「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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フィルム・レビュー 『ロブスター』 『ぼくの名前はズッキーニ』 『20センチュリーウーマン』 『ブラックパンサー』 

フィルム・レビュー 『ロブスター』 『ぼくの名前はズッキーニ』 『20センチュリーウーマン』 『ブラックパンサー』


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ここをクリック→ フィルム・レビュー 『ロブスター』 (2015) ヨルゴス・ランティモス監督
★★★★★★ (6/10)


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ここをクリック→ フィルム・レビュー 『ぼくの名前はズッキーニ』 (2016) クロード・バラス監督
★★★★★★ (6/10)


20 century woman

ここをクリック→ フィルム・レビュー 『20センチュリー・ウーマン』 (2016) マイク・ミルズ監督
★★★★★ (5/10)


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ここをクリック→ フィルム・レビュー 『ブラックパンサー』 (2018) ライアン・クーグラー監督
★★★★ (4/10)








category: フィルム・レビュー

2018/03/27 Tue. 02:30 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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フィルム・レビュー 『ラッキー』 『ワンダー 君は太陽』 『The Foreigner (原題)』 『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』 

フィルム・レビュー 『ラッキー』 『ワンダー 君は太陽』 『The Foreigner (原題)』 『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』


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ここをクリック→ フィルム・レビュー 『ラッキー』 (2017) ジョン・キャロル・リンチ監督
★★★★★★★ (7/10)


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ここをクリック→ フィルム・レビュー 『ワンダー 君は太陽』 (2017) スティーブン・チョボスキー監督
★★★★★★ (6/10)


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ここをクリック→ フィルム・レビュー 『The Foreigner(原題)』 (2017) マーティン・キャンベル監督
★★★★★ (5/10)


killing of a sacred deer

ここをクリック→ フィルム・レビュー 『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』 (2017) ヨルゴス・ランティモス
★★★★★ (5/10)








category: フィルム・レビュー

2018/03/24 Sat. 21:36 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (571) 「私の国賠審を報じる二つの記事」 3/18/2018 

#検察なう (571) 「私の国賠審を報じる二つの記事」 3/18/2018

私の国賠審を報じる記事が、『納税通信』(ウィークリーのオーナー社長向け財務・税務専門新聞)に掲載されました。記事の最後に引用された田中周紀氏のコメントにご注目下さい。
納税通信
田中周紀氏
「『判決に不満があれば、なんでも自由に上訴できる』という、裁判のルールを無視した検察の姿勢を改めさせるような大きな判決文を書くことは、1審の裁判所にはやはり無理。上訴することで、目的を達成できる可能性は出てくるだろう」


もう一つの記事は、江川紹子氏寄稿によるものです。是非ご一読下さい。
ここをクリック→ Yahoo!ニュース「無罪確定でも賠償ゼロ!~検察の控訴違法を訴える国賠訴訟の戦い」


こちらは私のブログ。
ここをクリック→ #検察なう (568) 「国賠審一審敗訴、訴訟指揮と判決文の異様な齟齬に裁判所の迷走を読む」

3/18/2018














ここをクリック→ 「クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」 経緯説明 2017


ここをクリック→ Amazon 『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』 カスタマーレビュー

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category: 国家賠償請求訴訟

2018/03/18 Sun. 08:43 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (570) 「大崎事件での検察特別抗告は著しい不正義」 3/17/2018 

#検察なう (570) 「大崎事件での検察特別抗告は著しい不正義」 3/17/2018

昨日、大阪での傍聴から帰る新幹線の中で目にしたのは大崎事件での検察特別抗告の報でした(3/17現在「特別抗告をする方向で検討」、期限は3/19)。

ここをクリック→ 毎日新聞「福岡高検が特別抗告へ 再審開始決定を不服に」

私は、長引く査察部の自分の取調べの際に、「証拠はない。ただ我々の仕事はあなたを告発することだ」と言った統括部長に、面と向かって「あなた方は仕事は真面目かもしれないが、人としては実に不真面目だ」と言いました。人一人の命を軽視する検察には、同様に、人間としてどうなんだという思いを禁じ得ません。

