「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (372) 「無罪確定なう!」 2/17/2014 

#検察なう (372) 「無罪確定なう!」 2/17/2014


強制捜査から5年余り、1886日を経ての無罪確定の瞬間は穏やかに訪れました。

先週金曜日最初に連絡を受けたのは、2時半頃記者クラブの月主幹事会社の記者からの電話でした。検察が上告断念を発表したから、コメントが欲しいとのこと。上告期限は金曜夜中の12時で、検察はそれをしれっと渡過させると思っていたためそれ以前に発表することは若干意外だったのですが、テレビが昼ニュースで取り上げることができない時間帯をわざわざ選ぶという相変わらず姑息な検察のメディア・コントロールだったのでしょう(控訴審判決も同じ時刻に徳洲会の初公判をぶつけられたし)。

私が記者に答えたのは
1) なぜ最後まで捜査当局は引き返す勇気がなかったのか、それが残念。
2) 無罪が維持され確定したのは、正しい判断をした一審裁判体、控訴審裁判体にとってよかった。
3) 弁護戦略上、ターゲットは検察に絞ってきたが、国税局も同様に責任があり、彼らを聖域化するべきではない。人権を容易に侵害する強大な権力をもった捜査当局は責任感をもって任に当たってほしい。
の3点でした。特に3点目はあまりこれまで言って来なかったことなので、強調したつもりです。「確定申告前というタイミングで報道各社さん、記事にしにくいんじゃないですか」と言ったところ、「それは各社の判断ですから」とその記者の方は言っていましたが、やはり見事に記事になることはなかったようです。

その後、主任弁護人の小松正和弁護人と話しましたが、彼の第一声が「えー、それは残念だなあ」でした。実家に電話しても、母親は「仕方ないがいね(「仕方ないよね」の金沢弁)。ツイッターやフェイスブックで状況を知った友人も「なーんだ、ざんねーん」のリアクション。おいおい、一応そこは「おめでとう」じゃないの、みんなどんだけ上告にやる気満々なんじゃ(笑)って感じでした。

その後、インターネット上ではお祭り状態。

堀江貴文氏がブログで検察の上告断念の一枚ペラのコメントを批判しています。
ここをクリック→ 「検察が世の中舐めきってることを証明する一つの文書。」

確かにひどいですねえ。上告理由どころか、起訴の理由も控訴の理由もないだろがー!って感じです。でも、検察が虚勢を張っていることは明らかなので、むしろ哀れな感じもします。「反省に更生なし」とは日々犯罪者と向き合っている彼らは心底理解していると思いますが、その彼らをしてこの態度では、検察改革の道は遠いとしか思えません。というか、そもそも変わらなければという意識が全くないんでしょう。

更に深刻なのはメディアの機能停止です。江川紹子氏の最新記事をご覧下さい。
ここをクリック→ 江川紹子氏Yahoo!ニュース「無罪確定。されど・・・」

冤罪の直接加害者は検察や警察、国税局ですが、彼らの暴走を止めることができない裁判所やメディアの責任は重大だと思っています。今回、それを未然に食い止めた裁判所のファインプレーをメディアがきちんと報道しないという事実は、彼らに社会の木鐸としての自覚はなく、大本営発表を続けるだけの捜査権力の広報部となっている状況を露呈しています(その中で、実名報道をした産経新聞、TBS、テレ朝は健闘しているのではないでしょうか)。

私の気持ちを代弁するかのような高校友人のフェイスブック書き込みを是非ご覧下さい。
ここをクリック→ 高校友人フェイスブック・コメント

これから、攻守を入れ替えての第2ラウンドとして国家賠償請求訴訟に突入します。日本の司法には、冤罪の原因追求という機能がないため、そのためには国賠請求審で戦うしかないという事情があります。

私のような公権力の恣意的な行使による被害者を生まないためにも、またこれ以上無駄な捜査、公判で税金の無駄遣いを防ぐためにも、なぜこのような事件が捜査権力によって作られたかを解明していきたいと思います。具体的には、外資系証券業界で数百人の株式報酬申告漏れがありながら、なぜ私一人が告発・起訴されたのか。記者の取材に対し、国税局は「彼は悪質である」と答えていますが、私のいかなる行為をもって悪質であるとしたのか(それが金額なら「金額が一番多かったから」と答えればいいものを、敢えて「悪質」というからには、金額以外の何らかの要素がからんでいるはずです。そして私は仮装・隠蔽工作を全くしておらず、それは国税局も分かっています)。

一般人の刑事司法に対する理解度はとても低いものです。それは私が当事者となる以前の状況を考えるとよく分かります。しかし、当事者になってみると、とんでもないことがたくさんあります。それを当事者の立場から警鐘を鳴らし続けることで、刑事司法が正しい方向に進み、少しでも我々国民が安心して生活できるようになればいいと思っています。

これまでのご支援本当にありがとうございました。そしてこれからも引き続き応援して頂ければと願っています。

2/17/2014











法廷画が冊子化されました。正(第2回公判~第7回公判、400円)、続(第8回公判~第11回公判無罪判決、500円)の2冊です。代金(実費)は、無償で法廷画を描いてくれた漫画家にカンパされます。ご希望の方は「#検察なう フェイスブック・コミュニティ」のメッセージでご連絡下さい(送料9冊まで80円、10冊以上160円)。

#検察なう


ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 被告人最終陳述

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

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category: 刑事裁判公判報告

2014/02/17 Mon. 00:23 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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