「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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嘆願書 (10/146) 上原陽一 

嘆願書 (10/146) 上原陽一


犯罪の契機は、結局動機と人品に関わると思っています。その人品に関して、私の友人・知人に「あなたの知っている八田隆を文章にして下さい」と依頼しました。そして集まったのが146通の「嘆願書」です。検察特捜部に提出したものですが、それを本人の了承を得て実名公開します。

私は自他共に認める非グルメです。B級グルメですらありません。フェイスブックをやっていると、写真をアップして「食材がどう、シェフがどう」と美食への追求の書き込みをよく見ますが、私の心には全く響きません。私にとっては、ばあちゃんの手料理がベストであり、極端に言えばそれ以外は結局なんでもいいやと思ってしまいます。

それでも仕事柄と趣味のワインのおかげで、かつては馴染みのレストランやバーがいくつかありました(過去形なのは、もうメインテナンスをしていないので、「馴染み」とは言えなくなったところばかりだからです)。そこで絶対的なこだわりをもっていたのは、「サービス」。私も、金融という究極のサービス業に従事し、親が自営業だったこともあって、サービスの方々の苦労も分かる反面、「予約が取れない」系の店の高飛車なサービスには、いくら料理がおいしかろうが、いかに店がお洒落だろうが、一円も払う気はしませんでした。

嘆願書146通の中に、レストラン・バー関係者が3人います。彼らの店には、今でも、帰国の度、都合がつく限り顔を出すようにしています。また、グルメでもないのにザガートのオンライン会員ですが、それは彼らの店の投稿を毎年するためでもあります。

そのうち一人の嘆願書をここで紹介します。彼の嘆願書の中にある部下との食事会は、クレディ・スイス証券時代のものですが、結局、彼らのほとんどとこの一件で縁が切れたようになっているのは残念です。

既にお客とお店という関係ではなく、友人関係にある彼らの店の名前を出して宣伝したいところですが、妙なことで有名になっても本意ではないでしょうから、こっそり聞いて下さい。サービスにうるさい私のとっておきの店をお教えします。

<嘆願書>

『嘆願書』とは、何かをお願いするものであるとは思いますが、今回は私と八田さんとの関わりを綴ってみます。それは単に、「八田さんはいい人で、悪いことなんか出来る人ではありません」と伝えるのではなく、八田さんという人はこんな人物です、と少しでも私の視点から知って欲しいとの思いからです。

八田さんとの出会いは、5年ほど前になりますが、私の勤めるレストランにいらっしゃったのが初めでした。連れていらした方が元々仲のよいお客様で、その方にご紹介頂いたカタチですが、初めてお話させて頂いて、素直にかっこいい人だなぁと思いました。
話し方や言動は、一見ぶっきらぼうで、好き嫌いがハッキリ分かれるタイプで、「この人はとても自信家。その自信があるから堂々としていて、他人にどう見られたいとか関係ないんだろうな」と思いました。
その『兄貴肌』的な魅力に、私は年の差もちょうどとあって、当初より兄貴分のように感じております。
もちろんレストランのお客様としての出会いですから分別のある付き合いですが、色々と兄貴にお願いをしたり弟分の私にされたりとの付き合いでした。

彼はとても凝り性で、特にワインにはとても造詣が深く、負けず嫌いでもあった為、とてもよく勉強されていました。
特にカリフォルニアワインがお好きで、その辺のソムリエよりもとても詳しいです。
しかし、そんな事は鼻にかけず、いつもワインを飲まれる際にはその貴重なワインを振舞ってくれて、美味しさや生産者の思いを共感しようとしてくれます。
ほんとにワインとレストランが好きな人です。

レストランにいらっしゃるお客様のほとんどは、多忙でストレスフルな毎日を過ごされ、その「癒し」を求めていらっしゃいます。
八田さんも、当時は多くの部下とその家族の責任を背負い、ものすごいストレスの中で働いていたと思います。そんな中でも、私達レストランスタッフにも気さくに声をかけてくれ、時には心配してくれたりと、とても気の優しい人です。
ここまでの間柄になるには少々時間がかかりましたが、それは彼の不器用さからくるものであって、実はとてもアツい人です。

部下からの信頼も厚い人でした。
よく数名の部下を連れて食事にいらしておりましたが、ある日、当時の部下達を集めて25名程度の食事会をして頂いたことがありますが、部下の方々は皆、八田さんを慕っているのがよく分かりました。そこでもやはり、信頼厚き上司でよき兄貴として頼られていました。

また、よくワイン会にも参加されていました。
ワインという共通の趣味の集まりでは、年齢や職業などはあまり関係ありませんが、以前八田さんが幹事のワイン会を当店で開いて頂いたことがあります。
あるワインスクールのクラス会で、彼は自身のお気に入りである当店を皆に知ってもらおうとの思いだったのでしょうが、スクールの先生のお口にはあまり合わなかったようでした。
生徒さんも、先生のおっしゃる事ですから、そうねなんか甘いだけで美味しくないね、と言い出し、彼はとても悔しそうでした。
料理の味は、嗜好ですから各々美味しいまずいはあると思いますので、私はあまり気にしておりませんでしたが、最後お帰りの際に、「オレは誰が何と言おうと、ここのレストランが最高だと思ってるから!」と気遣って励ましてくれました。
周りに左右されず、嘘のつけない、気遣いが出来る人です。

またつい先日、ご両親を連れて来てくれました。
とても素朴で、優しそうなご両親でした。初めてお会いしましたが、気さくな親御さんでした。息子を信じ、無実が証明されるのを願っておりました。
きっとご両親が一番の理解者だと思いますが、八田さんの周りには、その人柄と人望で集まったたくさんの味方がいます。私もそのひとりであると自負しております。
何か後ろめたいことがあったり、悪いことをしている人に、これだけの人望は集まらないと思います。
先日話した時も、どれだけかかろうと、無実だと分かってもらえるように頑張るとおっしゃってました。その強い意志に、応援し、自分に出来ることはしてあげて力になりたいと素直に思いました。
八田さんの無実を信じ、願っております。

自分なりに思うがままにしたためましたが、乱文にてご容赦下さい。

上原陽一

<以上>

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category: 嘆願書

2012/01/18 Wed. 08:35 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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