「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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ブック・レビュー 『刑務所のすべて―元刑務官が明かす』 坂本敏夫著 

ブック・レビュー 『刑務所のすべて―元刑務官が明かす』 坂本敏夫著

刑務所のすべて―元刑務官が明かす

塀の中の世界は、一般人には伺い知ることが難しい。映画のシーンを見て想像するだけである。この本は元刑務官により書かれており、非常に正確な情報から構成されている。そしてこの本が優れているのは、単なる情報だけではなく、現場を直視した者の有益な意見が盛り込まれているからである。

著者が問題視しているのは、最近の厳罰化により、無期懲役が終身刑化し、長期懲役受刑者が増え、刑務所のキャパシティーが不足したり、受刑者から前向きな気持ちが奪われているというものである。

刑務所の問題を考える時、私がいつも思い浮かべるのは、非常に不適当な連想であることを覚悟の上で言えば、ゴミ処理場のことである。ゴミをただ単に捨てていけば、いずれゴミ処理の場所が不足するし、環境にも優しくない。リサイクルがエコロジカリー・フレンドリーなのは言うまでもない。受刑者も社会に還元して、社会の発展に寄与させる視点が必要であると思う。

日本の刑務所もそうした努力をしていることが、この本を読んで理解したが、その効果は十分ではないようである。

「刑務作業製品の即売会などで売られる工芸品や家具などは、それは見事なものだが、出所後その技能を活かして家具職人になったという話はついぞ聞かない。そういった職場がないのだ」

また不況により企業が生産拠点を海外に移すことによって、刑務所作業の受注も減少している実態が語られている。社会が刑務所及び受刑者、「刑務所帰り」を自らの一部として有機的に結合していない現状がそこにある。

語るのは易く、解決のハードルは非常に高いが、まずは現状を知り、問題点を知り、前進の方策を考えることが必要である。この本はそのための一助となることは間違いない。

勿論、これから入所を予定している人の実用書としては申し分ないことを付け加えておく。

ここをクリック→ ブクレコ 『刑務所のすべて―元刑務官が明かす』
















ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 経緯説明 「真実は一つである」

ここをクリック→ 被告人最終陳述

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category: ブック・レビュー

2013/10/20 Sun. 04:04 [edit]   TB: 0 | CM: 2

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この記事に対するコメント

八田さんが今年1月に書かれた「新・検察の理念」冗談ともつかぬ理念が現実なのでしょうね。一般人から見て何でこれが事件なの?また
御殿場事件のように不自然な供述があっても裁判で実刑とされ服役後またまた
民事裁判で争う…本当に事件を起こした人間が服役後まで真実を争って裁判など出来るものでしょうか?全面可視化・全面証拠の開示・弁護士立会いの取り調べなど司法改革は待った無しの状況なのですが一向に進まぬ法整備に何か虚しさを感じます。世界の先進国であるはずの日本が何故、刑事司法が中世のままと
揶揄されているのにも関わらずその状態を放置するかの如く法整備が
進まないのか?八田さんのブログから何故?と言う私の疑問に答えてくれて
おりますが、国家国民のための法律が法務官僚の都合によって歪められている…と言う現実に「これで良いのか日本」そんな思いです。
八田さんのブログが多くの冤罪者に勇気を与えておられることを忘れないで
ください。そしてこのブログが長く続くことを期待致しております。
八田さんが失われた友人以上に多くのファン・多くの応援団が背中を
押しています。頑張ってください。応援者より

名無し #- | URL | 2013/10/20 Sun. 14:01 * edit *

ありがとうございます

背中を押されて頑張っております。引き続きご支援よろしくお願いします。

八田

八田隆 #- | URL | 2013/10/20 Sun. 14:47 * edit *

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