「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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経過報告 (58) 「検察取調べ第十四回」 11/3/11 

経過報告 (58) 「検察取調べ第十四回」 11/3/2011


久々に取調べ再開です。前回までの取調べで一通りの取調べが終わっていたため、このインターバルの間にどんな新事実の発見があるかと思いきや、今日の取調べは本当にがっかりするものでした。彼らの取調べの方針が決まったようです。それは、私の記憶違いを、「嘘をついている」→「なぜ、嘘をつかなければいけないか。それはやましいことがあるから」とこじつけることに終始するものです。

彼らの取調べは、何ら事実の究明ではありません。彼らは自分たちが質問する問いの答えを既に持っています。そしてその答えと、私が記憶違いで少しでも違ったことを言おうものなら、それを全て「分かった上で虚偽の供述をしている」という解釈をするというものです。

例えば、押収物件の中に給与明細があります。それがある時期以前のものしかなく、以降のものがない理由を問われました。私は、あまり給与明細の内容を確認することもなかったので、「保管するのが面倒になり、読まずに捨てることもあったのではないか」と答えました。しかし実際には給与明細がある時点からペーパーレスになり、web上で確認することになったようです。私は、今日の今日までそのことすら知りませんでした。そこから彼らの導く結論は、「私が給与明細の内容を確認していないという虚偽の主張をするために、捨てたなどと言った」というものです。

また、会社は給与関係の事務をアウトソーシングしていたため、私の認識では「東京オフィスには経理部はない。シンガポールに担当者がいる」というものでした。ところが、今日取調べで提示された会社の書類には、東京オフィスの経理担当の名前の記載がありました。これは私の思うところでは、アウトソーシングしていても、総務部に窓口となる人間がいて、しかし実務は全くタッチしていないというものだと思います。しかし、そこから彼らの導く結論は、「株式給与はシンガポール・オフィスが担当し、現金給与は東京オフィスが担当するのが事実であるのに、東京オフィスに経理部がいないと嘘をつくのは、株式と現金で支払い者が異なることで税務の違いに気付いたことを隠すものだ」というものです。私は、「それならその東京オフィスの担当者に、実際の業務がどうであったを調べてほしい」と言いましたが、検事は「その必要はない。あくまで東京オフィスに経理部の人間がいて、それをいないと言った事実が重要だ」と取り合ってくれませんでした。

私が「会社の給与に関する所得税は全て天引きされている」と思っていたという根幹の事実から随分と遠い周辺事実から、なんとかほころびを見つけて無理やりつなげようとしている感じです。

とにかく検察の取調べというものは、真実の追求からは程遠く、有罪にするためのストーリーのつぎはぎをしているだけのものだということがよく分かりました。こうした不毛な作業を、血税を使って優秀な公務員がやっているという事実には、国家権力に対して本当に幻滅するものです。

最近、フェースブックで知り合った友人の友人が私のブログを見つけて、励ましの言葉をくれました。マハトカ・ガンディーの言葉です。
「あなたがおこなう行動がほとんど無意味だとしても、それでもあなたはそれをやらなければなりません。それは世界を変えるためにではなく、あなたが世界によって変えられないようにするためです」
腑に落ちる、という言葉が適当でした。しかしそれでも私は世界を変えたいと思っています。いかにそれが無謀な試みであったとしても。

11/3/2011


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category: 地検特捜部との死闘実況

2011/11/03 Thu. 05:52 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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