「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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嘆願書 (21/146) 中野和美 

嘆願書 (21/146) 中野和美

21通目の嘆願書は私のソロモン・ブラザーズ証券時代の後輩からのものです。

ソロモン・ブラザーズは証券は、外資証券ではかつて唯一、そして今でも数少ない、新卒をコンスタントに採用している会社でした。1987年入社の私は新卒採用の第4期生。新卒は入社時には部署の配属が決まらないため(多くの外資証券は縦割りで、入社と同時に配属が決まっています)、新卒の上下間では部署を越えた付き合いがあります。

外資系証券において女性の進出は日本企業よりは門戸は開かれているものです。そしてことソロモン・ブラザーズの東京オフィスに関して言うと、それはあてはまらないような気がします。自分のリクルートの経験からしても、女性の方がそつなく好印象を与えると思います。ソロモン・ブラザーズ証券はなぜか、そうした一見スマートな女性を全く採用していませんでした。中野を含め、新卒女子で思いつくのは変な奴ばかりです。ただ仕事をやらせると、彼女たちは男性と伍すどころか、男性以上の活躍をしていたことは確かです。余り言うと彼女たちに怒られそうなのでこの辺にしときます。

<嘆願書>

私はソロモン・スミス・バーニー証券会社時代の八田氏の会社の後輩ですが、クレディ・スイス証券株式会社(以下、クレディ・スイス)の集団申告漏れの件で八田氏が告発され、これから取調べが始まるということを聞いて非常に驚いております。

八田氏の人柄を考えても、彼が故意で脱税しようなどと考えるはずがないと確信しておりますが、そもそも①クレディ・スイスで100人超の社員が申告漏れを指摘されたこと、②納税に関して八田氏は顧問税理士と契約し行っていたこと、の二点から、申告漏れが故意であるとは考えにくいと思いますし、また、③すでに実名で報道され、社会的な制裁は十分に受けていると考えますので、八田氏に対しては是非とも寛大な処置をお願い致します。

八田氏が指摘を受けるまで申告漏れに気がつかなかったことに関して、よく報道で「何故このように高額なのに気がつかないのか」と言われておりますが、一般に外資系証券会社の賞与は現金で支払われる分が少なく、複数年にわたって株式が付与されますが、付与された時点と権利が確定する時点で株価が異なるため、複数年にわたって権利が確定することも相まって金額の把握は難しいと思います。賞与分について生活費としてあてにしているわけではないと思いますので、自分もそうでしたが、実際にいくら払い込まれたのかは気にしなくてもおかしくないと思います。

ちなみに、私が最近まで勤務していたシティグループ証券株式会社(旧・ソロモン・スミス・バーニー証券会社)の条件付株式報酬制度の場合は所得税が源泉徴収されることになっておりました。私の場合は、国内での受け取りでしたが、同業他社について、海外で払い出している給与に関しても源泉徴収されていると聞いたことがあります。従って、八田氏が源泉徴収されていると思い込んでいたということについても自然なことと思います。だからこそクレディ・スイスで100人超もの社員が申告漏れを起こしたのだと思います。

私は新卒でソロモン・スミス・バーニー証券会社に入社後、八田氏には新人研修時に非常にお世話になりましたが、八田氏は仕事に関しては非常に厳しいですが、非常に温かく、思いやりのある先輩であり、また物事を誤魔化したりするようなことがない真っすぐな方でした。その後違う部門に配属されましたので接点こそ減りましたが、何かの機会にお会いすればいつもお声かけいただき、勇気づけられておりました。

今回の件で八田氏に落ち度はあったのかもしれませんが、決して故意に脱税しようとしていたということはないと思いますので、何卒寛大な処置をお願い致します。

中野和美

<以上>

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category: 嘆願書

2012/01/30 Mon. 08:48 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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