#検察なう (394) 「『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』発売に寄せて」 5/15/2014
#検察なう (394) 「『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』発売に寄せて」 5/15/2014
明日16日に私の著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』が発売になります。都内の早いところでは今日から並び始めると思われます(置いてくれればですが)。
発売に際し、経緯等をお話しさせて下さい。
本の出版の話は昨年夏前にありました。今回、出版する光文社ではなく、ビジネス書を強みとする大手出版社でした。テーマは「外資系証券マンの浮沈」という感じでした。初稿は昨年夏の海の日が締め切りで、その締め切りに十分余裕を残して入稿しました。
ところが、なかなか編集者の満足のいく出来にならず、苦労しました。曰く「一貫したテーマが欲しいですね。ブログを書くのとは違います」。でも外資系証券マンのキャリアと冤罪ってつながらないんですね。冤罪というのは普通に生活しているところに突然降ってきて、全く知らない世界に放り出されるものですから。
その後、無罪確定を機に立て続けに4社からオファーを頂きました。それでビジネス物ではなく、事件物として光文社から出すことにしました。光文社を選んだのはタイミングの問題でした。私が書きたかったのは「私の苦労話」ではなく、「取調べ室の中で何が起こっているか。普通のサラリーマンが冤罪に遭うということはどういうことか。刑事司法の問題とは何か」ということだったからです。外資系証券話は、最初の原稿から4割ほど削りました(それでも外資系証券の業界ネタに全く興味がなければ、少し冗長かもしれませんが)。
ですから、読んで頂いて「なぜ取調べの全面可視化や全証拠の開示義務化が必要なのか」といったことを考えて頂ければと思います。それを真正面から議論すると、結構、小難しくてつまらなそうですが、当事者の体験談という読み物仕立てであれば読んで頂けるかと期待しています。
堀江貴文氏メルマガ(『堀江貴文のブログでは言えない話 Vol.225』)の書評にも取り上げられました。一部抜粋します。
「脱税犯として社会的に抹殺されながらも、明るくポジティブにソーシャルメディアなどを活用して一審・二審ともに無罪を勝ち取るまでのドキュメンタリー。
国家の横暴に彼は単身で立ち向かった。正直に告白しよう。当初、私は国税・検察に敵わないと思っていたが、彼の頑張りはあの保守的な刑事裁判所を動かすに至った。これは画期的である。拍手喝采を送りたいし、私は難しいとは思っているが国家賠償請求訴訟にも勝利して、ぶんどったお金で刑事司法を変える取り組みを行って欲しい。これは期せずして刑事司法に関わった私からの要望である。」
本のタイトルは、フェイスブックで多くの友人とブレインストーミングの上決めました。一般の多くの人は刑事司法への関心は薄いと思われるので、裁判臭、検察臭、冤罪臭を完全に消し去ることを心掛けました。サブタイトルも「マルサに勝った、特捜に勝った」と言っても、彼らのすごさを知らない人が世の中のほとんどなので、誰でも理解できる「史上初」にしました。
是非、一人でも多くの人に読んでもらい、刑事司法の現状を理解してもらえればと思います。
一昨日、バンクーバーからの帰国の飛行機の中で、この4月に上梓された弘中惇一郎氏の『無罪請負人』を読みました。その中の一節を読んで目頭が熱くなりました。
「刑事事件に巻き込まれるという事態は、ひとつの不運である。
不運にどう対処できるか。検察と対峙して取調べにきちんと対応すること、無実を信じて支援してくれる仲間がいること、囚われの身となっても家族や職場がそのまま保たれていること―それができない人間は非常に弱い存在となる。
その意味で刑事事件では、当人がそれまで送ってきた全人生、人間性のすべてが試される。」
ここまで私がやってこれたのも支援したくれた方々のおかげです。146通の嘆願書、60通の上申書、それから249通の陳情書を書いてくれた方々に再度感謝の気持ちを表したいと共に、そうした形以外で応援してくれる人全てにもお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。これからも引き続き、伴走よろしくお願いします。
5/15/2014
5月16日発売!!
