「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

09« 2017 / 10 »11
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.

上申書 (14/60) 鈴木均 

上申書 (14/60) 鈴木均

裁判所に提出する目的で、私の知人・友人に「あなたが裁判員になったとしたら」という観点で上申書を書いてもらうことを依頼しました。1ヶ月で60通の上申書が集まりました。ところが上申書の裁判所提出は検察の不同意で阻まれ、それはかないませんでした。彼らの正義を希求する声を無駄にしないために、本人の了承を得た上でブログでの実名公開に踏み切ります。

ここをクリック→ #検察なう (183) 「上申書に関して」

今回は直球ど真ん中の上申書を紹介します。趣味のワインでつながっている友人です。

彼は身なりや言動がいつもダンディーなのですが、何をしているのかと思ったら、生業は不動産業でした。しかしそれは仮の姿(?)で、本当は議員の卵のようです。

ワインのほかに、猫オーナーという共通点もあります。ただネーミングのセンスは今一つかと(うちのはAutumn、彼のはヒヒ夫)。

ここをクリック→ 鈴木ひとしブログ ヒヒ夫編

先日もワイン会でご一緒しましたが、普段はワインの話しかしない場で、彼とたまたま隣合ったこともあり、そのほかのメンバーも交えて、憂国論を語ることができました。彼のように現状に正しい危機感を持っている人がいることだけでも日本は大丈夫なような気がします。

とにかく多くの説明は要しない上申書です。検察には、彼の爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいものです。

「上申書

今般、八田隆氏が所得税の脱税容疑で起訴されたことを、私は昨年のテレビ報道で初めて知りました。

私と八田氏は7年ほど前に趣味の会を通じて知り合い、ときおりお会いする程度でしたのが、2008年からこのような事件の被疑者として取り調べを受けていたことを報道で知り驚きを禁じ得ませんでした。
 
そして一連の報道に接して私が感じたことは「外資系証券会社の高収入社員だった八田さんが脱税か…..」という程度であり、一般論として彼のような桁外れの高収入であれば、さまざまなテクニックを使って節税を計っていたはずだ、そのうちの何かが脱法行為とみなされて税務当局から摘発されたのだなと考えたのです。
 
おそらく私が感じたことは、このニュースに接したほとんどの方の感想に近い、すなわち「外資系証券会社の社員は金儲けばかりしている」といったものであり、それは検察の考えた「物語」にあてはまるものではないでしょうか。
 
しかし、今年に入って八田さんとお会いして、100名余のクレディスイスの社員が申告漏れだったという事件の経緯を聞き、これは「金儲けばかりしている外資系証券会社社員」の代表として八田さんを起訴したのではないか、これはいわゆる国策捜査であり、億単位の年収を得る「外資系証券会社社員」であり「マネー経済」を生業として「荒稼ぎしている高給取り」を「こつこつと額に汗して働く正義の味方」である検察が叩いてやる、という物語が初めからあったのではないかと考えたのです。
 
そこで私は、その疑問を解くために第二回公判から裁判を傍聴することとしました。この裁判を傍聴するにあたって、着目すべき争点はただひとつ「故意に行われた脱税」なのか「過失による過少申告」なのかを検察が立証できるのかどうかであると考えました。そして、その前提に立てば、この裁判においては、八田さんが「脱税をするはずもない正直者」なのか、「脱税をするような姑息な人間」なのかはまったく問題となりません。
 
今回の申告漏れが故意か過失かは、個人の意志の問題ですから八田さん本人にしかわかりませんが、その八田さんは明確に故意を否定しているのです。そして八田さんと同時期に申告漏れを指摘された社員が100名近くいるのにも関わらず、なぜ八田さんだけが起訴されたのか、常識的に言えば八田さんに特別な悪質性や故意を示す証拠を見いだしたからであろうと考えるのではないでしょうか。
 
ところがいままでの裁判を見る限りでは検察側が提示する証拠はいずれも傍証ばかり、そして弁護側が提示する証拠は八田さんの勤務先であり給与の支払者であったクレディスイス証券の責任を示唆するものであり、見る限りにおいて八田さんと他の100名余が行った行為の差は現れてきていません。 
 
ところで、検察は現行制度の下での起訴権を独占していますから、恣意的に誰を起訴するかを決めることが出来る、強大な権限を持った組織です。例えば検察は八田さんに特別な悪質性や故意を見いださずとも「100名全員を起訴することは出来ない」し「申告漏れの額が一番多い」というだけでも起訴することができてしまいます。
 
一般的な社会生活を送っている人間にとって刑事被告人として起訴されると言うことは、社会人生命を停止させられてしまう位の重大な出来事です。権力を持つものは己の権力の行使にあたってまず謙虚であるべきであり、故に検察による起訴権の行使は慎重でなければならないことは当然であると思うのです。
 
検察は本来、捜査によって犯罪行為を立証することを任務とする機関であり、正義の基準を作ることを目的としませんし、ましてや権力を行使して国民を服従させる機関ではないはずです。
 
ところが、この事件において検察は自分たちの求める正義を終着点とした「検察の物語」に適う些細な傍証を積み重ね裁判官の心証を形成しようといるとしか思えず、姑息としか言いようのない手法により本来の検察の権限を大きく越えた行為に及んでいます。
 
最後に、こういった「検察の物語」にのって、裁判所が万が一有罪判決をだしてしまうのならば、法治国家としての日本のあり方が壊されていく結果となると思いこの上申書を書いたことを申し添えます。
 
どうか裁判官におかれましては、いま一度司法の原点に立ち返り公平公正な判決を下されることを切にお願い申し上げます。

鈴木均」

ここをクリック→ 鈴木均上申書










ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―





TwitterやFacebookでの拡散お願いします。

category: 上申書

2012/09/12 Wed. 07:03 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://fugathegameplayer.blog51.fc2.com/tb.php/387-38c8152d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top