「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

06« 2017 / 07 »08
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.

#検察なう (107) 「初公判の一日後」 2/23/2012 

#検察なう (107) 「初公判の一日後」 2/23/2012

一昨日、裁判の前の夜は全く問題なく眠れたのですが、昨晩はランナーズ・ハイ状態が続き、ほとんど眠れませんでした。

まず、昨日の公判の模様は、傍聴の方々の公判開始直前までそして終了直後からの疑似ライブ中継がツイッター上で展開されていました。私の友人のブログです。

ここをクリック→第一回公判 マニラからのまとめ

また、傍聴して下さったフェイスブックつながりの友人の書き込みです。

「今日、クレディスイス(以下CS)元営業部長の脱税『嫌疑』に関する裁判を傍聴しての感想。いわゆる被告人の八田さんと面識は無いが、共通の知人が彼の冤罪を訴えていたのがきっかけ。#検察なう のタグでメディアの耳目も。

この件を端的に言えば、CSが社員に報奨としてストックオプションを提供したが、税務申告の有効且つ適切なアドバイスをしなかったが為に、約300人の...受益者の内、100人ほどが無申告、残りも正しく税務申告できなかった。それを重視した国税が、一罰百戒の意味でか受益者の中で最も得た額が多かった八田さんを脱税の嫌疑で調査し、検察に告発。その事に感してご本人のブログ 『蟷螂の斧となろうとも』を一通り読んだ後に思ったのは、CSの遵法意識の低さ。それにも増して、社員の功績に報いる為に提供したはずの善意が、おざなりな対応に依って、その意図とは真逆の結果を産んでしまったという事。

弁護士が述べた、『クレディスイスの過失と、従業員の(税務申告への?)無知』が本件を招いたという指摘が、的を得ていると思う。

裁判に戻る。法廷の扉が開いて間もなく入廷した弁護側は、被告人の八田さんも含め3人とも表情が明るいが、後から入ってきた検察官2人は『どうしたの?』と心配になるくらい憮然とした表情。やらされてるのか、釈然としないのかと勘ぐってしまう。人に依るのだろうが、裁判官は誰の顔も見ず開廷を宣言し終始下か横に目線でびっくり。検察官は早口で公訴理由を棒読みし、聞くだけの傍聴人が理解しているかどうか、気にする素振りもなし。弁護人だけが人間味の有る目配りと話し方。同じく傍聴していた江川紹子さんもツイッターで指摘されていた『野口佳子裁判長、被告人の認否についての意見陳述を遮って止めさせる。』この時に、唯一裁判官の存在というか、権力の強さを強く感じた。

一気に今日の公判の個人的結論に飛ぶが、検察が長々と挙げた公訴事由からは、予想通り脱税が有罪である事を思わせる根拠を全く無いと思った。検察の主張を自分なりに意訳すると、被告人は脱税を否認しているが、数百円の薬代を確定申告の際に控除対象として申告したり、海外に保有する口座預金の利子を僅かな額と言いながら課税免除にするなど節税意識が高いが、このような大胆な脱税に関しては、会社が源泉徴収しているものだと思い込んでいたと言い逃れしている。ということだと思う。被告はまるで、守銭奴で意図的な脱税だと言わんばかりの稚拙さで、唖然とした。」

そして報道でも一通り取り上げられましたが、独自取材のフジテレビ以外は似通った内容です。それらをまとめたのが、私の知り合いの間で絶大な人気を誇るVictoriaさん(@Victoria007com)のブログです。

ここをクリック→クレディスイス集団申告漏れ事件 初公判のまとめ

そして再登場の私の友人のブログ。

ここをクリック→初公判終了

私の周りでも急速に検察・冤罪関係の知識・理解がぐんぐんと増しています。これからは裁判関連のそれがパワーアップしていくのだと思います。

報道を受けて、ツイッター上で誤解と思われる若干批判的なコメントがあったので、弁明させて頂きましたが、その際ツイートした私のコメントが以下です。

「昨日の記者会見でも、またこれまで何度もブログ等で主張してきたことですが、無罪の獲得が私の最終目標ではありません。当事者の立場から(素人ですが)日本の司法の後進性、特に検察・国税局の捜査権力の問題を指摘、情報拡散していきたいと思っています」

今後も引き続きご支援お願いします。

2/23/2012

P.S.
昨日、傍聴に来て下さいました江川紹子氏の愛猫タレが今日、天に召されました。19歳の大往生でした。
彼は、20年前の長崎雲仙普賢岳の噴火の取材中に出会って以来、江川さんと共に歩んできました。
皆さんもご一緒にご冥福をお祈り下さい。

ここをクリック→タレとチビ

ここをクリック→ありし日のタレ


category: 刑事裁判公判報告

2012/02/23 Thu. 05:02 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://fugathegameplayer.blog51.fc2.com/tb.php/201-15b5f8c1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top