「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (169) 「無実と無罪」 7/24/2012 

#検察なう (169) 「無実と無罪」 7/24/2012

先日高校友人からメールをもらいました。それは「無実を信じている」という内容のメールでした。

「私は八田君の無実を信じています。

私の母の実家が八田君の実家の近所なんですが、母にこの件を話すと『八田さん家は、そんなせこいことを考えるような家ではないわ』と言っていました。母娘で八田君のことを信じています」

私がそのメールに返信する前に、彼女はまた次のようなメールを送ってくれました。

「先ほどのメール、部分的に訂正します。

『無実を信じる』→『無罪を信じる』のほうが適切かな?」

無実と無罪は勿論同じではありません。私が送った返信では、「言い直す必要はないよ。無罪になってほしいという気持ちはありがたいけど、無実を信じてくれればいいよ」というものでした。

世の中の全ての人間が無罪だと思っていても、裁判官3人のうち2人が有罪だと思えば有罪になります。それだけ無罪・有罪というのはテクニカルなものです。

私も、刑事裁判の有罪率99.9%という現実の前には、いかに無実であっても、無罪が必ず証明されるとは思っていません。検察もそれを十分理解した上で、無実と分かっていながら、有罪にできると思って起訴をしているものです。また、刑事告発の時点でメディアが一斉に実名報道をしたのも、国税局の告発は全て起訴され、地検特捜部が起訴をしたものは全て有罪になるという前提で、犯罪者のレッテルを貼っているものです。とはいえ、彼らが全て、私が無実でないと信じているとは思っていません。

なぜ無罪の証明がそれ程までに困難なのでしょうか。無罪の証明自体は、本来それ程困難ではないはずです。「検察は合理的な疑いが入らない程度には立証していない」と言えば済むはずです。

ところが、現実には、そうした推定無罪の原則がうまく機能していないのが、日本の刑事裁判の現状です。

そして無実の証明は無罪のそれに比較すると更に困難です。なぜか分かりますか?

私は、私の弁護をしている3人の弁護士に尋ねました。「先生、無罪の対義語は有罪ですが、無実の対義語は何ですか?」

彼らのいずれも答えに窮していました。このことから、次のことが言えます。

無罪の証明は、有罪でないことを言えばできます。ところが、無実の対義語が定義できない以上、無実の反対の概念を打ち消すことによっては無実の証明ができないということを意味しています。

ゆえに無実の証明は、無罪の証明よりもはるかに困難なものです。

しかし、無実は真実である以上、それが法廷という現実とは全く別の世界でテクニカルに有罪とされようと、それが揺らぐものではありません。

その意味で、私は友人に「無実だけ信じてくれればいい」と言ったものです。

自分でコントロールできるものは、最後の最後までとことんこだわるけれども、自分でコントロールできないものにはこだわらない、というのが私の信条です。

無実こそが私のこだわる部分で、無罪は私のこだわるところではありません。いかに検察が有罪だと主張して、裁判所がそれを認定しようとも、私の無実は揺るぎません。

そして、確実に私の無実を真実として知っている者がいます。それは神様と私です。

7/24/2012



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category: 刑事事件一般

2012/07/24 Tue. 06:44 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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