「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

05« 2017 / 06 »07
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.

#検察なう (99) 「ましな言い訳」 2/2/2012 

#検察なう (99) 「ましな言い訳」 2/2/2012

徐々に情報が拡散し、多くの人がクレディ・スイス証券集団申告漏れ事件を知り、直接知らない方からも応援メッセージを頂くことがあります。

それと同時に、中には私が「株式による海外給与の所得税も給与天引きだと思い込んでいた。自分が会社からもらっているものは、全て源泉徴収票に記載されていると思っていた」という主張をしていることに、言い逃れの嘘をついているのだろうと、ツイッターの書き込みで「何白々しいこと言ってるんだ。もっとましな言い訳ないのか」と非難なさる方もいます。

私は、それは至極真っ当な意見だと思います。それは、もし脱税をしていたとして、否認すれば半年から1年拘置所に囚われるという状況下でつく嘘としては余りに弱々しい論法だと思うからです。

私は、国税局査察部の強制捜査時は、彼らも取調べのプロであり、脱税犯を何百人、何千人と見てきているのだから、取調べを受けている人間が嘘をついているかどうかはすぐに分かるだろうと思っていました。強制捜査を受けて家族がパニックになる中で、「大丈夫。調べてもらえば分かることだから」と言ったものです。

私は、強制捜査当日はバンクーバーから帰国して金沢の実家におりました。初日の取調べは夜中の2時過ぎにまで及び、次の呼び出しは一日空けた翌々日に東京大手町の国税局査察部においてでした。

私は車で帰省していましたので、強制捜査の翌日、取るものも取らずその次の日の取調べのために車で東京に戻る道すがら、「なぜ理解されないのか。どのように説明すれば理解してもらえるのか」を考えていました。

そこで考えたことを国税局査察部の取調べの最初に申立て、後日文書にして、国税局長宛てに送付しました。それが添付した書面です。この書面の製作年月日は2009年1月9日。強制捜査から約半月後のものです。内容はほぼ査察部の取調べ2日目(強制捜査の直後の取調べ)に主張したものです。若干補充されているのは、「会社は税務指導セミナーをしている」と取調べで言われ、全くそうした記憶がなかったためセミナーに関して述べた部分を付け加えました。実際にはそのセミナーは税務指導セミナーではなく、給与プログラムの説明のセミナーで、時期も確定申告とは全く関係のない、任意参加で開かれたものでした。そして私はそのセミナーには出席していませんでした。

「故意に脱税をしたのではない」という理由・説明として、「会社が給与天引きしていると思っていた」というのは、脱税の言い逃れとしては余りにも説得力に欠けるものだということを言っています。

私も、これが私以外の第三者であり、その「言い訳」を聞いたら、「それは余りにも馬鹿げている」と思ったということです。ですから、私を直接知らない人に「もっとましな言い訳はないのか」と言われても、全くその通りと思うものです。

添付の書面をご覧頂ければ、今から3年前の税務調査開始直後から、私の主張は全くぶれていないことがお分かりになって頂けるかと存じます。そして、私は告発されるなどとは、当時全く思っていなかったので、告発されるまで弁護士に依頼することはありませんでした。

あまり性善説でいるのもよくないんでしょうね。でも私は、常に人の良心を信じて生きていたいと思っています。

2/2/2012

ここをクリック→ 東京国税局長殿

P.S.
色々なブログ等で私のことが紹介されており、見逃していることも多々あります。そして、友人から、「ちょっと前のものだけど、こんなブログに書かれてたよ」と言われました。それをご紹介します。

ここをクリック→ ブログ1「いつか誰かがやると思ったが、ついに実現した!!取調べのtwitter実況!」

ここをクリック→ ブログ2「Twitterで取り調べの可視化とは面白い」


私と同じような状況に陥った今まで数えきれない数の人がやむなく無実の罪を認めてきたのだと思います。私の抵抗はまさに「蟷螂の斧」かもしれませんが、私たちの社会が少しでもより正しい方向に進めばよいと思って頑張っています。引き続き応援よろしくお願いします。

category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2012/02/02 Thu. 01:27 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://fugathegameplayer.blog51.fc2.com/tb.php/167-2eb1087a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top