そもそも、不利益再審が認められていない(確定した無罪判決に対し、検察が再審請求することはできない)以上、再審制度は、無辜の冤罪被害者救済のための制度であることは明らかです。そして、裁判所が一度再審開始を決定したということは、有罪判決に合理的な疑いが生じたということに違いありません。「疑わしきは被告人の利益に」という刑事司法の大原則からも、再審開始決定に対して検察が異議を唱えて抗告することは、権力の濫用です。

再審開始に対する検察官抗告を含めた、検察官上訴の当否の議論を深める必要があると強く感じます。

今年6月に91歳を迎える原口アヤ子さん。最近は、認知症が出始めたとも聞き、支援者の前にも姿を現す機会もめっきり減りました。写真で見る限り、老齢がその身に刻み込まれているようにも見受けられます。

「針の穴にらくだを通す」より困難だと言われる再審開始決定を三度もなしえた偉業を、アヤ子さんの存命中に無罪という有終の美で飾ってほしいと切に望みます。

ここをクリック→ #検察なう (522) 「大崎事件の真相に迫る(1) ~大崎事件の概要」

ここをクリック→ #検察なう (523) 「大崎事件の真相に迫る(2)~大崎事件の複雑性」

ここをクリック→ #検察なう (524) 「大崎事件の真相に迫る (3) ~ 被害者死因について」

ここをクリック→ #検察なう (525) 「大崎事件の真相に迫る (4) ~ 誰が死体を遺棄したのか」

ここをクリック→ #検察なう (526) 「大崎事件の真相に迫る (5) ~ 関係者供述の信用性」

3/17/2018











ここをクリック→ 「クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」 経緯説明 2017


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category: 大崎事件

2018/03/17 Sat. 08:08 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (569) 「国循サザン事件で不当判決 高度先進医療への弊害を危惧する」 3/16/2018 

#検察なう (569) 「国循サザン事件で不当判決 高度先進医療への弊害を危惧する」 3/16/2018

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また冤罪被害者が司法によってつくられました。入札の公正を害する共謀をもって情報を渡したとされる、元国循元情報統括部長の桑田成規氏と、受け取ったとされるダンテック社の元社長の高橋徹氏です。

本日大阪地裁で下された判決では、西野吾一裁判長は検察の主張を丸飲みし、検察の主張する三つの公訴事実を全て認めました。そのいずれもが、根拠に乏しい、検察によって作られた事件の無理筋事実認定に基づくものです。

この事件は、郵便不正事件以来となる、大阪特捜による独自捜査事件です。検察としては是が非でも有罪にしたかったものです。検察に阿る裁判官による忖度が、その不当判決の背景にあったことは想像に難くありません。

判決後、記者会見を予定していなかった主任弁護人高見秀一弁護士の、ぶら下がり取材に応じる声が、廊下に響き渡りました。

「桑田さんはそんな人じゃない。彼は、もし阪大に残っていたら教授にまでなれたんだ。その出世の道を捨てて、医療システムが立ち遅れている国循に移籍して、一生懸命働いて、国循のためになることをした。言わば火中の栗を拾う功績をしたんだ。国循の人たちは皆、彼に感謝していることを私は知っている。なぜその彼が、こんな目に会わなきゃいけないんだ。」

「こんなひどい判決は記憶にない」という元裁判官の彼の怒りが、皆の心に伝わりました。

国循サザン事件は、刑事司法の大きな矛盾、裁判官が検察を信用し過ぎる「検察司法」と言われる問題が、如実に現れた事件です。

そして完全に誤った判決の影響は、桑田氏や高橋氏個人への影響に留まりません。日本の高度先進医療の発展を妨げることになるからです。

「入札は公正になされなければならない」。それは誰しもが認めるところです。しかし、国循サザン事件の公訴事実の一つである、入札に参加する業者に高い水準のハードルを課すことが公正を害するとされたのでは、技術レベルの低い安売り業者を利することになり、結局、医療の発展のためにならないという大局的な見方(と言うか、一般人の常識レベルの認識)が、裁判官という視野の狭い人種には理解できないように思えます。「安かろう悪かろう」が、ナショナルセンターの技術レベルであっていいはずがなく、結局、そのつけを払わされるのは、高度な医療を必要とする患者ということになります。

