「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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フィルム・レビュー 『夢売るふたり』 西川美和監督 

フィルム・レビュー 『夢売るふたり』 西川美和監督

夢売るふたり

映画『夢売るふたり』観賞。『ゆれる』『ディア・ドクター』の西川美和監督最新作。

結婚詐欺をする夫婦のストーリー。しかし、結婚詐欺が金目当てというのは間違い(予告編ではそうなっていますが)。それは、夫の浮気の復讐を、その夫に結婚詐欺をさせることでしようという女の屈折した愛です。

この映画で描かれているのは「女の性(さが)」。これが男の監督なら異論もあるでしょうが、女性監督の作品だけに、私は生々しい「女の性」を全編から感じました。

ところが、一人目の結婚詐欺(田中麗奈)あたりまで、夫の浮気の腹いせを結婚詐欺を強いることでするという設定のリアリティーのなさになかなか映画に入れません。

俄然、面白くなるのが二人目のホテトル嬢、三人目の重量挙げ選手を騙すあたりから。彼女たちの「いかにもありそうなリアリティー」に引き込まれます。

そこで気付くのが、松たか子のキャラは、随所に挿入されたシーン(オナニー、生理)で、生の女であることに引き留められるものの、「女の性」を煮詰めて上澄みを取り除いて、残ったものを体現したのではないかということでした。

そうしたリアリティーのあるなしの対比が監督の計算なのではと思います。

秀逸なのは、四人目のハローワーク職員(木村多江)を騙すところでの松たか子の感情の揺れ。自分で仕向ければ平然と協力までするのに、夫の阿部サダヲの微妙な変化を感じ取る辺りが、さすが女性監督ならではの鋭さではないかと思います。

結末は微妙。カモメの鳴き声がずっと続いていて、二人ともそれを聞いているところから、塀の内と外だけれど、近い場所にいることで、松たか子は夫の阿部サダヲを近くに感じるということなのかな、と思いました。

映画の出来としては、『ゆれる』には及ばないものの、『ディア・ドクター』よりはよかったかな、という感じ。

ただ、その深層を理解するのはなかなか骨の折れる作品です。表面は分かりやすく見えるのですが、実は分かりやすい映画ではないので、もしご覧になられる方は覚悟して下さい。

ここをクリック→ 『夢売るふたり』予告編

(Facebook 9/14/2012より転載)





ここをクリック→「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会動画ダイジェスト版」

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category: フィルム・レビュー

2012/09/18 Tue. 06:30 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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