「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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経過報告 (32) 「友人が送った笠間検事総長への手紙」 8/16/2016 

経過報告 (32) 「友人が送った笠間検事総長への手紙」 8/16/2011

日本は猛暑が続いています。皆さま、お体はいかがでしょうか。

依然、検察からは全く音沙汰がなく、告発から1年半が経過しました。強制家宅捜査が3年前の12月ですから、随分の時間が無情に経過していますが、まだ何も始まっていない状況です。嘆願書はベア―・スターンズ証券の後輩や、高校の後輩からのものが届けられ、合計143通になりました。ありがたいことです。

前回の経過報告でお伝えした郷原氏による申し出は慎重に検討した結果、お断りすることにしました。

郷原氏には、私のケースを礎にして検察の浄化を論じてほしい、そして副次的に全国報道で失われた私の名誉の幾許かの回復ができればよい、不起訴あるいは起訴された場合の無実の獲得に関しては二の次、三の次でよいとお願いしました。そのためのクライシス・マネジメント(最近はやりのコンプライアンス的発想による第三者委員会機能です)を企図していました。郷原氏の初の刑事弁護参加は世間の耳目を集めるものと期待されます。

郷原氏から提示された条件の一つに、彼の盟友である弁護士(元特捜部検事赤松幸夫氏)を弁護団に入れるというものがありました。私は、今まで散々、ヤメ検や税務署上がりの税理士といった天下り体質を批判していたこともあり、ヤメ検の弁護士先生を弁護団に入れることに著しい拒否反応を示してしまいました。ヤメ検全ての方が検察におもねるわけではないと思いますが、「検察とのパイプにより早期解決をめざす」ということは私の望むところではありません。

大甘な議論かもしれませんが、人生も折り返した今、目的達成に手段を選ばずという生き方をよしとしないものです。最後は真実が勝利すると思っています。そのことを信じ、自分を信じなければ、世の中何を信じて生きていけばいいというのでしょうか。

先日、友人の一人が、笠間検事総長に宛てて、直訴の手紙を添え日刊ゲンダイに連載された田中周紀氏の記事を送ってくれました。

笠間検事総長は、検察機構のトップで、先の検事総長が郵便不正事件を受けて引責辞任した後に任じられています。添付ファイルは先頃文藝春秋に掲載された笠間検事総長のインタビューですが、市川寛氏(元「暴言」検事、恫喝により虚偽の調書を強要したことを認めて検事を辞任した方です)曰く、これまで現職の検事総長がこの様な形でメディアに露出することは考えられなかったとのことです。

その友人の手紙を引用させてもらいます。

「(前略)
無罪の人を有罪にし、その人及び周囲の人の人生を長期に渡って狂わせることは、検察という大組織が持つ正義の理念からしたら、取るに足らないちっぽけなものかもしれません。でも、その人及び周囲の人にとっては、それが人生の中心になるのです。それまでは、良い仕事をして、良い家庭を築き、楽しい余暇を過ごす、といったようなことが生活の中心だったのに、“いかにして自分のやっていないことを、やっていないと信じてもらい、証明すれば良いのか”が生活の中心になるのです。

村木さんの場合は、とても短く済んだ方だと想像しますが、それでも1年以上はかかっています。普通に生活していれば1年なんて、あっという間に過ぎ去ってしまいますが、苦しい状況に置かれた時の1年はとても長いです。八田氏も国税局による刑事告発を受けてから、起訴・不起訴もされず、宙ぶらりんの状態のまま1年半以上放置されています。人は先の分からない状態に置かれることが、大きな苦痛になります。宙ぶらりんの状況に置いていること自体が無実の人間を無駄に苦しめていると、私は思います。

社会の効果・効率性のために、個人が犠牲になるようなことも、未成熟な社会では仕方ない場合もあるかもしれません。でも、今の日本のように先進国の仲間入りをして長く経った国は、個々人の利益の総和が社会全体の利益になると考えるよう進化していくのだと私は思っています。

そして、検察は、無実の人を長期間に渡って苦しめる存在ではなく、弱きを助け、悪人を罰する組織であって欲しいと私は願います。とても青臭い理想論であるかもしれません。また、理想を言っても実際に組織を変えるのは、とても労力がかかることは、企業という組織で働いている私にも分かっております。でも、何らかの理想を掲げないと変わる方針や計画すら立てられません。

笠間総長が検察という組織を変えたいという意思を強くお持ちであると文芸春秋のインタビューから窺えましたので、このような無礼とも思える手紙をしたためてしまいました。無実の罪で刑事告発を受けている友達がいるごく一般人の意見としてご参考にして下されば幸いです。」

この友人の笠間検事総長宛ての手紙は、この8月に人事異動で着任したばかりの小津博司東京高検検事長(検察のナンバー2)と渡辺恵一東京地検検事正(特捜部の直属上司)にも送られています。

こうした善意による正義を希求する声は必ずや届くものと信じています。

検察に対する直接的なアクションを取るのは(私や弁護士からではありませんが)、これが初めてです。

またこの8月中に国税局長の人事異動があると思われ、そのタイミングで何らかのアクションがあるかもというのが、弁護士と私の読みです。

私と子供は明後日、カナダに戻ります。次の帰国の予定は「検察の取り調べが始まり次第」飛んで帰ってきます(と言い続けて、もう1年半ですが)。皆さま、猛暑の折、熱中症にはお気をつけて下さい。また向こうから連絡させて頂きます。

ここをクリック→文藝春秋 笠間検事総長インタビュー

8/16/2011




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category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2011/09/26 Mon. 17:04 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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この記事に対するコメント

福島特殊詐欺(原野商法)

私は2014年6月に広島警察に特殊詐欺で逮捕されました。私自身は移転登記の申請で司法書士、弁護士も違法な仕事では無いと言う事で一回に1万円の報酬を得てました。10ヶ月で約80万円の報酬を得てこの仕事を辞めました。私自身は違法では無いと思っていましたが被害者もいて私も罪の意識に悩まされました。始めは無罪を信じ否認をしてましたが、検事に私の罪は100%の内のなかのほんの僅かだ本当に悪い奴を捕まえたいなどと私の場合は執行猶予がつくぐらいの事を言われ検事の言われるままに供述調書を書き署名しました。今思えば詐欺幇助では無く供述正犯にしたかったのだと思います。
結果は高裁で実刑4年6ヶ月です。
被害弁済も180万円加害者の嘆願書3名分など....
でも問題は主犯格の白木健太4億5000万円の報酬を得た人物が末端従業員より刑が軽い4年2ヶ月の実刑判決です。広島検察は全てを知りながら起訴内容については被害金額も少なめに裁判所に提出。こんな理不尽な判決は納得が行きません。私は現在上告中ですが広島検察を訴える事は出来ないですか。マスコミは事件が余り大きく無く取り上げてくれません。主犯格が末端従業員より刑が軽いと言う判例を作らない為何かする事は出来ないですか。よろしくお願いします。

狩谷 晶之 #- | URL | 2016/08/14 Sun. 17:12 * edit *

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