「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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上申書 (8/60) 小島剛 

上申書 (8/60) 小島剛

裁判所に提出する目的で、私の知人・友人に「あなたが裁判員になったとしたら」という観点で上申書を書いてもらうことを依頼しました。1ヶ月で60通の上申書が集まりました。ところが上申書の裁判所提出は検察の不同意で阻まれ、それはかないませんでした。彼らの正義を希求する声を無駄にしないために、本人の了承を得た上でブログでの実名公開に踏み切ります。

ここをクリック→ #検察なう (183) 「上申書に関して」

今回紹介する上申書は会社同僚、公私共の友人からのものです。

彼の上申書ではいくつかのエピソードが紹介されていますが、それに若干の解説を加えさせて頂きます。

「デスクでの歯磨き」

仕事をしていた時は基本的にはデスク・ランチでした。そしてランチの後は、歯を磨きますが、いつもデスクで磨いていました。私はボーっとしてる時間がとにかく苦痛で、トイレの鏡の前で4-5分(かなり丁寧に磨く方です)歯磨きしているだけという時間を無駄に感じて、いつもデスクで仕事の資料を見ながらや、あるいはプライベートな用事(ワインの研究や週末の競馬レースの検討など)をしながら磨いていました。最終的にはトイレでゆすぐのですが、歯を磨いている間に仕事が入ったり、あるいはプライベートな用事に気が取られると、10分や15分そこらは歯ブラシをくわえたままということもよくありました。それを見た彼がこのように覚えていたのだと思います。あまりほかの人でやっている人を見たことがないのですが、よくみんな歯磨きの時間を無駄に思わないものだと不思議になります。

「TVを一切見ないし持っていない」

これは正確ではありません。TVはDVD鑑賞用に持っていましたが、「アンテナにつなげていない」が正確です。TVは情報が選択的ではなく受け身になるので、好きではない媒体です。勿論、見てよかったと思う番組もあるのでしょうが、そのほとんどは「暇つぶし」であり、TVを見ることは人生の浪費だと思っています。突発的な大事件を知らないことがデメリット(9.11を翌日の朝、会社に出勤するまで知らなかった)ではありますが、日常生活にほとんど支障はありません。お笑いのネタ自体は知っていても、それを見たことがないというくらいなものでしょうか。最近もフェイスブックにスギちゃんのネタを貼りましたが、実物はまだ目にしたことがありません。

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(Facebook 7/12/2012より転載)

「海に落ちた際に家に帰るまで履いた借り物の女性用ジーパン」

これは若干説明を要します。しかもこのエピソードは、彼を含む私の友人がいかに冷酷かを示すものです。秋口に、友人数人の家族と一緒にクルーザーでクルージングをした時のことです。私はクルーザーから岸に移ろうと思ったのですが、岸に手を着いた瞬間、自分が大きな過ちを起こしたことを理解しました。岸に近づき切っていなかったため、手は岸、足はクルーザーという「ブリッジ状態」で膠着してしまいました。ドリフのコントにあるような状況です。体がつっかえ棒になって、クルーザーはそれ以上岸に寄らず、むしろ徐々に離れていきます。「おい!助けろ!何とかしろ!」とパニくる私を見て、みんなは助けの手を差し伸べるどころか、大笑いをして「写メ!写メ!」と携帯カメラで激写する始末でした。そして私は敢え無く海の藻屑となりました。ずぶ濡れでとにかく寒かったので、人の着替えを借りたのが、女性物のジーパンだったというわけです。ウェストは当然入らないので、上がるところまで上げて、超腰履きしました。

以来、彼の娘には「船から海に落ちたおじさん」と呼ばれています。

「上申書

私はクレディスイスに5年以上在籍し、2006年の半ばに退職するまでの間、八田氏が行うビジネスと深く関わっておりました。我々の業務では、仕事を円滑に進める上でビジネスパートナー、カウンターパーティーの性格を把握する事は重要であり、また、八田氏とは公私共に付き合いがあったことから、彼の性格、行動パターンは理解しているつもりです。

