「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

10« 2017 / 11 »12
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.

#検察なう (308) 「吉永祐介元検事総長死去、東京新聞コラム『筆洗』」 7/1/2013 

#検察なう (308) 「吉永祐介元検事総長死去、東京新聞コラム『筆洗』」 7/1/2013

(強制捜査から1658日、本日検察控訴趣意書提出期限)

「ミスター検察」「特捜の鬼」と呼ばれた元検事総長吉永祐介氏が亡くなられました。

各紙記事の中には、彼の厳しい人柄を紹介するために「出入り禁止」のエピソードを嬉々として書いているメディアとして批判精神の全く欠如した気色の悪いものもありましたが、昨日東京新聞朝刊のコラム『筆洗』は秀逸と思われましたので全文掲載します。

『筆洗』

企業や公共的な組織で不祥事が起きると、第三者委員会に内部調査をゆだねるのが最近の風潮だ。トップに座ることが多いのは元検察幹部。不正を調べるという役割から納まりがよいのだろう。

その検察自身の窮地を救うために退官直前にトップに推されたのが、亡くなった吉永祐介さんだ。1992年の東京佐川急便事件で、金丸信自民党副総裁を事情聴取抜きで罰金刑にしたことに、かつてない世論の批判がわき上がった。

法務官僚出身の「赤レンガ派」が続く歴代検事総長の中で異色の経歴。総長になる五カ月前の東京高検検事長の就任会見で「検事はあくまで、どぶさらい。汚れたところをきれいにするだけ」とさらりと言った場面が強く印象に残る。

ロッキード事件では主任検事として、田中角栄元首相らを逮捕、起訴。リクルート事件やゼネコン汚職も指揮した。総長になっても調書に目を通すなど「特捜の鬼」ぶりは健在だった。

国会議員らを次々と摘発する特捜部は捜査の職人集団からエリート集団になり、いつしか出世コースに。その中で醸成されたゆがんだ正義感や傲慢な世直し意識が、相次ぐ不祥事の遠因のように思える。

吉永さんは近年、体調を崩し検察関係者に会うことも少なかったという。マスメディアも加担して膨らんだ特捜検察の光と影。吉永さんが影を凝視していたのか聞いてみたかった。

(6月30日東京新聞朝刊掲載)

毎日新聞掲載の『評伝:吉永祐介さん死去』にも「ロッキード事件は、縁の下の力持ちのような存在だった職人集団、東京地検特捜部を花形ポストとみなす風潮を生んだ。近年の検察不祥事や検察批判は、こうした体質がもたらした弊害ではないか。本人の意図とは別に「吉永検察」の負の遺産だった」と書かれています。

今の検察は「検事はあくまで、どぶさらい。汚れたところをきれいにするだけ」という精神を忘れてしまったようです。特捜部の歪んだ正義感、功名心が行きついた先は一連の不祥事ですが、それを顕著に表したコメントが佐久間達哉元特捜部長の「いい事件やりたい」ではないでしょうか。

ここをクリック→ 佐久間達哉特捜部長就任記者会見

陸山会事件に係わる虚偽報告書問題や、私の巻き込まれた「クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」も彼の指揮の元行われたものです。彼はその後検事正に昇進、現在は法務省法務総合研究所国連研修協力部部長の役職にあります。私の無罪判決に対する検察控訴の経緯を見ても検察改革の道のりは依然はるか遠いと思われます。

7/1/2013













ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会ダイジェスト版」(動画)






TwitterやFacebookでの拡散お願いします。

category: 刑事司法改革への道

2013/07/01 Mon. 06:30 [edit]   TB: 0 | CM: 0

go page top

この記事に対するコメント

go page top

コメントの投稿

Secret

go page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://fugathegameplayer.blog51.fc2.com/tb.php/567-60645043
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

go page top