「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

07« 2017 / 08 »09
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.

上申書 (10/60) 北川美音 

上申書 (10/60) 北川美音

裁判所に提出する目的で、私の知人・友人に「あなたが裁判員になったとしたら」という観点で上申書を書いてもらうことを依頼しました。1ヶ月で60通の上申書が集まりました。ところが上申書の裁判所提出は検察の不同意で阻まれ、それはかないませんでした。彼らの正義を希求する声を無駄にしないために、本人の了承を得た上でブログでの実名公開に踏み切ります。

ここをクリック→ #検察なう (183) 「上申書に関して」

源泉徴収というのは日本独自の素晴らしいシステムだと思います。日本の高度成長は、この制度なしではなかったのではとまで思います。

サラリーマンを煩雑な税務手続きから解放して仕事に専念させることにより、税収もアップし、何より取りっぱぐれがありません。源泉徴収制度は、納税側、徴税側双方にメリットがあると思われます。

徴税側としても、納税者が「税金を払ってる」という意識を強くもつよりは、「何となく知らないうちに払っていた」という状態の方が摩擦が生じにくく好都合と考えるのではないかと感じます。更に言えば、源泉徴収制度で確実な納税が担保されている以上、サラリーマンには税務に対してむしろ詳しくなって欲しくないのではないでしょうか。一般に「税務に明るい」=「節税のノウハウを持つ」ということだからです。

私もサラリーマンとして長らくその恩恵に浴し、税務に関しては会社任せ、確定申告ですら税理士に任せることで、税務手続きを意識から排除することができました。

ここをクリック→ #検察なう (80) 「正しく納税する意識がありますか」

その素晴らしいシステムを過信しすぎた嫌いはありますが、それでも今回の一件は、私としてははしごをはずされたようで、非常に残念です。20年以上サラリーマンをしてきて、その間何ら不満を感じたこともない優良納税者に対して冤罪の汚名を着せるというのはあんまりです。

源泉徴収制度を信頼させるようにしておきながら、アドホックに特殊なケースで例外を作り、納税者を騙し打ちするようなことは、公平・中立・簡素の租税原則に反するものです。

検察特捜部が検察全体ではないように、査察部も国税庁全体ではないのでしょうが、査察部の「納税は国民の義務であり、それを過少申告する奴は国家反逆罪だ」と言わんばかりの上から目線には、納税者に対して感謝の気持ちなんて毛頭もないのだろうなとがっかりしてしまいます。

サラリーマンもすべからく納税者としての権利を意識し、もっと徴税権力に対して不平不満を言うべきなのかもしれません。少なくとも、役所のメンツのために血税を湯水のように使うような所作は改めてほしいものです。

今回は友人の上申書ですが、知り合った時、彼女はレストラン経営者でした。事業主には、サラリーマンの源泉徴収に勘所がないかと思ったのですが、以前は銀座でオリエンタル・アンティークの美術商に勤務していたそうで、その当時は私と同じく給与所得者であったため「所得税は給与天引き」という感覚も理解しているとのことでした。

「上申書

八田隆に架けられた、所得税法違反の嫌疑について申し上げます。

八田氏とは、2002年頃から、私の経営するレストランのお客様として知り合いました。

国税局に告発された事は、本人からの連絡で知り、その経緯を聞きましたが、単に税金を納め忘れ、その額が大きいので罪に問われるのだというくらいの事だと初めは思っていたところです。その時、脱税というのは、単に税金を納めなかった事に対する罪ではなく、それが故意であった場合に罰される事なのだと、改めて知りました。

八田隆が故意に税金を逃れようとしたのか、単に過失で申告を怠ったのかという事を問うのであれば、それはまったくの過失であったと、私は何の疑いも無く思います。

八田氏と親しく付き合うようになり、気づいた事の一つに、金銭感覚がとても細かいと言う事があります。それは、お金に執着する、という事ではなく、合理性の無い事に関して、お金を支払いたくない、という事で、終始一貫しています。例えば、タクシーを利用する際も、道路を渡って反対側から乗れば近いところを、渡らずに乗り、遠回りになった事で不機嫌に文句を言われたこともありました。

今回の件は、会社の給与に関する税金の過少申告ということであり、彼が、その収入の一部を隠す事で、将来得られるであろう収入全てを失うかもしれないような危険を冒すとは、到底考えられません。将来に得られるはずの収入の額に比べて、その一部に掛かる税金は極めて少額であると言えると思います。その税金を故意に支払わない事で、社会的地位、その後の将来に得られるはずの収入を棒に振る可能性があるならば、そんな非合理的なことをするはずがありません。

私自身、レストランを経営していたこともあり、節税に関しては、少なからぬ関心を持っておりましたが、サラリーマンである八田隆が、その給料を節税、もしくは脱税しようとするのは、非常に考えにくい事だと思います。節税に使う労力があれば、それを本来の仕事に使う、というのがより生産性のある事であり、合理的と考えられると思います。

前回の公判で、会社からの確定申告に関しての指導は特に無かったということが明らかになりました。八田隆が、給料はすべて源泉徴収されていると思い込んでいた、というのは、サラリーマンとしては、ごく自然な事です。また、その源泉徴収票の金額も、毎回確認する人もいれば、受け取ったことで安心している人もいると思います。

私自身も、最近、遺産相続の手続きで税理士の方のお世話になり、申告の書類を作成いたしましたが、その際、提出する書類に判を押すのに、全ての内容を確認することなく押印しておりました。それはプロである税理士の方を信頼しているということと、間違っているはずがない、という思い込みからです。本来全て確認するべきなのでしょうが、全てに目を通すよりも、お任せしてしまった方が対費用的にも合理的であるとも言えます。じつはこの後、実際に金額の計算の誤りが分かり、提出前に訂正して、再び押印する、ということがありましたが。

もし、八田隆が故意に脱税したのであれば、それが公になった時点で、さっさとその罪を認めて、次のステップに進むのがどこから見ても合理的であり、彼の性格からしても、現状のように自らの無実を訴えるために時間と労力を費やすことは非生産的なことです。合理的な考え方からすれば、より大きな利益を生む事を優先するのが当然ですし、非を認めて、新しい仕事をする事で利益を求めるはずです。

八田隆は過失により、申告するべきであった税金を過少申告しました。それによって支払うべきその過少申告加算税と延滞税はすでに支払っております。

八田隆の所得税法違反という罪については無罪であると申し上げます。

国税局から告発され、今回起訴に至りましたが、検察庁、裁判所におかれましては、誤った事についてはそれを訂正し、正しい判断が為される事を心から希望いたします。

北川美音」

ここをクリック→ 北川美音上申書










ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―





TwitterやFacebookでの拡散お願いします。

category: 上申書

2012/09/06 Thu. 06:51 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://fugathegameplayer.blog51.fc2.com/tb.php/381-174877de
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top