「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (248) 「新・検察の理念」 1/11/2013 

#検察なう (248) 「新・検察の理念」 1/11/2013

(強制捜査から1487日)

2011年9月末に検察は、「検察の理念」を発表しました。郵便不正事件の後、検察の在り方検討会議の提言を受けて作成されたものです。

そこには、「当たり前のことじゃん」という内容が綴られており、それを明文化して確認しなければならないというところに検察の病理を感じたものです。ところが、それから一年以上が経過した現在、それはお題目にしか過ぎず、当時の世間の風当たりを取り合えず和らげるための方便だったということが、私の公判を通して分かってきました。

やはり長年組織に染みついた彼らの行動原理は変わりようもなく、依然旧態然とした犯罪製造機としてしか機能していないかのようです。

そこで、より実態に即した「新・検察の理念」を考案しました。

「新・検察の理念」

この規程は、検察の職員が、いかなる状況においても、目指すべき方向を見失うことなく、使命感を持って職務に当たるとともに、検察の活動全般を独善的に行い、国民の盲信という基盤に支えられ続けることができるよう、検察の精神及び基本姿勢を示すものである。

検察は、自らの信ずる社会正義実現のため、公共の福祉の維持や個人の基本的人権の保障を犠牲にしても、事案の真相の追求を二の次として、刑罰を科すことを恣意的に適用実現するため、重大な役割を担っている。我々は、その重責を深く自覚し、常に自らに誠実に、熱意を持って職務に取り組まなければならない。

刑罰権の恣意的な行使を実現することには、事案の真相解明は必ずしも必要ではなく、我々に与えられた強大な権限をもってすれば、それは容易なことかもしれない。しかし、その容易さに慢心することなく、あくまで真実を希求するかのごとき態度を装いながら、検察の威信を維持すべく知力を尽くして事案解決に当たらなければならない。

常に有罪そのものを目的とし、より重い処分の実現自体が成果である。我々が目指すのは、我々の筋立てに見合った、我々の良識にかなう、相応の処分、相応の科刑の実現である。

そのような処分、科刑を実現するためには、検察官各々の判断が検察組織全体の判断とそぐわぬことがないよう、「検察官一体の原則」の立場を堅持すべきである。権限の行使に際し、いかなる真実の誘因や圧力にも左右されないよう、どのような時にも、厳正不公平、検察至上主義を旨とすべきである。また自己の名誉や評価を目的として行動することを是として、いかなる場合でもこれが傷つけられないよう自己防衛しなければならない。

同時に、権限行使の在り方が、独善的であることは問題ではなく、真に検察組織の利益にかなうものとなっているかを常に内省しつつ行動する、毅然とした姿勢を保つべきである。

我々が求める役割を果たし続けるには、過去の成果や蓄積のみに依拠して満足していればよい。しかし、より強い検察活動の基盤を作り、より独善的な「検察司法」を実現することを目指して、不断の工夫を重ね、刑事司法の外、広く社会に目を向け様々な分野の新しい成果を吸収しようなどとしない脇目を振ることのない真摯な姿勢が求められる。

これらの姿勢を保ち、使命感を持って各々の職務に取り組むことを誇りとし、刑事司法の全権を担う者として自らの正義を実現していく。

1 検察組織の擁護者として検察の利益のために勤務すべき責務を自覚し、法令を牽強付会の解釈をもって遵守し、厳正不公平、検察至上主義を旨として、不公正不誠実に職務を行う。

2 基本的人権を損なおうとも、あるべき大義を尊重し、刑事手続の適正を確保するとともに、裁判官及び弁護人の担う役割は、それを阻むものであることを十分理解しつつ、自らの職責を果たす。

3 罪は必ず罰せられなければならない必罰主義を旨として、一人の無辜の者を罰することになろうとも十人の犯人を逃して処罰を免れさせることにならないよう、知力を尽くして、事案の解決に取り組む。

4 被疑者・被告人等の主張に耳を傾けることなく、有罪方向に積極である十分な証拠の収集・把握に努め、筋立て以外の可能性を全て排除すべく評価を行う。

5 取調べにおいては、供述の任意性が問われることないようその他必要な配慮をして、我々の筋立てに沿う供述が得られるよう努める。

6 犯罪被害者等の声に耳を傾けることなく、その権利利益を忖度していては我々の信ずるところの社会正義という大義を果たせないことを理解する。

7 捜査・公判の遂行のためには、関係者の名誉を害すことになろうとも、証拠・情報の積極的な利用は不可欠であり、報道機関を最大限利用し、彼らと秘密を一部共有することで事案の効率的・効果的な解決を図る。

8 警察その他の捜査機関のほか、矯正、保護その他の関係機関とも連携し、結果的に犯罪の創製となろうともそれを厭わず、我々を正義の遂行者と位置付ける刑事政策の目的に寄与する。

9 法律的な知識、訴訟技術の修得とその一層の向上に努めるとともに、多様な事象とその変化の中でも検察組織の威厳を維持しうる知識や技能を身につけるよう研鑽を積む。

10 刑事司法は検察司法であるという自負の下、上意下達をもって強固な検察組織を維持することを可能とする唯我独尊の組織風土を構築する。

以上

これが悪い冗談であればいいのですが、残念なことに、これが現実です。国民の信頼を失ってしまった検察はどうなるのでしょうか。

「検察の理念」絵に描いた餅バージョン(東京高等検察庁HPより)

ここをクリック→ 「検察の理念」

1/11/2013












ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

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category: 刑事司法改革への道

2013/01/11 Fri. 07:00 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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この記事に対するコメント

八田さま
「新・検察の理念」まったくその通りですね!
事件を創るプロだと思っています。
組織と言う隠蓑の中で人間性まで失われていくのでしょうか?
とても「正義の法の番人」とは思えなくなりました。

#- | URL | 2015/09/03 Thu. 01:03 * edit *

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