入札の参加業者に、履行能力に関するハードルを設けることは、確かに一部業者にとって不利になるものですが、そのハードルが正当なものである以上、高い水準を求める高度先進医療の分野においては、むしろあるべきハードルです。オリンピックの選手選考に、一般人レベルの運動能力を条件として「公正である」、それ以上の能力を求めることは「公正を害する」などとは誰も考えないでしょう。その程度の常識すらないのが裁判官です。

日本の将来のためにも、被告人の彼らにはここで踏ん張ってもらい、高見・我妻両弁護士の奮闘を大いに期待するものです。

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3/16/2018










ここをクリック→ 「クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」 経緯説明 2017


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category: 国循サザン事件

2018/03/16 Fri. 16:16 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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フィルム・レビュー 『イカロス』 『 メイド・イン・ホンコン/香港製造』 『雪の轍』 『ナチュラルウーマン』 

フィルム・レビュー 『イカロス』 『 メイド・イン・ホンコン/香港製造』 『雪の轍』 『ナチュラルウーマン』


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ここをクリック→ フィルム・レビュー 『イカロス』 (2017) ブライアン・フォーゲル監督

★★★★★★★ (7/10)



made in hk

ここをクリック→ フィルム・レビュー 『メイド・イン・ホンコン/香港製造』 (1997) フルーツ・チャン監督

★★★★★★ (6/10)



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ここをクリック→ フィルム・レビュー 『雪の轍』 (2014) ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督

★★★★★★ (6/10)



a fantastic woman

ここをクリック→ フィルム・レビュー 『ナチュラルウーマン』 (2017) セバスティアン・レリオ監督

★★★★★ (5/10)








category: フィルム・レビュー

2018/03/15 Thu. 14:52 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (568) 「国賠審一審敗訴、訴訟指揮と判決文の異様な齟齬に裁判所の迷走を読む」 3/13/2018 

#検察なう (568) 「国賠審一審敗訴、訴訟指揮と判決文の異様な齟齬に裁判所の迷走を読む」 3/13/2018

「主文、原告の請求をいずれも棄却する」

思わず天を仰ぎました。「やはり、国賠審のハードルは高かったか」

国賠審で個人が勝つということは、役人である裁判官が、同じ役人の不法行為を認定し、税金を原資に個人にお金を払うことを意味します。私は、刑事裁判で有罪がディフォルトだとは思っていませんが(しかし、裁判官にとって無罪を書くことは相当大変)、国賠審では、残念ながら原告(=個人)敗訴はディフォルトになっています。

しかし、その判決を聞いても、若干の違和感がありました。

そしてその違和感が何であるかは、判決文を読んで理解しました。判決文が、被告(=国)の主張丸写しかつ相当にショボい(と言って言葉が悪ければ「相当投げやりな」)ものだったからです。

「そりゃ、国の主張を認めるんだから、国の主張丸写しで当然なんじゃないの」という声が聞こえそうですが、私の違和感は、訴訟指揮との異様な齟齬にあります。私の国賠審は、2014年7月に始まり、ここまで3年8ヶ月がかかっています。その審理の途中では現職検察官の証人尋問という異例中の異例なことが行われています(注1)。

先に述べたように、国賠審では原告敗訴がディフォルトですが、被告の主張丸写しで門前払いにするのであれば、審理の期間はせいぜい半年でいいはずです。

裁判官の人事考査は、裁判の処理件数によってなされます。つまり、てきぱきと滞りなく数多くの裁判件数をこなすことが優秀であるとされるのが、彼ら内部のものさしです(勿論、上級審でその判決がひっくり返されないということは重要ですが)。迅速な審理を心掛けるはずの裁判官が、3年8ヶ月もかけて、この結果というのは本来であれば、彼らの組織内では「訴訟指揮に問題あり」とされるはずです。

