「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (251) 「ポリグラフ検査」 1/18/2013 

#検察なう (251) 「ポリグラフ検査」 1/18/2013

(強制捜査から1494日)

私は検察の取り調べに際し、ポリグラフ検査を要求しました。

ここをクリック→  経過報告 (67) 「検察取調べ 第十八回」

弁護人もその後、文書で検査を申し入れましたが、結局、その要求はかないませんでした。検察の言い訳は「検察に機械がない」というものでした。

そもそもポリグラフ検査を初めとした科学検査は、都道府県警察本部管轄下の科学捜査研究所(「科捜研」)や警察庁管轄下の科学警察研究所(「科警研」)でなされるものであり、検察が直接そうした科学検査をするものではないはずです。「検察に機械がない」から調べられないのであれば、彼らは、DNA検査を始め全ての科学捜査ができないことになります。

それが意味するところは明らかだと思います。

彼らは自分たちに有利な、被疑者・被告人を有罪にするための捜査は行うものの、真実を見極めるための捜査は行わないということです。

取調べに際し、彼らは私の無実を確信し、それを証拠として残したくないがために、検査を忌避したものだと思います。

ここでは、そのポリグラフ検査に関して説明します。

ポリグラフ検査は、昭和32年頃から犯罪捜査のために実施されるようになり、現在では年間5千件前後の検査実績があるとされています。

警視庁メールマガジン第172号(1/25/2008)より 

~ポリグラフは証拠になるのですか

「民事の紛争にも双方が同意すればポリグラフ鑑定を依頼できるというのを「日本法科学鑑定センター」というところが始めたそうですが、刑事事件においても、やはりポリグラフの信用度は高いんでしょうか?」

~広報課からお答えします。

「現状において、ポリグラフ検査の結果が証拠として採用された例はあまりなく、被疑者の同意を得て検査を行い、その結果を捜査に生かすという流れになっています。被疑者が同意した場合に限りポリグラフ検査は証拠能力があると法律にも定められており、同意なくしての検査は認められていません。信用度というよりも、捜査方針に参考として取り入れると言った方が正しいでしょう。」

「法律に定められている」というのは、過去の最高裁判例でポリグラフ検査の証拠能力を認めていることを言っているのだと思います。(注)

ポリグラフ検査は、黙秘権の侵害であるとの議論もあります。被疑者・被告人が検査を忌避した場合に、それが有罪の心証を形成するという指摘もされています。諸外国の運用もまちまちで、アメリカのように積極的にポリグラフ検査を実施している国もあれば、ドイツのようにポリグラフ検査を禁止している国もあります(但し、ドイツでは、被疑者・被告人の権利として、彼らがポリグラフ検査を要求した場合は、これを実施すべきだという議論があるところが興味深いものです)。

ポリグラフ検査では、皮膚電気活動や呼吸、心拍といった複数の生理反応を同時に測定します。

無題

この測定装置であるポリグラフ装置は、よく「ウソ発見器」と言われますが、ウソをついているかどうかを調べるものではありません。検査するのは、真犯人しか知らない、犯罪に関する事実を「知っているかどうか」です。

「女性がネクタイで首を絞められて殺害された」という事件を例にして説明してみましょう。

メディアでは「ネクタイ」が殺害に使用されたことは、報道されていないとします。つまり、殺害に使われた凶器がネクタイであることは、真犯人しか知りません。

これに対して「首を絞めるのに使ったものは~ですか」という質問をし、生理反応を記録します。質問項目は、例えば「ベルト」「ストッキング」「ネクタイ」「スカーフ」「電気コード」であり、被験者は常に「いいえ」のみを答えます。

反応は「ネクタイ」と質問された時に出ますが、反応は「いいえ」と嘘をついたから出るわけではありません。全ての質問に「はい」と答えても、あるいは何も答えなくても結果は同じです。つまり、生理反応は、質問に対して「ウソをつくから」生じるのではなく、それが実際の犯行に関連した内容であると認識するから生じるものです。このことから、ポリグラフ検査は「ウソを発見する」ものではなく、一種の記憶の検査であるとされています。

被疑者となった場合の自己弁護の方法として、科学捜査の積極的利用は一考の価値ありだと思います。

例えば、痴漢冤罪被害者が、繊維検査やDNA検査を自ら要求することで、「被害者の証言しか証拠がない」という痴漢冤罪被害者にとって圧倒的に不利な状況から、一歩踏み出すことができるのではないでしょうか。

科学捜査を、捜査権力が自分に都合がいいように利用させておく手はありません。冤罪の被害から身を守るのは、我々自らの責任と自覚すべきです。

(注) 最高裁昭和43年2月8日第一小法廷決定 「ポリグラフの検査結果を、被検査者の供述の信用性の有無の判断資料に供することは慎重な考慮を要するけれども、原審が、刑訴法326条1項の同意のあった書面(各検査結果回答書)について,その作成されたときの情況等を考慮したうえ、相当と認めて、証拠能力を肯定したのは正当である。」

1/18/2013















ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

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category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2013/01/18 Fri. 07:00 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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