「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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経過報告 (42) 「検察取調べ第五回」 9/21/2011 

経過報告 (42) 「検察取調べ第五回」 9/21/2011

台風の影響で、今日の取調べは午前中で終わりとなりました。鎌倉まで帰るのに、あやうく電車が止まるところでした(東海道線が既に止まっていましたが、横須賀線が走っており、無事帰ることができました。それも今は止まっているようです)。

朝、豪雨の中、五反田駅に到着したのが朝10時。さすがに今日は報道陣の方は誰もいないなあと思っていたところ、1社の方が現れ、少し駅で雨宿りをした後、五反田分室へ向かいました。そしたら五反田分室前で4社の記者の方が待っておられました。「大変だなあ」とツイートさせて頂いた次第です。 

昨日、税理士の事務所に特捜部が強制捜査に入ったことはお伝えしました。その後、態度が硬化することもあるかと、今日の取調べは若干緊張の面持ちで臨んだのですが、今日は実に淡々と取調べが進みました。そして一旦昼食の休憩を経た後、検察庁分室に戻ったところ「今日は台風の影響で電車が止まることも予想されますので、ここで打ちきりましょう」と午後の取調べは全くされずに帰ることとなりました。午前中に一旦調書を締めていたので、午後は全く何もしないで帰途に着きました。

今日の取調べ内容で若干変わったことに触れられたのでお伝えしておきます。今日の午前中の取調べで多く時間を使ったのが、退職後に取得した株式についてでした。その株式を退職金と認識していたか、賞与と認識していたかを問われ、「退職を契機に与えられたものであり、税理士の判断も退職金として扱うことができるとするものであったが、国税局はそれを認めず、私も敢えてそれを争わなかった」と答えました。そして私はそれに続けて「修正申告額の計算根拠を問う税理士に対し、国税局捜査官は『このまま払った方が八田さんの身のためですよ』と言ったため、私たちはそれに従えば告発がされないと思ったことも敢えて争わなかった理由です」と答えました。問い「国税局捜査官ははっきりあなたに修正申告に従えば告発しないと言ったのですか」、答え「いえ、それは違います。私が、捜査官の言った『このまま払った方が八田さんの身のためですよ』という言葉を誤解したものです」、問い「その際、重加算税に関する説明はありましたか」、答え「いえ、全くありませんでした」。これが調書になった内容です。なぜ検事がそれを調書化したのか意図が分かりませんが、若干違和感を感じたものです。

調書は通常一人称で書かれますが、私の調書は上のように全て問答形式で作成されています。そして取調べと調書作成は完全に同時進行です。検事の問いを事務官が書き取り、その後で私が答える番です。取調べ初日に若干不用意な答えを修正してもらうのに大変苦労したので、今は非常に慎重に言葉を選んでいます。それが一字一句間違いなく調書化されています。これは弁護士曰く、全く異例なことだそうです。

私は時に答えを作るために1-2分沈黙し、頭の中で答えを用意します(メモを取ることもできるのですが、それはあくまで検事の質問がトリッキーだと感じた時に書き取ることでプレッシャーを与えるために使うのみです)。そして私の答えを検事がオウム返しして、事務官がタイプします。私が、一言一言、事務官がタイプし易いように言うのですが、検事も笑いながら「八田さん、事務官は私が言った言葉しかタイプできないので、事務官ではなく私に言って頂けますか」というやり取りもありました。この調書では、いわゆる「検事の作文」の余地は全くありません。私のケースでは、検察が必要以上に神経を使っている感じです。

まだまだ予断は全く許されませんが、彼らが通常と違うステップで事件を処理しようとしている雰囲気はあります。彼らの引く勇気に期待したいものです。それが実現したときが、「告発=起訴=有罪」という常識が覆される瞬間です。是非ご注目下さい。

明日も朝10時半から取調べがあります。ここが踏ん張りどころです。

9/21/2011


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category: 地検特捜部との死闘実況

2011/09/26 Mon. 17:51 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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