「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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経過報告 (33) 「国税局査察官、統括官に出した手紙」 8/28/2011 

経過報告 (33) 「国税局査察官、統括官に出した手紙」 8/28/2011

バンクーバーは朝晩はかなり涼しく、半袖では寒いくらいです。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

こちらの苦悩など全く関知しないかのように、検察からは依然連絡がないまま日々が過ぎていきます。この5月に起こった、来年のフランス大統領選候補の高官が出張先のニューヨークのホテルで性的暴行容疑で逮捕された事件に関して、先頃アメリカの検察が追訴を取り下げたと報道されました。自らの過ちを認める組織の態度のこの彼我の違いには全く落胆させられます。メンツにこだわる日本の文化といってしまえばそれまでなのでしょうが、過ちをひた隠しにするようでは何ら改善の見込みは得られません。

前回の経過報告で、友人が笠間検事総長に手紙を出してくれたことを書きましたが、その後、ほかの友人数人が検事総長に手紙を送ってくれると言ってくれました。以前にも書きましたように、反則行為に対抗するにはフェアプレイを続けるのみです。見て見ぬふりをする審判団に彼らの過ちを気付かせ、無法チームにプレッシャーを与えるのが観客のブーイングです。その応援に選手は鼓舞するものです。本当にありがたいと思っています。

また、国税局マル査の捜査官(「上司が『お前は騙されているのだ』と言って納得してくれないのです」と言った方)と、その上司の統括官(「証拠はありません。告発するのが私たちの仕事です」と言った方)に再々度手紙を出しました。

「xxxx査察官殿

前回のお手紙でお願いした、目黒税務署へのご説明はいかがなりましたでしょうか。既に強制捜査から2年と8カ月が経過し、重加算税に対する不服申立に関しても、決定がなされないまま既に1年と2カ月が経過しています。

昨年2月の刑事告発前にはアメリカの証券会社に内定をもらっておりましたが、刑事告発を受けてその内定が保留されました。その後、一旦は話が復活したのですが、やはり法的リスクを考えると雇用は不可能であるとの返事が最終的にありました。昨年12月のことです。添付したメールは先方からのメッセージです。

無実の罪で全国のみならず全世界に報道され(共同通信社が実名入りで英訳し、全世界に報道されました)、完全に金融の世界での再就職ができなくなり、文字通り人生を台無しにされたことは運命としか自分を納得させることはできません。しかし、これ以上、私の家族、特に年老いた両親を苦しめることは止めて頂けないでしょうか。

切にお願い申し上げます。

追伸

友人が先日、笠間検事総長に宛てて手紙を書きました。以下はその一部分です。同じ手紙をその友人は小津博司東京高検検事長、渡辺恵一東京地検検事正にも送っています。

『(前略)
無罪の人を有罪にし、その人及び周囲の人の人生を長期に渡って狂わせることは、検察という大組織が持つ正義の理念からしたら、取るに足らないちっぽけなものかもしれません。でも、その人及び周囲の人にとっては、それが人生の中心になるのです。それまでは、良い仕事をして、良い家庭を築き、楽しい余暇を過ごす、といったようなことが生活の中心だったのに、“いかにして自分のやっていないことを、やっていないと信じてもらい、証明すれば良いのか”が生活の中心になるのです。村木さんの場合は、とても短く済んだ方だと想像しますが、それでも1年以上はかかっています。普通に生活していれば1年なんて、あっという間に過ぎ去ってしまいますが、苦しい状況に置かれた時の1年はとても長いです。八田氏も国税局による刑事告発を受けてから、起訴・不起訴もされず、宙ぶらりんの状態のまま1年半以上放置されています。人は先の分からない状態に置かれることが、大きな苦痛になります。宙ぶらりんの状況に置いていること自体が無実の人間を無駄に苦しめていると、私は思います。

社会の効果・効率性のために、個人が犠牲になるようなことも、未成熟な社会では仕方ない場合もあるかもしれません。でも、今の日本のように先進国の仲間入りをして長く経った国は、個々人の利益の総和が社会全体の利益になると考えるよう進化していくのだと私は思っています。

そして、検察は、無実の人を長期間に渡って苦しめる存在ではなく、弱きを助け、悪人を罰する組織であって欲しいと私は願います。とても青臭い理想論であるかもしれません。また、理想を言っても実際に組織を変えるのは、とても労力がかかることは、企業という組織で働いている私にも分かっております。でも、何らかの理想を掲げないと変わる方針や計画すら立てられません。

笠間総長が検察という組織を変えたいという意思を強くお持ちであると文芸春秋のインタビューから窺えましたので、このような無礼とも思える手紙をしたためてしまいました。無実の罪で刑事告発を受けている友達がいるごく一般人の意見としてご参考にして下されば幸いです。』

xxxx査察官殿の良心におすがりしたいと思っています。同じ内容の手紙をxxxx統括官にも送ります。よろしくお願いします。」

添付ファイルは内定先からの通知です(彼らに送ったものは伏字ではありません)。何も変わらないかもしれません。しかしできることはなんでもやる、最後まで諦めないというのが私の信条です。

雪冤プロジェクトとという活動を、福岡の弁護士を始めとした方々がやっているのをその弁護士のツイッターを通して知りました。以下のリンクがそのサイトです。

ここをクリック→雪冤プロジェクト

そこでは雪冤プロジェクトに関してこう紹介されいてます。

「冤罪は、私たちの、誰にでも、どこにいても、いつの時にも、いやおうなく人生に覆い被さってきます。その被害は深刻です。人生を丸ごと奪います。教育をうけ、仕事について、恋愛をし、家庭をつくり、家族をいつくしむ、そんなすべての機会も、名誉も信用も財産も健康も生きがいも、そして夢も未来も根こそぎ踏みにじってしまいます。しかも、「法と正義」の名の下に理不尽極まりなく強いる人生被害です。
冤罪事件の多くは、「被告人」あるいは「共犯者」に犯行を自認する態度があり、まことしやかな内容の自供証拠がつきものです。さらには、一見符合するかのような証拠がそえられます。

このサイトでは、(1)冤罪事件のデータベース、(2)誤判研究レポート、(3)冤罪被害の掘り起こしと回復策、(4)雪冤活動相互の情報交換の4つを柱にしています。 すでに雪冤を果たしたその数の、10倍も100倍も1000倍にのぼるだろう誤判冤罪を掘り起こし、是正して、冤罪被害を回復するとともに、司法への信頼もまた回復することを目標としています。 」

その活動の中心である八尋光秀氏とメールのやり取りをしました。彼らの活動にエールを送り、こちらも大いに勇気づけられた次第です。この世の中から冤罪がなくなりますよう、心から望んでいます。

まだ日本は残暑が厳しいかと思います。皆さまもくれぐれもお体にはお気をつけ下さい。また連絡します。

ここをクリック→内定先からのレター

8/28/2011



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category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2011/09/26 Mon. 17:10 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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