「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (309) 「『査察の概要』 何のための100%か」 7/4/2013 

#検察なう (309) 「『査察の概要』 何のための100%か」 7/4/2013

(強制捜査から1661日、検察控訴趣意書提出から3日)

国税庁は毎年査察部の活動内容を『査察の概要』として彼らのホームページで報告しています。先日、昨年度の『査察の概要』が公表されました。

ここをクリック→ 平成24年度 査察の概要

その中で注目すべきは「査察事件の一審判決の状況」という項目です。平成24年度の査察告発案件で判決が出された120件中、唯一無罪となったのが私の事案です。

国税庁ホームページでは、過去14年分のデータが公表されていますが、「査察の一審判決の状況」はそれまでの13年間、常に有罪率100%でした。

平成11年 判決件数 164件 有罪件数 164件 有罪率 100.0%
平成12年 判決件数 145件 有罪件数 145件 有罪率 100.0%
平成13年 判決件数 155件 有罪件数 155件 有罪率 100.0%
平成14年 判決件数 170件 有罪件数 170件 有罪率 100.0%
平成15年 判決件数 133件 有罪件数 133件 有罪率 100.0%

ここをクリック→ 平成15年度 査察の概要

平成16年 判決件数 171件 有罪件数 171件 有罪率 100.0%
平成17年 判決件数 156件 有罪件数 156件 有罪率 100.0%
平成18年 判決件数 141件 有罪件数 141件 有罪率 100.0%
平成18年1月~3月 判決件数 19件 有罪件数 19件 有罪率 100.0%

ここをクリック→ 平成18年度 査察の概要

平成19年度 判決件数 189件 有罪件数 189件 有罪率 100.0%
平成20年度 判決件数 154件 有罪件数 154件 有罪率 100.0%
平成21年度 判決件数 141件 有罪件数 141件 有罪率 100.0%

ここをクリック→ 平成21年度 査察の概要

平成22年度 判決件数 152件 有罪件数 152件 有罪率 100.0%
平成23年度 判決件数 150件 有罪件数 150件 有罪率 100.0%
平成24年度 判決件数 120件 有罪件数 119件 有罪率 99.2%

2160件の判決のうち、実に2159件が有罪となっています。

このデータを見た時に私が思い出したのは、JR福知山線脱線事故のことです。2005年4月に起こったこの事故では、乗客と運転士合わせて107人が亡くなりました。事故の直接的原因は、直前の駅を1分30秒遅れで出発し、その遅れを取り戻そうとした運転士による大幅な速度超過であると言われています。しかし、その背景には過密なダイヤを厳守させようとし、その目標が守られない場合に、乗務員に過酷な懲罰的処分である「日勤教育」をJR西日本が科していた事が挙げられています。乗客を安全に運ぶという本来の目的を忘れ、ダイヤを守ることが目的化してしまったものです。

査察の本来の目的とは、国民がきちんと納税することを促すためにあります。それがあたかも有罪率100%を目指すことに目標が変わってしまったかのように思えます。その弊害は、「公判を維持できないから」という理由で告発をしなかったり、告発したものは必ず検察に起訴をさせ、起訴をした以上は絶対に有罪とするよう働きかけるというものです。

JR福知山線脱線事故の後は、徹底した事故の検証が行われ、JR西日本が事故の再発防止を目指したことは言うまでもありません。しかし、国税庁や検察にそうしたことを望むのは無理なようです。私の無罪判決後の検察控訴が「我々は間違っていない」の一点張りであることを如実に示しています。

刑事司法が国際社会で「中世並み」と批判されるのも、彼らが過ちを認めることなく、思考停止しているからです。なぜ冤罪が引き起こされるのか、その構造的な問題の究明無くして、日本の刑事司法が国際的なスタンダードに追いつくことはないのではないかと思います。

我々国民の義務は彼らを監視することにあります。そして批判のための批判ではなく、建設的な意見を世に広めることが必要だと思います。

P.S.
この査察の概要は、「こーぞーの金融日記」に紹介されていました。『国税庁、査察の状況』をご覧下さい。

ここをクリック→ こーぞーの金融日記 『国税庁、査察の状況』

この方のブログでは、私の無罪判決についても書かれています。合わせてご覧下さい。

ここをクリック→ こーぞーの金融日記 『脱税事件無罪判決』

7/4/2013














法廷画が冊子化されました。正(第2回公判~第7回公判、400円)、続(第8回公判~第11回公判無罪判決、500円)の2冊です。ご希望の方は sienhatta@gmail.com までご連絡下さい(送料9冊まで80円、10冊以上160円)。

#検察なう


ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 「20分で分かる『クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件』~日本の司法を正す会ダイジェスト版」(動画)


ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 被告人最終陳述

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category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2013/07/04 Thu. 07:08 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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