差を是正する」ものである、でした。

同じ行為が、検察の主張では「公正さを害する」ものであり、弁護側の主張では「不公平な情報格差を是正する」ものだということです。

少し考えてみましょう。いくつかの業者の値段を比較するということは、企業でなくても、我々個人もやっています。例えば、引越し業者に引越しを依頼するような時です。その時に、ただ単に値段の比較をするのは正しくないということを、我々は経験で知っています。例えば、ある業者が「スタッフ3人、2トンロング」で来ると言う場合、それよりも安い値段の業者に頼んでみたところ、「スタッフ2人、軽トラ」で来てしまったということもありえます。

そこで、「ほかの業者は、スタッフ3人、2トンロングで効率よく作業ができると言っており、私もそう考えるので、その内容で見積もりを頂けませんか」と依頼することは、価格の比較(=競争入札)の公正さを害する行為とは言えないことは明らかです。

保守・運用管理を何人でやっているかという情報は、現行業者であれば、当然知っていることですが、競争入札に際して、それを他の業者に教えるということは、むしろ我妻弁護士が言うように不公平な情報の格差を埋めることだと納得しました。

そして、傍聴席にいた私は、それよりも興味深いことに気付くことになります。

国循の競争入札では、「仕様書」というものが作成され、それにより機器導入や保守・運用管理の大枠のガイドラインが定められていました。その仕様書に書かれていた保守・運用管理の人員は12人、それなのに桑田さんがダンテック社に「漏洩した」NECによる現行保守・運用管理の人員は9人。

12人と9人。最初は何気に聞き流していたその二つの数字が、何やら意味ありげに感じられました。

検察がなぜ保守・運用管理の人員にこだわったかと言えば、一人一人の人件費は業界の相場があるので、「掛ける人数」で入札価格が推察できるという主張でした。業者の入札に際し、仕様書に12人の人員と書かれていれば、業者はそのつもりで入札価格を決めるはずです。もし検察が主張するように、人員の数が入札価格の重要な決定ファクターであるならば、後発業者の入札価格が、現行9人で保守・運用管理をしているNECの入札価格に勝てるはずがありません。それがまさに15年に亘って、NECが国循の情報システムの受注を牛耳っていたからくりです。

私が、「官製談合はあった!しかし、当事者は桑田さんとダンテック社ではなく、国循前任者とNEC社だ!」と理解した瞬間でした。

優秀な検察の、その中でもエリート中のエリートの特捜部が2年も捜査をして、素人の私が初公判の2時間で気付くようなことを理解しないわけがありません。巨悪を眠らせる特捜恐るべし、です。

我妻弁護士の冒陳は、それまでよりも語気を強くして「(入札手続きについての責任者である)調達企画室・契約係の担当者の怠慢の責任こそが問われるべきである」と締めくくられましたが、事件の全体像を理解していなければ、腑に落ちないかもしれません。しかし、全体像が理解できれば、これ以上説得力のある説明はないものです。

我妻弁護士による冒陳が終わるや否や、桑田さんの主任弁護人である高見秀一弁護士が立ち上がりました。それからの3分間が初公判のハイライトでした。それは、私が不安を感じた検察冒陳の「桑田と高橋の癒着」に関するものでした。

高見弁護士の凜とした声が法廷に響きます。彼らが共にした飲食では、桑田さんはその場で割り勘で済ませている。彼らが一緒に行った海外旅行は、学会に参加するために共に行った旅行代金を建て替えただけで、それも桑田さんは自分の分を現金で支払っている。それらは高橋さんも認めているところであり、弁護人は既にその旨意見書として提出している。検察は、それらを調べて裏を取っているからこそ、贈収賄で立件していないではないか、と怒りを抑えられない様子で、滔々と述べました。

全く怪しくないことをいかにも怪しげに見せかけようとした検察の姦計が粉砕された瞬間でした。傍聴席でもそれを理解した人の安堵のざわめきがありました。

弁護人の冒陳は、ダンテック社長高橋さんの弁護人である水谷恭史弁護士によってもなされました。彼の冒陳の最後の言葉、「検察の起訴は、大手企業の独占に果敢に挑戦した中小企業の努力を踏みにじるものである」にはしびれました。まさにその通りです。

