「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (401) 「更なる完全勝利、国税局も白旗」 6/9/2014 

#検察なう (401) 「更なる完全勝利、国税局も白旗」 6/9/2014

5年に亘る刑事裁判と並行し、脱税行為の罰則である重加算税を不服として国税局を相手取る戦いを粛々と行っていました。この2月の検察の上告断念にも関わらず、国税局はここまで自らの非を認めていませんでしたが、ようやく先週彼らも白旗を揚げることになったことをご報告します。

ここまでの経過を振り返ります。

重加算税とは、仮装・隠蔽を伴う悪質な脱税行為に対して科せられるペナルティーであり、本税の35%(私の場合、期限後申告となっている年もあり、その場合40%)が課せられます。

私はそれを一旦支払った上で、異議申立を納税地である目黒税務署長宛てにしていました。それは2010年6月のことです。通常、それに対する決定は2ヵ月程度で下されますが(そして通常、それは却下)、待てど暮らせどその決定がなされることはありませんでした。

異議申立後3ヵ月が経過すると、異議申立の決定を待たずして次のステップである国税不服審判所に審査請求をすることができます。しかし、我々はこれを最後のカードとして切るタイミングを伺っていました。そしてその不服審判請求を切り札として切ったのは、検察控訴却下後、彼らに上告をさせようとしたためです(注)。

そして、国税局(テクニカルには目黒税務署ですが)は4年間黙殺してきた異議申立に、突然先週、「賦課決定」として変更決定通知書なるものを送付してきました。

計算書に添えられた文言は次の一文のみ。

「平成18年分所得税の平成22年4月30日の賦課決定により納付すべき加算税について、次のとおり変更決定します。」
(2年分あるので、もう一方は「平成18年」が「平成19年」になっているだけです)

重加算税を取り消して過少申告加算税=本税の15%(期限後申告となっている年は無申告加算税=本税の20%)を徴税するという通知です。

全く何なのでしょうか。将棋で言えば、こちらが「あ、間違えました」と言っても「待ったなし!」としておきながら、自分が間違えた場合には、駒を戻してしゃあしゃあとしているようなものです。

これが最初から過少申告加算税を課されていたのであれば、全く申し訳ないと支払っていたものです(私は、当初の税務調査の段階であまりに素直に過少申告を認め、反省していたことをもって、査察部の取調べでは故意があったと責められたほどです)。しかし、この5年間の苦痛の後で、計算書だけを送り付けてきて、自分の非に対する何ら説明もなく、ペナルティーを払えという役所の人権感覚には今更ながら驚かされます。

しかも今年2月の不服審判請求に対する裁決ならまだしも、4年前の異議申立を今更持ち出して何もなかったことにしてくれというのは、納得しろという方が難しいと言わざるを得ません。

そもそも重加算税を課す根拠すらないのであれば、刑事告発は何を根拠にしたのだということになります。

この国家権力の恣意的な行使による不利益は、私一人が我慢すればいいという問題ではありません。それをジャーナリストの今西憲之氏が正しく憤っています。

ここをクリック→ 今西憲之氏ツイート (1)

ここをクリック→ 今西憲之氏ツイート (2)

今西氏が指摘しているように、私の捜査・公判では数億円という税金が費やされています。経済事件でありながら、役所のメンツのために税金が無駄使いされるというあまりに理不尽な行動を、私は今後、国賠審を通して正しく糾弾していきたいと思っています。

刑事裁判では、捜査当局の不当な告発・起訴を裁判所が一刀両断しました。私の国賠審でも、捜査当局の不正義を裁判所の正義が裁くのか注目されるところです。国賠審で国に不利益な判決を出すと出世が覚束ないと、元判事の瀬木比呂志氏が著書『絶望の裁判所』で指摘することが現実なのかどうかを国民が知る、いいケース・スタディだと思います。引き続きご支援のほどよろしくお願いします。

(注)
ここをクリック→ #検察なう (370) 「検察上告を促すべく、不服審判請求をしました」

6/9/2014









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category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2014/06/09 Mon. 00:44 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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