「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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上申書 (21/60) 寺村栄里香 

上申書 (21/60) 寺村栄里香

裁判所に提出する目的で、私の知人・友人に「あなたが裁判員になったとしたら」という観点で上申書を書いてもらうことを依頼しました。1ヶ月で60通の上申書が集まりました。ところが上申書の裁判所提出は検察の不同意で阻まれ、それはかないませんでした。彼らの正義を希求する声を無駄にしないために、本人の了承を得た上でブログでの実名公開に踏み切ります。

ここをクリック→ #検察なう (183) 「上申書に関して」

ここまで20通の上申書を紹介してきました。少しひと休みではないのですが、ゆるーい上申書をここで紹介させて頂きます。私の中・高校同級生からの上申書です。

我が高校の剣道部の連中は、実に気のいい奴らが集まっています。しかも揃いも揃って変わり者。私は剣道部ではありませんでしたが(硬式テニス部)、先日東京で行われた、私の学年の剣道部のミニ同窓会に呼ばれて、久しぶりに彼らと会って、それを再確認しました。彼女もその一人です。

今年は高校卒業30周年ということで、10月末に学年同窓会が地元であります。丁度、その日程が次々回公判の直前ということもあり、カナダだから帰国して同窓会に出席しようと思っています。

最近、フェイスブックにその高校学年グループページが立ち上がり、カメラ小僧だった友人の撮った写真が多数掲載されて、バーチャルな同窓会気分で毎日盛り上がっていたものです。

今でもそのページはあるはずなのですが、残念ながら私はもう参加していません。レッドカード退場です。

調子に乗ってコメントしていたところ、管理者の同級生から「八田君のコメントにクレームが来てる」と言われ、「俺は自分でかげ口を叩くことは嫌いだし、他人に叩かれるのも嫌いなんだ」と逆切れしてグループを抜けてしまいました。

クレームを「かげ口」と我田引水の論理で決めつけ、自分の過ちを認めなかったものです。国税局や検察のことは言えないな、と反省です。

ここで引用されている同じく中・高校同級生からの嘆願書はこちらです。

ここでクリック→ 吉村佳美嘆願書

また文中の「マニラに在住の方」とは、私の友人で「ゆるゆるマニラ生活」なる、ゆるーいブログを書いています。

ここをクリック→ ブログ「ゆるゆるマニラ生活」

でも漫画好きでコミケを知らなかったからといって、常識がないと言われるのもなあ。

「上申書

八田隆氏は、かつて高額納税者であり、現在は巨額の申告漏れ、起訴状によれば「脱税」ということで起訴されております。私は、その八田隆氏の中学・高校時代を同じ学校で過ごした同級生の一人です。

私は言葉を操るのが苦手です。記憶力もあまり良くありません。たぶん曖昧模糊とした表現しかできません。したがって私の書く文章に何か説得力があるとは思えないのですが――

けれども人の人間形成に大切な人生の始まりの時期の六年間を身近なところで過ごした者として、八田隆氏が「故意に脱税した」という事実は「ない」と断言できます。

三つの理由が挙げられます。一つは八田氏が「わざと良くないことをするような人間でない」こと。二つ目は八田氏が「非常に賢く抜け目のない人だが、世間で常識と思われるようなことでも知らないことがよくある」こと。そして三つ目の理由は、八田氏を含めて「外資系企業の営業とは非常に多忙なものである」それを、私は実際に見てきていることです。

第三の理由からご説明しましょう。二〇〇七年(平成十九年)、それはまさに八田隆氏が「巨額の脱税をした」とされる調査期間の中の最後の年に当たります。その年の秋十一月に、私たちの卒業した高校の同級生の卒業二十五周年の同窓会を開いています。

その同窓会の準備のために、東京在住の同窓生で幾度か会合を持ちました。八田氏もその会合に幾度か出席しましたが、同窓会の当日も含めて、八田氏は常にシンガポールや香港など、東南アジアの客先へ行く用事があった様子で、多忙を極めている様子がうかがえました。

私は自分がかつて外資系企業に十年間勤務しており、そのとき営業部の人と仕事で関わることが多かったので推測できるのですが、営業部の人は、昼間は社内の椅子に座る暇はほとんどありません。メールもなかなか読みません。午前中は客先へ、午後の早い時刻は社内での会議などに出席し、午後の遅い時刻にようやく自席に戻ってメールなどを確認し、終業時刻より遅くまで社内にいるときは客先で見せるための資料作りをしている。そして終業時刻が終わってもすぐ家に帰る者は多くはなく、週の三、四日は顧客の接待などをしている。――だいたいそうした生活を送っているように見受けました。

私は自分のいた外資系企業一社の事情しか存じませんが、私のいた会社は世間には名を知られていましたが、社員数(日本法人のみで)四百人程度の中小企業でした。その企業では、営業部の部長以上、役員や社長に至るまで、社内にいる時間をのんびり座って過ごせる者など一人もいませんでした。

ですから、八田隆氏がクレディスイス証券という会社の部長などを務めて、非常に忙しかったのも事実でしょうし、英文の細かいメールなど一字一句漏らさず読む暇などなかったというのも当然だと思います。

実際、クレディスイス証券の「集団申告漏れ」事件では、約七百人の社員のうち三百人が申告漏れで調査され百人もの人がほぼ無申告だったと聞いております。

私のおりました外資系の会社でも、一九九〇年代の半ば頃、まさにクレディスイス証券と同じように、賞与等を本社の株式で付与された社員が二十人程度税務署に呼び出されたことがあったことを記憶しております。仕事が多忙を極める中、能力給だの出来高払いだのと称して優秀な営業マンが高額の給与を手にしたというのに、会社側で源泉徴収の手続きを怠ったばかりに、多くの有能な社員が自己申告の義務を知らずに追徴課税を科されるというのは、ずいぶん残酷なことだと思ったものです。