私の中にある八田氏の人物像は大きく分けて2つ。

1.他人に影響されない

2.狭く、そして深く

それぞれについて、具体例を挙げます。

私がクレディスイスに入社した日、同僚に八田氏を紹介されました。メッシュを入れた長髪に屈託の無い笑顔と濃い顔、”なんだ、このチャラ男は?”それが第一印象です。

新卒で某外資に入社して同社が3社目、相応に癖のある方を見てきましたが、これほど外見にインパクトがある方は初めてでした。私達の顧客は日本の銀行等、機関投資家と言われる方々。競合他社と熾烈に争いながらビジネスを行うわけで、良い意味での”個”はあるものの、それは常識の範囲でなされるものであり、八田氏の髪型は理解を超えたものでした。

後日、ある顧客を訪問する際、”八田さん、その髪型って社内外から批判とか随分あるでしょ?”そう聞いた私に”褒められこそすれ批判はないな。えっ、何か問題あるの?”人懐っこい屈託のない笑顔で答える八田氏、私は眩暈を感じたものです。

八田氏のこの手のエピソードは枚挙にいとまがありません。デスクでの歯磨き、TVを一切見ないし持っていない、海に落ちた際に家に帰るまで履いた借り物の女性用ジーパン。

彼には思惑や見栄、虚勢はありません。他人がやっているから自分もやる、というおおよそ一般的な日本人的思考も一切ありません。極めて素直で表裏の無い、社会に対しても自分に対しても流されない正直な人間であります。

そして”狭く、深く”。

上記の例でも分かるように、彼には”一般的、常識的”という言葉は当てはまりません。興味のある事以外は思考が停止、自然と行われるであろう知識や経験の蓄積という事がありません。生活をしていれば自動的に享受出来る、他人に任せられる事に時間を割く事もしません。

ただし、自分が興味を持った事柄、例えば、彼が担当していた特殊な債券であったり、資格取得をしたワインであったり、ここ数年凝っているゴルフであったり、それについては想像をはるかに超える時間を費やし、また並々ならぬ記憶力や実行力を駆使して頂上に登りつめようとします。

ワイン資格の取得を目指した時もそうでしたが、仕事以外の全ての時間と余力をそこに全て注ぎ込みます。仕事で数分ほっとする時間があればワインの勉強、八田氏はボーっとしている時間が無く、周囲の人間も彼が今は何に興味があるかすぐに分かります。

八田氏が目標を定めた場合には尋常ではない量の参考資料等を熟読、自分が納得するまでわき目も振らず何ヶ月も掛けてゴールを目指すので、特定分野に対する知識は専門家と同等かそれ以上と思われます。いい加減な事や中途半端な事は出来ないので、八田氏が何かを自ずから行う際は非常に用意周到です。

私はこのような八田氏の性格を加味、それ以外に過去のプライベートでの言動や数年に渡って書き綴っているブログの整合性を考慮し、改めて八田氏が恣意的に脱税行為を働いていたのではないか?と彼を疑うところから入ってみました。当然、私的な感情は排除し、客観的かつ総合的に判断を試みましたが、やはり八田氏を疑う余地はなく、恣意的に脱税行為をしていたと考えられませんでした。

八田氏には追徴課税の他、再就職が困難になり、またニュース等で実名報道がなされるなどの必要以上の社会的制裁が加えられています。

私は無罪の判断に加え、八田氏の社会的名誉の回復を所望します。

小島 剛」

ここをクリック→ 小島剛上申書










ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―





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category: 上申書

2012/09/04 Tue. 07:27 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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この記事に対するコメント

 他人の見る目は、百人百様で面白い。
 とくに、自分の知らない時代のその人のことを知らせてくれる記事は…。

 …そうか、八田氏って、「チャラ男」だったのか。…

 たしかに、一時期は髪が茶色だったからね。その時は、見た目ぎょっとしたけれど、(あ~、コイツなら、有りかも。)とも思ったものです。

 いろんな人がいろんな角度から『八田隆ってこんな人』と言っているけれど、自分の知らない時期、自分の知らない事件であっても、どこから斬られても、八田氏は、やっぱり八田氏だ。

 いろいろ書かれても、どんな書かれ方をしても、その辺がブレないのは凄い。

「嘆願書」にせよ「上申書」にせよ、「八田氏を応援している人でないと書かなかった」という事情は、いちおう共通している。
 そういう事情を差し引いて考えても、それ以上に、この<ブレのなさ>は、「どの角度から見られても、八田隆は、やはり八田隆でしかない」ことの証明なのだと思います。

高杉ナツメ #- | URL | 2012/09/04 Tue. 09:41 * edit *

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