「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (192) 「強制捜査からのデイ・カウント 強制捜査から1386日」 10/2/2012 

#検察なう (192) 「強制捜査からのデイ・カウント 強制捜査から1386日」 10/2/2012

2008年11月の税務調査開始から、相当な時間が経過しています。クレディ・スイス証券で、同じく申告漏れであった他の職員は、その年明けの2009年の1-2月に修正申告で終わっています。

2008年12月の強制捜査から告発まで1年と2ヶ月という異常な時間がかかりました。

また、告発から検察取調べ開始までも、1年と7ヶ月という時間が経過し、検察特捜部の取調べも3ヶ月に亘りました。

この国税局査察部、検察特捜部が費やした膨大な時間だけ考えても、そもそも存在しない証拠を探し回って、証拠とも言えないような瑣末な事柄を積み上げて無理やり告発・起訴したということを強く疑わせます。

通常であれば、強制捜査から告発、告発から起訴までそれぞれ2ヶ月ないし3ヶ月というのが順当なところでしょう。数億レベルの税金の無駄使いです。

その間、私は、陸上競技で言えばマラソンの距離を、初めからダッシュを延々と繰り返しているような気分です。もう既に脚にきていますが、沿道の声援に支えられて走り続けています。

異常なまでに時間がかかっていることを理解してもらうため、強制捜査からのデイ・カウントを表示します。今日が1386日目です。

強制捜査に先立つこと1ヶ月前に税務調査が始まっているのですが、当初は、国税局資料調査課の取調べでした。私は敢えてこの期間をカウントしません。国税局の中にも、「話せば分かる」人もいると感じたからです。

資料調査課は、査察部と異なり、強制捜査権を持ちません。あくまで任意の取調べで、脱税事案を摘発していきます。そのため特に優秀な人員が集まっているとも言われています。彼らとの取調べで得た感触では、「話せば分かってくれる」といったものでした。数回の取調べの後、修正申告で手打ちとなる直前に、査察部の強制捜査が入り、捜査は査察部に切り替わりました。彼らの間での内部のコミュニケーションはないらしく、資料も全て別に提出、取調べも完全に振り出しからでした。

資料調査課の取調べとは異なり、査察部の取調べでは、どれほど一生懸命に説明しても、分かってもらえず、結局、「私たちの仕事はあなたを告発することです」と言われて告発されてしまいました。

「話せば分かってくれる」という期待が空しく裏切られたことは、1年7カ月待たされて始まった検察特捜部の取調べでも同じことでした。

先日の公判における検事の発言の「強制捜査が入れば、刑事事件になることは分かっていたでしょ」に裏付けられるように、結局のところ、検察の態度は強制捜査=告発=起訴という既定路線でした。

前回の被告人質問の公判の直前のある夜、突然、「国税局査察部、検察特捜部の取調べは何だったのだろう。毎回バンクーバーから帰ってきて、誠実に取調べに応じて一生懸命説明しても、結局、自分を有罪にするための手伝いをしただけだったのではないだろうか」という大きな疑念に囚われました。

弁護士に電話して話したところ、彼の返答は「本当ですね。でも協力しなければ、確実にその時点で逮捕でしたよ」でした。

やくざに「お前、ここに穴を掘れ」と言われ、一生懸命掘った後に「ご苦労さん、それがお前の墓穴だ」と殺されてしまったような、いやーな気分でした。

前回公判での検事のハナから「お前は嘘をついているだろう」と決めつける態度に腹が据えかねたのも、そういう伏線があったためです。常にこちらは真実を伝えようとする真摯な態度であるのに対し、捜査権力はそれを踏みにじり、挙句の果てに公判という真実を追求する場においても、「本当ですか~?」と言うのは実にふざけた態度だと感じました。「ここは真実を追求する場です」というのは、私の思いがつい口をついて出てきたものです。

昨日紹介した友人の傍聴記追記では、執拗なまでに繰り返される「本当ですか~?」を(多分、2-30回は繰り返す異常さでした)、推定有罪を裁判官に追認させようという検察のパフォーマンスだと冷静に分析していましたが、その場では、完全に頭に血が上っていたので、それを大人の対応で受け止めることはできませんでした。

日本最強の捜査権力と言っても、真実の究明をせず、被疑者を有罪に追い込むだけが仕事なら、強制捜査権や逮捕権、起訴権といった強大な権力は、それこそ狂人に刃物です。

そもそも私は、自分で正義感が強いと思ったことはありません。今でこそ私の行動は「世のため人のため」のような偉そうなことを言っていますが、それはあくまで後付けの論理です。もともとはもっとシンプルに、「ふざけんじゃねーよ。何から何までおめーらの好き勝手になると思ったら大間違いなんだよ」という、無鉄砲な見栄と意地でした。

そしてその代償は、確実に高くついています。プライバシーも暴かれ、痛くもない腹を探られ、ほとほと疲れます。

もともと人に物事を頼むために頭を下げることが苦手なのですが、「メールの一括送信で物を頼むのは失礼だ」とか、「感謝の気持ちが足りん!」と言われる度に申し訳なく思っています。

国税局や検察が自ら過ちを認めないのも、普通は狙われた個人の方がこの長期戦を耐えきれずに折れるからということがよく分かります。でもできないんだよなあ、長い物に巻かれろってのが。因果な性格だわ。

10/2/2012







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category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2012/10/02 Tue. 06:53 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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