「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (389) 「報道被害にどう対処するか(1)」 5/1/2014 

#検察なう (389) 「報道被害にどう対処するか(1)」 5/1/2014

これまで報道被害についての実例を検証しました。

ここをクリック→ #検察なう (387) 「報道被害について考える~刷り込まれる『推定有罪』(1)」

ここをクリック→ #検察なう (388) 「報道被害について考える~刷り込まれる『推定有罪』(2)クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」

報道被害にあった場合、どのように対処すべきでしょうか。本来は権力を監視し、国民の人権を擁護するべきメディアが、三権に匹敵する権力を持つ「第四権力」の脅威となった場合、あなたはどうすべきでしょうか。

やみくもに批判したり、いきなり法的手段に訴えるのはセンスがないように感じます。それは功を奏しないことの方が多いでしょうし、解決に時間がかかり過ぎます。1回きりの報道であれば、無視したところでダメージは限られていますが、続報される可能性を考えると、メディアスクラムになる前になんとか被害を食い止めたいところです。

報道被害というと、多くの人には非現実的だと思われますので次のようなケースを考えてみましょう。

あなたのよくない噂が囁かれているようです。その噂を広めているのは、仲間内から「拡声器」とあだ名され、彼女の耳に入ったら必ず広まってしまうと言われているB子です。彼女はあなたのことをよくも知らないのに、仲のいいA子からあることないこと聞かされ、それを言いふらして回っています。このA子はかなり性悪な女で、あなたのことを一方的に嫌って、あなたの評判を落とすことをはっきりと意図しています。さてあなたはどうすべきでしょうか。

これが取るに足らないことであれば、無視することが一番ということになるのでしょうが、あなたの生活にシリアスな支障を引き起こす場合には、やはり何らかの対処をすることが望ましいと思われます。

そうした場合には、B子と直接話をして正しい認識を持ってもらう、過去に言ったことの訂正まではできなくても、それ以降一方的な情報で、悪意のある噂を広めることだけは食い止めることが必要だと思われます。B子はあなたを知らないから悪い噂を広めているだけで、それが真実と異なると知れば、そうしたことはやめるのではないでしょうか。話をすればB子は悪い人ではないかもしれません。

またあなたも直接事実説明をすることも効果があるかもしれません。一旦拡散すると決めたならば、ブログ、ツイッター、フェイスブックといった個人が情報を発信するツールは最大限に活用すべきです。

私が取った行動はまさにそれでした。私の告発報道がなされた時、私はバンクーバーにいましたが、即日、全ての全国紙とテレビ局に電話をして、担当者と話をするよう努力しました。

NHKは、昼のニュースで報道し、そのテロップには私の名前が入っていました。その後、彼らのホームページに動画配信されていましたが、私と話した後は、テロップから名前が削除され、代わりに「本人は容疑を否認している」と入れてくれました。

その後、話をした記者には手紙を送り、その中でさらに詳しい説明をしました。そして私はただちに帰国し、その記者の何人かとは直接会って話をしました。

それ以降、私は、支援してくれる人たちに不定期で「経過報告」と題するメールを送り、進捗状況を報告していましたが、直接話をした記者の方々にもその経過報告は送っていました。

告発報道から検察の取調べまで1年半放置されていましたが、その間も私は経過報告を続け、記者の方々はその状況を把握していたことになります。

その結果、元テレビ朝日の記者の田中周紀氏がフリーになった後に、日刊ゲンダイに『マルサの事件簿』と題する記事を書いてくれました。

ここをクリック→ 日刊ゲンダイ『マルサの事件簿』 田中周紀氏

彼が「クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」の名付け親です。そしてこの記事に大幅加筆修正されたものが単行本『国税記者 実録マルサの世界』に収録されたのは、検察が起訴をした直後、公判が始まる前のことです。

ここをクリック→ Amazon 『国税記者 実録マルサの世界』

また経過報告を読んでいた産経新聞の記者の方が、私の検察取調べのツイートを記事にしてくれました。

ここをクリック→  産経新聞記事 「「検察なう」取調べをツイッターで速報・・・元外資系証券マンの”奇計”に特捜部は苦虫」

これが「#検察なう」誕生の由来です。

検察の取調べから公判までメディアの関心を維持し、注目を得ることができたことは、彼らに正しい情報を知ってもらおうと常に心掛けていたからだと思います。

このようにして、私は国税局・検察との情報戦争を戦ってきました。告発から公判が始まるまでは優位に立っていたと思ったのですが、最後の最後で詰めが甘かったと非常に反省しています。その結果、査察部告発・特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決確定という歴史的できごとがメディアから完全に黙殺されてしまったことは残念です。メディア記者の国税・検察担当と裁判担当が分かれていることを、公判の後の記者会見で出てくる質問があまりに事件のことを知らな過ぎることで気付くべきでした。記者会見前にレジメを作って、きちんとレクチャーすべきだったと思います。公判のことで頭が一杯であった私の失策です。

ここをクリック→ 江川紹子氏 Yahoo!ニュース 「無罪確定。されど・・・」

私は何ら頼る物がなかったため、手探りの中いろいろ試みました。もし誤報を検証し、報道被害を救済する第三者機関があればいいと私は思ったものです。

5/1/2014







ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

ここをクリック→ #検察なう 刑事司法の矛盾、冤罪と戦う八田隆と全ての人を支援する会





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category: 刑事事件一般

2014/05/01 Thu. 06:55 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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