「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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嘆願書 (18/146) 池田禎尚 

嘆願書 (18/146) 池田禎尚

ヤフオクに#検察なうTシャツを出品しました。昨日、落札がありました。誰かなと思ったら、高校時代の同級生でした。彼とはごく最近フェイスブックでつながったため、以前に嘆願書を頼むことはありませんでした。ブログを読んでいてくれたようです。「俺、嘆願書書いてないけど応援してるから」のメッセージをもらった時は、生きててよかったなぁ(このコメント多いですか?)と思ったものです。

社会人になってからは、付き合いといえば会社がらみ、仕事がらみの関係が圧倒的に多くなりましたが、やはり昔に素の時期に付き合った連中とこうしてつながることができるというのはいいもんです。これもソーシャル・ネットワークの力です。フェイスブックをやられていない方には是非お勧めします。

18通目の嘆願書はまた別の高校時代の同級生からのものです。

みんな彼を「てーしょー」と呼んでおり、それは名前の音読みなのですが、誰も本当の読み方を知りません。

てーしょーは、同じ硬式テニス部の友人でした。嘆願書では、私のサーブのことについて書いていますが、そういう彼は、軟庭上がりの技術で、アンダー・サーブからの魔球を編み出していたことを覚えています。ファースト・サーブから下で打たれた方も面食らったでしょう。うちの高校は受験校だけに、大会に出ると、うちの高校だけには負けたくないという気負いが相手校から感じられましたが、こちらはいつも「勝てたらラッキー」くらいのリラックス・ムードでした(それでも、とーきどき勝ってたんですよ。ほんとにとーきどきですが)。

高校の修学旅行は東北でした。道中の写真の中に、山の上がくそ寒くて、てーしょーを含む我ら数人が調子にのって上半身裸になって撮った写真を思い出します。高校生のガキのやることです(でも調子にのるところは余り今も変わってないか)。

<嘆願書>

八田隆と高校で同期だった池田禎尚と申します。このたび八田君が脱税で刑事告発されたと聞き、一筆書かせていただいております。

高校卒業後、特に社会人になってからは、八田君も私もお互いに仕事が忙しく、海外勤務もあり、あまり会う機会はありませんでした。このため、私は今現在の八田隆について詳述するに適した人間ではないかもしれません。しかし、一昨年に同期の集まりで会った八田君は、何ら昔と変わることのない気さくないいやつでした。このため、八田君が故意に脱税のような愚挙を行ったとは考え難く、高校時代の八田君の思い出という形で、嘆願書を書かせていただくことと致しました。

八田君と私は、金沢大学教育学部付属高校で、共にテニス部で汗を流した仲間であり、大会でダブルスを組んだこともありました。私たちの高校は県下有数の進学校ですが、その中でも八田君は、入学当時からトップクラスの秀才でした。しかし当の本人にはそのような雰囲気は露ほどもなく、部活の時間は最速サーブの習得に熱中し、部活が終わるとどこの誰それは美人だよなあといったごくありふれた会話で盛り上がる、ごく普通の友人でした。

違っていたとすれば、テニスで誰よりも速いサーブが打てるようになると、それだけで勝ったかのように打ちまくってダブルフォールトで負けてしまったりすることでしょうか。そして、パートナーには悪かったと謝るものの、それでも自分自身はあまり悔しそうには見えなかったことでしょうか。テニスにしても女の子の話にしても、自分が思ったことはごく自然に口に出し、聞かれれば何でも惜しげもなく教えてくれていました。よくいえば常におおらかで自然体、悪く言えば大雑把であっさりしすぎと言えるかもしれません。

そんな八田君が、金にこだわって悪意を持って脱税を行ったとは到底思えません。八田君は興味の対象から外れた部分では抜けているところはあっても、集中する分野では極めて優秀な成果を出していました。これは昔も今も変わらないのだと思います。だからこそ、外資系証券でそれだけの成果を出せていたのだろうと思います。そんな八田君ですから、あり得ないことですが誤解を恐れずに書けば、もしも本当に脱税をしようと思うなら、そんなすぐ見つかるようなやり方ではなく、もっと完璧な方法を研究し、確信が持てて初めて実行していただろうと思います。

当時の記事をネットで探して読みましたが、クレディスイスでは彼だけではなく約100人もの社員が同様の申告漏れになっているとのこと。これはやはりクレディスイスの内部に単なる誤解か連絡ミスがあったのではないでしょうか。無論、検察の皆さんはそのような点は調べた上で告発されたのだろうとは思いますが、100名もの頭脳明晰な人間が、そんな簡単な方法で故意に脱税するとは到底思えません。

また、一部のメディアでは、所得隠しのために海外に蓄財したというトーンで報道されていますが、海外に住んで海外の金融機関で国際的に活躍している人が海外に資産があるのがそんなに不自然なことでしょうか。それを国内で不正に蓄財した人が海外に送金して隠し財産を作っているように書かれたのでは、八田君が可哀想です。

会社と社員のどちらにどのような落ち度があり、それぞれがどう負担すべきかはわかりませんが、申告漏れという事実は事実としてペナルティを払うべきだと思います。正直ものが馬鹿を見る社会になってもらっては困ります。しかしそれが過失なのか故意なのか、悪意があったのかどうか、この点は慎重に慎重を重ねて調査、評価していただきたいと心よりお願い致します。

調査を通じて、八田君に悪意がなかったことが認められるよう、切に願っております。

池田禎尚

<以上>

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category: 嘆願書

2012/01/27 Fri. 10:37 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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