二つ目の理由をご説明しましょう。まずはいささか抽象的な話になってしまうのですがご容赦願います。八田隆氏は起訴される以前からインターネット上にブログのサイトを開設しています。このブログを通じて私自身、幾人かの知己を得ました。その中には顔も知らないままに、ブログ上で親しくしていただいている方もいます。

マニラに在住の方もそんな一人です。彼女とは「八田氏は意外に常識を知らない」という点で意見の一致を見ました。そのやり取りの一部をここに引用いたします。

(私から彼女へ)

八田隆氏のイメージは、「頭が良くてオッチョコチョイで人気者の隠れ女たらし」ですね。

普段は、誰もが認める超優等生。だけど、ときどき「それ常識でしょ?」というレベルの、ごく普通の知識が、スポッと抜けている。

正義感が強くて、公然と人を攻撃したりもするけれど、自分が間違っていたことが判ると、逆にみんなの前で「ゴメン俺が悪かった!」と素直に謝れる人。基本的に手も口も早い人なので、早とちりのオッチョコチョイという面がありました。

だいたい明るくて、お喋りで、はたで見ていても退屈しない人なので、みんなから愛されていました。
(中略)
――あ、ちなみに「隠れ女たらし」というのは、私の記憶から導き出されるイメージです。

放課後など、一人ないしは数人の女の子を相手に喋っている八田氏の姿をよく見かけたからです。当人は、女の子を誑し込んでいるという意識は全然なかったでしょう。いうなれば「天然」ですね。

彼が常日頃から陰に隠れてコソコソやっていたという意味ではありません。何卒みなさまの誤解のなきように。

(彼女から私への返信)
(前略)
ですね、理論では勝てないけど「は?そんな事知らないの?」って感じで ( ´艸`) まあ、だから愛嬌があっていいのでしょうか?

私は大学生以降しか知りませんが…ぶいぶいでした(笑)「東大って言うと持てないから「略して東大」とか言っちゃって」みたいな…。堂々と…?な…?f^_^;

そうかー頑固ではないですかー。そうですね、自分をとっても、きっと、家族から見る目と、友人達から見る目、元の同僚達から見る目、それぞれ違うんだろうなあ。

まあ、彼については、応援している人たちに共通するのは「そういうところもあるけど、憎めないよな」「相変わらず全力投球だな。がんばれ!」なんでしょうね。
(後略)

ところで、私は世間で言われるところの「オタク」と呼ばれる人種の一人です。世にオタクと呼ばれる人間は「パソコンおたく」や「アニメおたく」などいろいろいますが、私は「漫画おたく」と呼ばれる人間です。

つい先日、八田氏と会ったおり、八田氏の御子息が「同人誌即売会に行くこともある」という話を聞きました。その話の流れで、私は日本最大の同人誌即売会である「コミックマーケット」のことを言いましたが、八田氏は「コミックマーケット」についてはまったく知らない様子でした。

「漫画好き」を自称しながら、「コミックマーケット」を知らないとは…と、改めて八田氏のピンポイントな「常識のなさ」を再認識した次第です。

ですから、八田隆氏は、「必要がある・興味がある」事柄に関してはとことん調べ研究し尽くすので何でも知っており緻密に記憶しているのですが、「必要がない・興味がない」ことに関しては、本当に知らなくて、抜けているのです。

八田氏が、金融関連の企業に二十年も勤めながら、納税に関しては無知に等しい状態だったというのも、私には妙に納得できるのです。

順序が逆になりましたが、最後に第一の理由をご説明しましょう。

エピソードとしては、他人の褌を借りて相撲をするようなものですが悪しからずご了承いただきたく。

先述の、八田隆氏の建てたブログのサイト上に、八田氏のために書かれた「嘆願書」が幾つか掲載されています。その中で、吉村佳美という人の嘆願書がありました。彼女もまた私たちと同じ高校の同級生です。

吉村佳美氏の嘆願書には、彼女が高校二年の体育祭で負傷した後で、八田氏ともう一人の同級生の男子が彼女の元へ謝罪に行った顛末が書かれています。

私は彼女の嘆願書を見るまで忘れていましたが、この事件のことはよく覚えています。というのは、八田氏ともう一人の同級生男子S君が謝罪に行っている間、(一学年は三学級ありましたが)どの教室も大騒ぎだったからです。

吉村佳美氏の嘆願書にあるように、八田氏が謝罪に行かなければ、誰のせいで彼女が負傷したのかは判らなかったかも知れませんでした。そして、八田氏に同行した同級生男子S君は、私とは同じ小学校の出身(しかも三年から六年まで同じ学級)だったので、性格など良く知っている人でした。

八田氏とS君の両方――当時はむしろS君のほうを私はよく知っていましたが――の性格からして、「謝罪に行こう」と積極的に働きかけたのは八田氏のほうだろうと思います。S君は、外面はいいのですが、良いにつけ悪いにつけ(かなりの確率で勝算が見えないかぎり)自ら率先して動くタイプではありません。

正しいことと正しくないことを明確に選り分け、その当事者がたとえ自分自身であっても糾弾することに躊躇しないのは、八田氏の大きな長所だと思います。

以上の理由から、私は八田氏が「不注意または無知のため申告漏れ」をしたであろうことは推測できますが、「故意に脱税した」などということはありえないと考えます。

寺村 栄里香」

ここをクリック→ 寺村栄里香










ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―





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category: 上申書

2012/09/21 Fri. 07:02 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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