「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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経過報告 (19) 「おかしいぞ日本」 5/11/2011 

経過報告 (19) 「おかしいぞ日本」 5/11/2011

嘆願書は2通増え132通となりました。

昨年2月の刑事告発に先立つこと15ヶ月間、税金を払ってなかったことに「わざとやっただろ」「わざとなんてやってません」という一点だけを国税局と争ってきました。そして彼ら自身「証拠はない」と認めながら、刑事告発されてしまいました。

それ以降、こちらが「何を根拠に脱税の犯意ありと認定しているのか」という証拠の提示を再三要求しているのにも関わらず、国税局は完全に黙殺しています。また本件を仮装・隠蔽を伴った悪質な脱税として国税局は重加算税(本税の35%)を科しており、一旦納付したその重加算税の返還を要求して昨年6月末に不服申立をしておりますが、その決定がなされぬまま既に10ヶ月以上経過しているという異常な状況です。

国税局はメディアを利用して人を犯罪人に仕立て上げながら、被疑者の私に対し全く何の証拠・論拠を提示せず、不誠実極まりない態度を決め込んでいます(そもそも誠実であれば無実の人間を陥れるようなことはしないのでしょうが)。その間も、私たち弁護チームは手をこまねいているわけではなく、相手の取りうる論理構成を吟味し、反証を検討してきました。それを元に今週、弁護士より国税局宛てに告発の取下げの再度要求の文書、及び税理士より目黒税務署宛てに重加算税不服申立に対する決定の再度請求の文書を提出しました。

東北大震災での死亡・行方不明者の方の数は約2万5千人に上っています。余りの被害の甚大さには茫然としてしまいますが、先日、日本では毎年この数を上回る自殺者が出ていることを知り、大きなショックを受け暗澹たる気分になりました。

2010年の自殺率は世界100数カ国の中で、日本はベラルーシ、リトアニア、ロシア、カザフスタン、ハンガリーに次いで6番目です。その自殺率はアメリカの2倍、イギリスの実に4倍です。日本の自殺者数は1998年以来、13年連続で年間3万人を超えており、毎日80人以上がこの国では自ら命を絶っている計算です。

その原因・理由の1位・2位は「健康問題」「経済・生活問題」ですが、日本は医療状況が劣悪で病人が多いわけでもなく、世界3位のGDPを誇り最貧国でもないはずです。物資は豊かだけれども、心が貧しい国の姿が自殺の多さに表れています。

無論、自殺者の多くは国税局や検察とは全く無関係の世界にいたのでしょうが、精神風土や文化といったディープなところでは問題点が重なる気がしてなりません。「何を大切にして生きなくてはいけないか」といった根本的なことを忘れて矛盾を抱えたまま突き進んだ結果が日本の現状の姿ではないでしょうか。

現在一緒に闘っている弁護士に出会う前に、人に紹介されて、高名なヤメ検(検事上がり)の弁護士に会いました。彼は私の説明を一通り聞いた後で、「これは痴漢の冤罪と同じです。納得することが必要かもしれません」とおっしゃいました。彼に限らず、事情に精通した識者であればあるほど、「国税局に告発されれば、真実はどうあれ、起訴・有罪は免れない」と信じているというを理解しました。これをおかしい、間違っていると思う私の気が狂っているのか、あるいは彼らの「常識」が狂っているかは分かりません。ただ、今は自分を信じて闘うのみです。

刑事事件はヤメ検が強いとか、税務署には税務署上がりの税理士が融通が利くとか(税務署員は23年勤め上げると無試験で税理士の資格を得ることができます)、そうした天下りの構図が日本を蝕んでいるということを、私たちはいつになったら気付いて、いつになったら直そうとするのでしょうか。馴れ合いの社会では、正しいことが正しいとされず、間違った方向に進んでもそれを抑止することが難しくなります。

震災という大きなショックを乗り越えることで、日本人が「何を大切にして生きなくてはいけないか」ということに気付くことを期待しています。

依然、出口の見えないトンネルを歩いている様な気分です。疲れました。辛くないと言えば嘘になります。ただギブアップする気持ちは微塵もありません。私は希望を捨てません。その希望とは「検察の正義」です。国税局には正義がないことを知ってしまった以上、そのような当たり前のことも「希望」としなくてはいけないのが、悲しいかな日本の現状です。引き続きご支援の程、よろしくお願いします。

5/11/2011

P.S.
先日、東野圭吾の「手紙」を再読しました。既読であったのを忘れて読み始め、引き込まれて一気に読んでしまいました。ストーリーは、強盗殺人犯を兄にもつ主人公が、人生のあらゆる局面で試練を受けながら生きていくものです。犯罪人のレッテルを貼られてるのは私自身ですが、自分が犯した罪でもないいわれない差別・偏見と闘いながら生きていく主人公の様に自分自身を重ねて読んでいました。嘆願書を書いてくれなかった少なからぬ方々は、犯罪という非日常には少しでも関与したくなかったんだろうな、と同じような状況が描かれていて得心しました。最後の兄弟それぞれの人生の決断がしたためられている手紙の部分では涙を抑えることはできませんでした。よい作品だと思います。また嘆願書を書いて下さった皆様の勇気に感嘆しつつ感謝させて頂きます。



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2011/09/24 Sat. 18:35 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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