午前10時に開廷した初公判は、このように実に濃い内容の2時間でした。素人の私には、既に検察は詰んでいるように感じられました。

公判が終わり、帰京前に天満宮で無罪祈願をし、新幹線の中で、「飲めば御利益」というビリケンビールを飲んで帰りました。

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今後もこの事件に注目し、桑田さん、高橋さんの両被告人を支援したいと思っています。

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4/28/2016













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2016/04/28 Thu. 00:23 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (535) 「特捜に正義はあるのか~国循官製談合事件、いわゆる「国循サザン事件」(1)」 4/23/2016  

#検察なう (535) 「特捜に正義はあるのか~国循官製談合事件、いわゆる「国循サザン事件」(1)」 4/23/2016

事件の舞台は、全国に6つある国立高度専門医療研究センターの一つ、国立循環器病センター(略称「国循(こくじゅん)」)です。国循は、名のとおり循環器を専門とする日本最先端の医療機関であり、同時に、循環器病を専門とする医学研究機関でもあります。こうした規模の機関であれば、その情報システムの受注は、業者にとって非常に大きな利権になることは想像に難くありません。

国循の資本金は、国が全額を出資し、毎年45億円もの税金が、運営費交付金として投入されています。その税金が効率よく利用されるために、業者の選定には価格競争が求められるはずですが、もしある企業が国循と癒着して、長年に亘ってその情報システムを独占的に受注していたとしていたらどうでしょうか。

実は、この事件では、それと全く正反対のことが行われたのに、それを検察が犯罪行為としてとがめてしまったというものです。

私が桑田成規(しげき)さんとお会いしたのは、2014年の7月のことです。彼から突然のメールを頂き、その後、メールのやり取りを経て、彼が大阪から上京してくることになりました。桑田さんは、結局、その年の11月に逮捕され、12月に起訴されるのですが、お会いしたのは、その年の2月から始まった大阪特捜の取り調べのさなかでした。その際、詳しくお話を聞くことができました。

彼が国循に医療情報部長として就職したのは、2011年のことです。国循で電子カルテシステムの構築・導入をするに当たり、彼の元いた鳥取大学医学部附属病院での功績を買われ、その後異動した大阪大学医学部附属病院からヘッドハンティングされたものです。国循では、彼が入る以前、十数年に亘って、NECが情報システムの機器導入と保守・運用管理を牛耳っていました。ところが、彼が国循に異動した後の入札で、ダンテック社が落札したことを検察は問題視したものです。

私は、「談合」という言葉のイメージはありましたが、桑田さんから話を聞くまで、「官製談合」という言葉は知りませんでした。談合は、公共事業などの競争入札の際、入札参加者が前もって相談し、入札価格や落札者を協定しておくことですが、官製談合とは、発注者である行政官が、入札に関わる情報を漏洩し、特定の業者を利する行為を指します。当然、その見返りとして金品や天下り先の提供といった、贈収賄や便宜供与が伴います。

桑田さんに掛けられた嫌疑は、国循の情報システム保守・運用業務の入札において、ダンテック社に、入札に関する情報を漏洩したとして、官製談合防止法(正式名称は、「入札談合等関与行為の排除及び防止並びに職員による入札等の公正を害すべき行為の処罰に関する法律」(注))に抵触したとされたものです。

官製談合防止法での立件というのは、そもそも検察は収賄罪での立件を狙ったものですが、そうした事実は結局見つからなかったことを意味しています。検察は、これから始まる公判で、桑田さんに対してどのような見返りがあったと主張するのでしょうか。非常に重要な争点の一つです。

