「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (166) 「無実のゴビンダさんを支える会『7・16再審開始決定報告集会』」 7/17/2012 

#検察なう (166) 「無実のゴビンダさんを支える会『7・16再審開始決定報告集会』」 7/17/2012

昨日、「さようなら原発10万人集会」の参加者数には及ばなかったものの、文京区民センターの会議室では、無実のゴビンダさんを支える会主催の「7・16再審開始決定報告集会」が70人近い参加者を集めて盛大に行われ、私も参加してきました。

手渡された資料の中に、ゴビンダさん手描きの絵葉書があり、「お、これで参加費500円はお得じゃん」と、おまけに弱い私は思ってしまいました。

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まずは再審開始決定とゴビンダさん帰国DVD上映。特にゴビンダさん帰国後のネパールでの様子が見ることができて興味深かったです。地元の報道でも取り上げられたらしく、複数の新聞の1面に写真入りで掲載されていました(なぜ、ネパールの新聞はくしゃくしゃなんだろう)。

その後、ゴビンダ弁護団報告として鈴木郁子弁護士から報告がありました。二審有罪認定及び再審開始決定の証拠構造と新証拠に関する報告は細かな点を再確認することができ、なかなか興味深いものでした。

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その後の質疑応答で、私が長らく疑問に感じていた点を質問する機会を得ることもできました。

私の質問は、事件から14年経過した去年行われ、再審開始決定の決定打になった、被害者女性の膣内残留精液のDNA鑑定に関してでした。

DNA鑑定の結果、2人分のDNAが確認され、一つは被害者女性のもの、もう一つが血液型O型の「証拠番号376の男」というゴビンダさんではない男性のものでした。もしこのDNA鑑定が事件当時されていたならば、ゴビンダさんの無罪には相当有力な証拠であったはずです。

なぜ、そのDNA鑑定が事件当時されなかったかということに関しては、事件当日22時15分まで一緒であった常連買春客の男性がコンドームを装着せずに性行為を行ったと証言し、彼の血液型がO型であったことから、残留精液が彼由来のものであるとの思い込みがあったというのが、警察・検察の発表です。

私の疑問は、もしその常連買春客男性がコンドームを使わずに性行為をおこなっていたのであれば、(彼以外のDNAが発見されている以上)検出されるDNAは3人由来のものであるはずで、2人分のDNAしか確認されなかったのは、その常連買春客男性の「コンドームは使わなかった」という証言は偽証ではないか、そして彼に偽証のメリットがないのであれば、それは警察・検察の捏造なのではないかということです。

鈴木弁護士の回答は、「常連買春客男性との性交渉の後に被害者女性がシャワーを使ったことは確認されており、その際に洗い流されたか、あるいは短時間の間に完全に流出した可能性があり、常連買春客男性の偽証は考えていない」というものでした。

私にはその説明は釈然としないものでした。鈴木弁護士の説明自体が釈然としないということもあったのですが(性行為の直後にシャワーで洗い流しても、妊娠が避けられないように、体表ならまだしも、膣内の残留精液をDNAの痕跡が完全に残らない程洗い出すまで、シャワーの湯水が膣内に届くはずがないのではないかと思ったものです)、それよりも、今回の捜査の問題点は、最初からゴビンダさんに有利な証拠を排除して、ゴビンダさんを犯人にしようという捜査方針が明らかであることです。

その恣意的な捜査を指摘するに足る、非常に重要な根拠が、トイレの中に捨てられたコンドーム内の精液のDNA鑑定までしていながら、一番犯人に近いはずの被害者女性の膣内残留精液の鑑定を敢えてしていないということではないかと思ったものです。少なくとも鈴木弁護士の回答からは、弁護団にそうした問題意識が感じられないということが釈然としなかった理由でした。

そこで、雑誌「冤罪File」編集局の今井恭平氏から助け舟が出されました(彼や今回の集会の連絡をくれたゴビンダさんを支える会事務局長の客野美喜子氏は、先日の布川事件の守る会解散集会の際に、映画「ショージとタカオ」監督の井手洋子氏から紹介されたため既知でした)。今井氏はハスキーボイスのダンディーな方です。