ここをクリック→ Amazon 『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』

ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件
ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―
ここをクリック→ #検察なう 刑事司法の矛盾、冤罪と戦う八田隆と全ての人を支援する会


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明日16日に私の著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』が発売になります。都内の早いところでは今日から並び始めると思われます(置いてくれればですが)。
発売に際し、経緯等をお話しさせて下さい。
本の出版の話は昨年夏前にありました。今回、出版する光文社ではなく、ビジネス書を強みとする大手出版社でした。テーマは「外資系証券マンの浮沈」という感じでした。初稿は昨年夏の海の日が締め切りで、その締め切りに十分余裕を残して入稿しました。
ところが、なかなか編集者の満足のいく出来にならず、苦労しました。曰く「一貫したテーマが欲しいですね。ブログを書くのとは違います」。でも外資系証券マンのキャリアと冤罪ってつながらないんですね。冤罪というのは普通に生活しているところに突然降ってきて、全く知らない世界に放り出されるものですから。
その後、無罪確定を機に立て続けに4社からオファーを頂きました。それでビジネス物ではなく、事件物として光文社から出すことにしました。光文社を選んだのはタイミングの問題でした。私が書きたかったのは「私の苦労話」ではなく、「取調べ室の中で何が起こっているか。普通のサラリーマンが冤罪に遭うということはどういうことか。刑事司法の問題とは何か」ということだったからです。外資系証券話は、最初の原稿から4割ほど削りました(それでも外資系証券の業界ネタに全く興味がなければ、少し冗長かもしれませんが)。
ですから、読んで頂いて「なぜ取調べの全面可視化や全証拠の開示義務化が必要なのか」といったことを考えて頂ければと思います。それを真正面から議論すると、結構、小難しくてつまらなそうですが、当事者の体験談という読み物仕立てであれば読んで頂けるかと期待しています。
堀江貴文氏メルマガ(『堀江貴文のブログでは言えない話 Vol.225』)の書評にも取り上げられました。一部抜粋します。
「脱税犯として社会的に抹殺されながらも、明るくポジティブにソーシャルメディアなどを活用して一審・二審ともに無罪を勝ち取るまでのドキュメンタリー。
国家の横暴に彼は単身で立ち向かった。正直に告白しよう。当初、私は国税・検察に敵わないと思っていたが、彼の頑張りはあの保守的な刑事裁判所を動かすに至った。これは画期的である。拍手喝采を送りたいし、私は難しいとは思っているが国家賠償請求訴訟にも勝利して、ぶんどったお金で刑事司法を変える取り組みを行って欲しい。これは期せずして刑事司法に関わった私からの要望である。」
本のタイトルは、フェイスブックで多くの友人とブレインストーミングの上決めました。一般の多くの人は刑事司法への関心は薄いと思われるので、裁判臭、検察臭、冤罪臭を完全に消し去ることを心掛けました。サブタイトルも「マルサに勝った、特捜に勝った」と言っても、彼らのすごさを知らない人が世の中のほとんどなので、誰でも理解できる「史上初」にしました。
是非、一人でも多くの人に読んでもらい、刑事司法の現状を理解してもらえればと思います。
一昨日、バンクーバーからの帰国の飛行機の中で、この4月に上梓された弘中惇一郎氏の『無罪請負人』を読みました。その中の一節を読んで目頭が熱くなりました。
「刑事事件に巻き込まれるという事態は、ひとつの不運である。
不運にどう対処できるか。検察と対峙して取調べにきちんと対応すること、無実を信じて支援してくれる仲間がいること、囚われの身となっても家族や職場がそのまま保たれていること―それができない人間は非常に弱い存在となる。
その意味で刑事事件では、当人がそれまで送ってきた全人生、人間性のすべてが試される。」
ここまで私がやってこれたのも支援したくれた方々のおかげです。146通の嘆願書、60通の上申書、それから249通の陳情書を書いてくれた方々に再度感謝の気持ちを表したいと共に、そうした形以外で応援してくれる人全てにもお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。これからも引き続き、伴走よろしくお願いします。
5/15/2014
5月16日発売!!
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category: 刑事事件一般
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