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「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (393) 「国家賠償訴訟に関して (2)~代理人ドリーム・チーム結成!」 5/12/2014 

#検察なう (393) 「国家賠償訴訟に関して (2)~代理人ドリーム・チーム結成!」 5/12/2014

憲法第17条
「何人も、公務員の不法行為により、損害を受けたときは、法律の定めるところにより、国又は公共団体に、その賠償を求めることができる」

これにより定められた法律とは国家賠償法のことを指します。その第1条は次の通りです。

「国又は公共団体の公権力の行使に当たる公務員が、その職務を行うについて、故意又は過失によって違法に他人に損害を加えたときは、国又は公共団体が、これを賠償する責に任ずる」

私の国賠審では、原告は私、被告は国となり、国税庁、検察庁の不法行為の賠償責任を国に求めるものです。

請求額は5億円です。インターネットで検索してもヒットしないのですが、個人の請求額としては過去最大級ではないでしょうか。請求するだけなら、誰でもいくらでもできると思われるかもしれませんが、なかなかそうはいかない事情があります。

5億円は、この5年間職につけなかったこと(刑事告発を事由として再就職の内定を取り消されたという明らかな因果関係があり、取消通知のメールにもそれが理由として明記されています)による逸失利益です。

私は、「やられたらやり返す!倍返しだ!!で、10億はいかがでしょうか。このブランクの後では、もう復職もできなくなったわけですから、将来の5年分もということで」と小松先生に言ったところ、小松先生は「八田さん、印紙代をご存じありませんね。訴訟費用として訴状に収入印紙を貼らなくてはいけなくて、その金額は請求額に基づいて計算されます。10億円だと...300万円くらいですね」

ひ~~っつ!

請求額がいくらであろうが、労力に差異はないはずですが、どうもそういうものらしいです。ということで、すごすご請求額を5億円に抑えたという経緯があります。

しかし私はこの5億円を勝ち得たとしても、弁護士費用等の経費をカバーする以外は、一切懐に入れるつもりはありません。そして、私はその賠償金で刑事司法改革の基金を作りたいと思っています。その使いみちに関しては、これからゆっくり考えることになりますが、いくつかのアイデアをこの16日に発売される私の本に書いてみました。

それが、私にとってできる社会貢献の一つだと思っています。その5億円の原資は国民の税金である以上、社会に還元するのが私の責務だと考えています。

この5年間、私の捜査に費やされた国税局査察部、検察特捜部による数億円はかかったであろう税金の無駄遣いたるや怖ろしいものがあります。どうも役人は、税金を打ち出の小槌から生み出される小判か何かと勘違いしているようです。膨大な英語のゴミのような資料を頭から全て外注翻訳しているコスト感覚を知って愕然としました。刑事司法改革に全くやる気のない役人から少しでも税金を取り返して、刑事司法改革推進のために有効活用したいと思っています。

しかし、そのハードルは前回のブログで述べましたように低くはありません。そのハードルを越えるには強力なサポートが必要です。原告の私をサポートしてくれる代理人のドリーム・チームを結成する必要があると考え、実現したのが以下の布陣です。これは現時点で考えられる私の国賠審を戦うに当たって、日本最高の布陣だと思っています。一人一人紹介します。

まず一人目、喜田村洋一弁護士。

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私の控訴審から弁護団入りし、無罪判決確定に大きく貢献してくれた、私が絶大な信頼感を寄せる「守護神」です。

詳しくはこちら。
ここをクリック→  #検察なう (290) 「控訴新弁護団新編成」

二人目は、郷原信郎弁護士。

gohara (1)

元東京地検特捜部・東京高検検事、検察の在り方検討会議委員も務め、コンプライアンスの第一人者である郷原弁護士の説明は要しないと思います。今回の国賠審でも、オーセンティックな戦い方ではなく、検察内部の事情に通じかつコンプライアンスに関する造詣を生かした、「検察庁、国税庁といった捜査権力はどうあるべきか」というコーポレートガバナンスに切り込んだ主張が期待できそうです。

彼がペンネーム由良秀之で著した『司法記者』がドラマ化され、『トクソウ』(出演:三浦友和、吉岡秀隆)として今週日曜からWOWOWで放送開始したことでも注目度超アップです。

ここをクリック→ Wikipedia 郷原信郎

ここをクリック→ WOWOW 『トクソウ』

三人目は森炎弁護士。

森炎

元東京地裁、大阪地裁の判事を務め、数多くの著書を著しています。『司法権力の内幕』(ちくま新書、2013)では裁判官を「司法囚人」と呼び、『教養としての冤罪論』(岩波書店、2014)では、「刑事裁判はすべて冤罪である」と言い切る彼の著作群は、裁判員となるうる全ての有権者必読の書だと思っています(私自身、『教養としての冤罪論』は3度目精読中)。

ここをクリック→ Amazon 『司法権力の内幕』

ここをクリック→ Amazon 『教養としての冤罪論』

そして最後は小松正和弁護士。

komatsu.jpg


言わずと知れた私の第一審、控訴審の主任弁護人です。査察部・特捜部事案での日本史上初の無罪判決の立役者です。彼と出会わなければ日本の歴史は変わらなかったと思っています。

彼との出会いは詳しく私の本で書いていますので、是非お読み下さい。

この四番バッターを4人並べたような超重量級打線で、私は国賠審に臨みます。今後ともご注目頂き、ご支援の程よろしくお願いします。

ここをクリック→ #検察なう (392) 「国家賠償訴訟に関して (1)~国家賠償訴訟に懸ける思い」

5/12/2014

















5月16日発売!!

ここをクリック→ Amazon 『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』


表紙1

ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

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category: 国家賠償請求訴訟

2014/05/12 Mon. 01:11 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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