「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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無罪を勝ち得るために~冤罪と戦う方法 その3 「被告人の心構え (3) 不公平感を持たずに、いつも明るく楽しく」 

無罪を勝ち得るために~冤罪と戦う方法 その3 「被告人の心構え (3) 不公平感を持たずに、いつも明るく楽しく」

阪神大震災の時でした。被災地の復興が遅れているという報道を目にして、モラルの低下を心配しました。なぜ自分たちがこういう目にあわなければならないのだろうという憤懣が伝わってきたからです。

戦後の焼け野原の状況は経験していませんが、祖母からよく聞かされました。その頃はもっと大変だったろうに、不満の質は違っていたのだろうと思います。それは、みんなが皆大変だったために不公平感を感じなかったからだろうと思います。

人として一番自分を貶める感情は、不公平感からくる妬み(ねたみ)や嫉み(そねみ)だと思います。それは、自分が他人のレベルに達することが適わない状況下で、他人を自分のレベルに引きずりおろして溜飲を下げようとする心持ちです。それは何の解決にもならないどころか、前向きに物事を対処する意欲の低下につながるものです。

普通人は、「冤罪被害にあうような者は何かの原因があってそういう目に会うのだろう。因果応報だな。だから自分は冤罪なんかとは全く関係がない」と思いがちです。残念ながらそれは正しくありません。普通に生活している人が巻き込まれるのが冤罪です。

そうすると、巻き込まれた人は必ず思ってしまいます。「なぜ自分がこういう目にあわなければならないのか」と。私は当事者だけに痛いほどその気持ちは分かりますが、当事者だからこそはっきり言います。世の中はそもそも不公平なものなのだ、と。

そして「世の中はそもそも不公平だ」と諦めるだけでは、マイナスをニュートラルなポジションに戻すだけに留まってしまいます。せっかく冤罪に巻き込まれたのであれば、もう一歩足を踏み出してみませんか。

不公平感を自分の心に侵入させることなく、「自分を苦しめるこの理不尽なことは、他人に経験させてはならない」と「正しい不満」を持つことが必要です。

冤罪との戦いを自分だけのためではなく、世のため人のためと考え、そのために自分が選ばれたと考えることはできないでしょうか。そう考えることは間違いなく冤罪と戦うあなたに勇気を与えます。そのために自分が選ばれたという、新造人間キャシャーンではありませんが「俺がやらねば誰がやる」という気持ちです。

「試練は越えられる人にしか与えられない」という言葉があります。その言葉は絶対的には正しいとは思いませんが(例えば虐待死は殺された子供にとっては到底越えられる試練ではありません)、心の持ち様、あるいは「越える」ことの意味を考えることで、試練は必ず越えられると思うことは心の支えになります。

冤罪という試練を「越えること」が、「無罪を得ること」だとすれば、それを越えるのはほぼ不可能です。しかし「越えること」が、「自分の信念を曲げず、捨て石になっても理不尽な国家権力にノーと主張すること」であれば、そう考えた瞬間にあなたは試練をほぼ越えることができています。そして人は、自分のために生きるよりは、人のために生きる方が強くいられることを忘れないで下さい。

また、冤罪という過酷な状況を乗り越えるためには、人の助けが必要になることは間違いありません。その時に、自分の悲惨さを訴え、同情を誘うことはあまり得策とは言えません。彼らには彼らの人生があり、不幸に接することを厭うのが人間の性(さが)だからです。

布川事件の冤罪被害者桜井昌司さんは、いつも自分の巻き込まれた冤罪事件のことを支援者に語る際に「明るく楽しい布川事件」と言っています。私も「明るく楽しいクレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」とまでは言わなかったものの、支援してくれる方に「#検察なう Tシャツ・プロジェクト」と題して、「#検察なう」のロゴを入れたTシャツを着て写真を撮ってもらいそれをブログに掲載したり、公判を参加型イベントと称して、ツイートをしてもらったりしました。不謹慎だという声もありましたが、私は何も悪いことをしていない以上、何ら恥じる必要はないと思っていました。

冤罪に巻き込まれた方は、伴走者に精神的負担を掛けるマラソンランナーより、一緒に走りたいと思わせるマラソンランナーを是非とも目指して下さい。そしてみんなで一緒にゴールした喜びを分かち合えればいいと思います。それが勝利という結果であろうがなかろうがそんなことはどうでもいいことです。一緒にみんなで走ったという思い出が、あなたの人生にとっての宝になるはずです。

冤罪と戦うあなたを私は応援します。頑張って下さい。










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category: 無罪を勝ち得るために

2014/04/28 Mon. 00:55 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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