「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (157) 「真実の前足(まえあし)後足(あとあし)」 6/22/2012 

#検察なう (157) 「真実の前足(まえあし)後足(あとあし)」 6/22/2012

事件において、容疑者が真犯人であるか否かを見極めるためには、容疑者の事件前後の行動をつぶさに検証して、事件との関連性を評価することが不可欠です。

テクニカルタームでは、容疑者の犯行前の行動を「前足(まえあし)」といい、犯行後の行動を「後足(あとあし)」といいます。

事件の当事者として容疑者をあてはめて考えるよりも、「前足」「後足」を見る方がより正しく判断できることは多いものです。

犯人ではないと取り繕っても、真実から犯人であることを示す「前足」「後足」を完全に消し去ることは不可能です。

また、犯人としてもっともらしく見えたとしても、「前足」「後足」を見ると犯人としては全く不合理な行動を取っていた場合、その容疑者は犯人ではないということが証明されます。

「前足」の一例には、それが殺人事件ならば凶器の準備が挙げられます。またそのほかの犯罪では、準備としての具体的な知識の取得が「前足」の一例として挙げられます。

例えば、FBIのブラックリストに載るのは簡単です。複数の図書館で、爆弾の製造法を書いた本を借りれば事足ります。これはFBIが爆弾犯の「前足」を重視して、事件を未然に防ごうとする努力です。

普通、人は知らないことの情報をどのように入手するのでしょうか。あるいはあるきっかけで知ったことの確認や、さらに詳しく調べるためにどのような行動を取るでしょうか。

それが例えば、「脱税の方法」だったらどうでしょうか。その情報の入手ルート、あるいはそれを知った後の情報の確認はどのようになるでしょうか。

私が会社から給与として支給された株式報酬を脱税できると認識していたと仮定します。

そうした場合には、何らかの方法でそれを確認し、周辺事実の情報を収集し、脱税ができるかどうかを検証するはずです。その方法には以下のものが考えられます。

1. 他人に尋ねる。特に、税務の専門的知識を持った者に、アドバイスを求める。
2. 関係図書を渉猟する。
3.インターネットで検索する。

1.に関しては、クレディ・スイスの元同僚・部下及び私の顧問税理士が徹底的に取調べを受けています。そして彼らの取調べの供述調書には、「八田が株式報酬を脱税しようと情報収集すべく聞きまわっていた」という証言は一切ありません。

2.に関してはどうでしょうか。私は、読んだ本のタイトル、読了年月日を全て備忘録に記録しており、国税局査察部はその情報を押収しています。そこでは脱税をしたと言われている2008年3月以前に、税務関係の読書歴が全くないことは明らかです。

家宅捜査では、パソコンや、プライベートなビデオ、写真、手紙等が押収されましたが、私の書庫に税金関係の本が一冊もないことを国税局捜査官は確認しているはずです。税務は私の関心事ではなかったので、合法節税指南本ですら一冊も持っていませんでした。

また、私は新刊本は、ほぼ100%アマゾンで購入しますが、国税局、検察は私のアマゾンの購入履歴も調べているはずです。勿論、税金関係の本の購入履歴はありません。

3.インターネットは知識の宝庫です。皆さんも何か知りたいことがあれば、まずインターネット検索される方が多いのではないでしょうか。押収されたパソコンの閲覧履歴を解析すれば、私が税金関係の閲覧を一切していないことは明らかです。

このように、脱税事件で重要とされるはずの「知識の獲得」という「前足」が全くないことは明らかです。

脱税事件での「後足」はどうでしょうか。

「故意の所得隠し」を、「悪質な脱税」として認定するための要件は仮装・隠蔽があることですが、それが脱税事件での「後足」に当たります。例えば資金を他人名義の口座に振り込んだり、ダミー会社を通して資金の流れを見えにくくしたりといったことが考えられます。

そして、国税局査察部、検察特捜部は、私の事案で、「後足」である仮装・隠蔽に関しては全く立証していません。検察の冒頭陳述においても言及すらされていないという状況です。

それは私が、脱税犯が取りうるであろう仮装・隠蔽を全く行っていないからです。それでよく「悪質な脱税」と事実認定できたものだと思います。

彼らも刑事事件のプロである以上、「前足」「後足」が全くない事件の容疑者が犯人とは思っていないはずです。それでも無理を通さなければいけない事情があり、その無理を通しても裁判所は見過ごしてくれるという見込みがあったものだと思われます。

我々弁護団は、彼らの起訴を「間違ってしたもの」ではなく、「無実と知りながらしたもの」と追求しています。それが公訴権濫用の訴えです。

検察の「裁判所・メディアは言いなり」という奢りには本当に辟易します。彼らがその奢りを悔い改めるまで、私を含む弁護団は正義を追求するつもりです。

引き続き応援お願いします。

6/22/2012



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category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2012/06/21 Thu. 17:22 [edit]   TB: 1 | CM: 0

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