「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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無罪を勝ち得るために~冤罪と戦う方法 その5 「被告人ができること 各論(1) 完全に否認を貫くこと」 

無罪を勝ち得るために~冤罪と戦う方法 その5 「被告人ができること 各論(1) 完全に否認を貫くこと」

無罪を得るために被告人ができることはごくわずかです。そのごくわずかなことの中に「完全に否認を貫くこと」があります。

なぜそれが必要かを理解するには、「供述調書至上主義」がキーワードとなります。

供述調書至上主義に関して、郵便不正事件を受けて検察改革のために就任した元検事総長の笠間治雄氏の就任後のコメントをご覧下さい。

ここをクリック→ 笠間検事総長“供述調書至上主義改めよ”

この中で笠間氏が「「供述調書を取れば一丁あがり」というような供述調書至上主義という考え方があるなら絶対に改めなくてはならない」と述べていますが、それは現状が「供述調書を取れば一丁あがり」であることを如実に表しています。ここで言う「供述調書」とは、自白調書のことであり、否認調書ではありません。そして一旦、自白調書が取られると、あとはどうあがいても有罪へのベルトコンベアに乗ってしまうということです。

「いかに自白調書を取られても、公判で真実を伝えれば、裁判官は必ず公正に判断してくれるはず」と厳しい取り調べを逃れるための虚偽自白がそのまま有罪の証拠となることは、歴史が実証しています。

公判においていかに罪を犯していないと主張しても、裁判官が目の前の被告人の言葉より捜査当局の作成する調書を信用するということには二つの理由があると思われます。

一つは、「罪を犯した者は必ず保身のために嘘をつくため、否認をしていてもそれは信用できない。しかし、自分に不利益なことを敢えて告白することは真実の吐露に違いない」というものです。

そしてもう一つが「公判でわずかな時間しか接していない裁判官より、はるかに多くの時間被告人と接している捜査当局の判断は間違いないであろう」というものです。

裁判官もいい加減な判断をしようとしているわけではなく、それとは全く逆に、綿密な審理を経て、事件の細部に亘って解明した上で事実認定しようとします。犯罪の様態や動機等の細部を検証するためには、捜査当局の作成する調書(特に検察官作成の検面調書)に頼らざるを得ません。彼らが精密に物事を見極めようとすればするほど、その結果として被告人の言葉より調書を重要視するという、一般の感覚とは異なる現象が生じているものです。

このことを十分理解しているからこそ、捜査当局も自白にこだわり、被疑者、被告人を有罪にする最有力の証拠として自白調書を作成しようとします。

取り調べにおいて否認を貫くことが、冤罪に陥ることから自らを救う最初で最重要な防波堤であることを肝に銘じて下さい。

捜査当局は取り調べにおいて、心理的な揺さぶりや、わざとあいまいな表現を用いて自白らしい言葉をあなたから引き出そうとします。「申し訳ないと思わないのか」「責任の一端はあるのではないか」といった言葉です。そうした場合にも敢然と、犯罪の事実はないと徹頭徹尾否認することが必要です。

供述調書至上主義を逆手に取って、「完全な否認調書を作るのだ」という気概で取り調べに臨んで下さい。冤罪と戦うあなたを私は応援します。














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category: 無罪を勝ち得るために

2014/06/19 Thu. 02:42 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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