「それはそんなに重要じゃないよ。重要なのは、事件直後の捜査の段階で既に、被害者女性の口唇や乳房にO型の唾液があったことを警察・検察が知っていたことだよ。その証拠を去年の証拠開示まで検察が隠していたってことが重大なんだよ」

そりゃ、そうだ。シャワーを浴びたのであれば、口唇や乳房の唾液は洗い流されるはずで、そのO型の唾液は、常連買春客男性のものではないというのは明らかではないか!ゴビンダさんの血液型はB型なのだから、最後に性行為を行ったのは別の血液型O型の男性であることは火を見るより明らかではないか。それでも今回の再審開始決定直後に異議申立をするとは。おそるべし検察。

この後、まだ報告集会は続きましたが、集会の終了後、今井氏と話をしました。

彼曰く、「再審裁判という場は、現在の制度のもとでは誤判糾明の場になりにくいんだよね。もちろん弁護団は誤判原因究明も見据えてやってはいるんだけどね。実際、足利でも布川でも、弁護団は誤判原因究明を再審の場でもやろうと努力したんだけど、裁判所がそういう土俵を作らないんだよ。桜井さんが国賠をやるのも、誤判原因究明の場たりえない再審の限界を乗り越えようとするたたかいの一つなんだな」

「ふーん、そういうもんなんですね」

「さらには、再審制度そのもの、誤判原因究明のためのまったく新たな制度や場の設定もこれからの課題なんだよ」

さすが冤罪の達人(そんなもんあるんか)。やはり大人たるものこれくらいの見識を持ちたいですね。

その後、日本国民救援会からの挨拶に続き、ゴビンダ事務局からの報告と今後の活動方針として、客野氏と共同代表の蓮見順子氏が話されました。蓮見氏はいつもネパール語の通訳をされている方です。この会の活動中にネパール語の勉強をされたんでしょうか。

客野氏が手にしているのは、ゴビンダさんの家族やネパールの方々からの感謝状だそうです。立派!

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話をする客野氏。

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そして、集会決議を今井氏が読み上げます。

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ここをクリック→ 集会決議

最後は桜井昌司氏のビデオメッセージで締めました。彼は四国巡礼中で、ブログを読むと現在高知にいるそうです。

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ここをクリック→ 桜井昌司ブログ 獄外記「高知は面白い」

おみやげに「JUSTICE FOR GOVINDA」Tシャツを買いました。デザイン秀逸、プリントではなく刺繍のTシャツ1000円はお得感ありなのですが、ネパール製のTシャツは首が伸びなくて、着る時に「メリッ」としました。そしてネパールの香りがします(まず洗濯することにしました)。

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報告集会終了後、「JUSTICE FOR GOVINDA」Tシャツを着た多分支える会のメンバーの外人の方に声を掛けられ「私ノ周リデ検察なうノツイッターフォローシテル人結構イマスヨ」と言われた時はうれしかったです。

また、私が質問する際に「私も冤罪で検察特捜部と戦ってる真っ最中です」と挨拶したものですから、別の方に「今、何件くらい弁護なさってるんですか」と聞かれ、「いや、私当事者なんです」と答えたところ、「え~、そうなんですか」と驚かれました。あまりこうした場で当事者が発言するということはないようで、おかしかったです。

無実のゴビンダさんを支える会のホームページはこちらです。

ここをクリック→ 無実のゴビンダさんを支える会HP

以前、私が東電OL殺人事件について書いたものがこちらです。

ここをクリック→ #検察なう (155) 「東電OL殺人事件と証拠の評価」

一日も早く再審が開始され、再審無罪の報をネパールに届けることができればよいと思います。

7/17/2012



ここをクリック→「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会動画ダイジェスト版」

ここをクリック→ 嘆願書まとめ






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category: 東電OL殺人事件

2012/07/16 Mon. 13:59 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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この記事に対するコメント

当時、円山に住んでいた自分ですが、
ネパール人?素行の悪さで、有名でした。
仕事帰りの若い娘さん、女子高生などに、
手当たりしだいに、声かけ、断れると、唾吐き悪態つく
差別するつもりは無いですが、さすがに、自分の、妹が、
蹴飛ばされたと、泣きながら帰ってきた時には、
ぶちぎれました。以上!!

まさ #- | URL | 2017/01/13 Fri. 11:27 * edit *

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