しかも、判決文には素人の私が読んでも分かる法律論的な誤りが散見されます。

例えば、「本件控訴の違法性の有無について」という今回の国賠審で最も重要な争点に関して、判決文を引用します。

「刑事訴訟法上、特に検察官からの控訴を制限する規定がなく、また、証拠の証明力が裁判官の自由な判断に委ねられているため、控訴審における証拠の信用性の評価や総合判断も第1審におけるそれらの評価や判断と同一になるとは限らないことに照らすと、より適正な刑事裁判の実現のために検察官が行使する控訴の権限が制限されるべきものではない」

刑事裁判は、「事後審」と呼ばれ、控訴審での審理の対象は、あくまで一審の判決そのものです。つまり、もう一度証拠を評価し新たな事実認定をするものではありません。しかし、判決文では「控訴審における証拠の信用性の評価や総合判断も第1審におけるそれらの評価や判断と同一になるとは限らない」と、新たな事実認定を前提にした書きぶりです。

また、もう一文引用します。

「刑事裁判における控訴審は原則としていわゆる事後審であり、第1審と同じ立場で事件そのものを審理するのではなく、当事者の訴訟活動を基礎に形成された第1審判決を対象とし、これに事後的な審査を加えるべきものであるから、新たな証拠の提出を当然の前提としているものではなく、検察官が第1審で提出した証拠について控訴審の評価や判断を求めることを制限する根拠は見いだせない」

控訴審においては「新たな証拠の提出を当然の前提としているものでは」ないというのは、明らかに刑事裁判の判例に基づく実務とはかけ離れています。だからこそ、私の刑事裁判控訴審では、検察官請求の新証拠を全て採用せず、一回結審となり、検察官控訴は棄却されたものです(注2)。

この判決文のショボさは、被告の主張のショボさそのものなのですが、どうしてこんなことが起こったかを想像するに、裁判所はこの判決に至るまで、相当迷走したことが伺われます。つまり、原告側主張に相当傾いていたが、最後の最後にやはり諦めざるをえなかったという内情があったと思われます。

イレギュラーな事象である国を負かすには、相当に「いい判決文」を書く必要があります。それをなんとか努力したけれど、最後は力及ばずというところでしょう。ディフォルトの事象である個人を負かすのに「いい判決文」は必要ないということです。

つまり「試合に勝って、勝負に負けた」というのが私の国賠審一審ですが、残念ながら結果が全てというのが裁判の世界です。

しかし、裁判後の代理人チームとのミーティングでは、彼らは既に次の目標=逆転勝訴に向けて意気を高めていました。

「先生、次は厳しいですよね」と言う私に、彼らは口をそろえて「いやいや、これで終わりにしていいはずがないじゃないですか」と彼らの方がむしろやる気満々で、私は勇気づけられました。

私の国賠審は、刑事司法の逆進を阻止するという大義のために行っている部分があります。是非、↓の過去ブログをお読み頂ければ幸いです。

ここをクリック→ #検察なう (534) 「私の国賠審は、国民全体の利益のためにあると考えています」

ご理解、今後のご支援をよろしくお願いします。

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敗訴後、裁判所を後にする刑事裁判一審からの盟友小松先生とのツーショット。

(注1)
ここをクリック→ #検察なう (559) 「第19回口頭弁論報告~変わらぬ検察、変わりつつある裁判所」

(注2)
ここをクリック→ #検察なう (347) 「控訴審初公判報告~検察官控訴で門前払いの一回結審」

3/13/2018









ここをクリック→ 「クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」 経緯説明 2017


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category: 国家賠償請求訴訟

2018/03/13 Tue. 10:29 [edit]   TB: 0 | CM: 3

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#検察なう (567) 「国循サザン事件 体制表を送ったことに犯意がない証明」 3/11/2018 