2014年2月の報道です。
ここをクリック→ 日経新聞「システム運用、官製談合か 国立循環器病研究センター」

2014年11月に彼は逮捕されましたが、否認していたにも関わらず、起訴後の保釈請求が認められ、起訴後の勾留はありませんでした。

逮捕後の報道です。
ここをクリック→ 産経新聞「「私利私欲のためにやったことはない」 元情報統括部長の桑田成規容疑者」

彼の保釈後に、私が大阪に行く機会があり、彼と再会しました。それ以前の彼とのやり取りで、彼が金品を受け取ったという事実は一切ないことは理解していました。彼の逮捕と同時に、ダンテック社の社長も逮捕されていましたが、再会した際、私は一番重要な点を確認しました。

「ダンテック社の社長は、入札に関わる情報を得たことを認めたのですか?」

いかに桑田さんが否認を貫いても、落札した相手側が情報漏洩を認めてしまえば、桑田さんの有罪は確実視せざるを得ないと思われたからです。しかし、特捜の厳しい取調べにも関わらず、その社長は、そうした事実はないと否認し続けたそうです。結局彼も、桑田さんと共に起訴され、これから真実を求めて戦うことになります。

桑田さんは、自らの業務を正しく遂行し、国循の医療システム導入のコストを下げる功績を挙げました。それは我々国民の税金がより効率的に使われることにつながります。それでありながら、彼は罪に問われて職を失い、これから冤罪と戦う立場にあります。

彼からもらったメールの中に「桑田の思い」として書かれていた文章を引用します。

「私は、これまでの悪習=N社にべったり=を裁ち切り、情報システムの構築・運用・保守は、高い技術力を持つ企業に適切な価格で実施していただきたい、という思いで国循のために仕事をしてきました。実際に、私の異動後、国循のシステム調達価格は大きく下がり、システム自身の利便性・安定性も向上しました。私が憤りを感じるのは、特捜が、このような利得を私が国循にもたらした点は全く斟酌せず、これまで国循を食い物にしてきた(巨大企業の看板と既得権益にあぐらをかき、価格・技術力ともに競争力のない)N社に利する方向にのみ捜査を続ける点です。これで私が罰せられるのであれば、世間の調達担当者は、意趣返しを恐れるあまり、競争性を排除し既得権益に配慮した事なかれ主義による入札を行う方向に動くことになるでしょう。今、検察は「談合」の摘発に力を入れているようです。うがった見方をすると、大阪地検は「あの村木事務次官」のいる厚生労働省所管の独立行政法人を題材にして意趣返しをしたいのかもしれません。当初の見込み違いがあったのであれば、その場で引き返す勇気はないのでしょうか。検察のお家事情で捜査が進められ、大きな森を見ずに突き進むこのようなやり方には大変な違和感を覚えます。」

「バッジを挙げる」ことに血道を上げる特捜が、公務員の贈収賄事件として目を付けていた目論見が外れたにも関わらず、引き返す勇気なく立件にまで至った事件であるという構図が見えます。彼らの正義なき暴走により、人一人の人生が踏みにじられようとしています。

私は、桑田さんの無実を信ずる者の一人として、この事件の推移に注目し、支援し続けたいと考えています。

注目の初公判は、来週4月27日大阪地裁で開廷されます。

なお、この事件を「国循サザン事件」と呼ぶのは、検察が内部で彼の事件の通称として呼んでいることによります。その由来は推して知るべしです。実に、検察らしいセンスなのではないでしょうか。

ここをクリック→ Wikipedia「国循官製談合事件」

フェイスブックに支援する会のグループページも立ちあがっています。
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是非、ご注目頂き、権力の暴走を我々で監視していこうではありませんか。

(注)
「入札談合等関与行為の排除及び防止並びに職員による入札等の公正を害すべき行為の処罰に関する法律」第8条

国の職員が、その所属する機関が行う契約の締結に関し、次のような方法で入札等の公正を害すべき行為を行ったときは、5年以下の懲役又は250万円以下の罰金。
・ 事業者その他の者に談合を唆すこと
・ 事業者その他の者に予定価格その他の入札等に関する秘密を教示すること
・ その他の方法

4/23/2016












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2016/04/23 Sat. 20:14 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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#検察なう (534) 「私の国賠審は、国民全体の利益のためにあると考えています」 4/14/2016 

