「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン

クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件(http://goo.gl/v0xQYP)において、国税局査察部告発、検察特捜部起訴の事案で史上初の無罪判決。 著書『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』(光文社)。 ツイッター(@thatta0529)で「#検察なう」の情報発信を続けます。

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#検察なう (423) 「国税不服審判所に行ってきました」 10/9/2014 

#検察なう (423) 「国税不服審判所に行ってきました」 10/9/2014

先日の台風18号襲来の折、国税不服審判所の請求人面談に行ってきました。鎌倉を出る時はまさにバケツをひっくり返す様相でしたが、東京に着く頃には台風一過の晴れ晴れとした天気で、幸先のよさを表しているようでした。

不服審判1

不服審判2

おさらいで国税不服審判所とはどういうところかは、こちらの資料が分かりやすいので是非ご覧下さい。

ここをクリック→ 税務プロフェッショナル「裁決(国税不服審判所)」

不服審判において裁判での判決に相当するものは「裁決」と呼ばれますが、その裁決に至るまで、基本的に審判官は書類を元に審理し、適宜、請求人面談や、原処分庁(私の不服審判では重加算税を賦課した目黒税務署)に質問・検査が行われます。その過程で請求人と原処分庁が直接相まみえることはないようです。

刑事裁判の公判や民事裁判(国賠審)の口頭弁論で、被告人や原告である私が陳述を行う場は法廷です。国税不服審判では法廷のようなものはなく、請求人である私との面談は、オフィスの応接室で行われます。

先日の請求人面談に、先方は3人の審判官に(担当審判官1人、参加審判官2人)調整役の審査官1人を加えた4人が出席。こちらは私と弁護士、税理士の3人で伺いました。

まずはなごやかな雰囲気の中で名刺交換。着席するとコーヒーが出てきました。雰囲気はまさしく普通のビジネス・ミーティングのようでした。

一通りの挨拶、不服審判の手続きの全般的な説明の後で、審判官は、「八田さんの主張は、提出して頂いた審査請求書、反論書に書かれてはいますが、直接お話しになりたいことがありましたら是非この場でお話し頂ければと思います」と 切り出しました。

そもそも不服審判所に対する審査請求は重加算税に対してです。その重加算税を目黒税務署が取り消したこと(注)で、審判官は「八田さんの主張は通りましたよね。それでも何か?」という気持ちだったのだと思います。 

私は、一気に思うところを伝えました。

「不服審判に先立つ異議申立でも、不服審判に進んでからも、正式な手続きを経て私は同じことを問うています。そしてその回答は依然得られていません。それは、なぜそもそも重加算税を課したかという理由です。重加算税という、人よりもかなり過重な税を賦課しながら、徴税権力はその理由の説明責任を全く果たしていないとこれまで繰り返し主張してきました。もしこうしたことがまかり通るなら、過少申告をした者に何の理由も告げずに重加算税を課して、争う者だけに理由も告げずに取り消すという運用もできてしまいます。それが間違っていることは明らかです。税を課す場合には、きちんとその理由を説明するということを前例として作ってほしいと思います」

また、重加算税を何の理由も告げずに取り消した際に、目黒税務署は刑事裁判の判決とは連動しない、独自の判断である(とは言っても上級庁の判断でしょうが)と強調しています。それならば、どのような事情が判断の材料になったかを是非知りたいものです。

納税は国民の義務であることは言うまでもありません。しかし、徴税権力が「お前らは黙って払えばいいんだ」という態度は全く納得がいかないものです。

1時間ほど一生懸命訴え、ミーティングを終えると審判官がエレベーターまで見送りに来てくれました。審判官に以前の仕事を尋ねたところ、外資の大手会計事務所だとのこと。

「出向ですか」「いえ、辞めて審判官になりました」

是非、市民感覚を生かしてアンフェアな税務行政を正してほしいものだと期待します。

(注)
ここをクリック→ #検察なう (401) 「更なる完全勝利、国税局も白旗」

10/9/2014














ここをクリック→ Amazon 『勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか』 カスタマーレビュー


表紙1

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category: クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件

2014/10/09 Thu. 00:40 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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