「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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経過報告 (39) 「検察取調べ第三回 奇跡の生還」 9/14/2011 

経過報告 (39) 「検察取調べ第三回 奇跡の生還」  9/14/2011

奇跡の生還です。39通目の経過報告で皆さまにサンキューをお伝えできます(ダジャレかい)。

第1ラウンドの取調べ初日は防戦一方。予想はしていたものの、その予想を上回る強敵にようやくロープに救われた感のある初日でした(後から、弁護士に「あんな八田さんは初めて見た」と言われたくらいダメージを受けていたと思います)。第2ラウンドの昨日は、開始直後の大バトルでアドレナリン全開。相手のパンチもようやく見えるようになり、こちらの有効打も決まってイーブンに戻した感でした。第3ラウンドの今日は、淡々と開始したもののそのまま終わるわけもなく、途中再び炎上。しかし、終わってみると相手方のダウンを少なくとも2度は奪えたと思っています(贔屓の引き倒しで判定有利)。

今日の取調べ途中の激論は、やはり調書に関して。検事が再び繰り返しパターンを調書に落そうとしたため、「私は、取調べが始まる際に、大いに検察に期待した。国税局では告発ありきの捜査をされたけれども、検察は違うと思っていた。今の司法においては検察が一審的な役割を担っており、取調べのこの場はまさに真偽を問う場なのではないか。検事の、証拠をそろえようとするやり方には非常に失望した」と言いました。

検事は「検察が恣意的な判断をしているという批判には本当に辟易している。うちの会社(注:彼らは検察組織のことを『うちの会社』と呼びます)はそんなちんけなところじゃない。告発を受けたからそのまま起訴なんてことはないし、証拠があれば起訴、なければ不起訴、それだけだ」と応酬。

再びさんざやりあった挙句、私は納得し反省の意を示しました。私の反省する点というのは、メディアを始め周りには「私の置かれた立場は検察と対峙するものではなく、むしろ私が挑戦しているのは、『告発=起訴=有罪』という常識だ。なぜならその常識が、社会を冤罪のマッチポンプとしているからだ」と主張しながらも、私自身、検察に対し予断があったのかもしれず、必要以上の警戒心・恐怖心を抱いていたのかもしれないということです。それを検事も理解してくれたようで、「調書は、テクニカルには、起訴ということになれば公判の証拠とするものであるが、今回の事件については検察上層部が非常に強い関心を示しており、取調べの状況をすぐに調書として読みたいということで作成している」ということを言ってくれました。

刑事事件で否認すれば即、身柄拘束という常識を打ち破ることができました(勿論、まだ完全にその可能性がなくなったわけではありませんが、今日を乗り切ったことで、その可能性は格段に低くなったと思っています)。次は、告発=起訴という常識にチャレンジです。

取調べの内容をここで詳しくお伝えすることはできませんが、今日の段階では、まさに核心部(告発対象年度の確定申告時における株式の金額の認識)というところの直前まで行き、そこで寸止めです。昨日までの二日の取調べが夜9時までかかったのに対し、今日は5時半には終わりました。次回の取調べは来週火曜日の20日です。本丸の取調べに入る前、このインターバルの間に、彼らは方向性を決めてくるのだと思います。彼らは、これまでの歴史を繰り返す道を選ぶのか、「引く勇気」を示す決断をするのか、という一大決心をするのだと思います。

郵便不正事件後、検察トップに笠間検事総長が着任し、検察という肥大化した権力組織に改革をもたらそうとしています。そしてその一つが検察による独自捜査を縮小しても、今後は国税局と連携を深めて財政経済犯罪をこれまで以上に手がけるというものです。まさに私のような事案がそれに当たるわけですが、その改革を打ち出した直後に、非常に困難な事案にぶつかったということです。

先の経過報告でも書いたように、私の事件そのものは、サラリーマンの脱税容疑という取るに足らないものです。しかし、検察が改革を余儀なくされるというタイミングが、私の事件の重要性を著しく増加させたと言えます。メディアの関心を少なからず引いているのも、彼らもそうした時代性を感じ取っているのだと思います。

歴史が動くかもしれません。

9/14/2011


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category: 地検特捜部との死闘実況

2011/09/26 Mon. 17:24 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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