「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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嘆願書 (22/146) 宮田正志 

嘆願書 (22/146) 宮田正志

犯罪の契機は、結局動機と人品に関わると思っています。その人品に関して、私の友人・知人に「あなたの知っている八田隆を文章にして下さい」と依頼しました。そして集まったのが146通の「嘆願書」です。検察特捜部に提出したものですが、本人の了承を得て実名公開します。

22通目の嘆願書はベア―・スターンズ証券の元部下からのものです。

彼との出会いはベアー・スターンズ証券入社の随分前になります。私がクレディ・スイス証券で外国債券部部長であった時に、ヘッド・ハンターから紹介されました。

ヘッド・ハンターというと、なかなか一般の人はイメージが湧かないかもしれません。私は懇意にしていたヘッド・ハンターがいつも4~5人いました。彼らにとって、私は彼らの商品であり、人事権を持ったクライアントであり、また有益な情報源でした。私にとっても彼らからの情報は非常に価値があります。例えば、どうしても食い込めない顧客がいた時に、その顧客がどの業者と仲がよくて、その業者の強みは何かといったようなことを聞くことができます。また、どの会社が人員増強を図っていて、それがなぜか、人が抜けたからか、それとも戦力増強を目指してなのかといったような他社の動きも分かります。これは長く業界にいたことでできた彼らとの信頼関係によるものです。

私は、自分の部署に増員の必要があろうがなかろうが、ヘッド・ハンターから紹介される人間はなるべく会うようにしていましたが、眼鏡に適う者はまれでした。その例外が宮田です。

彼と会う前に、ヘッド・ハンターからは「八田さん、絶対気が合うと思いますよ。一度会ってみて下さい。ただ服装や言葉遣いには余り気を遣っていない人なので、その辺は気にしないでください」と言われました。

会ってみると敬語も微妙な生意気な奴でしたが、妙に波長が合いました。

ベアー・スターンズ証券がJPモルガンに吸収合併される直前に、一緒にロンドンに出張していたのが宮田でした。数奇な運命を一緒に歩いたものだと思います。

<嘆願書>

僕が八田さんと知り合ったのは、2005年の秋ごろだと思います。当時八田さんは、CS(クレディ・スイス)の外国債券部のヘッドをされていて、わたくしもスイス系証券で、トレーディングに携わっておりました。

その際の仕事に対する熱意、情熱はとても尊敬させられました。また、当時のゴールドマン・サックス、JPモルガン、シティーバンクという3極体制に風穴を開けたいという強い思いを持っていらして、ご自身も、シティーバンク(旧ソロモン)という居心地の良い会社から、CSという東京において、立ち上げ直後の会社に移られて、会社を業界のトップに押し上げたいという、証券業務に熱意と夢を持っている方でした。

それから、2年ほどが経ち、いろいろな状況が変わり、私自身も、ロンドンで金融に戻りたいという思いと、八田さん自身も新たに、ベアー・スターンズ証券に移られて、またCSでやったように、業界のトップに押し上げたいという夢を追われている所にお互いの気持ちとニーズが合い、2007年の11月から、一緒の職場で働くことになりました。

ロンドン、ニューヨークに出張などで、寝食をともにし、仕事への情熱を話し、会社の改善点などを話し、新しい方たちの面接する時に同席したりと、いろいろお話しをしましたが、会社を良くすることを常に考えられ、また、コストを気にされている姿から、犯罪に手を染めるような人には見えません。

何人となく、経費を私的流用する人間を見てきましたが、彼は社内で飲みに行く時には、電車で自費で行くような人柄です。この金融業界で、誰もが会社の経費で、タクシー代を出している時代にもそういうことをする方が、犯罪として世間に問われているようなことをするとは思いません。

また、少しおっちょこちょいで、軽率なところは確かにある性格だとは思います。また、ベア―・スターンズ在籍中に社内パーティーを盛り上げるため、仮装パーティーを上司の許可なく企画するなど、少し調整が必要なところなど、たまに怠り、波紋を抱いたりすることはありました。今回は、他の100人と同様、簡単な間違いであったと思います。

ライブドアの堀江さん、M&Aアセットの村上さんと、日本国を活性化させようとする、若い世代の芽をあまりにも簡単に摘んでしまい、それよりも下の若い世代の夢、希望を持てる世界にするためにも、今回の件は、国家として、彼を日本活性化の希望として寛大なご処置を配慮願いたく思います。

僕には、八田さんが税金を隠して自身の評価を下げ得るようなことをする人だとは思いません。確かに軽率にバットを振り回して、人を殺めればそれも犯罪ではあると思いますが、今回の件は穏便な配慮をお願いしたく思います。

宮田正志

<以上>

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category: 嘆願書

2012/01/31 Tue. 06:06 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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