「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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無罪を勝ち得るために~冤罪と戦う方法 その1 「被告人の心構え (1) 執着せずあきらめない」  

無罪を勝ち得るために~冤罪と戦う方法 その1 「被告人の心構え (1) 執着せず、あきらめない」

ブログ「蟷螂の斧となろうとも」いつも読んで頂き、ありがとうございます。

ブログ内では刑事司法の矛盾に関する考察である「#検察なう」ほか、いくつかのサブ・カテゴリーのシリーズを設定していますが、私の経験をダイレクトに生かしてもらうために「無罪を勝ち得るために~冤罪と戦う方法」というシリーズを立ち上げます。いわゆる冤罪と戦うノウハウです。当事者の方は、是非とも参考にして試練を乗り切って下さい。現時点では当事者でない方も、冤罪は誰にでも降りかかるリアルなリスクです。転ばぬ先の杖となるかもしれません。

実践的な内容を目指しますが、この治療法が冤罪被害者のどなたにでも通用するものではないと思っています。冤罪というほぼ治療不可能な難病に対して、私には効いたカクテル療法だと思って読んで頂ければ幸いです。『ダラス・バイヤーズクラブ』の冤罪バージョンです。

まず初回のテーマは「被告人の心構え」です。私は「執着せず、あきらめない」ということを訴えたいと思います。

冤罪被害者のまず考えることは、なぜ自分がこのような目に会わなければならないのかという疑問です。そのあまりに理不尽な巡り合わせに、自分が本来の人生を取り戻すには、裁判を戦って無罪を勝ち得ることだと思うことは自然なことだと思います。冤罪を晴らす(冤罪をすすぐ「雪冤」という言葉があります)ためには無罪が必要であり、無罪が得られなければ、自分は不幸であると考えるのも仕方ないかもしれません。

冤罪被害の当事者として、誠意をもってアドバイスします。もし無罪が得られなければ、自分は不幸であると考えるのであれば、戦うことはお辞めになった方がいいと思います。なぜなら、刑事裁判の有罪率が99.9%を越える現実がある以上、そうした考え方は、99.9%以上自分を不幸にするマインドセットだからです。つまり結果に執着することは自分を不幸にする以外の何物でもないと理解して下さい。

しかし、冤罪被害者の一人として、私は心の底から冤罪を憎んでいます。そして、冤罪をこの世から殲滅するには、やはり冤罪被害者があきらめることなく戦うことが必要だと思っています。但し、この戦いは本当に辛いものです。何度も心が折れそうになります。そこを歯を食いしばって頑張ってほしい、最後まであきらめないでほしいものです。

それが「執着せず、あきらめない」という意味です。

私は、国税局に告発されて、初めて自分の置かれた状況を理解しました。一年以上の国税局の取調べの間は、国家権力が間違いを犯すはずがないとナイーブに信じていました。そして彼らは私の無実を理解しているという確信がありました。刑事告発されて、自分が冤罪という底なし沼に足を取られたことを理解しました。

刑事告発後、ヤメ検の弁護士に虚偽の自白をすることが得策であることを暗に示唆されたり、告発の記事を書いた全国紙の記者に「八田さんは有罪になります。そうでなければ我々は怖くて記事が書けませんから」と言われて、私は早い時点で無罪をあきらめました。

しかし、やっていないことを自分でやったと言えない単純な頑固さと、国家権力が好き勝手やっていることが我慢ならなかった憤りが出発点で戦うことを決意しました。あとはがむしゃらでした。そして査察部告発、特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決は、単なる結果オーライです。

「執着せず、あきらめない」ということが「言うは易く、行うは難し」であることは百も承知です。しかし、自分の人生が掛かっています。その人生を幸せにするのも、不幸にするのもあなたの考え方次第だということを理解して下さい。

もし冤罪と戦うのであれば、結果に執着しない。有罪になろうが、あなたの人生をあなた自身が幸せにすることは十分に可能です。そして戦うと決めたらあきらめない。周りの方は必ずあなたを応援してくれます。勿論、私もあなたを応援します。頑張って下さい。

P.S.
現在発売中の雑誌『週刊現代』に私のインタビューが掲載されています。内容は『週刊現代』っぽい分かりやすい感じですが(笑)、4ページに亘るボリュームです。取材をしてくれた記者の方が、随分と資料を読み込んでくれていたのが印象的でした。是非、読んでみて下さい。

週刊現代

3/20/2014








法廷画が冊子化されました。正(第2回公判~第7回公判、400円)、続(第8回公判~第11回公判無罪判決、500円)の2冊です。代金(実費)は、無償で法廷画を描いてくれた漫画家にカンパされます。ご希望の方は sienhatta@gmail.com までご連絡下さい(送料9冊まで80円、10冊以上160円)。

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category: 無罪を勝ち得るために

2014/03/20 Thu. 00:03 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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