#検察なう (567) 「国循サザン事件 体制表を送ったことに犯意がない証明」 3/11/2018

明日3/12には、私の国賠審の判決があります。今更ジタバタしても何も変わらないので、支援している冤罪被害者のアシストを。

検察が主張している桑田氏の不法行為は、以下の3つの公訴事実。

1) 2012年3月に行われた(当時、現行業者はNEC)通信システムの保守運用の入札において、NEC提出の入札関係資料の一部である「体制表」をダンテックに送付したこと。結果、ダンテックが落札。

2) 2013年1月に行われた(当時、現行業者はダンテック)通信システムの保守運用の入札において、仕様書案の作成に、ダンテック一社のみを関与させ、ダンテック以外の会社にとって不利な条件を加えたこと。システムスクエアがダンピング入札をして落札。

3) 先の入札が不調で終わったため(落札したシステムスクエアには履行能力がないと国循が判断)、2013年5月に行われたやり直しの入札において、ダンテック一社入札を避けるため、エヌデーデーに「おつきあい入札」を依頼したこと。

2)と3)は吹けば飛ぶような、箸にも棒にも掛からない言い掛かりなので(実は3つともなのですが)、ここで言及は割愛します。

やはり、15年以上国循のITシステムを独占していたNECの牙城を崩すことになる、2012年3月の入札に関わる第1の公訴事実が最重要かと思われます。

まず、その時点で桑田氏は国循移籍後わずか半年であったことと、桑田氏は通信システムの責任者ではなかったこと(彼は、医療電子カルテの導入のためヘッドハンティングされ国循に移籍)は、強調してし過ぎることはないと思われます。官と民の癒着である官製談合は、まず官の当事者がその組織内で確固たるポジションを築いていることが前提です。そのポジションを利用して私腹を肥やすというのがパターンだからです。

「入札に当たって『入札競争相手の体制表を送る』ということが、入札の公正を害しうる」というものが検察の主張になります。

入札に際して、もし一社に便宜を図り、その会社を勝たせようとするのなら、他社の入札価格を類推させる情報を漏洩するということになるでしょう。じゃんけんに際して、レフリーが「あいつはチョキを出すからね」と言うようなものです。

NECの入札資料の中にあった体制表を桑田氏がダンテックに送付したことは、争いのない事実ですが、弁護団は、それはあくまでも過失であり、桑田氏に入札の公正を害する意図はなかったと主張しています。

弁護団による故意の不存在としての立証は、次の2点に基づきます(ちなみに私の事件での争点は、申告漏れが故意であったか過失であったかのただ一点で、故意の不存在の立証のハードルは、かなりというかむちゃくちゃ高いという認識があります)。

1) 送付されたPDF(桑田氏は、体制表をスキャンしてメールにアタッチして送付していました)には、ホッチキスの跡が、左と右の2ヶ所にありました。左はオリジナルにもあり、右は誰かが止めたもの。検察は、桑田氏がNECの入札資料から体制表を抜き出して、ダンテックに送付したとしていますが、もしそうであれば、スキャンする資料をわざわざホッチキス止めする必要はないであろうと思われます。実際には、桑田氏はダンテックに依頼され、許される範囲内での情報として「現行の体制表」を事務方に依頼しており、入札当日の朝、彼のデスクに置かれていた体制表を、自分が依頼していた「現行の体制表」と思って「入札資料の中の体制表」を送ってしまった、というものです。

2) 桑田氏が既に入手していた資料の中には、入札価格をダイレクトに示す「見積書」がありました。もし、ダンテックを勝たせようとするならば、それを渡せばすむはずです。

1)はテクニカルに聞こえますが、よくよく考えてみると、確かにその通りだという説得力があります。2) は誰が考えても納得のいく論点ではないでしょうか。

私は、「体制表によって入札価格を類推することができるのか」ということは、桑田氏がダンテックを利するために送ったかどうかを議論する際に、とてつもなく重要だと考えています。

