「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (410) 「国税不服審判所に反論書を提出しました」 7/21/2014 

#検察なう (410) 「国税不服審判所に反論書を提出しました」 7/21/2014

私の国家賠償請求訴訟の第1回口頭弁論の期日は7月28日月曜日午前10時、東京地裁の第611号法廷となりました。

刑事裁判では「公判」と呼ばれますが、民事裁判では「口頭弁論」と呼ばれます。しかし、その用語のイメージとは異なり、実際の口頭弁論期日では口頭による弁論は行われず、もっぱら事前に提出された書面についての確認が中心となります。私も一度、桜井昌司氏の国賠審を傍聴したことがありますが、「あれ、これで終わり?」という感じで、事務連絡に終始した印象でした。

この国賠審と並行して、私は重加算税を不服として国税不服審判所に審査請求をしています。しかし国税局は、その重加算税の賦課決定を何の説明もなく、過少申告加算税(期限後申告の年は無申告加算税)に変更しました(注1)。そしてその直後に、国税局は、そもそもいかなる理由で重加算税をしたのか、またいかなる理由で賦課決定変更をしたのかに全く言及することなく、過少申告加算税(無申告加算税)がいかに適法かという実に姑息な答弁書を国税不服審判所に提出しました(注2)。

この答弁書に対し、担当税理士、弁護士を代理人として、先週、反論書を提出しました。抜粋します。

「請求人は、平成22年2月19日の東京国税局による告発報道により、就職も困難となり、社会的にも精神的にも辛い状況に陥った。仮に原処分庁がなんらの根拠もなく、とりあえず重加算税を賦課しておいて、納税者が争う場合あるいは法廷にて無罪が確定した場合には、重加算税の賦課を取り消して、過少申告加算税に変更すればよいという税務行政運営であれば、納税者の権利を著しく蹂躙するに等しく、まさに国税庁が目指す税務行政に対する納税者の理解と信頼は到底得られないものと考える。」

「また不服審判制度が納税者の正当な権利や利益を簡易かつ迅速に救済するための手続であるとすれば、原処分庁がした賦課決定処分や変更決定処分の理由を知り理解することも納税者の正当な権利といえる。」

「本審査請求の目的は、請求人の経済的利益の確保にあるものではなく、今後、税務当局による違法な処分により本件のような不幸な事案が生じることを予防する点にある。」

「原処分庁におかれては、請求人の潔い態度に真摯に応えていただきたい。」

気持ちがこもった実に真っ当な反論書です。今後の経過に是非ともご注目下さい。

目黒税務署

また、先日、目黒税務署に赴き、賦課決定変更についての説明を求めました。賦課決定変更に際しては、何ら説明もなく、計算書を送り付けてきただけであることは既に述べたとおりです。

事前に、書面で、以下の2点について聞きたいという旨を伝えてありました。

① 不服審判所に審査請求をした時点で、異議申し立ては自動的に取り下げられたと理解しているが、なぜ審判所の裁決ではなく、賦課決定なのか。

② 不服審判所の受付担当も税務署も、課税処分は判決に左右されないと言っていたようだが、それならなぜここまで時間がかかったのか。

対応に出てこられた方の肩書は、上席国税調査官という方でした。冒頭、「八田さんのご期待に沿えるようなお答えはできないと思います」と切り出し、やはり説明に窮した模様でした。それもそのはず。国税局査察部の暴走の尻ぬぐいを、目黒税務署の一職員がさせられているのですから、大変だったと思います。

その方の具体的な仕事は、興味深いことに、重加算税の証拠の査定(仮装・隠蔽の認定)だそうです。

私が「全く証拠がないものを告発するというやり方は、税務当局の本来のやり方ではなく、検察の起訴、裁判所の追認に依拠した査察部の無理筋ではなかったか」と指摘したところ、それに対する回答は、「自分の職務では、ブツはあるのか、それが脱税を示唆しているのかということを常に精査している」というものでした。「だから、証拠がないのに告発するのは無理筋である」とまで言ったわけではありませんが。

告発の時点からここまで、こちらの再三の問い合わせにも関わらず国税局は何をもって故意と認定したかの合理的な説明を一切していません。税金(重加算税)を払えと言い、それを払った上で、なぜそれを払わなければいけないかと尋ねても、国税局は説明してこなかったものです。彼らがなぜ説明を放棄してきたかの理由を、国賠審で明らかにしていきたいと思います。

引き続きご注目下さい。

(注1)
ここをクリック→ #検察なう (401) 「更なる完全勝利、国税局も白旗」

(注2)
ここをクリック→ #検察なう (403) 「国税不服審判所への国税局答弁書の姑息さに驚きました」

7/21/2014









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category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2014/07/21 Mon. 01:22 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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