「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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上申書 (3/60) 梶修明 

上申書 (3/60) 梶修明


裁判所に提出する目的で、私の周りの人たちに「あなたが裁判員になったとしたら」という観点で上申書を書いてもらうことを依頼しました。1ヶ月で60通が集まりました。彼らの真実を求める声は、検察不同意で阻まれることととなりました。その声を無駄にしないために、本人の了承を得た上でブログでの実名公開に踏み切ります。

ここをクリック→ #検察なう (183) 「上申書に関して」

「血は水より濃い」とはよく言われます。それを頼みとして親類縁者に、私のような状況を容易に信じてもらえるのでしょうか。場合によっては、「奴は普段からけしからん奴だった」と、日頃から全人格を知っているだけに、かえって厳しく指弾することもあるのではないでしょうか。

私の二親等以内の親族は合計10通の嘆願書・上申書を提出しています。それに加え、私の四親等以内の親族はさらに合計8通の嘆願書・上申書を提出しています。

私は彼らの支援を心から嬉しく思うと共に、こうした親類縁者の絆を誇りに思います。この絆には、他界した私の祖父と祖母の影響が強くあると感じます。「明治の頑固親父」であった祖父と「大正のハイカラ女」の祖母は、我らに起業家精神、勤勉さ、卑怯をよしとしない誠実さを教えてくれました。これが我らのバックボーンです。

犯罪者の心理分析に、器質障害といった先天的な影響や、生活環境といった後天的な影響を求めることがあります。もし人を犯罪に近付ける経緯がそうしたものにあるのであれば、逆に人を犯罪から遠ざける経緯もそうしたものに求めることができるのではないかと思います。

経済事案に造詣が深い記者に言われたことがあります。「八田さんはシロですよ。脱税犯にあるルサンチマンが全くありませんから。」(「ルサンチマン」とはニーチェの用語で、被支配者、弱者が内にため込んだ憎悪や妬みのこと)

幾多の事件に接したプロフェッショナルの嗅覚が、そうしたものを感じ取ったのだと思います。

ここで紹介する上申書は、私のいとこからのものです。父方のいとこでは年長である彼は、私たちいとこのリーダー格で、長男である私にとっては兄貴分です。親族からの上申書の代表として紹介させて頂きます。

「上申書

私は、八田隆君のいとこの梶修明です。彼が生まれたときからの知り合いです。夏休みは一緒に、鬼ごっこ、かくれんぼなど外遊びをいとこ同士遊んだ間柄です。 

今回の所得税申告漏れに関しては、約2年前本人から聞いて知りました。申告漏れなので、加算税含め修正納税すれば、すむものであると思いましたが、そうではなく、国税庁から告発されているということでした。 

八田隆君は、申告漏れは、故意ではないと主張していることを私は知っています。会社からの源泉徴収と税理士の申告ですべてが問題なく納税されていたと信じていたと聞いています。幼いころを知る人間として、そこまで詳細を彼が認識し、脱税を行っていたとは私は信じることができません。

偏差値上位の大学に入る人たちの特徴ですが、ものすごい集中力を駆使し、大きな物事を成し遂げていきます。彼も例外ではなく、大きな目標や志に向かい、集中するわけで、正直、脱税などという反社会的な物事に、集中するようなちんけな性根の持ち主ではありません。逆に、そのような反社会性を彼が微塵でも持っていたとすれば、東大へ入学するような集中的な勉強もできなかったでしょうし、抵当証券というレアな金融分野でスペシャリストになることはできなかったでしょう。 

東京大学法学部を卒業し、大多数の卒業生が中央官庁や法曹界に行く中、彼はまだ海のものとも山のものともわからない外資証券会社に職を得る選択をしました。今でこそ、花形のように思われますが、当時の外資は就職先としては、あまり人気のある企業群ではなかったと思います。それは、チャレンジ精神旺盛で競争を勝ち抜くガッツがないと渡れない欧米流の企業文化があったからだと思います。日本の大企業は終身雇用で安定しているわけで、東大卒があえてチャレンジする対象としては、周りから見るとあまり賢い選択ではなかったのではないかと思います。その中で彼は、ある金融商品分野のスペシャリストになりました。彼のその時点での職業の目的は、メイクマネーで蓄財することではなく、まさに職業的目的、プロフェッショナリズムを追求することであったと思います。
 
外資系証券会社ですから、高額の給与を支給されていたと思いますが、彼は給与明細を細かにチェックし、社会保険が高いなとか、こんなに税金を払っているのかといちいち確認することはないある種、そういった点ではズボラな人間です。そんなことより、自分の知識・経験をとぎすまし、世界で勝負できる、いや、世界一のスペシャリストにその分野でなるということに集中していたと思います。 

