「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (191) 「第六回公判トゥギャッタ― + 傍聴記追記」 10/1/2012 

#検察なう (191) 「第六回公判トゥギャッタ― + 傍聴記追記」 10/1/2012

今回も、多くの方のツイートを友人がトゥギャッタ―でまとめてくれました。このトゥギャッタ―、作成から1日で既にヴュアーが1300人を越えています(10/1 7:40現在)。

こうした拡散のスピードを目の当たりにすると、いつも思い出すのが、映画『ショージとタカオ』の中のシーンです。布川事件の冤罪被害者、桜井昌司さんと杉山卓男さんが仮保釈後、別々に獄中での生活を回想するシーンで、二人とも精力的に手紙をいろいろな人に送って支援を求めたと語って、手紙の送り先を書き記した書き付けを取り出すところがあります。彼らが何年も何年もかかってしたことが、今ではパソコンのクリック一つで拡散することに、まさに隔世の感があります。

あいかわらずライブ感たっぷりのトゥギャッタ―、是非ご覧になって下さい。

ここをクリック→ 第6回公判 「被告人質問」まとめ

更に、傍聴記ブログに追記が掲載されましたので、それもご紹介します。

ここをクリック→ 公判の追記 - クレディ・スイス集団申告漏れ事件

ブログ著者の友人は、外資系企業で人事や秘書をやっていた経験から、私の得たいた株式報酬、ストック・オプションにそれなりの理解があったと言います。その友人をしても、傍聴直後は、私がなぜ「分からなかった」のかがピンとこなかったようです。つまりその時点では、検事の「ホントですか~?」もありかと感じたようです。

しかしじっくり検証してみると、この追記にあるように、「あ、本当に分からなかったんだ」と実感でき、そうすると、それらを全て分かっている検事の「ホントですか~?」は、裁判官に対するパフォーマンスだと分かったとするものです(何しろ公判検事は、ほぼ間違いなく日本で一番クレディ・スイス証券の給与プログラムに詳しい人になっています)。

とにかく株式報酬に伴う給与プログラムは複雑で、かつ年によって変更されるため、社員でそれを理解しているものはほとんど(というか給与事務にたずさわる関係者以外は全く)いないと思われます。そうするといくらもらえるかの事前の予測をする努力を全く放棄して、「もらえた額がもらえたもの」となるのがごくごく自然です。勿論、私もその一人でした。予測がなければ、もらえた額が予測に対して多いか少ないかのイメージ・ギャップは生じえません。株式報酬も源泉徴収されると思い込んでいれば、ただその額が税引き後だと思うだけです。

「本当に分からなかったのだろうか」をひも解くことの一助になればと思います。

また、過失の立証は、故意の立証と比較すると格段に難易度は高くなります。それが「悪魔の証明」であることはこれまで何度も述べました。

ところが、故意だとすると不自然な行動はかなりたくさんあります。つまり過失をダイレクトに立証するのではなく、「故意だとすると不自然→ 故意ではない→ 過失と考える方が自然」とする立証パターンです。

その中でも有力な事象の一つが、この追記でも記されている、2005年度申告分の過年度申告です。これに関しては、また機会を改めて詳説させて頂きたいと思っています。

引き続き応援よろしくお願いします。

10/1/2012











ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

ここをクリック→ #検察なう 冤罪と戦う八田隆を支援する会





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category: 刑事裁判公判報告

2012/10/01 Mon. 08:16 [edit]   TB: 0 | CM: 2

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この記事に対するコメント

ジョワ由紀氏のブログ、これは必読!

クレディ・スイス証券の給与体系が複雑であったことは、田中周紀著『国税記者・実録マルサの世界』にも簡単に書かれている。(211頁および213頁参照)

 八田氏が在籍した当時のクレディ・スイス証券の給与体系が、いかに日本国の納税者にとって面倒くさいものだったかは、八田氏のブログに掲載された松本直久氏の「嘆願書」(32/146)からも分かるはずである。

 私の場合、事件の当事者である八田隆氏自身から「ざっくり言って、こうしてこうなってこういう具合の給与プログラムになってたの」と説明してもらったので、その複雑さはよくわかっているつもりである。

 それでも、公判を傍聴された方の中には、検察の人の連発する「ほんとですかぁ~?」にひきずられて、何か「モヤッ」とした人もいるかも知れない。
 つまり、八田氏は本当に嘘をついているのではないか、クレディスイスの社員だった当時、八田氏は自分のもらう株式数や実際に懐に入る金額を正確に把握していながら申告時に隠していたのではないか、と疑ってしまった方もいるだろうと思われる。

 そんな方々は、この記事のリンク先である「ゆるゆるマニラ生活」のブロガーの書かれた記事を、是非お読みいただきたい。

 もしも貴方の給料がそんな具合に支給されたとしたら、貴方も、たぶん「それで自分の給料を計算して正確に納税しろっての? 無理だよ!」と叫びたくなるに違いない。…

 振り返って現在だから分かることだが、「クレディスイス証券会社集団申告漏れ事件」は、ある意味、起こるべくして起きた事件だったのである。

高杉ナツメ #- | URL | 2012/10/01 Mon. 14:46 * edit *

ありがとうございます、そしてお疲れさまでした。
ですよね、ホントに仰る通りの「もやっとした感じ」でした。
やっぱりパフォーマンスだったのかなあ…「ホントですか?」は…
なんか理解してるつもりで、もやっと…で、再度よおおく考えてメモもわかる範囲でイメージしてみると、確かに「わからない」なあと思った次第です。

裁判長は勿論プロですから、その辺は「お見通し」でいていただきたいですが。
お見通しで正当な判断をされる事を心から祈ります。

Yukimanila #- | URL | 2012/10/01 Mon. 15:40 * edit *

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