「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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ブック・レビュー 『冤罪と裁判』 今村核著 

ブック・レビュー 『冤罪と裁判』 今村核著

冤罪と裁判

数多くの冤罪事件を弁護してきた実務家の手になる「冤罪の構造」と「裁判の問題点」を網羅的に記した書。また、各項目ごとに実際にあった事案を参照しながらの説明なので、実に分かりやすい。特に扱われている事案には最近のケースも多く、その点でも興味を引くものである。

出色なのは第2部の「裁判員制度で冤罪を減らせるか」。職業裁判官では乗り越えることが困難な障壁(裁判官の「有罪慣れ」ゆえの「疑わしきは被告人の利益に」原則の弛緩がその最たるもの)を現実的に乗り越えるものとして裁判員裁判を方向性としてはポジティブに捉えている。

その可能性に活路が見出せるがゆえに、実務上の欠点は急務の改善項目である。特に裁判員裁判施行からこの5月で3年を迎え、制度の検証見直しが開始されるだけに、提言はより実効的である。

彼の9つの提言は以下の通り。

1) 捜査全過程の記録化
2) 被疑者取調べの全過程の録音、録画化
3) 参考人取調べの全過程の録音、録画化
4) 物証の採取、保管過程の記録化
5) 再鑑定の保障のための、捜査側鑑定における試料全量消費の禁止
6) 被疑者、被告人に有利になりうる物証の収集・保全の義務化
7) 警察からの全証拠の検察への送付義務の明文化
8) 検察官による全証拠の目録一覧表の作成、交付義務
9) 検察官による証拠の全面開示義務

この書にあたると、改善の余地が随分あることが分かるが、それは即ち、冤罪防止にはまだ打つ手があるということ。あとはこれらをいかに実施にこぎつけるか。それには国民一人一人の理解度を高め、議論の機会を増やし、改革への俎上に上げる機運を盛り上げる要があるだろう。

自分たちの子供たちの未来を守るのは、我々の使命ではないだろうか。

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2012/06/29 Fri. 16:28 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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