「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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上申書 (15/60) 原力雄 

上申書 (15/60) 原力雄

裁判所に提出する目的で、私の知人・友人に「あなたが裁判員になったとしたら」という観点で上申書を書いてもらうことを依頼しました。1ヶ月で60通の上申書が集まりました。ところが上申書の裁判所提出は検察の不同意で阻まれ、それはかないませんでした。彼らの正義を希求する声を無駄にしないために、本人の了承を得た上でブログでの実名公開に踏み切ります。

ここをクリック→ #検察なう (183) 「上申書に関して」

今回紹介する上申書は、高校同級のニックネーム「はらりき」からのものです(本名は原力雄で、『お』しか抜いてないのですが)。

当初、この上申書をブログ掲載したものかどうか迷いました。私も最近は少し弁護士的な発想ができるようになり、この上申書は法曹的「常識」では、検察に「関連性なし」と真っ先に不同意にされるようなものだからです。

ところが後日、彼から次のようなメッセージが届きました。

「私が先日書いた上申書について、検察に対して逆効果になったり、あるいは八田君本人の気持ちを傷つけるものではなかったか、ということでした。
考えてみれば、八田君のためというより、自分の政治的主張だったかもしれません。あれはあれで、社会的正義を訴えたつもりだったのですが。
ご迷惑をかけたのであれば、お詫び致します。」

気持ちを傷つけるどころか、私の気持ちを代弁する内容で、彼の意気を称えるためにもここでブログ掲載するものです。

私の高校は一学年130人の田舎の国立校です。そのサイズのメリットは、やはりみんながみんなを知っていることで、学年全体がゆるくまとまっていることです。

これは高校2年の時の予餞会の写真です。我が校では、伝統的に、卒業生を追い出す、じゃなかった、送り出すはなむけに2年生が歌舞伎を演じます。この時の演題は「絵本太閤記」で、私は主役(なのかな?)の豊臣秀吉役(後列左から3番目)でした。後列左端で槍を構えているのがはらりきです。

高校予餞会

今でも演劇にどっぷりつかっているらしく、「セシウム137」とかいう訳分からん劇団名で活動したり、地元の演劇祭で自分の作品を披露しているようです。

ここをクリック→ いしかわ演劇祭 仮説劇団「ミリシーベルツ」

彼は、フェイスブックによく脱原発の先鋭的な意見を出し、みんなの議論を喚起しています。昔から変な奴だったのですが、彼の正義感の強さはこの上申書にも表れています。

国民の声、正義の声を聞きやがれ!(嵐にしやがれ風)です。

「上申書

私は八田隆君とは高校の同級生です。卒業後は一度も会わなかったのですが、2011年6月に私がFacebookを始めたことにより、およそ30年ぶりにネット上で連絡を取り合うことができました。その際、彼が申告漏れ事件の渦中にあることを知りました。

彼の人柄については、すでに多くの旧友たちが語っています。それらを読みながら、いかにも八田君らしいエピソードに思わず頷いたり、意外な一面を知らされて驚いたり、裁判の資料というよりはただ懐かしい思い出話に花を咲かせるような気分になってしまいました。そういう事情ですから、私は彼について何か決定的な意見が言えるわけではありません。私はただ彼が普通の人間だということを知っているだけです。

さて、今回の事件ですが、同じ罪状だった約100人が起訴を免れ、最も額が多くて責任者の立場にあった八田君だけが起訴されたという状況からして、私には「見せしめ」という意図しか読み取れません。

したがって、私の上申書では、「見せしめ」の効果ということを考えてみたいと思います。罪なき者でも「見せしめ」のために有罪にすることが必要であるという考え方は、同じような手口の脱税事件の発生を抑止するためと思われます。しかし、これは強圧的に拳を振り上げて見せれば、国民はおとなしく黙って言うことを聞くだろうという考え方に他なりません。逆に言えば、恐怖によって支配しようとする考え方であり、一般市民を馬鹿にしています。

しかし、百歩譲って、「見せしめ」が必要だとして、そのための犠牲として彼が選ばれたのだと自分を説得してみます。しかし、どうしても納得できない自分がいます。

現在、私が首をひねってしまう最大の理由は、検察当局自身が陥っている不透明なポジションにあります。すなわち大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件に端を発し、陸山会事件に関する虚偽捜査報告書問題も含めた一連の不祥事のことです。

大義のために犠牲となる「見せしめ」が必要だというのなら、まずは検察の内部からこそ「見せしめ」を出すべきではないでしょうか?少なくとも、限りなく黒に近い検察職員たちをかくまうことをせず、裁きの場に引き出すべきではないでしょうか?

「君子は李下に冠を正さず」と言います。今、疑わしい目で見られているのは検察当局の方です。検察内部の膿をすべて出しつくすような改革こそが、国民から求められているのではないでしょうか?それをしないで、一般市民にばかり「見せしめ」を要求するのは、社会正義の上からも著しく公平さを欠き、片手落ちではないでしょうか?

以上、一市民として思うところを述べさせていただきました。

原力雄」

ここをクリック→ 原力雄上申書








ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―





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category: 上申書

2012/09/14 Fri. 07:21 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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この記事に対するコメント

わぁ、怖い「上申書」…。

 このように激しく個性豊かな「上申書」を何篇も読み進むにつけ、たしかに、君は「普通の人間」だと思えてきましたよ八田君。

…君は十字架に架けられるために神に選ばれた子羊だったのか…うーむ。

高杉ナツメ #- | URL | 2012/09/14 Fri. 08:31 * edit *

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