「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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嘆願書 (16/146) 浜田昌彦 

嘆願書 (16/146) 浜田昌彦

刑事告発の報道直後、私を知る人が「本当はどうなんだろう」「やっちゃったのかな」と思っているところに、私が「自分はやっていない」と言った時の反応は、「真実があるならそれを通すべきだ」というものでした。

その中で一人だけ慌てて電話をくれて、「みんなは無責任に煽ってるけど、否認したら逮捕されちゃうよ。そら、きっついわー。またそれで報道されたら、家族また心配するで。考えた方がいいんちゃう」と心配してくれた友人がいます。それが浜ちゃんでした。彼は、自分の知り合いの弁護士に私の状況を伝えて、これから起きることを確認してくれたものです。

私は既にそうした「人質司法」と言われる状況は知っており、覚悟は決めていました。

「浜ちゃん、いいんだよ。腹くくってるし。やってないものはやったとは言えないから」
「おっさん、かっこええわー。ほんなら応援するわ」

嘆願書を頼んで書いてくれなかった人も少なからずいます。書いてくれた人との違いはなんだろうかと考えることがあります。私はそれは、「勇気の証明」だと思っています。人が明らかなSOSを出している時に救いの手を差し伸べることに躊躇しなかったというのは、勇気ある行動だと言えると思っています。

人が目の前で線路に落ちた!その時に飛び降りて助けた人の勇気は称えられるべきです。勿論、それができなかったからといって非難されるべきでないことは明らかです。

引き続き嘆願書の実名公開をお願いしていますが、そのSOSに応えてくれる勇気に感謝しています。

浜ちゃんとは、子供の年齢が近いので、家族ぐるみでの付き合いも多く、子供を連れてバンクーバーにも遊びに来てくれました。結構、適当なところも多いやつですが、こっちはそれ以上に適当なので、気が合っているのだと思います。

でも、「おっさん」っていうのはどうかなあ。うちの息子が時々まねするんだよねー。

<嘆願書>

私、浜田昌彦と申します。八田隆さんとは年齢は2つ下になりますが、職場で知り合いになり今に至るまで10年来の友人でございます。

八田さんと初めてお会いしたのは、10年前の日興ソロモンスミスバーニー証券在籍中でありました。その後、私はクレディスイス・ファーストボストン証券(現、クレディスイス証券)に転職をしました。これは偶然ですが、私の転職後6ヶ月目に、同僚ということで八田さんも入社されてきました。クレディスイス時代の5年間、その後、私は他の会社に転職をしましたが、現在に至るまで、遊び仲間として、よき相談相手として、個人的にも、私の子供たちもかわいがってもらい、優しく思いやりを持ち合わせた人であり家族どうしのお付き合いをさせてもらっております。

ここから、私の知る八田さんについて申し上げます。
八田さんのことを良く知らない方に、「八田さんってどういう方?」って聞かれますと、一言では言い表せませんが、
「人並みはずれた探究心の持ち主」
と言うでしょう。
自分が興味を強くいだいた事柄(一般的にはそれを趣味というのでしょうが)に対して並外れた集中力と探究心でそれを極めていくという性格を持った方だと思います。

具体的には、ワイン、スノーボード、です。
ワインは、数年前から興味を持ち始めたみたいですが、仕事の合間をぬって自らワイン学校に通い、ソムリエの試験を受け合格し、さらに実際のソムリエの実務をある程度の期間を経験しないと取得できないエクスパートという
「ワインのプロの鑑定士」
の資格も取得し、自らレストランのオーナーの方たちに依頼されワインのプロとして店にどのワインを置いたら喜ばれるかなどをアドバイスできるほど極めたようです。

スノーボードについても申し上げますと、一般的な30歳後半から始める方々には、たまの休日、休暇に友人、家族と連れ立って楽しく滑るという感覚なのかなと私は考えますが、八田さんは違いました。誰かに紹介されてゲレンデに行ったようですが、強い興味を示し、休日、休暇にはプロのスノーボーダーさんの直接の指導を受けながら、必要であれば海外にまで行き指導を受けに渡航していたようです。

こんな人並みはずれた探究心を持った八田さんですが、その反面と申しますか、知識、認識においてバランスが欠けているようなところがあります。
自分の関心の外にあるものには興味すら持たないようです。その点では、よく食事や飲み会などでその認識のギャップゆえ周りの人の笑いを誘っております。

最後に、今回の件について申し上げます。
私は八田さんとは一度も税務に関する会話をしたことはありません。同じクレディスイスの同僚としては、本件の税務の扱いにはかなり複雑でわかりにくいと思います。また税務ということそのものが、本人の関心の外であるんでしょう、ぽっかりと認識として穴があいていたとおもいます。八田さんは悪意もなにもなく、ただ本当に何も考えていたかっただけだと思います。

繰り返しになりますが、八田さんは人間的に思いやりのあるやさしい方であることは間違えありません。決して意図的に悪いことができる人ではないのです。どうぞその点は十分に斟酌を賜り寛大なご処置を頂けますようお願いいたします。

浜田昌彦

<以上>


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category: 嘆願書

2012/01/24 Tue. 09:43 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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