#検察なう (534) 「私の国賠審は、国民全体の利益のためにあると考えています」 4/14/2016

先日、私の国賠審の第10回口頭弁論が行われました。佳境を迎えた私の国賠審の状況をアップデートさせて頂きます。

我々原告の主張は、国税局のリーク違法、告発違法、そして検察の起訴違法、控訴違法です。私は当事者の感覚として、国税局と検察は、私の無実を知りながら引き返すことなくそれらのアクションを起こしたと理解しています。捜査権力によるアクションの段階が進めば進むほど、本来、真実に近づくはずであり、それと逆のアクションを取っている以上、違法性の度合いは強まっていると言うことができます。

その最たる控訴違法に焦点を当てて、代理人チームのメンバーである郷原信郎氏が、彼のブログで的確な論評をしています。インターネット新聞のハフィントン・ポストに転載され大拡散しているブログを是非、ご一読下さい。

ここをクリック→ 「八田氏国賠訴訟、「控訴違法」で窮地に追い込まれた国・検察」

重要なポイントは、検察の控訴が、平成24年の最高裁判例(注)に反しているという点です。

平成24年の最高裁判例では、控訴できるストライク・ゾーンをかなり狭めています。その判例では、控訴する場合には、一審判決が「論理則・経験則違背である場合に限る」としています。言葉は難しいのですが簡単に言えば、一審判決が、一般常識に照らして誰が考えてもおかしいという場合以外は控訴できず、控訴する場合には、どこが一般常識に反しているかを具体的に示さなければならないというものです。

ところが、検察はそうした要件を全く満たさない控訴を行ったゆえに、控訴審では完全に門前払いされ、控訴審第1回公判はわずか6分で結審し、次回期日で私の一審無罪判決が維持されました。

こうした控訴が違法であるという原告の主張に対し、被告である国の主張は、それはあくまで裁判所のストライク・ゾーンであって、検察のストライク・ゾーンは違ってもいい、検察は起訴と同じストライク・ゾーンで控訴してもいいのだというものです。つまり、より広いストライク・ゾーンで控訴しているということは、初めから有罪になるということを期待できなくても、彼らが主観的に怪しいと思えば控訴していいという主張です。

なぜ検察の代理人である国は、このようなとんでもない主張をしているのでしょうか。そこには、国賠審では国が必ず勝つという状況を利して、検察が横車を押そうという意図が透けて見えます。

私の国賠審代理人チームには元裁判官の森炎弁護士が加わっていますが、彼は私に「国を負かして、個人を勝たせようなんて考える裁判官は一人もいませんよ」と言っています。元裁判官だけに重みのある言葉です。そのようにレフリーがアンフェアである上に、国の賠償責任を定めた法律も、国が「違法行為を行った場合のみ」賠償責任が生じるというアンフェアなものです。

国賠審で個人が国に対して勝つことは、不可能に近いほどハードルは高いとされますが、検察はそれを利用しようとしています。それは、平成24年の最高裁判例を気に食わない検察が、この国賠審を利用して、最高裁判例を骨抜きにしようという目論見です。

ここで私が負け、それが判例となれば、検察はフリーハンドで控訴できることになります。それは今後、国民全体に多大なる不利益となることは言うまでもないことです。それを阻止するため、私の代理人チームは使命感を持って臨んでいます。

今後、裁判官がどのような判断をするか、是非ともご注目頂き、引き続きご支援のほどをお願いします。

(注)
ここをクリック→ #検察なう (318) 「「チョコレート缶事件」と論理則・経験則違背」

4/14/2016
















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category: 国家賠償請求訴訟

2016/04/14 Thu. 01:09 [edit]   TB: 0 | CM: 2

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フィルム・レビュー 『僕だけがいない街』 『リップヴァンウィンクルの花嫁』 『ストップ・メイキング・センス』 『用心棒』 『荒野の用心棒』 『情婦』 『自転車泥棒』 

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category: フィルム・レビュー

2016/04/10 Sun. 02:27 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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フィルム・レビュー 『リリーのすべて』 『キャロル』 『家族はつらいよ』 『北北西に進路を取れ』 

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category: フィルム・レビュー

2016/04/03 Sun. 00:38 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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