「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (367) 「控訴審判決を前に」 1/30/2104 

#検察なう (367) 「控訴審判決を前に」 1/30/2104

(強制捜査から1871日、控訴審判決まであと1日!!)

昨年3月1日の一審無罪判決から既に11ヶ月が過ぎようとしています。検察控訴により一旦は振り出しに。そして明日、1月31日に私の控訴審判決が下ります。

一審判決を前にした気持ちを書いた#検察なう (268)「判決を前に」を読み返して、全く変わっていない部分もあれば、大きな心境の変化もあります。それを書き記したいと思います。

ここをクリック→ #検察なう (268)「判決を前に」

全く変わっていない部分は、私の内心ですが、判決の結果が私の人生に影響することはないという強い信念です。自分をみじめに思うのも、誇らしく思うのも各人の意思が導くものだと思います。私の幸・不幸を決めるのは、国税局でも検察でも裁判所でもなく、自分自身だというそれだけのことです。

しかし、大きく変わったこともあります。

一審無罪判決直後は、それを素直に喜べない自分がいました。何か腑に落ちないものを感じていました。今思い起こすと、それはサバイバーズ・ギルトに似たようなものだったと思います。私が無罪になったところで、刑事司法の矛盾がなくなるわけでもなく、もっと切実に苦しんでいる冤罪被害者がそれこそ数限りなくいる中で、私だけが無罪判決でよいのだろうかと思いました。

しかし、無罪判決後、多くの人が私の無罪判決を喜んでくれ、また私の無罪判決に希望を見出した人も少なからずいることを知り、是非ともこの無罪判決をその人たちのためにも守りたいと思うようになりました。それゆえ、検察控訴が決まった後は、「控訴審は勝ちにいく」と公言してはばからなかったものです。

控訴審の間、私を力づけたことには三つあります。

一つは言うまでもなく、より広範な支援者の方々のサポートです。5年もの間、自分よりはるかに強大な国家権力と対峙していると、何のためにこれだけの労力を払わなければならないのか、その結果一体何が残るのかと考えると非常に大きなストレスを感じました。そうした時いつも助けられたのは、支援者の方々のサポートによってでした。無罪判決後は、更にその支援の広がりを感じました。ブログのアクセス数も増え、応援メッセージを書き込んでくれる方もいます。

もう一つは、喜田村洋一弁護士が弁護人に加わってくれたことです。やはり、控訴審の戦い方を熟知した「無罪請負人」の弁護を得たことは、大船に乗ったような気にさせてくれました。主任弁護人小松正和弁護士とのツートップは、少数精鋭、一騎当千の弁護「団」でした。

そして最も大きなものは、佐藤弘規裁判長以下一審裁判体の判決文です。弁護人が主張する「脱税犯であれば矛盾が生じる証拠」の数々を全く採用せずとも、検察の主張はそれ自体不十分であり、推定無罪の原則に則り無罪であるという骨子の判決文は、無罪判決としては相当強固なものです。

私は一審無罪判決後、検察控訴を斥けるべく、陳情書を集めました。今では、それは自分の弱さであったと反省しています。やられたらやり返す。その強さが、まだまだ私には足りなかったように思います。

明日の判決で、検察控訴は棄却されると信じています。そしてその場合、是非とも検察には上告してほしいと思っています。それでは私が裁判所を信用しているのかと問われれば、私は「いや、違う」と答えます。私が信用しているのは、一審裁判体の判決文です。

国税局告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決は、検察無謬神話に風穴を開けました。その風穴は大きければ大きい程いいものです。検察控訴、そして検察上告を打ち破り三タテを食らわせることでどデカイ風穴を開けたいと思っています。検察無謬神話が虚構であることを世の中の多くの人が知ることは、刑事司法改革の大きな一歩だと思います。

私は、公判のあるべき姿は、裁判官、検察、被告人及び弁護人が真実の追求という同じ方向を向いているものだと思います。つまり検察と被告人・弁護人は対立するものではありません。しかし、検察は公判を勝ち負けのゲームだと思っているようです。私はその一方当事者として売られたケンカは買わざるを得ないものです。そしてそのケンカに勝つことで、検察にそれが間違っていることを教えたいと思っています。

明日、午後1時30分、雌雄が決します。是非、ご注目下さい。

1/30/2014











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category: 刑事裁判公判報告

2014/01/30 Thu. 02:04 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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この記事に対するコメント

祝福

控訴審無罪判決おめでとうございます

ポン #- | URL | 2014/02/01 Sat. 08:39 * edit *

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