公判においては、検察側の証人ですら、体制表によって入札価格を類推できると証言した者はいませんでした。それもそのはず。入札価格となる「通信システムの保守運用費用」は、「人件費+機器保全費」ですが、体制表はそのうちの人件費の、しかもその一部分だけの情報です。人件費は一人頭均等ではなく、技術レベルによって大きく異なります。それは、会社で社長と新入社員の給料が違うのと同じです。「社員~人」と言っても、それで会社全体の人件費が割り出せるわけではありません。そして機器保全費も、必要経費の約半分を占める重要な部分です。つまり、入札価格を決めるに当たって、数多くのムービングパーツがある中で、体制表はそのわずか一つの情報でしかありません。ゆえに、体制表によって入札価格を類推することができると証言した者がいなかったということになります。

こういう例を挙げましょう。

ある人物が、憎む相手を毒殺しようとしたとします。もしその人物に薬物に知識がなく、塩化ナトリウムが殺傷能力があると錯誤して、服用させた場合を考えます。これは犯罪に当たるでしょうか。そもそも塩化ナトリウム(=食塩)には殺傷能力がないため、殺すことはできず、「不能犯」となり犯罪には当たりません。

不能犯の場合、故意があろうがなかろうが、それは問題になりません。それ以前の問題として、取った行為では犯罪を為し得ることができないからです。

それでは入札に際し体制表を送ることは、この不能犯と同じと考えられるでしょうか。

そもそも、犯罪を成し得ない以上、桑田氏が取った行動は、この不能犯と同じであると考えられる部分もあります。しかし、それ以上に重要なことは、体制表を送った桑田氏に故意がなかったことを証明できると、私は考えます。

もし「塩化ナトリウム=食塩」という知識があれば、それを人を殺すために「故意に」服用するでしょうか。答えは「否」です。

桑田氏は、「体制表が入札価格を類推させることはない」という、公判で証言した全ての者と同じ常識は持ち合わせていたと容易に想像できます。つまり、そうした知識がある者が、「故意に」体制表を「入札の公正を害するために送付した」ということはあり得ないことです。それは、薬物に知識がある者が、人を殺そうとして塩化ナトリウムを服用すると同じくらい、馬鹿げた話です。

検察の主張は、これほど馬鹿げています。3/16の判決では、この馬鹿げた検察主張を、裁判所が忖度するかどうかという一点にかかっています。

是非、刑事司法が正しくあるかどうかを皆さんの目で見極めて下さい。私も大阪入りします。それが3/16の判決です。

あっ、明日の私の判決にもご注目を。

3/11/2018








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2018/03/11 Sun. 23:09 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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#検察なう (566) 「国循サザン事件 東京・大阪セミナー終了 桑田氏との対談動画」 3/4/2018 

#検察なう (566) 「国循サザン事件 東京・大阪セミナー終了 桑田氏との対談動画」 3/4/2018

判決前に刑事被告人が直接語るという画期的なセミナーが先週東京、昨日大阪で行われました。

こちらは大阪のセミナーの模様。

お隣は我妻路人弁護人。我妻氏出身の宮城県では我妻と書いて「あがつま」と読む模様。「なぜ?」と問うと、「訛りなんですかね。お隣の山形では『わがつま』が多いらしいです」との答えでした。

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ここをクリック→ 我妻路人弁護士紹介

セミナーは盛況でした。

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メディア(新聞・テレビ)の取材も複数社入りました。

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セミナー終了後、セミナーに来られない方のために、セミナーのダイジェスト版というべき対談を私と桑田氏で行いました。

ここをクリック→ Youtube動画「八田隆×桑田成規対談」

ご視聴の際には、字幕を「ON」にして頂くと、より理解が増すと思われます。是非、ご視聴下さい。

注目の判決は3/16(金)。

3/4/2018











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2018/03/04 Sun. 18:22 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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