「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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ブック・レビュー 『人権読本』 鎌田慧編著 

ブック・レビュー 『人権読本』 鎌田慧編著

人権読本

「基本的人権の尊重」は日本国憲法において、「国民主権」及び「平和主義」と並ぶ3本の柱の一つであることは学校で学んだ。勿論、憲法に規定されていなくても、「人間が人間らしく平等にある権利」は守られるべきであることは概念的には分かる。それを問われて否定する者はいないだろう。

しかし実際にはどうであろうか。人権侵害は為政者の専売特許ではない。差別することは、被差別者の人間としての尊厳を奪う行為だからである。

この本では、人権が抑圧されやすい事例として15項目に分けて、その状況と課題を15人の論者が論じている。
子供
高齢者福祉
家庭内暴力
障害者
女性労働
過労死・過労自殺
コミュニティ・ユニオン
沖縄米軍基地
外国人差別
戦後補償
部落差別
ハンセン病
事件報道
死刑制度
陪審制

その15項目を並べてみて、私が本を読む前にある程度理解があったものもあれば、全く知らなかったこともあった。そこで考えたことは、もし全く知らなかったとしたら差別は起こらないのだろうかということだった。

例えば、私はハンセン病に関しての知識はそれがかつてらい病と言われた病気であり、隔離政策が取られたという程度しかなかった。目の前にハンセン病患者が現れて、握手を求められたら、以前の私であれば、躊躇したであろう。今は、喜んで握手をして「大変でしたね。頑張ったのでしょう。お疲れ様」と声を掛けることができる。やはり知らないということは差別につながるのだと理解したものである。

また差別意識は時代と共に変化する。極端な例だが、例えば戦前は不敬罪があったから、天皇を我々と同じ人間だとすることは犯罪に当たる行為だった。今は、同じ人間だと思わない人はいないだろう。そうした時代によって意識が変化するということは、我々は考えることによって、よりよい方向へ変えていくことが可能であることの証左だと考える。


社会的弱者や被差別者を擁護することを「きれいごとを言っている」と敬遠する向きも散見される。それはあくまで「強者の論理」であり、常に自分も反対側に回る可能性があることを意識し、またそうではなくても、人権の擁護は努力なくしては得られないことを理解すべきだと思う。

刑事被告人として差別される側に立って、自戒も込めて、人権を尊重する意義を考えてほしいと思う。そのきっかけとして、この本はコンサイスであり、スタート地点としての好書だと思う。

ここをクリック→ ブクレコ 『人権読本』

















ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会ダイジェスト版」(動画)


ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 被告人最終陳述

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category: ブック・レビュー

2013/06/16 Sun. 10:01 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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