「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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上申書 (9/60) 安原淳 

上申書 (9/60) 安原淳

裁判所に提出する目的で、私の知人・友人に「あなたが裁判員になったとしたら」という観点で上申書を書いてもらうことを依頼しました。1ヶ月で60通の上申書が集まりました。ところが上申書の裁判所提出は検察の不同意で阻まれ、それはかないませんでした。彼らの正義を希求する声を無駄にしないために、本人の了承を得た上でブログでの実名公開に踏み切ります。

ここをクリック→ #検察なう (183) 「上申書に関して」

今回は、私がもし第三者として上申書を書いたならば、このようなものになるであろうという上申書を紹介します。私の高校後輩からのものです。

私は真っ白な無実を主張しており、弱っちい「推定無罪の原則だから無罪」という主張をしているものではありません。しかし当事者以外は、検察も含め、事実そのものを客観認識することは究極的には不可能であり、推認をベースに主観的認識にならざるを得ません。

結局のところ、真実は私の頭の中にあり、私の言葉が信用に足るものか、あるいは嘘をついているかということを周辺の状況証拠を積み上げて判断するということになります。

有罪の立証責任は検察側にあり、その立証が合理的な疑いを越えるものであるという場合に初めて有罪ということが言えます。つまり、検察が「これは誰が見ても、どこをどうひっくり返しても真っ黒だろう」と立証し切った場合のみ有罪であり、それ以外は全て無罪となります。

これは以前に私がブログで述べたところです。

ここをクリック→ #検察なう (159) 「疑わしきは被告の利益に」

私が第三者として上申書を書いたとすれば、「検察は合理的な疑いを越える立証はしていない、ピリオド」です。

今回紹介する上申書は、裁判を傍聴した上で、冷静に「裁判員として」一般市民感覚に基づいて判断したものです。

彼の文章中にある「納税のために当該書類が必要」という文言は、会社からの株式報酬の支払通知書の欄外にある"RETAIN THIS STATEMENT FOR TAX PURPOSES”という英文の但し書きで、検察は「この文言により当該文書が確定申告に必要な書類であることは明らかで、この書面を税理士に提出しなかった、確定申告用書類に添付しなかったことが故意の証拠である」としているものです。私には「はあ?」というリアクションしかできません。

真実でない以上、全く客観証拠がないことは明白であり、その意味では検察もかなり努力はしていると評価できます。しかしいかに有能な検察といえども、無から有を作り出すことは不可能であり、その努力にもかかわらず、その立証は吹けば飛ぶような論理構成です。そこにはどんな荒唐無稽で牽強付会な論理でも、裁判所は丸飲みしてくれるという奢りが見え隠れするものです。

その傍若無人な「俺様度100%」の行動は、自らの過ちを認めることができずに真実をも捻じ曲げて自分たちを正当化するという彼らの行動論理を国民に知らしめるものであり、検察制度の基盤である国民の信頼を失い、引いては検察を弱体化させるということに気付いていないということは嘆かわしいことです。

「上申書

私は、八田氏の高校の一年後輩で、同じテニス部に所属しておりました。一学年130名程度の小規模な学校の先輩後輩として非常に親しくして頂いたと記憶しております。その後も同じ大学で学び、大学卒業後は全く連絡が途絶えておりましたが、2010年2月、報道により今回の事件を知ったものです。

その際に、八田氏が、“サラリーマンが会社からの所得を脱税して発覚しない”と考えるほど馬鹿ではないだろうと感じたこと、クレディスイスで100人以上が申告漏れを起こしていたことから、少なからずの英文書類に接してまいりましたが、外資系企業に勤務したことは有りません。また、工学部を卒業し、法律については全くの素人であり、これまで裁判所に出入りした経験もありませんでした。

今回の起訴にあたりましては、別途裁判員制度の中で議論されている様に、裁判とは一般の人間の感覚と合致しているものなのか、人として知っておきたかったこと、また、八田氏が旧知の人といえども、検察側の発言と八田氏側の発言の両方と聞いた上で、今回の事件に関する自分の考えを決めたいと思ったことから、初めて裁判を傍聴することとし、第一回、及び第三回公判を傍聴しております。

現在まで傍聴した内容からは、八田氏に脱税の意思があったことが明白になったとは言えない、これが私の印象であります。その理由は以下の通りです。

第一に、複数のクレディスイスのグループ会社から複雑に給与等の支払いが行われ、大方は源泉徴収されているが、一部源泉徴収されていなものが有り、これらが混在していたことは理解できました。しかしながら、私は、この混在について会社側が社員に対し、明確に区別した上で、納税義務について指導した事実が明白であるとは受け取ることが出来ませんでした(指導したことは明白ですが、大半の者が理解する様に指導したとは理解しておりません)。このため、八田氏が、会社の指導を通じ、源泉徴収されていないことを理解していたことが明白であったとは受け取ることが出来ませんでした。

第二に、検察側は、税務申告についての但し書があったことを主張されていますが、上述の通り、源泉徴収されていないことを理解していない人間にとっては、“納税のために当該書類が必要”とコメントされていても、“何か節税ができるとすればそのために当該書類が必要”になると理解できるため、必ずしも“納税のために当該書類が必要である”と八田氏が理解したとは言い切れないと考えております。

加えて、第三回公判の証人の方は、正しく納税されていらっしゃいますが、これは会社説明会で納税義務について理解したからではなく、個人的に税務に詳しい方に質問したために納税義務が有ることを理解したからであることはご本人が発言されている通りです。一方、その部下であるコンプライアンスのご担当者は、八田氏同様に申告漏れを起こしていることから、私の上記印象が強まっております。

以上、初めて裁判を傍聴した素人の印象であり、法律的な意味合いは全く解りません。ただし、本件は、決して複雑な事件では無く、(金額の多寡はあっても)普通の人にとって同様に起こりうる事件かと思います。有罪になった際に、そのご本人、ご親族に与える影響を考えると、有罪には、一般の人間でも充分に理解できる明らかな証拠・理由が不可欠かと思っております。これまでの公判では、私レベルの素人が理解できる証拠は見出されていないと感じております。裁判官におかれては、あらゆる人に理解できる正しいご判断をなさることを心から祈念しております。

以上

安原淳」

ここをクリック→ 安原淳上申書











ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―





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category: 上申書

2012/09/05 Wed. 08:27 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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