「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (422) 「美濃加茂市長事件、第2回、第3回公判で贈賄供述者の証人尋問」 10/6/2014 

#検察なう (422) 「美濃加茂市長事件、第2回、第3回公判で贈賄供述者の証人尋問」 10/6/2014

注目の美濃加茂市長事件。先週、名古屋地裁で第2回、第3回公判が開かれました。そこで行われたのは贈賄供述者の証人尋問です(第2回公判で検察主尋問、第3回公判で弁護側反対尋問)。

贈賄の供述は、この事件では殊更重要だと思われます。なぜなら、贈賄の供述ということは、贈賄供述者自身罪を認めていることを意味し、刑事司法の世界では、罪を認めている者の言葉は常に正しく、罪を認めていない者は常に「反省していない」と捉えられるへんてこりんな取り決めがあるからです。

藤井市長の収賄を立証するほぼ唯一の証拠が、この贈賄したとする者の供述ですが、検察が行けると踏んだ事情も、そこにあったのだと推測します。

善意の第三者であれば、敢えて他人を罪に陥れるメリットがないため、その証言は全面的に信頼されることが多いと思われます。ここで問題となるのは、この贈賄供述者が藤井市長を罪に陥れることにメリットが本当にないかという点です。

それが、以前のブログ(注)でも紹介した、弁護団が注目している贈賄供述者の詐欺罪が不当に見逃されている事実です。そして第3回公判の弁護側反対尋問では、それに関する「隠し球」が披露されました。

それは贈賄供述者と同房であった者が、(主任弁護人の郷原氏曰く)「中林(注:贈賄供述者)の全く反省のない詐欺師ぶりに呆れ果て」藤井市長に宛てて送ってきた手紙でした。

そこには、贈賄供述者の担当検事による、「絶対に藤井には負けないから、中林さん一緒に戦ってくださいね」という言葉が書かれていたといいます。これが詐欺罪に問われている者に向かって検察官の言う言葉でしょうか。

更に私が関心を持ったのは、この贈賄供述者の供述の変遷です。彼は最初、現金授受は藤井市長と2人の場で行ったと供述していましたが、領収書の明細が3人であったことが後から分かり、3人と供述を変遷させています。

ここをクリック→ 毎日新聞記事「<岐阜・美濃加茂汚職>市長弁護側「贈賄被告うその自白」

賄賂を渡す場合、その場に第三者がいたかどうかは当事者の心理状況に大きな隔たりがあり、それを忘れるということは到底ありえないと思われます。この贈賄供述者の供述の変遷は、実に不合理だと思います。

また、私は常々事件を理解する上に置いて重要なのは、容疑者とされる者の動機と人品だと考えています。

藤井市長の人品に関しては、私はこれまでのところ個人的に知る機会はありませんが、1万1千票を集めて市長に当選し、この事件において逮捕された後の保釈の署名が、当選得票数の倍以上になったということから、少なくとも、約4億円もの金額を不正に金融機関からだまし取り、キャバクラで豪遊していた贈賄供述者より信頼に足る人物であると私は感じます。

動機に関しては、藤井市長の収賄の動機は敢えて不問にして(経済事件では常に「金に目がくらんで」という理由で「動機あり」とされますので)、贈賄供述者に贈賄する動機があったかどうかを問題にしたいと思います。

贈賄をする意味は、それによって便宜を図ってもらうことにありますが、問題とされる浄水プラントの導入に、藤井市長は元々積極的であったことから、「賄賂を贈らなくても積極的に支持してくれる役人(当時、藤井氏は市議会員)」に賄賂を贈る動機は全くないと思われます。

第2回、第3回公判に関する、そのほかの情報をここに掲載します。

ここをクリック→ 弁護士ドットコム: <美濃加茂市長事件>社長のゆがんだ金銭感覚~贈賄側業者の「証人尋問」詳報(上) 

ここをクリック→ 弁護士ドットコム: <美濃加茂市長事件>弁護側が出した「隠し玉」~贈賄側業者の「証人尋問」詳報(下)

ここをクリック→ 郷原氏ブログ「証人尋問で「詐欺師」の本性をあらわにした贈賄供述者」

ここをクリック→ ビデオニュース・ドットコム「市長に賄賂を渡したとする贈賄側の証言は信用できるか」

ビデオニュース・ドットコムの映像の中で、神保哲生氏が公判を傍聴した感想を語り、14分30秒過ぎからの説明の後、「この国はどうなっちゃんだと思いました、正直言って」と言っていますが、そう言わざるを得ない状況に今、我が国は陥っているのだと感じました。

そして、検察の旗色が悪くなると突然沈黙するマスメディアに代わって、この事件をフォローするための情報として、ツイッターのハンドルネーム「ぺんてるはインテルに勝るんじゃ」(@amattaparts)さんが管理する「Daily美濃加茂市長事件NEWS」を紹介します。日々更新されます。

ここをクリック→ Daily美濃加茂市長事件NEWS

今後も事件の成り行きを注目したいと思います。

(注)
ここをクリック→ #検察なう (418) 「美濃加茂市長事件、藤井浩人氏今週初公判!」

10/6/2014














ここをクリック→ Amazon 『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』 カスタマーレビュー


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ここをクリック→ Wikipedia クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

ここをクリック→ 八田隆ツイッタ―

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category: 美濃加茂市長事件

2014/10/06 Mon. 00:09 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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