以上のような考えで、私は彼が故意で申告漏れをしたのではないと確信しています。 

私は、会社経営者ですが、所得税は源泉徴収されています。そして、年度末に確定申告をしていますが、正直長年同じ税理士に任せています。 内容に関してですが、恥ずかしながら詳細まで把握することはありません。これは、税理士への信頼関係の中で行われていることです。八田隆君が、税理士を信頼し申告業務を任せた以上、彼はまったく内容には関わっていなかったでしょう。そんなことをする時間的な余裕も気持ちの余裕もなかったと思います。

日本が長期デフレで国内沈滞間がある中、アジアに進出する企業が増えています。特にサービス業が今後ふるって進出するような流れになっています。その中で、人材不足、チャレンジ精神を持って、新世界に飛び込んでいく人材の不足が叫ばれ、その遠因が日本の教育制度であるという意見も多いです。大津市のいじめの問題に代表されます教育現場の状況は、とても、アジアや世界で通用する人材を輩出できるとは思えません。一方、海外留学を志す学生も、中国韓国に比べると少なく、日本人の国際化の遅れを指摘する識者も多いようです。外資系で高額の給料をもらっている人間をやっかみ、チャレンジ精神の芽を摘んでしまうような規制や行政府の価値観があるとすれば、それは、今後の日本の国力を落とすことになることに気づくべきです。

八田隆君を有罪にするのであれば、他の約100名の同じことを結果的にした人たちも告発し、裁くべきです。そうでないと、法の下での平等が成り立たなくなります。スピード違反の事例とは違うように思います。 

また、もし、八田隆君だけを有罪にするのであれば、それは罪を罰するのではなく、八田隆君がまとっている外資とか格差とか、まったく法律には関係のないものを排除しようとしていることになり、前述のように、昨今の今日本が本当に国をあげて取り組まなくてはならない、積極果敢なチャレンジ精神あふれる人材を創るという国是に反することになるでしょう。 

どうか正義の国、日本らしいご判断をお願いしたいと思います。

以上

梶 修明」

ここをクリック→ 梶修明上申書










ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―





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category: 上申書

2012/08/30 Thu. 07:50 [edit]   TB: 0 | CM: 4

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この記事に対するコメント

いけん

八田君
むかしをしっているものとしておもうけど
主張、不自然じゃないか?
やっぱり・・・
他の人とは不公平なのはわかるけど
罪は罪
せいぜい減刑だろう。。。別にもっとも重すべきとはおもわんけど。
納税は義務。お金を扱ってきた君が全くこれっぽち気づかないか?
社会人として恥ずかしくないか?気が付かなかったこと自体も。
亀田先生とか昔の知り合いとか引っ張り出して
それも残念。
きちんと出直されることを祈ります。

すまんけどとくめい #- | URL | 2012/09/12 Wed. 16:27 * edit *

へ~。

同時期に同一会社で百人規模の脱税があったのは自然と考える人がいるんだなぁ。。。

おそ松 #8l8tEjwk | URL | 2012/09/12 Wed. 19:00 * edit *

Re: いけん

貴重なご意見ありがとうございます。

過去において、気分を害されることがあったのであれば申し訳なく思います。

実名で書かれた上申書60通の中には、私が有罪であると書かれたものもあり、それも含めて全て検察に提出しています(その上申書に関しては、今後ブログに掲載予定です)。

もしご協力お願いできましたら、あなたのご意見を上申書にまとめて頂けませんでしょうか。

よろしくお願いします。

八田


> 八田君
> むかしをしっているものとしておもうけど
> 主張、不自然じゃないか?
> やっぱり・・・
> 他の人とは不公平なのはわかるけど
> 罪は罪
> せいぜい減刑だろう。。。別にもっとも重すべきとはおもわんけど。
> 納税は義務。お金を扱ってきた君が全くこれっぽち気づかないか?
> 社会人として恥ずかしくないか?気が付かなかったこと自体も。
> 亀田先生とか昔の知り合いとか引っ張り出して
> それも残念。
> きちんと出直されることを祈ります。

八田隆 #- | URL | 2012/09/13 Thu. 00:13 * edit *

不思議な意見だ

税を逃れること、これは国民の義務を果たさない大罪だと思います。
被害者は国民全員。

だから、その罪を「意図が有った」かどうかで2つに分けて、

  (1) 申告漏れ → ペナルティは延滞税
  (2) 脱税 → ペナルティは重加算税や懲役

という分類にしているのでしょう。

これは人の命や財産を奪った罪においても、
故意か過失か分けられているのと同じでしょう。

そして、八田氏は(1)を認めていて、
通常の納税から見れば余計なお金を国庫に納めている。
おまけに社会的制裁まで受けている。
仕事に就けなくて期待できる収入も絶たれている。

このコメントをされた「とくめい」さんは、
これ以上どんな罰を求めているんでしょうか?


争点は、故意があったかなかったかのみ。


私には、
聡明な八田氏が、こんな『稚拙』な手法で
  「脱税を意図」
していたとは考えられません。

高校時代、そして卒業後、
彼とは特別仲が良かったわけではありませんが、
第三者として思うことです。

宮越 健 #hlDv6.tg | URL | 2012/09/13 Thu. 14:02 * edit *

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